ワインに目覚めて20年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

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今までの金賞ワインたち

評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし BRONZE・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし  SKELTON・・・買うべからず


2017年

2017年6月のワイン

2017年5月のワイン

2017年4月のワイン

 

6月29日

����BRONZEPeregrino de Sant Joan/Cava Brut(ペレグリノ・デ・サン・ホアン/バカバ・ブリュット)

いい意味でカバらしい金属っぽさが全面にあり、味は苦味が少々。泡は十分で重みはミディアム。飲みごたえのある良質のカバ。食前酒として何日かに分けて飲みました。74点。ヴェリタスでスパークリング5本セット4299円(2017/5/21)。単品価格は999円。

 

6月28日

����BRONZELes Vignes de Bila-Haut 2013/Cotes du Roussillon Villages/Chapoutier(レ・ヴィーニュ・ドゥ・ビラ・オ/コート・デュ・ルシオン・ヴィラージュ/シャプティエ)

リピートワイン。お約束の干しプルーンを煮詰めた苦味が中心。飲み頃でなめらか。重みがあるのにするする飲めます。77点。京橋ワインで1280円(2017/4/24)。

 

6月23日

中目黒のクラフタルでワインペアリングコース+αを飲む夕べ。60ミリリットル×7杯で6500円+税サ。

����BRONZERobert Moncuit/Brut Blanc de Blancs/Le Mesnil-sur-Oger/Champagne(ロベール・モンキュイ/ブリュット・ブラン・ドゥ・ブラン/ル・メニル・スュロジェ/シャンパーニュ)

ワインコースは1杯あたりが少ないので、まずはグラスシャンパーニュを頼もうかと会話していたら、「コースに泡が含まれ、グラスくらいの量を出せます」とのことでさっそく。と思ったらなんとシャンパーニュをなみなみと注いでくれた。しかもグランクリュ。それだけでこのお店の心意気が伝わる。泡は細かく、重みがあり骨格がしっかりしたタイプ。もう一杯飲みたかったけれど、1皿1杯ということなので、料理との相性もあるので次にいく。81点。

����BRONZERiesling Glintzberg 2015/Roland Schmitt/Alsace(リースリング・グリンツベルク/ロラン・シュミット/アルザス)

まずは白い花の香り。そして重油とりんご。アルザスリースリングの王道。サザエ料理との組合せ。78点。

����SILVERMahi 2015/Sauvignon Blanc/Marlborough(マヒ/ソーヴィニョン・ブラン/マルボロ)

ニュージーランドの白。Mahiとはマオリ語で「作品」を意味するそうだけど、現地では「メイハイ」とか発音するのだろうか?アンズのような甘酸っぱい香りがする辛口。張力と弾力性のある重みのあるワイン。鮎のフリットと。内臓の苦味にもあうような複雑な味。80点。

����SILVERMarc Bredif 2005/Vouvray (マルク・ブレディフ/ヴーヴレ)

これは出色。シュナンブランから作られた半甘口の白。単体で飲むと綿菓子のようなふんわりしたふくらみを感じる。ヤングコーンのひげをパスタに見立て、卵のソースと合わせてカルボナーラをイメージした料理との組合せ。食べて飲むとぶどうの味になる。これほどワイン料理のマリアージュを感じたのは久しぶり。82点。

����BRONZEBourgogne Hautes Cotes de Nuits 2008/Jayer Gilles(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/ジャイエ・ジル)

金目鯛のローストにあさりの泡という魚料理に合わせて出されたのは王道のジャイエ・ジルの白。これだけを飲めば間違いなくいいワインだし、料理との組合せも悪くはないが、ここにくるまで個性的なワイン続きだったので霞んでしまい、ミネラル系の普通のワインという印象。74点。

����BRONZEFixin Vieilles Vignes 2014/Richard Maniere(フィサン・ヴィエイユ・ヴィーニュ/リシャール・マニエール)

バナナの香り。若いのに落ち着いていて熟成感がある豊かなワイン。料理との相性はわからないけれど、メインの豚(生姜、茗荷)がとてもクリーミーでとろけたことは確か。77点。

����NOTEMelmor/Le Miel de la Mer/Chouchen Hydroniel(メルモル/ル・ミエル・ドゥ・ラ・メール/シュシャン・イドロニエル)

はちみつ酒。蜂の巣の香り(!?)で、よくいえば自然派。味は・・・。66点。

����GOLDChateau Coutet 1997/Sauternes Barsac(シャトー・クーテ/ソーテルヌ・バルザック)

