ワインに目覚めて18年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
2015年
2015年6月のワイン
6月28日
Arte Latino Brut/Cava(アルテ・ラティーノ・ブリュット/カバ)
リピート買いしているカバ。普通のおいしい。今回は肉体労働のあとで疲れていたこともあって、味わうというより、喉のかわきを癒すためにゴクゴク飲んでしまった。特別なものはなかったけれど、値段だけの価値は十分にある。74点。京橋ワインで1274円。単品価格は不明(2015/5/24)。
6月26日
Maranet 2012/Russian River Valley (マラネット/ラッシャン・リヴァ・ヴァリ)
カリフォルニアのピノノワール。アルコールは14.1%。香りはブルゴーニュ。中身もブルゴーニュで、重みも果実味もたっぷりで村名以上。若いのに酸っぱさがないし、味がまとまっていて飲みやすく、プルーンの甘酸っぱいニュアンスもある。ブラインドで飲んだらオーストラリアかな?と思うかも。だけど、時間がたっても変化なし。単品だったら結構高いのでわざわざ買うほどのものではない。ただ、飲み頃をじっくり調べてからあけたら印象が違ったかも。76点。うきうきワインの玉手箱でピノ3本10800円の福袋。単品だと6458円(2015/3/5)。
6月24日
D’Armanville Brut/Ville-sur-Arce/Champagne(ダルマンヴィル・ブリュット/ヴィル・スュル・アルス/シャンパーニュ)
平日だし、帰宅するまでカバでも飲もうと思っていた。だけど在庫整理の必要があり、急遽シャンパーニュに変更。随分長いこと普通の冷蔵庫に入れていたもの。で、飲んでみるとやはり違う。凝縮されたリンゴの味と香りが立ち上がり、泡は心地よく立体的。さすが値段が高いだけあるなぁと思いながら確認すると2000円ちょいの激安クラスでした。カバより2倍は高いから味の差もこれくらいあってしかるべきではあるけれど、2000円シャンパーニュとしては質が高いと思います。シャンパーニュの贅沢さを味わえる1本。80点。タカムラで2084円(2015/2/24)。
6月20日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2010/Jayer Gilles(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/ジャイエ・ジル)
おなじみの銘柄の優良年。二本もっているので在庫整理の意味も兼ねて。前日まで続いたスペインワインの濃さとパワーに加えて、繊細さと果実味をもっている。ただ、苦みと甘みで中和されているとはいえ、かなり酸っぱい。その意味で若いブルゴーニュらしい。残念ながら立体感は乏しく、味は割と平板。ちなみにアルコールは13%。もっと寝かせるべきか、飲みきるべきか、判断が難しいワイン。76点。かわばた酒店で3888円(2015/4/11)。
6月19日
Tesoro de Bullas Seleccion 2008/Bullas(テソロ・デ・ブーリャス・セレッション)
パーカーさん高得点スペインワインセットによく入っているワインで、今回でもう何回飲んだか。産地はフミーヤの南で、主な品種は同じくモナストレル。とはいえ、いろいろな要素があることはわかるけれど、色を混ぜすぎて結局のところ黒になってしまったというような造り。だから固くて今まで印象はよくなかったが、今回ようやく初期の飲み頃になったかどうかというところ。味は地味ながら14.5%。74点。京橋ワインで6本セット9504円。単品価格は不明(2015/4/2)。
6月16日
50 Barricas Alceno 2012/Jumilla(50 バリカス・アルセーニョ/フミーヤ)
産地と品種、両方の良さを味わえるワイン。フミーヤはしっかりとした構造とヴォリュームのワインを作り出す産地、シラーはスパイシーで凝縮した果実味を楽しめる。並のローヌより厚みがあり味もしっかりめ。しかもしつこすぎないので飲みやすい。グラスに注ぐと表面に白い油のようなものが広がり「グラスに洗剤が残っていたかな?(通常は洗剤ナシで洗ってるのでありえないんだけど)」と思い、別のグラスを出して注ぐとまた同じ状態になる。味には問題がないのでいいけれど、製造方法によってはこういうこともあるのかも。80点。京橋ワインで6本セット9504円。単品価格は1274円(2015/4/2)。これはリピートでしょう。
