●過去のDiary
- 3月25日「アザーズ」
- ニコールキッドマン主演のホラー映画です。トム・クルーズが制作なんですよねぇ・・・^_^;。
ずいぶん前から、宣伝していてこれは絶対にみるぞっと心に決めていたんです。いつの間にかホラー系 に心牽かれるうになってるんだろうか・・・まっ、 ニコール・キッドマン綺麗ですもん(笑)。
1945年のお話、人気のない島の古いお屋敷。グレースは、子供達が光を浴びれないっていう難病のため、家の中はカーテンが仕切られ、 闇の中で出生した夫の帰りを待ちながら暮らす。
ある日、突然いなくなった使用人の代わりに3人の使用人を雇う。その3人はずっと以前にここで暮らしていて、 ここにいた時が、いちばん幸な時だった・・と。
そのうちに長女のアンが、小さな男の子をみたといいだし、最初は信じていなかったグレースにも、 人の足音が聞こえたり・・・夜中にピアノの音が聞こえだしたりしてくるようになる。広く古い屋敷の中で、家族が3人ぽっち、それだけでなにが出たって不思議じゃなさそう。 グレースは、供のことに関して、 かなり神経質になっていて、一つの部屋出る時は、必ずドアに鍵をかけて歩くという徹底ぶり。
色素ない顔色で、血走った、その表情が怖かったりもして・・・(笑)。
何かわからないけれどとっても不気味。効果的に音を流して怖がらせてくれる。「ほの暗い・・・」の時には、その過剰な演出に嫌気がさしていたのだけれど、今回はいい感じに怖かった。
アンの少女もすごく上手くて・・・おしゃまで、厳しい母親に対してストレートに感情を出す。 何かをみてはいるけれど、それを怖がる風もなく・・・このコは何かやってくれそうで興味を引く(笑)。
3人の使用人たちも、一人は少女でしゃべれず、一人は庭師なので、あまり出番はないが発言が意味ありげ、台所を仕切っている おばあさんは、優しそうな目の奥がもろ不気味なんです。この人達にも何かある・・・そう思いつつ見てました。
途中で、彼らの正体はなんとなく分かってきますが、それだけでは終わらなかったところがこの映画のいいとこかな。 でも、わたしらがグレースの恐怖に同調して怖がったのは一体何のため??とちょっと思う(笑)
おばあさんが、絶対に男の子がいるっていうアンに「そのうちにお母さんにも分かります。そして全部わかったら全てががらっと変る・・」って言うんです。この言い方怖かった。
「あの日を覚えている?」「あの日に何があったんだ・・・」”あの日”にひっかかりながらみていたのですが、 ラストまでみたら・・・その引っかかりも、他にいろいろ妙な部分の謎も納得です(笑)。
明るい幕締めだったけど、よく考えると不気味で悲しい。ラストショットは見方によったら幻想的で・・ ホラーファンタジーだなぁこれはと思えないこともない。
この映画、みてる時よりも思い出した時の方がこわいかも。死体を映した写真集なんてねぇ・・・(ーー;)- 3月22日「ブラックホークダウン」
- 1993年のソマリア、アメリカ軍の秘密部隊が、紛争の首謀者をとらえることで、 紛争を収めようとした。その作戦は密かに行われ、すぐおわるはずだったが、人民兵により1機のヘリが墜落された ことにより、泥沼化。その負傷者、ヘリを撤収するために、数千の人民軍と戦うことになる。これは実話で、 兵士たちに話を聞いて作ったものらしい。
1993年と最初にテロップが出たとき、世界の裏側で、それもアメリカがこのような戦争をやっていた ことがほとんど知らなかったということにびっくりした。ソマリアの飢餓問題はとりあげられていたような記憶はあるが・・・。「エネミー・ライン」のときも思ったが(こちらは実話ではないけれど)、アメリカってばいったい・・・^_^;
負傷者を助けるためにとりあえず、目の前の敵と戦わなければ、ならないアメリカの兵士を延々と描いている。 その中の個々の気持ちなどもところどころでぐっとこさせるものはあるけれど、ただただ、その戦場の激しさが心にのこる。 ラスト近くで、「なんでよその戦争にいくのか」と問われたという言葉があったが、 ほんとにアメリカの兵士のとっては、目の前の敵には何のうらみもなく、ただ、殺しに来から殺す状態なんだよなぁ・・。 ソマリアの民間兵は、アメリカ兵は邪魔者であって、敵で・・・。群集心理も手伝ってか、 国民性なのか、ものすごい形相で、群れをなしてやってくる姿が恐ろしい。
子供連れの女性が逃げていて、それをみながら「危ない」というアメリカ兵。しかし、 「持つな」と願うアメリカ兵の言葉も空しく、その女性は近くにあった 銃を持ち始め、構える。そうすると、殺さなくてはいけなくなる・・。