ワインペアリングとは別に食後酒としてこれをあけてくれるというので。パイナップルや桃などのお約束の味は溶け込んで和菓子の甘露と化している。ちょうどよい熟成具合なのでもっとトロトロかと思ったら、キレがいい。酸がしっかりしているが柔らかく、全体的にとても洗練されている。はちみつ酒を飲んだばかりだが、こっちの方がホンモノと思えてしまう。理念型のハニーなのだろうけど。88点。クラフタルでグラス1782円。

 

6月22日

����BRONZECadet d’Oc 2015/Baron Philippe de Rothschild/Pays D’Oc(カデ・ドック/バロン・フィリップ・ドゥ・ロトシルト/アペイ・ドック)

ムートンが南仏で作るカベルネ。さすがにうまく作られています。若いのに柔らかく、果実、コーヒー、樽、茎っぽさなどカベソのインパクトはしっかりあり、バランスもばっちり。後味にはりんごっぽさも。普段飲みには何も文句なし。整いすぎていて物足りないとか平板だといちゃもんつけることはできるけど、それはないものねだり。72点。エノテカで5本セット4536円(2017/5/7)。単品価格は1296円。

 

6月20日

����BRONZEPaso a Paso 2016/Malbec(パソ・ア・パソ/マルベック/アルゼンチン)

「一歩一歩」という意味のアルゼンチンの赤。マルベックなので赤い果実を苦くなるまで煮詰めたような苦い果実味が中心。でも、あまり重くなく、飲みやすく作られている(アルコール度数の記載なし)。単品価格はわからないけれど、さすがエノテカさん、いいところを突いてきます。70点。エノテカで5本セット4536円(2017/5/7)。スクリューキャップでいかにも3桁価格のアルゼンチンワインという顔をしているが、単品価格はなんと1620円!だけど購入価格は1本あたりにすると907円なので許す。

 

6月18日

����BRONZED’Armanville Brut/Ville-sur-Arche/Champagne(ダルマンヴィル・ブリュット/ヴィル・スュラルシュ/シャンパーニュ)

廉価版シャンパーニュ。軽くイースト香があり、りんご系の甘酸っぱい味。泡、味、ヴォリュームどれもそこそこというところ。ブラインドで飲んだらシャンパーニュであると当てられないけれど、ラベルを見ながら飲むと、ぎりぎりのところだけどやはりシャンパーニュは違うと思ってしまう。そんな境界線のワイン。つまり値段を考えると、コスパ的にはトントン。73点。タカムラで2084円(2017/4/13)。

 

6月16日

����BRONZEL’Amourette Maxima Briza 2009 /Thunevin-Calvet/Cotes du Roussillon Villages(ラムレット・マクシマ・ブリザ/テュヌヴァン・カルヴェ/コート・デュ・ルシオン・ヴィラージュ)

私好みのAOC。ドライ・プルーンの苦味と甘さが味のベースになっており、そのうえにぶどうの味を感じさせる。ヴォリュームは軽めよりのミディアム。ローヌは果実味と、ボルドーの骨格がしっかりしているところを兼ね備えているのがこのAOC。普段飲み〜普段飲みαにぴったり。ボトルはとても重い。77点。ヴェリタスで1792円(2017/5/21)。

 

6月15日

����BRONZESierra Salinas 2014/Cava(シエラ・サリナス/カバ)

カバらしいキーンとした金属的な感触が鼻に抜ける。そのあとにレモンの香りと抹茶の後味。ヴィンテージ入りカバはめったに飲まないけれど、慣れてないし知識もないのでこの生産年の特徴がどこにあるかは全くわからない。あくまでもカバ。飲んでいて心地いいし、質も高いような気もするのはバランスも整っているからかも。75点。ヴェリタスでスパークリング5本セット4299円(2017/5/21)。単品価格は1180円。適正価格だと思います。

 

6月14日

BRONZEFinca Patagonia Reserve 2015/Maule(フィンカ・パタゴニア・リザーヴ/マウレ)

チリのピノ・ノワール。色はブルゴーニュ村名レヴェルと同じくらいはっきりくっきりのルビー。味はチリらしくなく、力で押してくるというより味と重みで押してくるし、味も煮詰めたチェリーではなくお花畑の香りと柔らかな果実。肯定的な意味であたらしいタイプのチリピノ74点。ワインショップソムリエでピノ3本セット5918円(2017/5/21)。単品価格1706。