6月13日
Cercius 2012/Cotes du Rhone(セルシウス/コート・デュ・ローヌ)
ローヌらしいワイン。青い草やアルコール、そしてバナナの香り。フランス産のワインとしては濃いめで、飲み口は少し甘い。なのでいただきもののぶどう(デラウエア)を食べながら飲んでみると甘さは一切消えて、辛口のワインらしくなる。それでけでなく、ぶどうと葡萄酒は相性がいいことに気づいた。辛口なのに甘さがあっていやだなと思った時にはぶどうと合わせるに限る。いままで何回か飲んでハズレなし。だけど今回は突出しておいしさもなし。値段を考えるとトントンかも。75点。京橋ワインで6本セット9504円。単品価格は1814円(2015/4/2)。
6月10日
本日は夕方から力作業があって、力仕事を手伝ってくれた北川くんと北村くんに家で感謝の宴。食べたのは手巻き寿司。
Charles Ranville Brut Grande Reserve/Blanc de Blancs(シャルル・ランヴィーユ・ブリュット・グランド・レゼルヴ/ブラン・ドゥ・ブラン)
グランド・レゼルヴとかブラン・ドゥ・ブランとか書いてあるけれど、産地の記載はなく、ただvin mousseux(=スパークリング・ワイン)と記されるのみ。だけど最近良質のカバに慣れてしまったからか、なんとなく締まりがないものに感じられる。甘い香りがしてブリュットさがややぼやけていたのでなおさら。乾杯として飲んで、喉の乾きを癒すためにゴクゴク飲む分にはいいけれど。69点。京橋ワインで950円(2015/5/24)。
Hazana Vinas Viejas 2012/Rioja(アサーニャ/ビニャス・ビエハス/リオハ)
リオハらしいボルドーっぽさのある構造のしっかりしたワイン。だけどあまりメルロっぽさはなく(もちろんメルロは入ってません)、鉄分が豊富で、素朴な味わい。右岸というよりACボルドーや、オ・メドックという雰囲気。71点。京橋ワインで6本セット7538円。単品価格は1706円(2015/5/24)。
6月8日
Ninin 2009/Ribera del Duero(ニニン/リベラ・デル・ドゥエロ)
スペインのなかでも好きな産地のワイン。フミーヤに似ていてヴォリュームたっぷり。そして果実味もたっぷり。ある程度値段を出さないとささくれ立った粗い舌触りのものもあるけれど、これは質が高く、飲み頃。味の傾向は下のワインと似ているけれど、こちらの方が明らかに若いが、粒子の細かさはさすがに負ける。75点。京橋ワインで6本セット7538円。単品価格は2311円(2015/5/24)。
6月6日
Cotes du Roussillon Villages Vieilles Vignes 2006/Gauby(コート・デュ・ルシオン・ヴィラージュ・ヴィエイユ・ビーニュ/ゴビー)
これは好みの銘柄。安く売られていたので、2006年産は飲んだことがあるけれどリピート買い。とてもとても柔らかく、ブルゴーニュのような花の香りとボルドー右岸のような煮詰めたプルーンや黒ベリーの果実味。この値段のワインの味としてはこれ以上言うことがないほど。だけど、ヴォリュームがびっくりするほど軽い。肉を食べようと思って噛んでみたら液体だった、みたいな驚き。そして余韻が全く残らないほどのキレのよさ(もちろん悪い意味)。あれ?と思ってまた口に含むと味はますます良くなる。なのにやはり軽い。そういう造りなのか、保存に何か問題があったのか?80点。
と思って前回飲んだ記録をみたら、ほとんど同じ感想。保存の問題は関係なく、そういうヴィンテージだったようです。フィッチで2970円(2014/6/4)。
6月4日
Prosecco Extra Dry/Abbazia(プロセッコ・エクストラ・ドライ/アッバツィア)
