ワインに目覚めて18年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
2015年
2015年9月のワイン
9月26日
Senderillo 2012/Ribera del Duero(センデリーヨ/リベラ・デル・ドゥエロ)
厚みのあるワインを作ることで知られる産地だし、パーカーポイント92点ということで少々期待しながら抜栓。販売店の説明とおり、黒系果実ののジャムや胡椒の香りが感じられる。でも味も香りも薄く、ボディーはやせている。傷んではいないので、好意的にいえば眠っているのかもしれない。ただ時間がたっても眠りから醒めず、つまらないワインで終わってしまった。70点。ドラジェで1458円(2015/8/28)。
9月23日
Bourgogne Pinot Noir 2010/Combe St-Jean (ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/コンブ・サン・ジャン)
ブルゴーニュは高いので普段はACブルしか飲めませんが、これは2010年という優良年ということもあって期待とおりのおいしさ。もちろん高望みはできないけれど、若い果実味の甘酸っぱさがおいしく、ピチピチの張力がありほどよい力強さ。じっくり飲むと苦みもあって落ち着きを感じる。半分がHCN、半分がコート・ドゥ・ニュイ(ヴィラージュ?)のぶどうを使っているそうです。74点。ドラジェで1814円(2015/9/2)。
9月20日
Castano Solanera 2012/Yecla(カスターニョ・ソラネラ/イェクラ)
アルコール度数14.5%、モナストレル、カベルネ・ソヴィニョン、ガルナッチャというセパージュ、そして重いボトルの首にはパーカーポイント94点と大きくかかれたキャップシール。いかにもコッテリ、どっしりなワインを予想させる構え。ボディーは思ったほど重くないけれど、味にはいろんな要素がたくさん。といってもわかるのは、煮詰めたプルーンのような苦甘くなめらかなタンニン。これだけでワインに、というよりワインの魅力に酔ってしまい、あとはなんだかわからないうちに飲み干してしまいました。ぜひもう一度飲んでみたいです。77点。ドラジェで1706円(2015/8/28)。
9月18日
Veuve de Belrose Brut Rose(ヴーヴ・ドゥ・ベルローズ・ブリュト・ロゼ)
ただでさえ秋の早い今年だけど、今週になりさらに急に涼しくなってきたのでなかなか杯が進まなくなり、1週間くらいチビチビと飲んだロゼ。味そのものはきわめて普通のブリュット。気候に加えて、クセも飲みごたえもなさすぎてつまらないから飲む気にならなかった。酸とか苦みとかどこかにインパクトがあればよかったのになぁ。66点。ドラジェでスパークリング6本セット5162円。単品価格は1274円(2015/8/14)。
9月16日
Rusina "Symposia" 2010/King City California(ルシーナ・シンポジア/キング・シティー・カリフォルニア)
アメリカのプライヴェート・ブレンドとのこと。眉唾ながら、どんなワインか興味本位で購入。味はある意味予想した通りで、バランス良く、万人向けで、マイナスのないもの。ミディアムボディー。立食パーティーで出されるタイプ。味から考えてみると、しょうゆっぽいヤニくささと白ワイン的なミネラル感が中心なので、テンプラニーヨが一番近い(販売店によればカベソとジンファンデルとシラー)。アメリカのワインとしてはこの値段でこの味はある意味納得。だけど、面白みのなさでも高得点を狙えるということで、銅賞だけど69点。ドラジェで1490円(2015/8/28)。
9月12日
Gevrey Chambertin V.V.2012/Tortochot(ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ/トルトショ)
