●過去のDiary
- 7月31日「セイブ・ザ・ラストダンス」
- ジュリアード音楽院のオーディションの当日、最愛の母を事故でなくしてしまったサラ。、 自分が無理やりにオーディションを見てくれといったせいだと自分を責め、バレエを止めてしまう。
ひとりになったサラは、シカゴ父親のもとに引き取られる。地元の学校は、 黒人がほとんどを占めていて、とまどうが、シェニールという友人を得、その弟の デレクに出会う。そして、ヒップホップを習ううちに2人は惹かれあっていく。疲れていたのか、妙なところで涙が出て困った(笑)。ダンス映画ですが、 ラブストーリーとしての部分が良かったように思う。 黒人と白人の純愛・・・自分たちが惹かれあっているならばそれでいいハズなのに、 周りはいい顔しないんですよね。友人のシェニールが「デレクは特別、頭が良くて、医者になってここをでていく人間。 それを白人のあんたが横からとっていくのだからいい顔されない」と。
デレクはデレクで、仲間からどちらをとるかの選択をせまられる。
客観的にみて、どちらの言い分もわかるのでなんだかつらいんですわ。それぞれの価値観と、 生活の違いがあまりにあって・・・
そう、バレエとヒップホップその踊りの差のよう・・・おしいなぁって思うのはサラを演じていた女優さん。 ちょっとチャーミングさが足りない。私の好みか(笑)。 役的にも、誰かがそばにいないとダメみたいなところがちょとイヤ^^;
デレクに促されて、もう一度オーディションを受けることにして、本番直前、デレクとはケンカしちゃうんだけど、 「誰かにみててもらわなきゃダメ」 みたいな台詞があって・・・(これにより父親とは完全に和解するんだけど・・)。 自分の為にオーディションを受けるんじゃないのかぁって言いたくなった。
あとバレエ場面が・・・この映画作ったスタッフって あんまりバレエ詳しくないのかなぁ???っていう箇所が何箇所か。
有名なジュリアード音楽院(って、バレエもあるの?)のオーディションを受けるようには見えなかった。ダンス場面を 吹替えなしでできる人にやってほしかったかな(もしかして全部彼女が踊ってる?)。 吹替えはうまくしてあったけど・・・やっぱりなぁ(ーー;)。 上半身だけ写るとん?って。17歳っていえばそこそこもうできあがってるだろから・・・。
見せ場のはずのオーディションのヒップホップとバレエを組み合わせた創作も、 振りは面白いだけに、もったいなかったもん。
反対にクラブのシーンは迫力あった。サラもここはまあ結構よかった(そんなに無茶苦茶上手いって設定ではないからね)。 振りもとってもかっこがいい。黒人の人のリズム感とか感性ってすごいよなぁ・・これはもう゛血゛ですね(笑)。
サラがデレクにヒップホップを習うシーンは、面白かった。あの最初のノリたいのだけれど、 ノリきれなさが、妙に親近感(笑)。 あれ真似したら私でも踊れるよーになるかもっていうのは冗談だけど、こういう踊りを楽しんでいる人には ちょうどいいと思う(笑)- 7月30日「華胥の幽夢(かしょのゆめ)」
- 小野不由美さんの十二国記シリーズの最新刊です。
基本的には1話完結のようで、いつもラストには落ち着いた状態なんですが、 前回のお話の最後は、ボロボロになった泰麒くんが国にもどって行って、このあとどうなるんだというよりも、 どうするつもりなんだぁ・・・(恕)!!でしたんで、新刊を見つけたときにゃちょっと、 期待したわけです。しかし、今回は短編集・・・泰麒もでてきましたが、また違うお話でした^^;。
いままで書いてきた国のその後・・・というか、けっこ前後してるんで、順番的、年代的には?です。 誰か年表つくってくれぇ・・そして辞書も(名前が読めない(笑))・・
十二の国に十二の王、そしてのその王を決める麒麟がいる。 それぞれの国を作るにまつわるお話がこのシリーズ。いきなり王になっていろんなことを悩みながら、 慣れていく人、仮の王朝をくつらなければならなくなった国・・・etc
これ読んでる時が、選挙運動の真っ最中。なんだか、政治家にも一度、読んでもらいたくなった(笑)。 なんとなーく原点に戻っていろいろ考えてもらえるような気がした。
表題の「華胥の幽夢」は、とっても人望があり、カリスマがあった人物が王に選ばれ、 一生懸命に取り組むのだけれど、うまくいかなかったという話。結局前の王が 悪くて、その反対は善であると単純に信じて進んでしまったから。