定評のあるプロセッコメーカーで、何回か飲んだことがあるけれど、泡も味も緩い。仕事から帰ってきて喉の乾きをとりあえず癒す目的で飲むにはいいけれど、多少なりとも飲み口も含めて味わいを楽しみに飲む目的であけると、少しがっかり。ボトルの差かもしれないけれど泡は気が半ば抜けているし、味はブリュットとしても甘く、焦点があっていない(しかも実際にはエクストラ・ドライだし)。ということで、夏限定なら辛うじて合格点。72点。お手軽ワイン館で1239円(2015/4/12)。
Alceno 12 2011/Monastrell/Jumilla(アルチェーニョ・トゥウェルヴ/モナストレル/フミーヤ)
ぶどうの種や茎の味まで味わえるワイン。フミーヤ産はカーサ・デ・ラ・エルミタの出現以来、安定しておいしいワインであることは安ワイン者なら知っている。今回はセットものの一本でわざわざ選んで購入したものではないので銘柄も産地もたいして気にとめず飲んだけれど、しっかりした骨格、メルロっぽい黒ベリー系ジャムの味、暖かみのあるニスの香りなどが感じられ、おいしいスペインワインの典型的な要素だなと思ってラベルを見て、産地を確認して納得。モナストレル種は作り方によっては荒々しくなるけれど、これはちゃんと角やとげが丸く処理されている。積極的にリピートするほどではないけれど、飲んでよかったと思える内容と値段。75点。京橋ワインで6本セット7538円。単品価格は1166円(2015/5/24)。
5月30日
Chateau Pesquie "Terrasses" 2012/Ventoux(シャトー・ペスキエ・テラス/ヴァントゥ)
南東ローヌのAOC。2008年まではコート・デュ・ヴァントゥだったところ。パーカーさんの覚えめでたい銘柄で今まで何回か飲んだことがあるけれど、粗く内向きに固まった草くさいワインという印象。今回はよく開いており、ローヌらしいハーブの香りと凝縮した果実が味わえ、酒質はよく磨かれていてとても滑らか。洗練されているとさえ言える。おいしいワインでした。79点。京橋ワインで6本セット9504円。単品価格は1598円(2015/4/2)。
5月28日
Arte Latino Brut/Cava(アルテ・ラティーノ・ブリュット/カバ)
30度を超える日も出てきたので、帰ってまずは一杯ということでスパークリングの季節到来です。これはハズさないカバで何回もリピートしてます。ただ今回のはお正月あけに買った後ずっと冷蔵庫保存していたからか、泡に勢いがなく、味にもしまりがないような気がしました。元々のクオリティーは高いので悪くはないけれど、これよりはヴェリタスさんの800円台カバの方が好き。75点。京橋ワインで1274円(2015/1/17)。
5月27日
Chateau Lanessan 2011/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
最近のHaut-Medocはアタリが続く。以前のこの銘柄は、おいしいけれどインク、ピーマンの青臭さや鉄っぽさが玉にきずだった。でもこのボトルは洗練されており、そうした要素が全くない。味と香りの基本はブランデー、熟した黒系ベリー、なめし革のニュアンスで、酒躯は弾力性があり、かつ、なめらか。若いのにうまく熟成しており、いま飲み頃。メルロが多めなのかなと思って裏ラベルをみると、カベルネ60%、メルロ36%、プティ・ヴェルド4%とのことです。これでさらに大きさがあれば鬼に金棒だけど、それはないものねだりというもの。80点。ヴェリタスで1885円 (2015/3/1)。
5月24日
Aruga Branca 2013/Clareza(アルガ・ブランカ/クラレーザ)
勝沼醸造が作る甲州の白。適度に酸味と苦みがあり、立派な白ワイン。フランス産といわれてもわからないくらい。でも特別においしいというわけではなく、値段にもよるけれど敢えて買おうという気をおこす程の個性はない。67点。2015年Tsushimiのお節についていたもの。
5月22日
Cotes du Rhone 2011/Xavier(コート・デュ・ローヌ/グザヴィエ)
↓のワインよりぐっと凝縮された感じで果実味があり、全体的に濃い。これはおいしいワインになるかなと期待しつつゆっくり飲んだら、残念ながらそうはならなかった。濃いままで固く、もともと地味だった香りもだんだん萎んでしまった。デキャンタージュしたら変わった印象となったかな?70点。京橋ワインで6本セット9504円。単品価格は1922円(2015/4/2)。