恒例のうきうきワイン福袋が届いたのでさっそくあける。何だかんだ言って今年は1月、3月、6月、9月と毎回購入してしまった。今回のはブルゴーニュ赤3本セットで10800円。いいヴィンテージの村名2本、グランクリュ1本なのでいい買い物。
これは若いブルゴーニュのよさが表れているワイン。赤い実の甘酸っぱい果実味がたっぷりで、いかにも若々しい。味の造りは(いまのところ)さほど複雑ではないが、ちゃんと影もあるし、酒躯は弾力性があり、外向的でよく開いている。勢いで飲むにはいいワイン。75点。うきうきワインの玉手箱で3本セット10800円。単品価格は不明ながら楽天最安値は3580円(2015/9/5)。
9月10日
今週は上智大学の長井伸仁さんに集中講義にきていただいており、最終日前日に拙宅で慰労会。
Duc de Varsignac Brut/Champagne(デュック・ドゥ・ヴァルスィニャク・ブリュット/シャンパーニュ)
リピートしているシャンパーニュ。セパージュは不明ながらピノ・ノワールの割合が多いのか、色がかなり濃い。味もそれに見合ったもので、ゴールデンデリシャス、パイナップルや桃の酸味、それにビールのような苦みが感じられる。とてもクリーミーで上品な泡立ち。80点。ドラジェで送料込み2970円(2015/8/28)。
Meursault 2013/Roux Pere&Fils(ムルソー/ル・ペール&フィス)
抜栓するとバターやナッツなど典型的なムルソー香がわきあがり、飲むとべったりとオイリー。若いからか造りのせいなのかわからないが、大柄なタイプ。このワインに合う食べ物やチーズと一緒に飲めばもっと楽しめたのかもしれないけれど、ワインそのものは値段の割に少々単調。73点。うきうきワインの玉手箱で3本セット10800円。単品価格は5378円(2015/6/4)。
Chateau Chasse Spleen 2008/Moulis en Medoc(シャトー・シャス・スプリン/ムーリ・ザン・メドック)
ハズさないボルドーとして用意したけれど、少々期待はずれ。なめし革、チョコレート、タバコなどグランヴァンの香りを楽しませてもらったが、味のバランスが少し崩れていて、木の茎のような酸味に偏っている。いま飲み頃というより、峠を越えてしまった感じがあり、かといって熟成感もなく、ポテンシャルがあまり高くなく、不発のまま年をとってしまったのかもしれない。76点。リカーワールドで2257円(2011/12/13)。
Мускат Белый Красног о Камня 2011/Массандра(ムスカート・ベールィ・クラスナヴォ・カムニャ/マサンドラ)
クリミアの伝統あるワイン蔵のデザートワイン。ソーテルヌのようなフルーツ系ではなく、蜂蜜の甘さとブランデーのコクを合わせたような味で、色は深いレッド・ゴールド。ラベルは前年まではウクライナ語だったが、これはロシア文字。出荷は2014年1月21日と押印されているのだけど。品種はミュスカで「赤い石」という名のワイン。78点。アルヒーポワ先生からのいただきもの。
9月8日
Stamp of Australia/Chardonnay・Pinot Noir/Hardy’s(スタンプ・オヴ・オーストラリア/シャルドネ・ピノ ノワール/ハーディーズ)
先入観かもしれないけれど、オーストラリアらしいスパークリング。ヴォリュームたっぷりで、酸味も苦みもしっかりあり、味は濃いめ。つまり味も重さもたっぷりなんだけど、チリは優先順位がヴォリューム>味の濃さ、オーストラリアはヴォリューム<味の濃さという違いかな。フルーティーで柑橘系果物の皮の苦さもほどほどにあり、バランスよく平均点的ワイン。73点。ドラジェでスパークリング6本セット5162円。単品価格は1112円(2015/8/14)。
9月4日
Contraste 2011/Douro/Conceito(コントラスト/ドウロ/コンセイト)