今、総理の人気がものすごい、ちょっとね重ねちゃって怖くなった。 この話にでてくるほど実績が無いわけじゃないし、ちゃんとした裏づけがあってのことだろうが、 あまりに、みんなが期待して信頼しすぎているところが怖いなぁと・・・
日本人の国民性なのかな。オウム事件の時でも、妙なアイドル化(さすがに麻原氏ではなかったけど)されてたりしてたし・・・ 。本を読みながら、すっごく現実を考えてしまう1冊でした。ここまでシリーズとして読んでいると、それぞれのキャラクターになんだか愛着わいてくる。 まだ描かれていない国がどんなものなのか、 泰麒の行く末を次に期待します。
- 7月16日「ドクタードリトル2」
- 2日連続でなんだか楽しい気分(別に「千と・・・」はコメディではないですが)。この映画は単純におかしかった。君は”スターにしきの”かぁ・・・みたいなくまのアーチーが最高だよぉ・・・(笑)
動物と話すことのできるドリトル先生は大忙し、世界中を飛び回って人気者。しかし、長女の シャリーヌはお年頃なんだか、ちょっと反抗期で先生はとってぇも気になる。
そんなときビーバーから、自分たちが住んでいる森が、開発業者によって丸裸にされてしまうので助けて欲しいとSOS。森を助ける方法はただ一つ、絶滅寸前種のクマをツガイにして子孫を残すこと。 森にはエバという1匹の雌のみ。そして、オスはメキシコのサーカスにいるアーチーのみだった。
野生に戻してやるというドリトル先生の言葉に、すっかり人間に慣れているアーチーはイマイチ乗り気じゃない。しかし、乗り気になってもらわなければ困るのだ。
エバに引き合わせてみたものの、シティベアのアーチーはエバのお好みにじゃないっ。 エバが子孫を残したくなるような、たくましい熊にしようとドクトル先生の特訓がはじまった。エディ・マフィのいつも笑ってるような顔が、それだけでなんだかおかしいのだが(笑)。 このアーチーがねぇ・・・(笑)。タップ、に踊りに歌ができる人気者。もうね、土の上歩くと ドロドロになる・・とかいうし、およごうとすると溺れてしまう。寝るまでそばにいててって 甘えるし、電気おいといてくれだと・・・(笑)。
んでもって女好きだから・・・(ーー;)。そこをうまくついてエバと一緒にさせようとするそのふたり?の様子がとってもかわいいです。
自然保護問題が根底にあるのだが、無理やり伐採をはじめる業者に動物たちが一致団結するところは、 本来ならばなんだか、感動ってかんじかもしれないが全ては゛笑い゛なのが心地よかったりする。
ホントは動物もいっぱい人間にわからない言葉でしゃべってんでしょうねぇ。 知らないから、のほほーんと無視して勝手なことしてるけど(笑)。
まっ、頭からっぽにしてみるととっても楽しい映画です。- 7月15日「千と千尋の神隠し」
- 「もののけ姫」で大ブームを起こした宮崎監督の新作です。
引越しの途中に紛れ込んだ異次元の世界。両親は禁を犯してぶたになってしまう。千尋は、 魔女の支配する世界で、 ハクという青年に助けられ、両親と元の世界にもどるために 大きな風呂屋で働くことになる。
千尋は名前をとられ「千」という名前にされてしまう。元の名前を忘れたら 決して元の世界には戻れないのだ。千尋も危うく忘れそうになるが、ハクのおかけで覚えておくことができる。 ハクはすでに・・忘れてしまったという・・・すごいと思った。なんてすごい想像力だろうって。そして構成力っていうかテンポがすごい。
「A.I.」ではスピルバーグの世界みたいなものがもてはやされているけれど、 ある種こちらの方がすごいんじゃないだろうか。宮崎ワールド・・・
全部が空想の世界だから、水の中を電車が走っていても、 どんなヘンな物体がでてきても(笑)いい部分はある。でも、あまりわたしらの生活から離れてしまうと・・ とんでもないことになっちまう。そのあたりの計算もすごいと、感心してしまった。
日本の遊郭をイメージした湯屋は、すごかった・・・昔のように手で風呂桶を洗っていたりするのに、 高速のエレベーターがあるのもミスマッチだ。
千尋の性格もね、今の日本の子供たちがもってる 「人を信用しやすい」とか、「差別意識が薄い」とか、 「欲があるようでがめつくない」とかって そういう部分をいい風にうまく取り入れてあるなぁとつくづく感じた。