5月20日
Chateau Sable Rouge 2012/Bordeaux Superieur(シャトー・サブル・ルージュ/ボルドー・スュペリウ)
よくも悪くも二昔前のボルドーという雰囲気。苦く、渋く、艶がなく。若いのにささくれ立ったところのないのが今風かも。料理のお供としてはいいけれど、味わうために飲むワインと考えるとちと辛い。決して悪いワインではなく、フランス人なんかはこういうのを毎日飲むのだろうなとすら思う。でもね。69点。フィッチで送料込み1814円(2015/4/11)。
5月16日
Conquette Rose/Auran(コンケット・ロゼ/オラン)
ロゼのヴァン・ムス。イーストやオレンジピールが香り、泡はさほどたち昇らないのに口の中で優しくシュワシュワとはじけるクリーミーさ。まるでシャンパーニュ。味はきっぱりとブリュットで、ややビールっぽさもあるところがカバみたい。安い泡もの(含シャンパーニュ)だと、ロゼといっても色だけで味はブランと変わりないものが多いなか、しっかりと赤い実のニュアンスがあり、きれいなゴールドのはいったオレンジ色。これを買えば送料無料になるという消極的な購入理由だったけれど、正解でした。78点。ミュズレで1814円(2015/4/25)。
5月15日
Chateau de Saint Cosme "Les Deux Albion" 2012/Cotes du Rhone(シャトー・ドゥ・サン・コム・レ・ドゥ・ザルビオン/コート・デュ・ローヌ)
ほとんど毎ヴィンテージを購入するリピートワイン。ということで安心してあけたけれど、今回のヴィンテージは、というかこのボトルはハズレ。どうにも堅く、バランスも悪い。ブランデーが少し香る骨格のしっかりした「いつもの味」があるにはあるけれど、ワインはやっぱり飲み頃が最重要だということを再認識しました。70点。京橋ワインで6本セット9504円。単品価格は2592円(2015/4/2)。
5月12日
本日は4月から新たに講座スタッフとして加わった先生お二人の歓迎会。私が幹事なので、レオーニにワインをもちこませてもらいました。参加者は12人で飲む人は9人(+α)。ワインは8本(4種類を2本ずつ)を持ち込みドンピシャ。予備(ジャイエ・ジルHCN2010)を1本鞄に忍ばせていたけれどもそれは開けずにすみました。
Musa/Vallformosa Brut/Cava(ムサ/バルフォルモサ・ブリュット/カバ)
最近好みのカバ。泡のクリーミーさやほどよい酸味とマスカットのようなほんのりとした甘い香りが魅力。重さもミディアムで、乾杯にはちょうどいい。75点。かわばた酒店で1188円(2015/4/11)。
Chablis 1er Cru Vaillons 2012/Closerie des Alisiers(シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨン/クロズリ・デ・アリズィエール
白はヴェルジェでもと思ったが予算的に合うものが売り切れて、苦し紛れにシャブリ。酸味より苦みで飲ませるワイン。1級だけあって重みがあるけれど、オイリーだからか味の個性がぼやけている。はじめは固かったが、ゆっくり飲むと開いてきて味の変化も楽しめた。75点。京橋ワインで2786円(2015/4/11)。
Le Cirque 2011/Vin de Pays des Cotes Catalanes(ル・シルク/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コート・カタラヌ)
これは何回も飲んでいるもの。いま2011年産が飲み頃。ヴァニラ、プルーン、アンズの甘酸っぱく苦い果実味がなんともいえずにおいしい。味が濃く混沌としているようにも思えるが、フルーツ爆弾ワイン。82点。お手軽ワイン館で648円(2015/4/12)。
Chateau Senejac 2009/Haut-Medoc(シャトー・セネジャック/オ・メドック)
トリはボルドー。南仏ワインの濃いワインの後で霞まないか心配だったけど、そんなことは全くなく、存在感のあるワイン。味はどちらかというと地味だけど、料理をサポートする紳士系。酒躯は滑らかで弾力性があり優美。ボルドーの底力を感じさせるワインで、いま飲み頃。82点。かわばた酒店で2462円(2015/4/11)。