Hugh Johnsonにもその名が挙げられているポルトガルでは期待されているワイナリーの赤。だけど残念ながら口に合わなかった。ぶどうの品種はわからないが、かなりはっきりとしたしょうゆ味。そして酸っぱ苦い後味が残る。重みはあるけど、味がどうにも残念。これで味の変化があればまた考えも変わったかも。きっと飲み頃じゃなかったんでしょう。69点。ワイナリー和泉屋で6本セット10800円。単品価格は2916円。(2015/7/8)。
9月2日
Don Angelo 2012/Chianti/Rufina(ドン・アンジェロ/キアンティ/ルフィーナ)
イタリアらしい陽気な感じは全くなく、全体的に地味な味。だけど地味な中にもイースト香があったり、黒こしょうのようなスパイシーさがあったり個性的。悪くはないけど、どちらかといえば好みではない。72点。ワイナリー和泉屋で6本セット10800円。単品価格は不明。(2015/7/8)。
8月30日
Dominio de Tharsys/Brut Nature/Cava (ドミニオ・デ・タルスィス/ブリュット・ナチュレ/カバ)
カバらしいキリっとした酸味を味わったあと、後味にグーっと苦みがきて味を引き締める。その分重みがあって、少し高級な感じ。最近は口がカバに慣れてきたのか、何でもおいしく感じる。75点。ドラジェでスパークリング6本セット5162円。単品価格は1458円(2015/8/14)。
8月28日
Vina Tarapaca Brut(ビーニャ・タラパカ・ブリュット)
チリのスパークリング。チリの特徴を生かし、濃くエキス分たっぷりのブリュット・スパークリング。泡は粗いけれど、味や飲み心地は満足できる。確かに単調だけど、夏はまずは泡を2,3杯ゴクリと飲んで、そのあと赤にうつるので、目をつぶれる。73点。ドラジェでスパークリング6本セット5162円。単品価格は1242円(2015/8/14)。
8月26日
Gotes 2012/ Alfred Arribas /Priorat(ゴテス/アルフレード・アリバス/プリオラート)
これは一口飲んで複雑さがあり、構造がしっかりしている立派なワインだと感じた。味のタイプはグルジアワインに似ていて少し苔むした赤煉瓦の雰囲気だけど、とても豊かでブランデーの香りが心地よい。いま飲み頃。ただ単品価格をみるとそこまで高いかなととは思う。3千円台前半なら買う価値あり。78点。ワイナリー和泉屋で6本セット10800円。単品価格は4860円。(2015/7/8)。
8月23日
Te Tera 2013/Martinborough(テ・テラ/マーティンボロ)
ニュージーランドのピノ・ノワール。赤い果実がほどよく熟した甘酸っぱさがおいしいワイン。少し苦みもあり、味についていえばブルゴーニュの若いワインみたい。それでいて弾力的で張りのある酒躯、口に含むと心地よい重みを感じるところは新世界のピノみたい。両者の良い点を合わせもっている。78点。タカムラワインで2689円(2015/7/21)。
8月21日
Bellisco/Cava(ベリスコ/カバ)
酸味と甘みと苦みがバランスよさはカバらしく、ヴォリュームもしっかり。さらに焦がした砂糖や樽の香りがオマケとしてついている。コストパフォーマンスもよく、おすすめできるスパークリングです。74点。ドラジェで1274円。(2015/8/14)。
8月19日
Bajondillo 2013 /Mentrida/Jimenez-Landi(バンホディロ/メントリダ/ヒメネス・ランディ)
これはヒメネス=ランディの名前だけど、作っているのはその後を継いだ人とのこと。酸味のぎっしり詰まったなかに苦みが同じかそれより少し少ないくらいたっぷりはいっていて、それなりにバランスがとれているワイン。グルナッシュとシラーなのに、果実の甘さより酸味が強調されているので、ブラインドでもスペインワインとわかりそうなはっきりした味。ボジョレのような軽やかさがありながらヴォリュームはしっかりめ。味が単調なので飲み飽きるけれど、しっかり作られていることもわかる。でも楽しくない。71点。ワイナリー和泉屋で1944円。(2015/7/8)。