 

6月10日

BRONZEIsland Easter 2015/Valle Central(アイランド・イースター/バレ・セントラル)

チリのカベルネ。ビターチョコやエンピツ、茎のような苦味があり、いかにもという感じ。でもしっかり味わうと全体に熟した赤い果実の味があり、必ずしも濃いだけで押してくるチリのワインではない。しかもラベルをよくみると、最近ではめったに見ないアルコール度12.5%。却ってこれくらいの方がぶどう由来の果実的味わいを楽しめるような気もする。75点。エノテカで5本セット4536円(2017/5/7)。スクリューキャップでいかにも3桁価格のチリワインという顔をしているが、単品価格はなんと1620円!だけど購入価格は1本あたりにすると907円。

 

6月8日

BRONZESangre de Toro 2015/Catalunya/Torres(サングレ・デ・トロ/カタルーニャ/トーレス)

スペイン大手トーレスのワインを飲むのは久しぶり。干しぶどうの香り。ガルナチャ&カリニャンの王道セパージュで濃縮された煮詰めたプルーンなど黒ベリー系のかなりしっかりした安定の味。バランスもよく、よくも悪くも大手の味。75点。エノテカで5本セット4536円(2017/5/7)。単品価格は1728円。 <p class=MsoNormal>&nbsp;

6月4日

BRONZEVeraison 2013/Puy de Dome/Saint Verny(ヴェレゾン/ピュイ・ドゥ・ドーム/サン・ヴェルニ)

ぶどうの色づき、成熟といった意味のワイン。名前に負けず少ししっかりめのACブルゴーニュという感じ。アルコール度数が13.5%なのでチリピノのような固いチェリー系を予想していたけれど、全く違って少し痩せた感じの年のブルゴーニュ・ピノの味。と、ここまで新世界のワインだと思って飲んでいたが、産地はフランスのど真ん中でした。74点。ワインショップソムリエでピノ3本セット5918円(2017/5/21)。単品価格1965円。

 

6月3日

BRONZEChateau Les Amoureuses "La Barbare" 2015/Cotes du Rhone(シャトー・レ・ザムルーズ・ラ・バルバール/コート・デュ・ローヌ)

繰り返し飲んでいる割と鉄板な銘柄。外向的ですでに飲み頃。プルーンのような苦味系といちごジャムのような甘い香りが重層的に混ざりあっている。とてもチューイーでスパイスっぽいイガイガが口のなかで優しく暴れる。ローヌの複雑さを若いうちから楽しめるワイン。78点。京橋ワインで6本セット8618円(2017/4/24)。単品は2462円。

 

6月1日

BRONZEArtelatino Brut/Cava(アルテラティーノ/カバ)

色は濃いめで、少し燻んだシャンパンゴールド。泡はキラキラとたくさん立ち昇る味はしっかりリンゴ系。酸味と甘みのバランスもちょうどよく、泡がもう少し細かく、味にふくらみや変化があればシャンパーニュと間違えるかもしれない。ハズれたことのないカバ。76点。京橋ワインで1382円(2017/4/24)。

 

5月30日

BRONZEMapu 2016/Merlot/Baron Philippe de Rothschild (マプ/メルロ/バロン・フィリップ・ドゥ・ロトシルト)

いいワインを飲んだあとに何を飲むかは誰しも迷うところ。私は翌日昼に行ったレストランで日本産スパークリングを舐めて(飲みたかったし、飲めたけど、理由があり断念)リセット。で家に帰って選んだのがコレ。ハズれないことはわかっていたので安全策ではあるけれど、ムートンつながりだし、普段飲みには間違いないので。で、飲んで満足。チリらしいたっぷり感はあり、若さからくる力強さが心地よい。メルロということもあり滑らかでスルスルと飲める。足りないのは立体感や複雑さや味の変化だけ。「だけ」と書いたがこうした要素はあるに越したことはないけど、安ワインに「それ」を求めるのはないものねだり。これはこれで普段飲みのおいしさがあるから十分に満足。74点。エノテカで5本セット4536円(2017/5/7)。単品価格は不明。

 

5月27日

本日は「安ワイン道場20周年を自分で祝う会」にお招きいただき、安ワイン道場へ出稽古してきました。参加メンバーはいつもの顔ぶれで、師範光弘さん、磯子さん、とびさん、がぶさん、師範代、プチ師範代、プチプチ師範代の9人。師範代(道場エグゼクティヴシェフ)の手になるご馳走を堪能しました。

