ワインに手を出した
        

ワインに目覚めて20年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

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今までの金賞ワインたち

評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし BRONZE・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし  SKELTON・・・買うべからず


2017年12月のワイン

2017年11月のワイン

2017年10月のワイン

12月31日

BRONZE20 mille 2010/Jean-Philippe Janoueix/Bordeaux superieux(ヴァン・ミル/ジャン・フィリップ・ジャヌエ/ボルドー・スュペリウ)

クロワ・ムートンの会社が作っているワイン。1ヘクタールあたりのぶどうの木集買う量を20000本におさえ凝縮することで質を高めるというポリシー。それで”20 mille”。色はとても濃くて、グラスの向こう側は全く見えない。アルコールは15-16%でヴィンテージは2010。というればチリワインも顔負けなほど熱いワインかと想像したが、口に含むとしつこいほどの濃さではない。ぎりぎりのところで上品さや洗練度がみられる。メルロベースだからかたばこっぽさや苦味はなく、むしろ濃厚な黒ベリー系果実が支配的。いろんな意味で実験的なワイン。面白いけれど、成果は今後という感じです。80点。うき袋でボルドー(メルロ)3本10800円(2017/6)。単品価格は5378円。

ということで、今年もお世話になりました。12/28に軽いぎっくり腰になったけれど、無事になんとか1年を終えることができました。来年もよろしくお願いいたします。

12月28日

�BRONZETerrunyo 2013/Pirque Vineyard/Concha y Toro(テルーニョ/ピルク・ワインヤード/コンチャ・イ・トロ)

福袋によくはいっているので、飲むのは3回目。これはフルボディーで骨格、構造がしっかりしており、苦味を生かしたボルドータイプのワイン。福袋にはいっているとアタリだと個人的には思っています。80点。うき袋で赤6本10800円(2017/11)。単品価格は3002円。

12月25日

BRONZEJacques Busin Rose/Verzenay/Champagne(ジャック・ビュザン・ロゼ/ヴェルズネ/シャンパーニュ)

ブランは以前に飲んだことあるけれど、ロゼははじめて。ただロゼらしさというのは、私のへっぽこ舌ではいまだに何となく赤い味のニュアンスが感じられるくらいだから、価格差が大きい場合にはブランを選びます。というか、プレステージ級シャンパーニュはほとんど飲まないけど。ミディアム〜フルボディで安定した骨格。ブリュットで麦っぽい苦味のおいしいシャンパーニュ。80点。京橋ワインで特級シャンパーニュ3本セット10800円(2017/10/17)。単品は4298円。

 

12月22日

BRONZEAlceno 50 Barricas Syrah/Jumilla(アルセーニョ・シンクエンタ・バリカス/フミーヤ)

「みにくいあひる子」ワイン。開けて数日はシラーの藁っぽい荒い臭(草)さがたっぷりで、全く飲み進みたくならなかった。1杯か2杯飲むともうたくさんという気分でちびちびと。脱アルコールトレーニング適したワインと思ったくら。だけど、4日めに脱皮し、5日目には変成。ビロードのような舌触りにヴァニラの香りたかい黒ベリーベースの洗練かつ凝縮されたワインに変身。ボディーがややゆるめだけど、たっぷりとしたフルボディー。ゆっくり飲まないとわからないこともあるものですねぇ。79点。京橋ワインで赤ワイン6本セット7108円(2017/12/5)。単品は1274円。

12月20日

BRONZEChateau Nenin 2005/Pomerol(シャトー・ネナン/ポムロール)

2005年産ボルドーはいつになったら飲めるのだろうとリリース時に考えたものだけど、そんなこと言ってたら自分の寿命が終わっちゃうので飲めそうなものから開ける。実際に飲んでみると意外におとなしめ。苦味や渋みがウリのワインで香りもクローブ、なつめぐ、トリュフなど苦味っぽいスパイス系のものが続々と。いぶし銀タイプのボルドーグランヴァン。後味に酸味に混ざってオレンジの味がアクセントとして感じられるのが特徴かも81点。京橋ワインで赤ワイン12本セット16200円(2017/2/4)。単品は7538円。