そして、あれだけの銃に囲まれて打ち込まれて、負傷者は数多く出たらしいが、死者はソマリア兵数千人、 アメリカ兵19人・・・。この差を考えても、なんかやりきれない話でもある。市街戦の様子がものすごくリアルに描かれて、迫力はものすごくあり映画としてはすごいものだと思う。 兵士たちが とても勇敢に、負傷者を助けようと戦う姿には感動せずにはいられないが、強いアメリカ軍は、仲間を決死して見捨てなず勇敢であると主張している映画にみえてしかたがなかった。
- 3月13日「Dr.Tと女たち」
- ひさしぶりに、ギア様の映画があるって知ったのは前月の末。3月2日に公開だと思ったらもうすぐ終りときた。 他にも見たいのはあったけどとりあえず・・・
リチャード・ギア扮する婦人科の医師(愛称「サリー」)と、その妻や愛人、二人の娘や妻の妹そして患者たちと彼を取り巻くいろいろな女性 達とのコメディ。中には、ヘレン・ハントやリブ・タイラー(出番は少しですが、妙な存在感アリ) 私が知っているぐらいの女優さんもいてるのに、全然話題にならない映画なのはなぜ(ーー;)。
サリーの勤める医院はいつもサリー目当ての患者で満員で、 待合室は喧喧囂囂って感じ。かなり激しい女のバトル?が・・・(笑)。日本の病院ってイメージとは全然違うので笑っちゃいましたね。
でも、彼は笑ってはいられない状態。奥様は、何不自由なく愛に恵まれすぎて、子供帰りって感じの精神的な病に・・・そんなこと言われても どうすりゃいいの?だし。
上の娘は結婚間近で、下の娘はちょっと不機嫌。
そんな時、ゴルフクラブで知り合った女性と仲良くなってしまうんです。この女性かなりサバサバ系で、その行動にサリーは びっくりし、そして惹かれていく・・・「更年期は思春期と同じ、いろんなことに敏感になってくる。それが終わるとまた違う魅力がでてくる」って言われて 元気になっていく奥様。あの目でじっと見つめられて、こんなこと言われたら・・・元気もでるだろぉ〜〜なんて思ってみてました。
そして、もういろんなことが重なって重なって・・・切れたサリー(笑)。 愛人に逃げようぅ・・・って。結婚しようって、何も心配いらないから、お金のことも全て・って言うんだけど・・・「そんなの嫌よ」って言われちまう(笑)。 そう、サリーは愛を与えて、何不自由なく暮らせれば女性は、幸せだと思っているんでしょうね。 離婚調停中の義理の妹も、引き取ってあげて暮らしているけど、やはりちょっとおかしくなってきてるし・・・。 優しい人なんだけど・・それだけじゃやはりだめなんでしょうね、女はっていうより人間は・・・
私ならついてくけどぉ・・と思いつつもそう思った。
サリーは名言吐いているんだけどなぁ・・・「女はみんな違う」って。そう、いっぱい女性が出てきます。 かなり濃いけど、この映画男性がみたら、ちょっとお勉強になるかも?ラストは・・いったい・・・この感覚は理解できません。リアルな出産シーンみせていただきましたけどねぇ。 (ちょこっとだけ、感動したけどさっ)
まあ、また気を取り直したようなサリーの笑顔がみれてよかったってことか(笑)- 3月11日「ビューティフル・マインド」
- 主演はラッセル・クロウ。アカデミー賞にもノミネートされてるし、とってもいいという評判を耳して見に行ってきました。
ノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュの伝記を原作にしたもの。かなり脚色してあるということでしょうが、 ご本人はこの映画をどうごらんになったかなぁ〜〜(まだご存命のようです)。
物語は彼が大学生になった頃から始まります。もう、数学のことしか考えていなくて、独創的な論文を目指して一人、 ぶつぶつと数学にいそしむ毎日。そして、後に賞をとるような数式を発明をして、臨む研究所に入ることが許される。 生徒と結婚もして、なにやら謎めいた機密な仕事にも関わりやりがいのある人生を送っているように見えたが・・。もともと、ちょっと変人っぽい人格で、とにかく頭の中のすべてが数式に置き換えられる。その様はすさまじくて、 圧倒されます。学生時代からの数十年を無理なく演じるラッセル・クロウは、関係ないけど相変わらずなで肩で・・・(笑)。 強い男を演じる時は気にならないけれど、身をすぼめて歩く姿になるとむっちゃ気になる。
ナッシュの妻にジュニファー・コネリー。 スマートになって(おそろしく細いぞ)黒い眉毛を久々に顔をみたよな気がして懐かしかった。
現実と幻覚の世界を同時に生きる夫をものすごく気丈に、冷静に見守る姿がはまっていた。 凛とした黒い目が、信じられるって思える目なんだ。
そして、真実を考えるのは頭ではなくハート・・・ちょっとうるっときました。前半は、いかに彼が数学的な頭で、天才か、そして、後半は、天才であるが故、普通という単位の世界から1歩 出てしまい、それでも、自分の心を信じて戦う姿、そしてそれを支える妻の様子が描かれている。