BRONZESensation 97/Champagne(サンサシオン/シャンパーニュ)

乾杯は道場開設と同じ97年産のシャンパーニュ。古漬けの香りがいっぱい。少し黴くさいような気もするけれど、発酵の結果みたいなのでそれがまたいい。ヴィンテージを見ながらながめると、色もやや赤茶けているような気がしないでもない。でも極めて健全で壮年期の酒躯。泡も普通に立ち昇り、古酒っぽい個性をもつ若いシャンパーニュみたいでした。その意味で確かにセンセーション。81点。師範から。

BRONZEChateau Jun Koshu 2013(シャトー・ジュン・甲州)

白の1本目はがぶさんから。アパレルメーカーJunが作る白ワイン。日本のメーカーもここまでしっかりしたワインを作るようになったんだなと(少し上から目線ですが)思わせる味と香り。単体で飲んでもおいしいし、日本食や、日本の食材を使ったフランス料理合わせればしっかりサポートしてくれそうな柔軟性をもっている。下のワインとくらべながら飲んでも個性が消えなかったのはさすが。81点。

SILVERPuligny Montrachet 1er Cru "La Garenne" 2009/Etienne Sauzet(ピュリニ・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ラ・ガレンヌ/エティエンヌ・ソゼ)

もう1本の白は大御所ソゼ。これはブラインドで飲んでも文句なくグランヴァンだとわかる大きなワイン。焦がしたアーモンドとハニー香が複雑にからみあっていて、それだけで陶酔感いっぱい。弾力性があり赤ワインと同じ存在感がある。これは1本をじっくり飲みたかった。師範から。

SILVER�Clos de Beze 2008/Prieure Roch(クロ・ドゥ・ベーズ/プリュレ・ロック)

私が持参したもの。お祝いなのでシャンベルタンでしょという気持ちだったけれど、「シャンベルタン」の文字はどこにもなし。香りはロック香。野菜炒めのようなガチャガチャした強烈なものでその底からセメンダインや複雑な果実香がいっぱい。抜栓直後は酸味が強く偏った感じだったが、落ち着いてくるとやはり横綱。ただ期待したほどではなかったかも。85点。リカーワールドで13860円(2011/4/7)。

SILV���������ER�Echezeaux "En Orveaux" 2011/Dominique Laurent(エシェゾー・アン・オルヴォ/ドミニク・ロラン)

こちらは正統派のブルゴーニュ。精密な設計で作りあげた緻密で密度の濃い赤い味の果実の味。もう少し柔らかさがあればいうことなし。88点。とびさんから。

BRONZE�Gagliole 97/Vino da Tavola Rosso/Antico Podere Gagliole(ガリオレ/ヴィノ・ダ・ターヴォラ・ロッソ/アンティコ・ポデーレ・ガリオレ)

20周年ということで97年産のイタリアを選んでくれたのは磯子さん。サンジョヴェーゼの甘さをボルドーの骨格で楽しむタイプ。狙いは成功していて質の高いワインだけど、前後に飲んだワインが良すぎて少し地味に思えた。80点。

GOLD�Chateau Mouton Rothschild 96/Pauillac(シャトー・ムートン・ロトシルド/ポイヤック)

本日のメイン。泣く子も黙るムートンの優良年産でまさに飲み頃に入った21年前のヴィンテージ。これは文句無し。状態もよく、極めて若々しく、といっても固いとか渋いということではなく働き盛りの若さ。穏やかで力強い。ムートンらしいといわれるロースト香が少しあるけど、ポイヤック的な獣脂やアンモニアや土の香りはすべて溶け込んでいて曲がったところのないまさに正統的王道のワイン。敢えて言えば影の要素も少しあればもっと魅力的だったかもだけど、これはこれである意味ワインの頂点でした。93点。光弘さんから。

BRONZE�Says Farm Merlot 2015(セイズ・ファーム/セイズ・ファーム)

十分酔っ払ったところで、若い日本のワイン。ここまで飲んで酔っ払って、しかも10年以上も熟成された超高級ワインばかりを飲んだ後でというタイミングでこれを飲んだら、親しい会合の中に異質の人が突然参加したみたいな感じでした。とはいってもインパクトがあり大物の要素もある。これも和食に合いそう。78点。さとなおさんから。

SILVER�Chateau Lafaurie Peyraguey 2006/Sauternes(シャトー・ラフォリ・ペイラゲ/ソーテルヌ)