12月17日

BRONZEDominio de Tharsys Brut Nature/Cava(ドミニオ・デ・タルシス・ブリュット・ナチュレ/カバ)

キーンとした金属的な酸味が感じられる典型的なカバ。特に特徴があるわけではないけれど、ブリュットで雑味がなく、ミネラル香もあって食前酒としては申し分ない。1本飲み干すとさすがに飽きるけど。73点。ドラジェでスパークリング3本セット3434円(2017/8/24)。単品は853円。

12月16日

BRONZECotes du Rhone 2015/Courtois(コート・デュ・ローヌ/クルトワ)

理想的な廉価版ローヌ。若いのに落ち着いていて、きれいにまとまっている。安めのワインでシラーが多いと草の青臭さや荒さがめだっちゃう場合があるのでグルナッシュ80%、シラー20%という割合もいいのかも。どちらかというと静かなワインなのでアルコール14.5%という表示にびっくり。80点。京橋ワインで赤ワイン6本セット7106円(2017/12/5)。単品は1706円。

12月13日

NOTEThe Pavillion in the Boschendal Gardens 2015/Shiraz Viognier(ザ・パヴィリオン・イン・ザ・ボシェンダル・ガーデンズ/シラーズ・ヴィオニエ) >

南アフリカの赤ではシラーズとヴィオニエのセパージュが時々あるが、このワインではそれがマイナスに働いているみたい。たっぷりした赤い味の果実が、柑橘系の苦酸っぱいニュアンスで薄められているみたいで、飲んでいて楽しくない。シラーズとヴィオニエがお互いの足をひっぱっている。って赤ワインの味のどこがヴィオニエかなんて本当はわからないはずだけど、そんな気がしましたということです。64点。京橋ワインで1382円(2017/12/5)。

12月10日

BRONZELe Mesnil Blanc de Blancs Grand Cru Brut /Le Mesnil sur Oger/Champage(ル・メニル・ブラン・ドゥ・ブラン・グランクリュ・ブリュット/ル・メニル・スュロジェ/シャンパーニュ)

味が好みなので、お買い得セットにはいっていたりすると時々リピート買いしてます。後味はしっかりした苦味がありながら、同時に上品な甘い香りが感じられるところが特徴。酸もしっかり。ということで、いろんな味が主張しながら、全体としてバランスがとれているということでしょう。骨格もしっかり。81点。京橋ワインでグランクリュシャンパーニュ3本セット10800円(2017/10/17)。単品価格は4298円。

12月8日

BRONZEBoland Cellar "Five Climates" 2014(ボランド・セラー・ファイヴ・クライマット)

南アフリカのカベルネ・ソヴィニョン。アルコール14%とかなりなものだけど(最近では普通?)、前日のがすごすぎたからかこれは割りとオーソドックスなカベソに感じられる。角が丸いがしっかりしたタンニンがあり、キャラメルっぽい苦さが後味に残る。しっかりした肉料理に合わせて飲めば好サポートしてくれそう。73点。京橋ワインで1598円(2017/12/5)。)

12月7日

BRONZEGoldriesling Trocken 2016/Sachsen/Tim Strasser(ゴルトリースリング・トロッケン/ザクセン/ティム・シュトラッサー) >

ドレスデンに留学していた同僚からいただいたもの。深いワインではないけれど、若い割には熟成感がある。フランスのリースリングほど個性ははっきりしていなくて(重油の香りはない)、酸味とミネラルが中庸に感じられる。71点。いただきもの。  

12月5日

SILVERChateau Beaumont 2015/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)

新しいヴィンテージで若いメドック。色はとても濃く、グラスの向こう側が全く見えないくらい。初期の飲み頃でタンニンは丸く口当たりも滑らか。いつもながらのビターチョコやコーヒーの香りで、その奥にはものすごく凝縮した黒系ベリーの塊が感じられる。でもそれは殻につつまれていて手が届かない。平年作グランヴァン(2級レヴェル?)がこんな感じかもと思いつつ、余韻や洗練度でやや劣るかな。81点。うき袋で赤6本10800円(2017/11)。単品価格は2138円。