5月10日
Les Vignes de Bila-Haut 2012/Cotes du Roussillon Villages/Chapoutier(レ・ヴィーニュ・ドゥ・ビラ・オ/コート・デュ・ルシオン/シャプティエ)
これも好きなワイン。というか、あんずやプルーンの甘酸っぱく、そして苦甘い味は私の好み。全体的には荒削りで、オ・バタイエと飲み比べながらだったので集中力に欠けるし、味の濃さと骨格の軽さのバランスが悪いし、タンニンも粗いし収斂性もある。でも1000円台前半としては味が魅力的だし、なにより「果物からできた酒」のよさを感じさせてくれる。80点。京橋ワインで6本セット9504円。単品価格は1382円(2015/4/2)。
5月8日
Chateau Haut-Batailley 2006/Pauillac(シャトー・オ・バタイエ/ポイヤック)
緻密で滑らか。酒躯は力強く弾力性があり、しかも優美。重くないのに存在感がある。さすが格付けワイン。開けるのはまだ早いかなと思いつつ夏が近いので在庫整理的に飲んだが、タンニンはまるく、ギシギシ感やいやな苦渋感は全くなく、いま飲み頃。ポイヤックのなかでも堅物2006年産が飲み頃ということは、2004年産のグランヴァンはもう飲めるのかも。このシャトー、ラベルが安っぽいので軽視してました。すみませんという気持ち。82点。リカーワールドで3255円(2010/2/22)。
5月5日
Beaujolais-Villages 2003/Leroy(ボジョレ・ヴィラージュ/ルロワ)
「床下収納庫にこんなワインがでてきた」と今年の2月に両親からもらったもの。ワインのグレード、保存方法からゲテモノになっていると確信しつつ、ルロワものなんて何年も飲んでいないので捨てません。ところがどっこい。やや赤茶けてはいるけれど色は濃く、ブルゴーニュ村名レヴェル。香りはチリ、パエリアのトマト、少し重油や錆のような雑香など普通のワインでは出て来ないものばかりだけど意外に心地よい。そして味!これぞ熟したブルゴーニュというべき落ち着いたフルーツ爆弾で、酸はまだ健在、苦みが味の輪郭をはっきりさせ、ヴォリュームたっぷり。少し焦げたような2003年産の特徴もはっきりとある。いや、驚きました。ボジョレ・ヴィラージュが12年も熟成し、いままさに飲み頃とは。ネットで検索するとさすがにルロワ2003年産は見つけられず、2014年は約4000円と高いが2010年だと3000円以下。3500円くらいまでなら「買い」だと思います。84点。
5月3日
Condado de Haza 2010/Ribera del Duero(コンダド・デ・アザ/リベラ・デル・ドゥエロ)
2000円台でリベラ・デル・ドゥエロを味わえるワイン。口に含んだ瞬間はいつもながら骨格の整ったボルドー右岸を思わせる。いつもながらチョコレートやヴァニラ、なめし革を香りながら煮詰めたプルーンや黒ベリーのなめらかな味を楽しめる。ヴィンテージに関わりなく一定の味になるのは、レフォール・ドゥ・ラトゥールみたい。と、ここまでは銀賞なんだけど、エキス分がいっぱいなのに、なぜか少し水っぽいような、水と油が分離したようなアンバランスなところがあるので銅賞です。78点。うきうきワインの玉手箱で2678円(2015/2/11)。
5月1日
Chateau Tour St. Bonnet 2010/Medoc(シャトー・トゥール・サン・ボネ/メドック)
「古き良き時代」のメドックを思わせるブルジョワ級。地味で飾り気がないが、なんとなく風格があり、なめし革の香りを嗅ぎながらの渋さがおいしい。力強さと弾力性があり、ラム酒やブランデーのような香りもある。これに深さや複雑さがさらに加われば格付けワインになると想像できる優良ワイン。ヴィンテージもよかったのかも。安く手に入れたので銀賞。78点。お手軽ワイン館で1598円(2015/4/12)。
4月30日
Absidis/Cava(アブシディス/カバ)