ここからデザートタイム。ソーテルヌとしては若いめだけど、きれいな琥珀色で熟成の初期。お約束の桃、アプリコット、パイナップルのキラキラと輝くようなコンポート。もちろんトロトロです。90点。光弘さんから。

BRONZE�Traversa "Noble Alianza" Reserva 2015/Familia Traversa(トラベルサ・ノーブル・アリアンツァ・レセルバ/ファミリア・トラベルサ)

気持ちよく酔っ払ったので意識が飛ぶことはなかったけれど、記憶力の問題と酔いで舌が鈍っているのでしっかりした濃さと荒い感じ以外、ほぼ覚えていません。普段飲みとしてはいいけれど、さすがにタイミングが悪かった。でも「なんでもいいからもう一本どうしても飲みたい」シチュエーションには実はぴったりだったと思います。75点。師範から。

ということで師範ご一家にはおいしいお料理、快適なスペース、楽しい雰囲気などなど、たいへんお世話になりました。ということで50周年10000本をめざして今後とも末長くよろしくお願いします。<みなさま

 

5月26日

BRONZEChateau Lanessan 2012/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)

おなじみのシャトー。若いうちはインクやピーマンのような青臭い要素がめだつことが多いので飲み頃開け頃に注意。今回は5年熟成でどうかなというところだけど、青臭さはみじんもなく、ブランデーやチョコレートなど大人びた雰囲気でとても落ち着いており、ヴォリュームもたっぷりでグランヴァンの趣。作りの方針変更でこうなったなら今後も期待できるからありがたいのだけど・・・。78点。ヴェリタスで3本セット5380円(2016/9/26)。単品価格は2690円。

 

5月25日

NOTELes Morais(レ・モレス)

スペインのスパークリング。色は薄めながら白ワインのようなレモン色しているし、泡は弱いけど少しずつ立ち上ってるし、なによりスペインだし大丈夫・・・。と飲む前に心配な気持ちを打ち消そうとなぜか努力しながら試してみると、・・・ダメなやつでした。”made according our natural sparkling wine process”と書いてあり、深読みすればスパークリングの方法で作ったワイン以外の飲み物です。だから厳しいこと言わないでね、といいたいのかも。アルコール10%でおそらくドゥミ・セック。甘さで悪さを隠す典型的ワインでした。「これを買えば送料無料」というネット購入者を落とす最高の決め台詞にみごとハマってしまいました。60点。タカムラで1000円(2017/3/31)。

 

5月23日

BRONZEBoabrisa 2013/Alentejano(ボアブリサ/アレンテジャノ)

トリンカデイラ、アリカンテ、アラゴネス(これはテンプラニーヨ)という聞いたこともない品種からなるポルトガルの赤ワイン。どちらかといえばローヌっぽいスパイスや黒ベリー系ながら、それに加えてトロピカルフルーツのニュアンスも感じられる。粗削りながら重みがあり、果実味があり、若いのに過剰がなく飲み頃という安ワインとしては理想的な要素が揃っている。75点。京橋ワインで9本セット8618円(2017/1/25)。単品価格は1058円。

 

5月19日

BRONZEChateau Billeron Bouquey 2012/Saint-Emilion(シャトー・ビルロン・ブケ/サンテミリオン)

サンテミリオンのワイン。アキテーヌワインコンクールで金賞を受賞しているにしてはきわめレヴェルが高い。なめし革ときらきら輝く香りが共存しており、味は黒ベリー系果実味で、メルローベースであることがはっきりわかる。ボルドーのグランヴァンと共通の特徴をもち、サンテミリオンらしさもあり、若いのに重みがありながら柔らかく飲み頃という貴重なワイン。単品で2000円くらいなら買う価値あり。79点。京橋ワインで6本セット8618円(2017/4/24)。単品価格は不明。

 

5月17日

BRONZECol di Sasso 2014/Toscana/Banfi(コル・ディ・サッソ/トスカーナ/バンフィ)

外向的で太陽たっぷり系でいかにもサンジョヴェーゼのイタリアらしいけれど、カベルネのおかげかチョコレートの苦味が骨格を作っているような飲みやすい好ワイン。ミントの香りがする酸味と、キャラメルまではいかない甘さが後味に残る。76点。京橋ワインで6本セット8618円(2017/4/24)。単品価格は不明。

 

5月14日

NOTEChateau Machorre 2006/Bordeaux superieur(シャトー・マショール/ドルチェット・ダルバ/ボルドー・スュぺリウ)