 

12月3日

BRONZESavigny les Beaune Vieilles Vignes 2014/Michel&Joanna Ecard(サヴィニ・レ・ボーヌ・ヴィエイユ・ビーニュ/ミシェル&ジョアンナ・エカール)

若いブルゴーニュ。色は濃く、香りも甘いユリや香水の濃い香り。味も同じく濃いめだけど、若いブルゴーニュにありがちな甘酸っぱい果実、特に酸味が凝縮したタイプ。もっと熟成させて飲めば違った顔をみられたと思う。単品価格を考えるとお買い得。75点。うき袋で赤6本10800円(2017/9)。単品価格は2138円。

12月2日

NO�TEBarolo 2013/Terre da Vino(バローロ/テッレ・ダ・ヴィーノ)

福袋に連続して入っているので何度も飲んでいるバローロ。少々酸っぱめで核がないため薄いというかグラグラした感じがする。ある意味若くて酸っぱいブルゴーニュに似てる。バローロとして飲むとがっかりだけど、1500円くらいのイタリアワインとして考えれば・・・アリではあるけれどリピートはしない。69点。うき袋で赤10本16200円(2017/9)。単品価格は1922円。

 

12月1日

BRONZEInsolent Brut/Gaston Chiquet/Dizy/Champagne(アンソラン・ブリュット/ガストン・シケ/ディズィ/シャンパーニュ)

RMのシャンパーニュ。繊細でミディアムボディー。酸はほどほどで、苦味がよく溶けた落ち着いた味。上品な和菓子のようなほんのりとした甘さを感じるところが特徴。80点。ヴェリタスで3942円(2017/7/23)。

11月30日

BRONZECasas del Bosque 2015/Rapel Valley(カサス・デル・ボスケ/ラペル・ヴァリ) H

木の芽を煮詰めてでてくるような甘さでチリカベかなと思ったら、ドンピシャ。バランスよく、表面は丸く、ミディアムボディで飲みやすい。コノスルやコンチャイトロとくらべて勝るとも劣らず。と思ったけど、値段を考えると負ける。73点。Yanagiyaで1555円(2017/10/29)。

 

11月25日

Gewurztraminer 2016/Robertson Winery(ゲヴュルツトラミネール/ロバートソン・ワイナリー)

帰国して食べたのはおでん。南アフリカ産の白があったなと思い、ラベルをよく見ないでグラスに注ぎ、飲む。?。甘い。よくみると遅摘みとかいてある。少ししまったなと思いつつ飲み進めると、これがおいしい。とろりとしてソーテルヌに似ているけれど、厚みがやや薄いので助かった。酸味が白ワイン側にふれていて、ももやあんずというより干しぶどう。これは日本食に限らず食事の最初からイケる甘口。値段を見てまたびっくり。82点。Yanagiyaで1280円(2017/10/29)。

 

11月24日

BRONZECharles Heidsieck Brut/Champagne(シャルル・エドシク/シャンパーニュ) もにグラス190ルーブル

NOTE農民ロッソ/Coco Farm&Winery(農民ロッソ/ココファーム&ワイナリー)

シャンパーニュは往路と同じ。赤はせっかくなので日本産を飲んでみた。雰囲気がある意味ロシア産のワインと似ている。味も香りも控えめ。食事のお供にはいい。味はこちらの方がよりはっきり。いちごやザクロっぽい果実味。69点。JALモスクワー成田便で。

11月23日

BRONZEVina Temprana 2016/Campo de Borja(ビーニャ・テンプラーナ/カンポ・デ・ボルハ) f !