久々に飲む銘柄だけど、相変わらず高いレヴェル。100%ブリュットながらマスカットの甘さが香り、泡も十分でクリーミーさや立体感が感じられる。客観的には普通+αレヴェル。でも値段を考えればリピートしたくなる。73点。ヴェリタスで832円 (2015/3/1)。
4月26日
Chateau Cap de Faugeres 2011/Castillon Cotes de Bordeaux(シャトー・カプ・ドゥ・フォジェール/カスティヨン・コート・ドゥ・ボルドー)
飲む度に洗練度が増しているのを感じるシャトー。少し収斂性を残しており、本格的な飲み頃はまだ少し先。それでも酒質は弾力性があり、かつ、滑らか。なめし革や血のような鉄分と共に、ヴァニラ香ベースのプルーンを煮詰めた味がはっきりと感じられ、正統派のボルドーであり、サンテミリオンに似た個性をもつ準グランヴァン。2000円以下なら「買い」。飲み頃ならば余裕でになりうる。77点。ヴェリタスで1880円 (2015/1/19)。
4月24日
Ventoux 2012/Xavier(ヴァントゥ/グザヴィエ)
プロヴァンスのワインだけど、グルナッシュ、カリニャン、シラーなどを用いており、味はローヌと見分けがつかない。果実感に比重をおいた造りながら、味は素朴でどちらかというと暗い。味わって飲むよりも料理のお供にという感じのワイン。68点。京橋ワインで6本セット9504円。単品価格は不明(2015/4/2)。
4月22日
Grillo di Sicillia 2013/Antonini Ceresa(グリッロ・ディ・シチリア/アントニーニ・チェレサ)
Nero d’Avola 2013/Antonini Ceresa(ネロ・ダーヴォラ/アントニーニ・チェレサ)
職場の歓送迎会で。料理はそこそこだけど、ワインが完全に宴会用。万人向けで平板かつ飲んで全く楽しくない。去年の忘年会と同じ会場で、ワインの銘柄は赤白ともにヴィンテージも含めて同じ。力を全く入れていないのがよくわかる。ま、歓談がメインなので、食べ物、飲み物ともに質はともかく「ある」ことが重要なのでしょう。ちなみに1人あたりの予算は10000円。白は65点。赤は60点。岡山国際ホテルの立食パーティーで。
4月19日
Decotanne Brut/Ville sur Arche/Champagne(ドゥコタンヌ・ブリュット/ヴィル・スュラルシュ/シャンパーニュ)
泡の立ち昇り方は普通だけど、口のなかでのシュワシュワはクリーミー。バランスのよさは大手メゾンものを思い出させる。ぶどうの味と香りがはっきりと感じられるシャンパーニュ。その他の点では地味めかな。76点。京橋ワインでシャンパーニュ2本セット6048円。単品価格は3002円(2015/1/17)
4月18日
Coldstream Hills Pinot Noir 2013/Yarra Valley/Andrew Fleming(コールド・ストリーム・ヒルズ・ピノ・ノワール/ヤラ・ヴァリ/アンドリュー・フレミング)
引き続きオーストラリアの赤で、今度はピノ。その昔、師範が見いだした銘柄(だと思う)。久々に目にはいったので購入。以前と変わらずブルゴーニュと見分けがつかない味わい。ACブルと村名の間のグレードといった感じ。果実味をしっかりきわだたせた濃い味付け。酸味も強めながら、果実の強さに隠れている。ただ味の変化や立体感はほとんどなく、その意味で単調なのが惜しい。優れた作り手がつくった優良年の若いオート・コート・ドゥ・ニュイがイメージ的に一番近いかも。オーストラリアのワインをブルゴーニュに当てはめて飲むより、オーストラリア産ワインとして飲むのが正統派だと思いつつ、ついこのような感想になってしまいました。生産者さん、すみません。75点。タカムラで3240円(2015/3/29)。
4月17日
Cabernet Sauvignon 2012/Ranger/South Eastern Australia(カベルネ・ソヴィニョン/レインジャー/サウス・イースタン・オーストレリア)