ヴァニラとリコリス、クローブ、胡椒など香りは結構いい要素があるけれど、内にこもっている。味の中心は苦味ながらメルロ多めなのかオブラートに包まれた感じでまろやか。2006年産としては現役で、このクラスとしては大健闘。だけど味の魅力が今一歩。71点。京橋ワインで6本セット8618円(2017/4/24)。単品価格は2138円。

 

5月9日

翌日にアサヒビール本社で贈呈式+懇親会があるので東京出張。前夜のこの日は明治大学の同僚二人とワインな一夜。

BRONZELa Purisima 2015/Yecla(ラ・プリシマ/イエクラ)

青谷さんはまだ講義中だったので、豊川さんの研究室を訪れると、まずは飲みましょうということで、アテもなしに二人で飲み干してしまったのがこれ。スペインのシラー。これはフランス・シラー系ではなく、オーストラリア・シラーズとそっくりな甘さのある濃厚な果実味と、ザクロのような酸味のあるワイン。気候が違う分、果実の熟した感じは割引されているけれど、知ら〜ずに飲んだらオーストラリアだと勘違いしたと思う。74点。

Chapel Hill/Chardonnay Brut/Balatonboglar(シャペル・ヒル/シャルドネ・ブリュット/バラトンボグラル)

青谷さんが合流し、予約しておいてもらった神保町のCeppoへ移動。イタリア料理店とのことだけど、仏伊独墺の他に東欧のワインがいろいろある。まずはハンガリーのスパークリングから。シャルドネで、特に特徴もなく普通にブリュット。3280円。

BRONZERara Neagra 2014/Malbec&Syrah(ララ・ネアグラ/マルベック・シラー)

モルドヴァのワイン。「黒い熟女」という意味らしい。これもオーストラリア・シラーズ系の味で、マルベックがはいっている分インパクトがあり、重く濃い。熟女という名前にふさわしく、果実もよく熟している。77点。4500円。

BRON����ZEL.A.Cetto 2014/Cabernet Sauvignon/Baja California(ラ・セット/カベルネ・ソヴィニョン/バジャ・カリフォルニア)

BRONZEGlia 2009/Feteasca regala(グリア/フェテアスカ・レガラ)

ここから先はうろ覚え。上のワインはメキシコ産の赤。カベルネといっても軽めの感じ。酔っていたからそう感じただけかも。70点。2980円。
下のワインはルーマニア産の白。フェテアスカという品種。セメンダインの香りにりんごの味。エクセントリックだけど、個性的でもう一度飲んでみたい味。75点。3980円。

ということで、ゴールデンウィークあけの平日におつきあい下さりありがとうございました。

 

5月7日

NOTECampet 2015/Dolcetto D’Alba/Castello di Verduno(カンペット/ドルチェット・ダルバ/カステッロ・ディ・ヴェルドゥーノ)

少し固めで表面はザラザラ。オーセンティックな黒ぶどうの味だけど、だんだん酸が立ってきて、飲み終わる頃にはかなりすっぱい。ラベルはシックで高級ワインに見えるので、そのような用途には使えるかも。72点。京橋ワインで6本セット8618円(2017/4/24)。単品価格は不明。

 

5月5日

BRON�������������ZEAlfeno 2013/Montecucco/Perazzeta(アルフェノ/モンテクッコ/ペラッゼタ)

ミディアムでいちごっぽい甘みのあるイタリアワイン。濃縮感もあってそこそこおいしい。けどそれ以上ではない。単品価格を考えたらもう少し頑張って欲しいけど、1本あたり1000円を切るセットなので文句は言えない。73点。京橋ワインで9本セット8618円(2017/1/25)。単品価格は1706円。

 

5月3日

4月にロシアからの留学生ジェーニャが1年間留学に来たので、学生数人+αを呼んで庭でバーベキュー。

BRONZE<Louis Vallon/Cremant de Bordeaux(ルイ・ヴァロン/クレマン・ドゥ・ボルドー)

ほどよく心地のよい泡。レモンを思わせる爽やかな酸味。バランスがよく、ささくれだったところがないので、廉価版シャンパーニュみたい。と思ったら単品価格がまさにそれくらいの値段でした。77点。京橋ワインで12本セット16200円(2017/2/4)。単品価格は2138円。

SILVERGewurztraminer 2016/Cono Sur Bicicleta(ゲヴュルツトラミネール/コノ・スル・ビチクレタ)