8月16日
Ars Mitica 2009/de Bardos /Ribera del Duero(アルス・ミティカ/デ・バロドス/リベラ・デル・ドゥエロ)
中身をよく確かめないでスペインワインセットを買ったけど、これは開けてすぐに樽香としっかりした骨格、構造が感じられたので、レヴェルの高いものだとわかった。リベラ・デル・ドゥエロのワインは大きな造りのものが多いけれど、値段によっては荒削りのものも多い。これは洗練されており、刺がなくとてもなめらかな点も好感。ただ単品価格は高すぎる。78点。
ワイナリー和泉屋で6本セット10800円。単品価格は4276円。(2015/7/8)。
8月14日
Valdiniebla 2012/Mentrida/Jimenez-Landi(バルディニエブラ/メントリダ/ヒメネス・ランディ)
スペインの赤。聞いたことのないDO。調べてみるとラマンチャ、トレドの北。梅っぽい酸味がおいしいけれど、さほど個性があるわけではなく、ある意味普通の穏やかなワイン。ヒメネス・ランディの作った廉価版ワイン・・と思ったら結構な値段がする。2000円はしないと思ったのに。74点-2。ワイナリー和泉屋で6本セット10800円。単品価格は2721円。(2015/7/8)。
8月11日
Commandeur Prestige Brut/Vin Mousseux/Les Caves de Landiras(コマンドゥール・プレスティージュ・ブリュット/ヴァン・ムス/カーヴ・ドゥ・ランディラス)
平常モードにもどって、まずは泡。カバが切れているのでヴァン・ムス。香水や白い花ような甘い香り、クワス(ロシアの清涼(?)飲料)のような苦甘さ。調べてみるとランディラスはソーテルヌの北西に位置するようです。前にも飲んだことのある味なので、これはボルドー近くのヴァンムスの特徴なのかもしれない。悪くはないけど、個人的には甘さが過剰で、酸味がもう少し多くある方が好み。70点。京橋ワインでスパークリング6本セット5378円。単品だと1058円(2015/7/4)。
8月8日
自宅に戻り、恒例のお寿司を食べながらミニワイン会
No.737/Jacquesson/Dizy/Champagne(ニュメロ737/ジャクソン/ディズィ/シャンパーニュ)
Eichberg Gewurztraminer 2007/Alsace Grand Cru/Gerard Schueller(アイヒベルク・ゲヴュルツトラミネール/アルザス・グランクリュ/ジェラール・シュレール)
Chambertin 2007/Camus Pere&Fils(シャンベルタン/カミュ・ペール&フィス)
8月7日
バレエセミナーも明日で終わりなので、ホテルでアルヒーポワ先生を囲む会。
Vallformosa Rose/Cava (バルフォルモサ/カバ)
Domaine Les Verrieres "Les Sept Fontaines" 2008/Coteaux du Languedoc(ドメーヌ・レ・ヴェリエール・レ・セット・フォンテーヌ/コート・デュ・ラングドック)
8月6日
La Croisade Reserve Chardonnay 2012/Pay D’Oc(ラ・クロワサード・レゼルヴ・シャルドネ/ペイドック)
8月4日
今年もまたアルヒーポワ先生の腰巾着として星野先生に料亭でごちそうになる夕べ。 Vallformosa Classic Brut Nature /Cava(バルフォルモサ・クラッシック・ブリュット・ナチュレ/カバ)
Garofoli Macrina 2013(ガロフォリ・マクリーナ)
Marques del Riscal 2009/Rioja Reserva (マルケス・デル・リスカル/リオハ・レセルバ)
8月3日
Falanghina Beneventano 2013/Piccodelsole(ファランギナ・ベネヴェンターノ/ピッコデルソレ)