ガルナチャの古木を使ったスペインの若いワイン。果実味がキラキラ輝いて、奥の方から梅のような酸味がぎゅっと凝縮されているのが感じられる。今回のロシア滞在でだんとつ一番。78点。チャイコフスキーコンサートホールでグラス250ルーブル(475円)。

11月22日

NOTEСовиньон(ソヴィニオン/オレアンダ)

NOTECabernet/Oreanda(カベルネ/オレアンダ)

モスクワに留学している駒田さんを誘って行ったレストランで飲んだワイン。ゴーゴリの小説の主人公であるウクライナ・コサックの隊長の名前を店名にしていることからもわかるようにウクライナ料理なのでウクライナ産の白と赤をグラスで。NVかつハウスワインのような位置付け。これといった特徴はなく、濃くも薄くもなく万人向け。ラベルは舌足らずな表記だけど、白はソヴィニョン・ブラン、赤はカベルネ・ソヴィニョン。69点。ともにグラス190ルーブル(361円)。質の割に安い。モホヴァヤのタラス・ブーリバで。

 

11月21日

BRONZEРаевское Ренессанс 2015(ラエフスコエ・レネサンス)

本日はアルヒーポワ先生に招かれ救世主キリスト大聖堂前にあるレストラン「ヴァローネジ(Воронеж)」で会食。ロシアでは不当に高く値付けされているサンテミリオン・グランクリュなんか頼もうとするので、ロシアワインが飲みたいということでソムリエと相談。数種類あるなかから、カベルネ・ソヴィニョン、メルロ、カベルネ・フランというクラスノダール産ボルドータイプのこれを選ぶ。意味は「ルネサンス。」はじめ閉じ気味ながらゆっくりと開いていき、味はしっかり、ロシア風サラダ、ボルシチ、ロースステーキといったこってり料理にも十分対応できる。ただ厳しい目でみると構造がゆるく、余韻というか余裕がもう少しあればいいなぁと思えるワインでした。ヴァローネジでボトル3000ルーブル(約6000円)。

11月20日

BRONZESaperavi 2012/Telavi(サペラヴィ/テラヴィ)

BRONZEMukuzani 2011/Telavi(ムクザーニ/テラヴィ)

久々に飲む本格赤ワイン。というか、しばらく飲んでないので、22時頃にふらりと入ったレストランで思わず頼んでしまった。グルジアワインはソ連崩壊後にダメージを受け質が大幅に落ちたのにもかかわらず強気の値段で販売していたので敬遠していた。ロシア革命100年、ソ連崩壊から15年以上たって国際市場で通用するワイン作りに向かっていることを確認できて嬉しかった。ロシア産赤ワインと比べると、果実味、凝縮感などで質的に明らかに上。だけど膨らみやしなやかさ、味の変化などではこれから。2種類飲んで、味は同じ傾向ながら、ムクザーニの方が質的に少し深い。74点と75点。サペラヴィは310ルーブル(589円)、ムクザーニは330ルーブル(627円)。前者を1杯、後者を2杯。アルバートのグルジアレストラン「エゾ」で。

 

11月19日

BRONZEБалаклава Brut(バラクラヴァ・ブリュット)

おととい飲んだものと同じワインなので、味も同じだけど、飲んだ場所が違うので値段が安い。72点。マリインスキー劇場コンサートホールで250ルーブル(475円)。

11月18日

BRONZEАбрау Дюрсо Brut(アブラウ・デュルソ・ブリュット)

トルストイの小説に載っている歴史あるこのワインもヴィンテージ入りとか熟成期間長めとか差異化をはかっているけれど、これはおそらく普及品。昨日飲んだものより凝縮感が強く、幅も広く、あきらかに上級品。74点。フィルハーモニーでグラス300ルーブル(約600円)。

11月17日

BRONZEБалаклава Brut(バラクラヴァ・ブリュット)

クリミア産のシャルドネから作られたスパークリング。サンペレグリノのように、飲み干すと、ぐっと苦味が口の中に広がる。それがとても心地よいのが不思議。バランスのよいやや軽めのミディアムボディー。72点。マリインスキー劇場でグラス350ルーブル(約700円)/