いろんなハプニングにまっすぐに立ち向かって(ちょっと、良い子すぎるきらいはあるけど) いくから、周りの人がどんどん千尋のことを好きになっていくのがよくわかる。 人に優しいし・・・
最初はちゃんとお礼も言わなくて怒られてるのに、最後はちゃんとあいさつできるようになるんだよなぁ・・・。 そういう細かいところもなんだかよかったりなんかして・・・この出てくる両親を見てると、ちょっと腹立つよ(笑)。千尋が帰ろうとずっと言ってるのにかるーくあしらって・・ あげくの果てにゃ、無人の店で勝手にものを食べて豚になってしまう・・・(冒頭の部分は なんだか君が悪いです^^;)。「お店の人が来たらお金払ったらいいよ」 「お父さんはちゃんとカードもお財布も持ってるから大丈夫」って・・・こんなことって、 普段軽く言っちゃってないかなぁってちょっと考えてしまった。
子供の目で見ると(見てる時は千尋の目線になりますの^^;)、 そんな言葉ってものすごく傲慢に聞こえてしまうんだな。
子供の目線で世界が書かれているから、宮崎ワールドってなんだかあったかいのかもしれない・・・そして、キャラがねぇ・・・とってもかわいいの。かわいいと気持ち悪いは紙一重みたいな部分もあるんだけど(笑) とっても際立ってます。
私はあんまり他の作品のキャラを、しっかりと覚えていないのだけれど、 人気者キャラがいろいろと登場しているらしい・・・。まっくろくろすけはわかったけど(^.^) この夏もしかしたらこれが一番お勧めかもヽ(*^^*)ノ- 7月7日「キャンディード」
- 指揮者の佐度裕さんと宮本亜門氏が手を組んで、日本版の「キャンディード」をという話題の作品です。
有楽町にある国際フォーラム。芸術座とのはしごっていうのもなんだかすごいんですけど(笑)
ここに足を踏み入れたのは 初めて(時間つぶしにぶらぶらしたことはあったんですけどね)、 音がとても綺麗に響いてここちよかった。 まあ、会場のせいではなく、オーケストラがよかったんでしょうが・・
大阪ではフェスティバルホールであるのですが、入った瞬間にここでみてよかったなぁ・・って気になりました。 星空の下に、宇宙義を思い起こさせるようなまあるいセットが組んであって綺麗。 天文学をイメージしてあるのかなぁ・・ってちょっと思ったんだけど。。。
「キャンディード」といえば、ずいぶんまえに宝塚でもそれをもとにした作品があって、そのビデオをみた記憶っていうくらいの知識。 そのときも思ったんだけど・・・筋的にはなんだかちょっと・・・^^;。
ちらしをみると「この最善の成果においては、すべて最善に仕組まれている」っていう楽天主義をやっつけるために 書かれた風刺小説らしい・・・。
なにやらその楽天主義を唱える先生に習った、キャンディードが国をでて、何度も死にそうな目にあいながら、 自分自信の生き方をみつける話。ちょっと哲学っぽい部分が理解できなくて^^; ラストに歌ったていたなかの「土地を耕そう」ってとこのフレーズのみ頭に残り、たぶんちゃんと理解していないと思う^^;。
でもなぁ・・・もすこしすっきりあっさり短縮してくれないかと(笑)、いろんな国をめぐっていくのですが、 まだ行くのですか?と聞きたくなりました。
どこに行っても、本人の気づかないところで追われる罪をかぶって・・・なんど火あぶりになりそうに なったら気がすむのだ・・・(笑)ってあまりの運のなさに・・これで「最善に仕組まれている」って思えたら それはそれですばらしいぞ。キャンディードの石井さんは出ずっぱりで・・・やられっぱなしで(笑)奮闘。男性にしちゃ足長いんだなぁ〜と変なとこ感心。 ソロも何曲は申し訳ないが・・・ちょいと睡魔を誘う^^;。これはまあ、曲調のせいもあるんでしょうが・・・
グネゴンデの方は、オペラの方で・・すんばらしいソプラノ。こういう声を生で聞く機会もあまりないので ちょっと得した気分。ただ、耳慣れないせいかどうしても声のすごさばかりに気が言って、歌詞が伝わってこないのが残念。
ソロを受け持つ中で、キャンディードの石井さんとマキシミリアンの岡さんの他はこのオペラ界もしくは 出身の方だと思うのだけれど、その意図は何なんだろ?
マキシミリアンの岡さんの舞台を見るのは何年ぶりかしらん。噂の女装もみれましたっ(笑)。大変綺麗で・・こりゃ こういうのさせたくなるよなぁと納得。本人もかなり好きそうだし(笑)。
歌声は、おもったよりも低くて太くて・・男性の低い声はいいなぁ〜〜と聞きほれた。その楽天主義の先生の 声も好きだった。