Cantine Volorosso 2013/Chianti(カンティーネ・ヴォロロッソ/キアンティ)
7月31日
Chispas Gran Bas Brut/Cataluna(チスパス・グラン・バ/カタルーニャ)
7月30日
Spinelli Bianco (スピネッリ・ビアンコ)
Vina Albali 2013 (ビーニャ・アルバリ)
7月29日
Bourgogne Chardonnay "Le Petit Rion" /Daniel Rion(ブルゴーニュ・シャルドネ・ル・プティ・リオン/ダニエル・リオン)
Thierry Triolet/Champagne(ティエリ・トリオレ/シャンパーニュ)
Chateau de Lariveau 2002/Canon-Fronsac(シャトー・ドゥ・ラリヴォ/カノン・フロンサック)
7月28日
Bin 444 2012/Wyndham Estate(ビン 444/ウィンダム・エステート)
7月26日
Cremant de Limoux/Blanc de Blancs Brut/Jean Fabia(クレマン・ドゥ・リム/ブラン・ドゥ・ブラン/ジャン・ファビア)
7月24日
Les Carretals 2011/Minervois/Anne Gros&Jean-Paul Tollot(レ・カッレタル/ミネルヴォワ/アンヌ・グロ&ジャン・ポール・トロ)
7月22日
Lucente 2012/Luce della Vite(ルチェンテ/ルーチェ・デッラ・ヴィーテ)
7月20日
Araldi Brut/Spumante(アラルディ/サスプマンテ)
7月19日
Little James’Basket Press/Saint Cosme(リトル・ジェイムズ・バスケット・プレス/サン・コム)
7月17日
Guy Charlemagne Brut Rose/Mesnil sur Oger/Champagne(ギィ・シャルルマーニュ・ブリュット・ロゼ/メニル・スュル・オジェ/シャンパーニュ)
7月15日
La Rosca Brut/Cava(ラ・ロスカ・ブリュット/カバ)
7月12日
Milcampos 2012/Ribera del Duero(ミルカンポス/リベラ・デル・ドゥエロ)
7月11日
Chateau Lacoste Garzac 2012/Bordeaux (シャトー・ラコスト・ガルザック/ボルドー)
7月10日
Veuve Alban Brut/Dulong(ヴーヴ・アルバン・ブリュット/デュロン)
7月9日
Casillero del Diablo Reserva 2013/Pino Noir/Concha y Toro(カシェロ・デル・ディアブロ・レセルバ/ピノ・ノワール/コンチャ・イ・トロ)
7月7日
Vilmart Grande Reserve Brut Premier Cru/Rilly la Montagne/Champagne(ヴィルマール・グランド・レゼルヴ・ブリュット・プルミエ・クリュ/リリ・ラ・モンターニュ/シャンパーニュ)
7月4日
Pharos 2006/Rioja Reserva(ファロス/リオハ・レセルバ)
7月1日
MC Cepas Antiguas Seleccion Privada 2010/Rioja(セパス・アンティグアス・セレクシオン・プリバーダ/リオハ)
去年736を飲んでよかったので夢をもう一度と思ったけれど、若すぎたのか酸が尖っており、厚紙のような堅さがある。構造はしっかりしているし、味は濃いし、ていねいに作ったことはわかるけれど、狙った形にならずに終わってしまった打ち上げ花火みたいで少し残念。74点。タカムラワインで5360円(2015/7/21)。