11月15日

BRONZECharles Heidsieck Brut/Champagne(シャルル・エドシク/シャンパーニュ)

本日からロシア出張。赤に南アフリカ産があれば飲もうと思っていたけど搭乗便にはないとのことなので、シャンパーニュで通す。大手だけどバランスよく誰でもおいしくというより、酸味と苦味を味の中心に味の幅の狭い個性的な作りとなっている。76点。日本航空成田―モスクワ便で。

11月12日

BRONZELes Hauts de Castellas 2013/Vacqueyras (レ・ゾ・ドゥ・カステラ/ヴァケラス)

ローヌらしい果実ジャムが中心。でもねっとりするほどの濃さや厚さはない。ただ胡椒のスパイスがぴりりと効いて余韻はたっぷり。福袋を買ったらまたまたこのワインがたまたまはいっていたので在庫整理的に飲んだ。味は好きなタイプだけど、3本めとなると・・・。75点。うき袋で赤10本16200円(2017/9)。単品価格は2138円。

11月8日

本日はイギリスの友人マニーが泊まりに来たので、ちょい奮発。

BRONZETottori Sky/Hojyo-sakyu(鳥取スカイ/北条砂丘)

まずは日本のスパークリングワインから。色はかなり濃い。味のインパクトやヴォリュームもなかなかのもの。酸味はさほどではないけれど、苦味をかなり効かせたりんごの味。ブラインドなら日本産とはなかなか気づかないほど本物のワイン。ただ口腔内の水分を吸い取られるような荒削りな作りなので、2杯目はいいけれど、3杯目を飲みたいとは思えない。72点。いただきもの。

SILVERChateau Lafon-Rochet 2008/Saint-Estephe(シャトー・ラフォン・ロシェ/サンテステフ)

抜栓直後はややバランスが悪く、収斂性も感じられたけれど、落ついてきてからは構造もしっかりで、さすがグランヴァン。西洋杉やタバコの香りにブランデー系の渋い味わい(渋くはないです)。82点。うき袋で赤3本白3本10800円(2016/10)。単品価格は5378円。

GoldChateau Doisy-Vedrines 2007/Sauternes(シャトー・ドワジ・ヴェドリーヌ/ソーテルヌ) (2017/10/2

初期の飲み頃で、トロトロになる途上。デザートワインとしてだけでなく、ボルドーの白ワインとしての個性も楽しめる。モモ、パイナップル、アンズなどのお約束の味に加え、きっぱりと切れ味のよい酸味がたっぷり。甘さとうまくからみあっているので、酸っぱさに苦しむことなく甘酸っぱい梅のような酸味を存分に味わえる。88点。京橋ワインで4879円(2013/12/28)。

11月7日

BRONZEPoilvert-Jacques Brut/Talus-Saint-Prix /Champagne(ポワルヴェール・ジャック/タリュ・サン・プリ/シャンパーニュ)

ロシア10月革命100周年の当日なので、シャンパーニュ。祝うとか、弔うとかの評価とは関係なく、歴史的出来事になったんだなぁという感慨とともに。長いようで短い100年。200周年になると、あたりまえだけどもっと過去のことになるのでしょう。フランス革命200周年がそうだったように。とまれ平和に自宅でシャンパーニュを飲めることはありがたいことです。こうした飲み方にはぴったりのボトル。泡は細かく、結構クリーミー。りんごっぽい酸味と苦味が結構ストレートに舌を直撃するが、余韻はあまりない。こうした匿名っぽいシャンパーニュもたまにいい。77点。ヴェリタスで1968円(2016/9/25)。

11月6日

BRONZEPorcupine Ridge 2015/Boekenhoutskloof(ポークパイン・リッジ/ブーケンハーツクルーフ)