こういう場では定番の鉄板ワイン。干しぶどうのような甘酸っぱさがおいしい。78点。ハピーズで850円(2017/5/2)。

BRONZEπ 2013/Calatayud/Langa(パイ/カラタユド/ランガ)

コンセホンというテンプラニーヨのクローン種。畑の面積が3.14なのでπと名付けられた。濃い赤紫。焦げたチェリー、プルーン。ここまで濃いとしょうゆ味にならず、とにかく果実。鹿と猪づくしの本日にはまあよかったけれど、普段の食事には強烈かも。75点。京橋ワインで6本セット8618円(2017/4/24)。単品価格は2138円。

BRONZEJurgo Lote 98(フルゴ・キュウハチ)

若くぴちぴちした超濃縮ワインから今度は20年くらい前の古酒。古びた感じは相変わらず1年間床下収納したけれど全く痛んでいない。1000円以下で19年の時の流れの雰囲気を味わえる夢のようなワイン。80点。ヴェリタスで897円(2016/6/19)。

 

4月30日

BRONZEVosne Romanee 2014/Jerome Chezeaux(ヴォーヌ・ロマネ/ジェローム・シェゾ)

新年度早々(というか3月末から)、大型プロジェクトの企画書を書かねばならなくなり、丸一ヶ月がつぶれました。関連して最終日にはロシア10通、日本20通のメールのやりとりがあり、企画書を書いているのだか、メール書きが仕事なのかわかならくなる始末。ようやく完成したのでささやかに一人で祝杯。若いけれどちょうど最初の飲み頃で柔らかく、かつコクのあるブルゴーニュ。ニッキ、ミント、セメンダイン系の香りのなかから甘酸っぱい果実味がひろがる。作り手の個性がどこにあるのかはわからなかったけれど、やはり村名だと香りの複雑さのレヴェルが違うし、うまくまとめて飲ませるところはさすが。単品価格はともかく、1本3333円なので十分満足。76点。うきうきワインの玉手箱の福袋ブルゴーニュ3本セット10800円(2016/10)。単品価格は5378円。

 

4月27日

BRONZEChateau La Bastiadette 2012/Montagne Saint-Emilion(シャトー・ラ・バスティデット/モンターニュ・サンテミリオン)

なめし皮やトリュフ、タバコ、土壌の香りのするやや古いタイプのボルドー。粒子は丸く表面はなめらかながら、味そのものはタンニンの苦味一辺倒で近寄り難い。ボディーはミディアムで押しが強くないのがメリット。ワインを味わうためというより食事に合わせて飲むことを考えて作られたタイプと考えれば納得。73点。京橋ワインで9本セット8618円(2017/1/25)。単品価格は不明。

 

4月23日

NOTEAdria 2013/Vega Montan/Bierzo(アドリア/ベガ・モンタン/ビエルゾ)

香水とヴァニラの香りがするキャラメルのような甘ったるい味。続いて出てくるのがコーヒーとチョコレート。よく味わってみると20日に飲んだカリフォルニアほど甘くない。でも常に人工的な香水のような甘ったるい香りがあり、味の傾向と似ているので実際以上に甘く感じる。後味もそう。実際には糖度は高くないのに香りと味がシンクロして、両者のズレのせいで落ち着かないのかもしれない。しかもパーカーポイント92点!少なくとも個人的嗜好には全く合わない。単品価格を見てまたびっくり!62点。セラー専科で5本セット6226円(2017/3/19)。単品価格は2354円。

 

4月22日

BRONZEEl Miracle by Mariscal 2013/Valencia(エル・ミラクル・バイ・マリスカル/バレンシア)

少し重めのボトル。ガルナチャ・ティントレラという品種です。甘さ控えめで苦味に振った感じの熟したグルナッシュ。スパイシーでチェリーやプルーンなど黒系ベリーが複数感じられるけれど複雑というよりは素朴。この価格帯では優良ワインながら、期待しすぎてはダメ。下のワインの残りを飲んだあと続けてこれを一口飲んだら荒くて苦く、正直これを1本飲むのは辛いなぁと思った。でもその後開いてきたのか落ち着いてきたのか、小さくまとまっている優良ワインだと思った。75点。京橋ワインで12本セット16200円(2017/2/4)。単品価格は950円。

 

4月20日

SILVERRanch 32/Monterey(ランチ/モンテリー)