上のワインが不発なので急遽当番。お寿司にゲヴュルツってどうよ?と思って博打的な気分で開けたけれど、これが意外によかった。バラやライチの香り。特に前者の香りが強く、ほとんど薔薇ジャム。でもあくまでもドライで、味に甘さは全くないが適度にオイリーで滑らかかつまろやか。しかも骨格はしっかりしており、フルボディなので、飲みごたえがある。単体で飲めばゲヴュルツらしい個性的な味なのに、お寿司に合わせるとしっかり寄りそって個性を強調しないところがグランクリュの奥行かしさなのかも、なんて思った。82点。タカムラワインで4536円(2015/2/24)。
何にもつかないシャンベルタンはやはり素晴らしい。繊細で柔軟で力強くて、ボルドーでいえばラフィットみたい。2007年という控えめな年、かつ作り手がカミュなので、この銘柄としては大味かもしれない。味は固まり気味。それでも凝縮感がものすごく、実物以上に感じる。88点。うきうきワインの玉手箱でブルゴーニュ3本セット30000円。購入時単品だと19224円だったけど、その後のセールのときは10778円(2015/1/1)。
どちらかというと膨らみは少なく、線が細いタイプのカバ。赤い実の香りがロゼらしさを感じさせる。71点。タカムラワインで1360円(2015/7/21)。
南仏の濃さや荒々しさとは無縁で、エレガントなワイン。酒質は滑らかでいま飲み頃。80点。酒ゴリラ松江学園通り店で2678円(2015/8/6)。
ワインを置いていないお寿司屋さんに持込ませてもらう。シャルドネが濃厚で、ミネラル感もあり、切れ味がいい。食事にぴったり。この作り手の赤を飲んだことがあるが、そのまま白にしたような感じ。75点。酒ゴリラ松江学園通り店で1316円(2015/8/6)。
このカバはこのお店で飲んでおいしさを知ったもの。リストではヴィンテージ付きだったが、これはどうなのかな?今回もとても満足できる。泡は豊かで、味は酸味がおいしい。77点。松江蓬莱で。
イタリアの白。これはあまり印象に残っていないが、普通においしかった。70点(?)。松江蓬莱で。
久々に飲む銘柄。ヴィンテージがよいせいか、かなりおいしい。黒ベリーを煮詰めたジャムの柔らかい苦さが印象的。79点。松江蓬莱で。
トロピカルフルーツの香りがたくさんでてくる。酸味と果実味のおいしい白ワイン。76点。松江カプリチョーザで。
このワインは3年連続同じ時期に同じ場所で飲むことになる。今回のヴィンテージは普通においしい赤ワイン。70点。松江カプリチョーザで。
これはカタルーニャだけど、スペインのスパークリングは本当においしい。味が濃く、酸味の切れ味がよく、小石のようなミネラル感が心地よく後味として残る。75点。京橋ワインでスパークリング6本セット5378円。単品だと1166円(2015/7/4)。
学会の立食パーティーで出されたワイン。白はイタリア、赤はスペインのテンプラ。どちらも印象に残るものではないけれど、変な甘さはなく、軽く飲みやすいので何倍かおかわりをしました。札幌アスペンホテルで。64点と65点。
香ばしく、ナッティ。そしてべっこう飴のような凝縮感があるが、もちろん味は甘くなく、キリリと酸味が効いている。このグレードとしては質が高い。グラスワインとしてはいいものを選んでいると思った。74点。札幌のレストラン「ル・ミュゼ」でグラス1000円。
泡控えめながら十分にシュワシュワ、酸味、苦み、甘みは黄金の中庸、重さはミディアム。個性的というより無個性だが、リンゴの味がおいしいシャンパーニュらしいシャンパーニュ。80点。札幌のビストロ「ホフ」でグラス1000円。おかわりをしました。
メインは鴨のロースト。グラスの赤は二種類。ソムリエ薦められたこれを選択。ちなみにもう一つの選択肢はローヌ。2002年産なので弱っていないか心配したけれど、フレッシュで力強い。コーヒーやチョコや煙の香り。なめし革や木の茎のような酸味など、中堅どころの優良ボルドーそのものの味。抜栓してくれたばかりということもあり、少しタンニンが暴れるほどだったので、二杯目もいただいて変化を楽しんだ。78点。札幌のビストロ「ホフ」でグラス850円。