南アフリカのシラー。深い味ではなく、味もヴォリュームも後味も一回りあっさり。ハーブの匂いがプンプンすることはなく、青い草っぽくもない。というと欠点を挙げているように聞こえるかもしれないけれど、このワインではこうした特徴がプラスに働いていて、シラーの果実味がよく引き出されているうえにバランスもいい。甘さはほとんどなく、煮詰めた果実中心だけどドライ味。安い価格帯でシラーをおいしく飲むための入門ワインとしてはピカイチ。76点。Yanagiyaで1890円(2017/10/29)。

11月4日

BRONZEAresti 2014/Pinot Noir/Calablanca(アレスティ/ピノ・ノワール/カサブランカ)

南アフリカ第二弾ということで、シラーとこれと迷って、今日はピノ・ノワール。チェリーやいちごの香りがして味は果実味ベースに少し苦味が混ざるという典型的ピノ。先日飲んだ南ア産のピノは無国籍の雰囲気だったけれど、これは色が薄めなところも含めてばっちりブルゴーニュ。先月のワイン会では酔っ払っていたのでピノの雰囲気が感じられなかったのかな、などと反省しながらラベルをじっくり読むと・・・なんとチリのワインでした。これだからへっぽこ舌とへなちょこ記憶力は困ります。南アフリカのワインをすべて違う品種で5本買ったと思っていたのに。でも、チリ産とわかって納得。チリ産ピノ・ノワールの典型的な味。味の変化は全くないけれど、フレッシュな果実味を楽しみたい時には文句のつけどころのないワインです。ただ、コノスルやコンチャイトロだともっと安い値段でこの質のワインを作っていることも事実。72点。Yanagiyaで1706円(2017/10/29)。

11月3日

BRONZEGlenelly 2015/Cabernet Franc/Stellenbosch(グレネリ/カベルネ・フラン/シュテレンボッシュ)

師範や光弘さんに触発されて、私も南アフリカ産を少々仕入れました。南アフリカのワイン事情は全く知らないので、まるではじめてワインを飲む時のように、何をどう選んでよいかわからないという体験を久々にしました。結果として、生産者の格付けやヒュー・ジョンソンなどのデータをもとに楽天で南アフリカに強そうなところを探し、懐具合と相談して選ぶということになりました。まずはピション・ラランドの旧オーナーが購入したものから。コーヒーやチョコレートなど苦味を生かした味わい。カベルネ・フラン100%のボルドーはおそらく飲んだことがないので比較はできないけれど、構造や骨格がしっかりしていてボルドーっぽい作り。ミント、黒すぐり、西洋杉、鉛筆の芯、チェリーやオレガノの香りがします・・・というのは裏ラベルに書いてイラストとともに書いてあることだけど、チェリーやオレガノ以外はなるほど、そんな香りがしました。コスパに優れたよいワインだと思います。76点。Yanagiyaで1706円(2017/10/29)。

11月1日

BRONZEL’Amourette 2009/Thunevin-Calvet/Cotes du Roussillon Villages(ラムレット/テュヌヴァン・カルヴェ/コート・デュ・ルシオン・ヴィラージュ

グルナッシュとムールヴェドルがベースなので、ジャムっぽくてよく熟したぶどうを使ったローヌ系の味。だけどテュヌヴァンの作りだからかニューウェーヴで洗練された感じがあり、味はたっぷりだけど後味はすっきりさわやか。そのコントラストが面白い。値段を考えるとトントン。74点。ヴェリタスで1702円(2016/9/25)。

10月28日

BRONZECune 2012/Rioja Reserva(クネ/リオハ・レセルバ)

クネのワインは個性がはっきりしている。ボルドーの骨格、メルロっぽいなめらかな黒果実を煮詰めたジャムにブランデーの香り。抜栓直後は収斂性がありデキャンティングしようかと思うほどだったが、口に含むとなんとなく薄く感じられた。2週間前に格上の09を飲んだからかもしれない。複雑味も劣り、飲み頃次第ではあるけれどWS93点というのは今飲むなら過大評価。とはいえ、値段を考えると優良ワイン。79点。セラー専科で5本セット6258円(2017/7/22)。単品価格は3218円。