オーストラリアの赤なのでそこそこの味とヴォリュームは期待できるので、何でもない平日に飲もうと思って購入。こう書くと作り手に申し訳ないけれど、消化試合用のワイン。といっても値段は3桁なのでなかなか食指は動かず、2ヶ月廊下保存後に抜栓。飲んでみるとほぼ予想とおり。味そのものは意外によく、特に蜂蜜っぽさがありつつ決して甘くはない点は好感をもてる。でも残念ながら飲んで楽しくない。平板さがその理由。味がよくても平板で変化がないと、面白くない。値段を考えるとないものねだりだけど、歴史書と同じで、ワインもバランスが重要ということを再認識。68点。ヴェリタスで3本セット2980円。単品価格は799円(2015/2/16)。
消化試合というより、明らかに飲み過ぎているけどもう一本行こう!的なシチュエーションで思い出すとよい、自宅ワイン会用。
4月12日
Mazoyeres-Chambertin 2004/Camus Pere&Fils(マゾワイエール・シャンベルタン/カミュ・ペール・エ・フィス)
毀誉褒貶の激しい作り手。いや、毀と貶ばかりで、誉褒はほとんどないかも(その昔は割当制だったと聞いたことがあります)。しかも弱いといわれる2004年産。福袋でたまたま手にいれたので、話のタネにと飲んでみた。ところが、開けてびっくり!の高品質。色はやや枯れた感じで赤茶けていてエッヂはオレンジがかっている。フローラルな香りが全面にあり、かなり品のよい香水というか、自然なお花畑。酒躯はしっかりしており、弾力性もあるフルボディー。外向的で味蕾にまとわりつく味はとても複雑。はじめ果実味、その後に苦み、そしてギュっと凝縮された酸味。ブラインドで飲んでも特級レヴェルだとわかる立体感。ちょうど飲み頃ということもあり、ブルゴーニュワインの底力をたっぷりと堪能できるワインでした。84点。うきうきワインの玉手箱でピノノワール3本10800円の福袋(2015/3/5)。単品価格6458円。たまに同店のセールで5000円くらいで売られています。
4月9日
Le Cirque 2011/Vin de pays des Cotes Catalanes(ル・シルク/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コート・カタラヌ)
先日2013年産を飲んだばかり。確かめたいことがあり、2年若いこれを抜栓。やはり以前飲んだ時の記憶とほぼ同じ味。2013よりはるかに開いており、ヴァニラの香おる、プルーンやブラックベリー系の苦甘い厚みのある味。ただ、味の諸要素のバランスが崩れはじめており、その点では2013に似ている。よい記憶は過去を美化しがちなので、今回飲んだバランスの少々悪いところがこのワインの特徴なのかもしれない。荒削りでゴツゴツした感じがあるのは確か。それでも値段を考えるとお買い得。78点。お手軽ワイン館で648円(2015/3/15)。
4月5日
De Bortoli/Family Selection(デ・ボルトリ/ファミリー・セレクション)
再びスパークリング。ヴォリュームが割とたっぷりめ。密度が濃く、構造もしっかり。だけどその分、融通がきかないというか固く無機質。何度か飲んだ銘柄だけど、どこの国のものか忘れていて、飲みながらこのヴォリューム感だとチリのスパーグリングかなと思った。悪くはないけれど、わざわざ買うほどのものではなく、2割安で買えるカバに軍配があがる。72点。京橋ワインで1058円(2015/1/17)。
4月3日
Le Cirque 2013/Cotes Catalanes(ル・シルク/コート・カタラヌ)
これはお気に入りの銘柄の最新ヴィンテージ。ボトルには相変わらずパーカーポイント(90-92)を記した金色のシールが貼られている。ということで期待満々に飲み始めたけれど、味はいつもと違い、様々な要素がバラバラで、カタラヌワイン。濃い味のローヌみたい。今回はまだ飲み頃ではなかった。ポテンシャルは高いのでまた機会をみつけて飲んでみたい。71点。うきうきワインの玉手箱で896円(2015/2/11)。
4月1日
Prosecco Extra Dry/Abbazia(プロセッコ・エクストラ・ドライ/アッバツィア)
最近、泡ものワインを多く飲んでいます。その中での比較をすると、これはとても軽い。軽やかではなく、骨格が軽い。そしてエクストラ・ドライなのに酸が勝ることはなく、むしろマスカット系の甘さが割とはっきり感じられる。その他の点では他の良質スパークリングと同じ。中身を考えると安く、おいしく飲める。74点。お手軽ワイン館で1274円(2015/3/15)。しかも送料無料。