オーストラリアのカベルネ。カベルネのきつさは全くなく、表面は丸い。むしろオーストラリアの造り方の特徴である甘い果実が特徴。でもやはりシラーズの享楽的な甘さとは別で、生真面目な感じ。ワイナリー和泉屋で6本セット10800円。単品価格は不明。(2015/7/8)。
日中は連日35度という夏本番がやってきました。スパークリング2,3杯、その後赤ワインをエアコンの効いた部屋で楽しむという地球には優しくない毎日が1ヶ月ほど続きます。で、この日飲み干したのはリムのブラン・ドゥ・ブラン。色は濃く、オロナミンCを上品にした感じ。泡はあまりないけれど、味が酸味と苦みのバランスがとれており、白ワインとしておいしく飲める。ふくらみやクリーミーさがもっとあれば、シャンパーニュレヴェル。ということで、おいしくいただきました。
これを書くために記録をみると、もともと高いワインでした。77点。京橋ワインでスパークリング6本セット5378円。単品だと2354円(2015/7/4)。
福袋で購入したもの。確か南仏の最高級の赤ワインというふれこみ。届いてみると、アンヌ・グロが参画しているミネルヴォワ。飲んでみると重さはミディアムで、過剰なエキスはなく、さらさらと素直に果実が身体に流れ込んでくるワイン。トマトジュースっぽさはトレヴァロンを思い出す。期待しすぎるとガッカリかもしれないけれど、骨格はしっかりしていて飲みごたえは十分あるので、3500円程度のワインと考えれば積極的に買おうとは思わないにせよ、アリかも。セール時単品価格である2500円なら買いです。76点。うきうきワインの玉手箱で赤ワイン3本セット10800円。単品だと3458円(2015/6/4)。
恒例の職場のビール大会。ここ数年いいワインが出るのでとても楽しみにしてました。が、その前の教授会が長引き、着いた時には飲み物も食べ物もほとんど残っておらず。先に会議の終わった法学部と経済学部が定刻(18時)にはじめていたようです。そりゃそうでしょう。13時から19時40分までぶっ通しで会議をする文学部が狂ってる。いいたいことを時間も気にせずに発言していたお歴々は気分が晴れたのかこちらには1人も参加せず。早く会議が終わるようにじーっと耐えて黙って座っていた人たち数名が残り時間20分、必死に飲み食いしました・・・と、恨みつらみはこれくらいにして。
ワインはイタリアの白とかボジョレしかなくガッカリしているなか、これが最後に出て来たので救われました。チョコレートや樽の匂いが香ばしく、ミディアムながら骨格もしっかり。ボルドーに似てるなぁと思って家で調べてみるとサンジョヴェーゼとメルローに加えてカベルネも入っているですね。イタリアの親しみやすさとボルドーの重みがうまく融合していると思います。すこし水っぽかったのは熟成が足りなかったからか、ヴィンテージのせいなのか?でもおいしく飲めました。75点。
久々に飲むイタリアのスパークリング。マスカットの甘さとビールの苦さが合わさったような味。だけど前者が優勢なので甘ったるい香りを嗅ぎながら苦酸っぱい泡を飲むことになり、しかも軽いので、いかにも安酒という雰囲気。味は浅くないけれど、私の好みではない。70点。京橋ワインでスパークリング6本セット5378円。単品だと1166円(2015/7/4)。
変な英語の名前がついたワインだけど生産者がサン・コムなので購入。NVで、2014年にボトル詰めと裏ラベルにはある。アルコールは13.5%。コンパクトにまとまった優良南仏ワイン。凝縮された果実の甘さが印象的だけど、ミディアムなヴォリュームで、それに見合った酒躯なのでバランスがいい。南仏産にありがちの過剰な濃さや甘さとは無縁で、コスティエールのような固く乾いたレンガ的かつ禁欲的な辛口でもある。値段に見合った質の高いワインを作っている点が好印象。75点。京橋ワインで1339円(2015/7/4)。