10月26日

恒例の研究室旅行で学生たちと湯原温泉へ。いつものようにコノスル2本。今年はゲヴュルツとシラー。

BRONZEVicicleta Gewurztraminer 2015/Cono Sur(ビチクレタ・ゲヴュルツトラミネール/コノ・スル)

いつもの味。ライチの香りに干しぶどうの甘酸っぱい味。色はもちろん濃いめ。味が変化しないのはお約束通りで、こういうシチュエーションだとむしろありがたい。72点。京橋ワインで885円(2017/10/17)。

BRONZEVicicleta Syrah 2016/Cono Sur(ビチクレタ・シラー/コノ・スル)

これもお約束の味。シラーらしく草や胡椒の香りにステーキにあいそうな完熟果実を煮詰めた分厚い苦甘さ。ぶどうの品種イメージをつかむためにもいいかも。といってもこれはあくまでステレオタイプで、シラーでも作りによって全然違ったものになることもあるだろうけど。72点。京橋ワインで885円(2017/10/17)。

10月25日

BRONZERegina Viarum 2012/Mencia/Ribeira Sacra(レジーナ・ビアルム/メンシア/リベイラ・サクラ)

うき袋のうちの1本。7月にも飲んでます。やはり他の品種にないけれど、なんとも形容しがたい味。よく開いていて、果実味はたっぷりなのに甘みたっぷりというわけでなく、苦味や渋みは少なめなのに味はくっきり。後味に酸味があるので、それが効いているのかも。スペインというよりイタリアっぽい。73点。うき袋で赤10本16200円(2017/9)。単品価格は1922円。

10月22日

BRONZEChateau Mont-Perat 2014/Bordeaux(シャトー・モン・ペラ/ボルドー)

病院の待合室に『神の雫』があり、遅ればせながら1巻を読むとモンペラが載っていて、たまらず飲みたくなったのでさっそく購入。マンガではさすがにかなり盛って書かれているけれど、それでもコスパを考えるとよくできたワイン。若いからか、梅やカシスなんかの果実香も感じられるし、土なんかの有機的要素もあるし、複雑さはなかなかのもの。ただ、全体として苦味や渋みを楽しむタイプなので、ワインに慣れていない人がこれを飲んで単体でおいしいと感じるかどうかはどうかなというところ。77点。ヴェリタスで1875円(2016/9/25)。

10月20日

SILVERGevrey Chambertin Vieilles Vignes 2013/Gabriel Tortochot(ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ/トルトショ)

村名ブルゴーニュワインを買うと結構な値段なので、飲み頃を考えたりするとなかなか飲めなくなったりするけど、これはラッキーなことに福袋に入っていた1本。当然ながらしっかりした作りで、ボディー以上に重みを感じる。アロマとブーケの違いがはっきりわかり、それぞれきらきらするほどと多くの要素からなる。作り手の個性はどこまであるのかわかなないけど、いろんな意味でジュヴレのど真ん中。81点。うき袋で赤10本16200円(2017/9)。単品価格は3218円。

10月18日

BRONZEColour Field 2013/Graceland Vineyards(カラー・フィールド/グレイスランドヴァインヤーズ)

最近は記憶力が衰えて、購入したワインの出自を覚えていないことがしばしば。今回のも知らないまま飲んでみる。果実を煮詰めた甘さが印象的で、後味に木の皮のような苦味があるけれど、全体的に痩せた感じ。新世界のカベルネ?それにしてはヴォリュームが足りない。ここでラベルを見ると、南アフリカ産。なるほど。だけどセパージュはメルロ92%、カベソ4%、シラーズ4%。予想は大ハズレでした。72点。ヴェリタスで1119円(2016/9/25)。

10月17日

B�RONZETerrunyo 2013/Pirque Vineyard/Concha y Toroテルニョ/ピルク/コンチャイトロ)