カリフォルニアの赤。ブルゴーニュのピノととてもよく似ている。というか、AOCブルゴーニュを飲む時には、この味をいつも期待している(そして裏切られる)。ということで、理想的なピノ。若い果実の甘酸っぱい味。時間とともに甘さが増してくるが、酸がしかりあるので嫌味じゃないし、もちろん甘ったるくならない。外向的で、タイプとしてはニュイ。ボディーは軽めのミディアム。値段を見てもう一度びっくり。ブルゴーニュだったら確実に2倍はする。80点。タカムラで1382円(2017/4/13)。

 

4月16日

NOTEViognier 2015/Vin de Pays de l’Ardeche/Cave Saint-Desirat(ヴィオニエ/ヴァン・ドゥ・ペイ・ダルデッシュ/カーヴ・サン・デジラ)

白い花の香りがして典型的なヴィオニエ・・・といいたいところだけどブラインドだったらゲヴュルツと答えていたかも。エキゾチックな雰囲気は満々。ミネラルが強く、後味に残る苦味はサンペレグリノみたい。でも、味は濃いのに平面的で変化は全くなく、チリワインの方がストレートかつ柔軟。単品で楽しめるほど個性はなく、料理に合わせるには我が道を行き過ぎ。70点。京橋ワインで12本セット16200円(2017/2/4)。単品価格は1598円。

 

4月14日

NOTEMorgon 2012/Domaine de Javerniere/Georges Duboeuf(モルゴン/ドメーヌ・ドゥ・ジャヴェルニエール/ジョルジュ・デュブッフ)

クリュ・ボジョレのモルゴン。酸味+明るさ+甘み<苦味+暗さ+甘み。じっくり嗅ぐとはっきりしたイチゴの香りがあるが味も香りも弱く、明らかに閉じている。ボディーはミディアムで骨格はしっかりし潜在力は認めるけれど、今これを飲むより11月に飲むヌーヴォーの方が気軽に楽しめてずっといい。70点。セラー専科で5本セット6226円(2017/3/19)。単品価格は3218円。

 

4月11日

BRONZEDomaine de La Cendrillon "Classique" 2013/Corbieres(ドメーヌ・ドゥ・ラ・サンドリオン・クラシック/コルビエール)

シラー、グルナッシュ、カリニャンというこの地域に典型的なセパージュ。なので味も予想されるように厚みのある黒系果物のジャム。だけど力でくる感じは全くなく小ぶりにまとまっており、ローヌワインからスースーするようなハーブやピリピリとした胡椒ぽさを除いたような穏やかな味。74点。セラー専科で5本セット6226円(2017/3/19)。単品価格は2462円。

 

4月8日

NOTECasale Mattia 2015/Terre Lavichi e/Frascati(カサーレ・マッティア/テッレ・ラヴィケ/フラスカーティ)

イタリアのビオワイン(白)。色は濃く、きれいな麦色。味ははっきりくっきりなんだけど・・・。酸味も苦味もたっぷりしっかりでいるのに無個性。しっかり仕事をしているがゆえに、いるのかいないのかわからない人みたい。食事を邪魔することはまずないので、食中酒としては最適かも。71点。京橋ワインで12本セット16200円(2017/2/4)。単品価格は不明。

 

4月5日

BRONZEMarsannay 2013/Moillard-Grivot(マルサネ/モワヤール・グリヴォ)

ラベルと中身とがぴったり対応している。ほどほどに濃いきれいなルビー。いちごのような若く明るく甘い香りとカシスのような暗く苦味を感じさせる香りがうまく調和。コクもあり、若さと熟成がバランスよく溶け込んだ、いかにも5年目のブルゴーニュ。足りなかったのは味の変化だけだけど、それはないものねだり。75点。京橋ワインでブルゴーニュ5本セット10778円(2016/12/5)。単品価格は2894円。

 

4月2日

BRONZEApollonio "Mani del Sud" 2013/Copertino(アポッロニオ・マーニ・デル・スド/コペリティーノ)

産地は長靴の踵。南イタリア赤。ネグロ・アマーノというぶどうが主で、他にモンテプルチアーノなど。期待しないで飲んだがとてもよかった。イタリアワインでは珍しくジャムのようなネットリとした甘みが舌にまとわりつく。黒ベリーとかスパイス香とか、ローヌの味わいに似ていて、でもイタリア的な人当たりのよさをもっている。75点。京橋ワインの12本セット16200円(2017/2/4)。単品価格は1814円。

 

 

 

 

 


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