何気にみていたら・・ええぇ?ってビックリの展開なんです。映画はナッシュの目で描かれているから、 まさかそれが見えていないものだとは思えなくて・・・。
亡霊や単に変なものが見えるというのではなく、きちんと筋だって存在しているものなんですもの。 ただひとつ。彼がこれは幻覚だとはっきりした答えを出した部分以外のことは、何一つ不思議なことはない。 でも、ぼやっとみてると、混乱してしまいなんともいえない気分^_^;。
試写会なんで、事前に時代が流れるから、その時代の小物もポイントだと聞いていたんですよねぇ・・。 それをちゃんと気にして見ていると、前兆の部分もあったはずなんですが、 気がついた時にはあちゃぁ。。。やられたって感じでした。そんなことは見ている時は忘れてました。 まあ、それでいいとも思うんですけど、 話の展開を知らずにみるのと、知ってからながらみるのとでは、彼に対する感じ方が違うような気がする映画で、 もう一度みたくて仕方がなくなっています。
- 3月10日「アメリ」
- おっきな目と、黒いヘアスタイルがすっごくキュートな女の子の写真がかわいいなぁと思っていた 映画の原作を借りて見ました。
とても評判がよく、ひそかにロングランになっている映画です。ただ、人によるとちょっと素直に みられなくて、イライラするって人もいるみたいですけどね。
小説というよりは、童話に近いような雰囲気の本でした。ロッタちゃんシリーズを思い出します。 空想好きというか、ちょっと口の重たいウエイトレスのアメリ。 母親が死んでから庭に人形を並べて引きこもっている父親をどうにかしようと、 人形をスチュワーデスの友人にあずけ、いろんな国でその人形の写真を撮ってもらいエアメールを送ってもらったり、 部屋から出てきた瓶の持ち主を探そうと必死になったり・・・。なんだかすごく純な雰囲気がかわいいですね。
こんなにかわいい空想やちゃめっけはないけれど、 いやなことがあると、意識を飛ばしてる辺りはちょっと似てるかなぁ・・。と思うと 親近感が沸いたりもして(笑)。
骨がもろくて部屋でずっと絵を書いているおじいさんが、 臆病になってなかなか1歩を踏み出せないアメリに「おまえの骨は、私の骨じゃない人生にぶつかったって 粉々になってはしまわない。でも、今ぶつかっていかければ、私の骨のように干からびてもろいガラスの心になってしまう」 そんなことを言うのですが・・この一言ちょっとぐっと来ました。
ほのぼのとしたお話が数編。これのどれが映画になっているのかなぁ〜〜と想像しながら 読むのは楽しかった。できれば映画もみたいなぁ・・- 3月1日「マリーアントワネットの首飾り」
- ルイ16世統治時代、マリーアントワネットの名前のもとで160万ループルもの首飾りが動いていた、 それは王妃本人には直接関係のないところで・・・。しかし、この事件は 贅沢の象徴とされた王妃への怒りを更に増徴させることになり、時代を変える大きな事件となった。
この事件の張本人はジャンヌ・ド・ラ・モット。名門の生まれだが、幼い頃に領地を没収され、孤児となった。 彼女は家系を取り戻したい・・・その一心で、王妃マリーアントワネットの庇護を願うが相手にされず、 知り合ったジゴロと組み一連の事件を企てる1つのスキャンダルで国全体を転覆させる・・・この設定ってタイムリー?なんか笑えないぞ^^;。
感想が持ちにくい映画です。どーも、誰にも共感しにくくて・・・これはどう思ってほしくてこの映画を作ったのか?と いう疑問が残るの・・・。
王妃の侍従の語りで進められていく部分もあって、硬いイメージもあるのだけれど、 ジャンヌを時代の波に流されたかわいそうな女性っぽく書かれているところもあって・・
確かに、境遇は不遇だとおもうけど・・やることや、表情が怖すぎ(笑)。ぽかんと口開けてみてるしかなかった。
それでも、この時代の雰囲気はやはり好き。世界史に興味はないけど、華やかな衣装みてるだけでいいのかも(^^ゞ
人の心の裏っかわはどの国でも、どの時代でもたいしてかわらないし、噂ばなしや、人の欲望を逆手にとって 行く様は、うまくいものだなぁ〜と感心して見入ってしまう。ちょっと週刊誌ネタっぽいのかなぁ・・なんて思ったりもする。
これに関わった数人が暴露本出してるらしいしねぇ・・ロビーには、「ベルサイユのばら」のストラップや、携帯用のカレンダーなどが売ってあって、 思わず購入しかけ(笑)。映画をみている間もちょこちょこ思い出すのだが、ジャンヌもロザリーもちゃんと名前は登場してて・・そういう題材をうまく、劇的な話にしてるなぁと改めて感心しちゃいました。