魚料理が得意のシェフの店への持込。リクエストした岩牡蠣にはロゼじゃなくてエクストラ・ブリュットの方がいいかなとは思ったが、食べてみると想像以上にクリーミーでほんのりとした甘みがあったので、このワインにばっちりの相性。ラヴィゴットソースだったのも幸い。他には熟成牛のブリスケもカルパッチョ風だったので相性がよかった。単体で飲むとそれなりの水準ながら普通のシャンパーニュだけど、結果的に甘みのあるものにはロゼの赤い実果実味がよくあい、そうでないものにはブリュットの面がよく合うという料理に寄り添う潜在能力があることがわかった。80点。レオーニで。購入はヴェリタス で4946円(2015/3/1)。
これを飲むとすっきり。酸が心地よく効いており、そこそこの重さなので安定感がある。泡もそれなりで満足できる。フランスの(安い)ヴァン・ムスよりカバの方が好きです。74点。京橋ワインでスパークリング6本セット5378円(2015/7/4)。単品価格は不明。
リベラ・デル・ドゥエロのワインは、滑らかながらブドウがぐっすりと重く濃く重ねられて、それを洗練させて仕上げている印象がある。テンプラニーヨ特有のヤニやしょうゆっぽさがブドウの圧倒的な厚さにより薄められ、むしろ青や黒ベリージャムの味が優勢となる。このワインはそうした特徴をもちながらコンパクトにまとめた感じで、さほど重くないのがメリット。味は各成分が固まっていて開ききっていない。これがデメリット。73点。京橋ワインで1382円(2015/7/4)。
地味だけど、食事に合わせて普段飲みするには十分の優良ヴィンテージだとACボルドーでもおいしいという好例。ほどほどの苦みがあり、心地よい煙たさがある。ミディアムボディーでタンニンは丸い。積極的においしい点はないけど、欠点はそれ以上にない。73点。ヴェリタス で3本セット2980円。単品だと1382円(2015/2/16)。
泡がおいしい季節なのでさっそくスパークリングセットを買う。これはブラン・ドゥ・ブランのヴァン・ムスです。生産者の本拠地はランディラ。ボルドーのすぐ南のようです。カバに慣れている口からすると酸味がゆるく、それがだらしのない甘さに感じられる。それを除けば値段相応に手堅く作っていると思います(ヴェリタスの800円カバには負けるけど)。69点。京橋ワインでスパークリング6本セット5378円。単品だと1058円。(2015/7/4)。
私のチリの定番はコノ・スル・レセルバだけど、久しぶりにコンチャイトロ。チリのピノらしく、チェリーを煮詰めた苦酸っぱい味に花の香りがムンムン。濃くて強い。残念ながらそれだけで、変化は当然なく、ある意味缶詰ワインみたい。ブルゴーニュのピノとは全く別もの。だけど値段分の仕事はしていると思います。73点。京橋ワインで6本セット1382円(2015/5/24)。
緑色系のおいしいシャンパーニュ。普段飲む2000円クラスと明らかに違う繊細さと上品さ。泡はこまかくキラキラ輝き、口に入ってからのシュワシュワのきめ細かさが違う。適度の重さがあり、バランスがいいので満足感がとても高い。シャンパーニュは贅沢な飲み物だということを改めて思い出させてくれた。85点。三好屋ワインで3990円。(2013/12/13)。
この銘柄は Fujiya1935のグラスワインコースで飲んで以来、リピート買いしているもの。2006年ヴィンテージは初めて。前より値上がりしたけれど、中身のグレードアップはそれ以上。味のベースは黒色系ベリー。とても柔らかく、ミディアムボディでインパクトに欠けるのに、身体に心地よく沁み入る。ラフィットを思い出す。テンプラニーヨ、ガルナッチャのヤニくささ、しょうゆっぽさ、果実の芯の苦みがすべて溶けて調和したような感じ。おすすめ。83点。ワイナリー和泉屋で2430円。(2013/10/21)。
テンプラニーヨのよさが表れているワイン。ヤニ臭さ、しょうゆっぽさがあるのはいつもながらだけど、タンニンと共にそうした特徴がマイルドに溶けている。どちらかというと古い造りで、素朴ながら、角はとても丸い。地味さがおいしい。京橋ワインで6本セット7538円。単品価格は1922円(2015/5/24)。
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