チリのカベソで重厚ボトルのリピートワイン。前回福袋に入っていておいしかったので、また飲みたいけど単品価格は高いので・・・と思っていると、また福袋にはいっていたので嬉しかった。2ヶ月ほど前に飲んだばかりなので感想は同じくです。今回もチョコレートのニュアンスがはっきりあり、ボルドー格付けワインの飲み頃クオリティーを備えている。うき袋で赤ワイン10本セット16200円(2017/9月)。単品価格は3002円。

10月13日

恒例のワイン会。今回の場所は赤坂のフルヤオーガストロノム。参加者はいつものメンバー。光弘さん、師範、グレたとびさん、磯子さん、がぶさんと私。記憶力が衰えているので一口コメントです。

NOTEJacques Lassaigne "Les Vignes de Montgueux" Extra Brut Blanc de Blancs/Champagne(ジャック・ラセーニュ・レ・ヴィーニュ・ドゥ・モング・エクストラ・ブリュット・ブラン・ドゥ・ブラン/シャンパーニュ)

たっぷり感はあるものの、厚紙のようでもあり、香りも味も閉じ気味。78点。お店から。

SILVERBlaue Libelle Sauvignon Blanc 2015/Andreas Tscheppe(ブラウエ・リベッレ・ソーヴィニョン・ブラン/アンドレアス・ツェッペ)

オーストリアの白ワイン。パイナップルやトロピカルフルーツのような果実香に苔むしたガスっぽさというコントラストが面白い。飲んでみると香りとはまた別の雰囲気で、アルザスみたいな重油のニュアンスも。今回のびっくり度ナンバーワン。85点。とびさんから。

BRONZEMeursault 1er Cru "Genevrieres" 2010/Lucien le Moine(ムルソー・プルミエ・クリュ・ジュヌヴリエール/リュシアン・ル・モワヌ)

みなさんはムルソーっぽくないと言っていたけれど、私には一番最後に注がれたからかはじめからナッティーでバターのような厚みがあるムルソーの真ん中でした。ヴィンテージの割に老けた感じがあったのは確かだけど。83点。がぶさんから。

BRONZECotes de Nuits Villages 2000/Jayer-Gilles(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ジャイエ・ジル)

ジャイエ・ジルも17年たつとすべて溶け込んでこうなるのですね。好々爺で落ち着いた感じ。まだ残っている酸味としょうゆやかつおぶしのような和テイストが混ざっていました。79点。磯子さんから。

BRONZECrystallum "Mabalel" Pinot Noir 2013/Crystallum(クリスタルム・マバレル・ピノ・ノワール/クリスタルム)

色でいえばこちらの方がずっとピノっぽい。でも香りはピーナツバターや倉庫のなかのトーストで、味はどうだったかな?いずれにしても産地も品種もよくわからない無国籍ワイン。色と香りと味のコントラストが面白い南アフリカ産でした。81点。師範から。

SILVERChateau La Lagune 2004/Haut-Medoc(シャトー・ラ・ラギュヌ/オ・メドック)

正統派のメドックで、骨格がしっかりかつ深い味。しかも飲み頃。とてもバランスがよいなか、果実っぽさがやや優勢なのでメルローが多めかと思いきや、師範のサイトによればカベルネ・ソヴィニョン60%、メルロ30%、プティ・ヴェルド10%で、しっかり左岸系でした。86点。光弘さんから。

SILVERImperial Gran Reserva 2009/Cune(インペリアル・グラン・レセルバ/クネ)

このワイナリーには廉価版から高級品までいくつかの種類があるけれど、今回飲んだのは2004年ヴィンテージがワイン・スペクテイターの年間第1位になったものと同じ種類で2009年産。単独で飲むとボルドーっぽいので、ボルドーと並べて飲むとどうかなと思って持参。構造がしっかりしているところなど確かにボルドーっぽいけど、まだまだ若くて果実味中心。とはいえ果実も酸も内にこもっていて、開ききっていないのが残念。84点。ドラジェで7009円(2017/8/24)。

10月11日

BRONZEPuy Saint Martin 2016/Vin de pays du Vaucluse(ピュイ・サン・マルタン/ヴァン・ドゥ・ペイ・デュ・ヴォクリューズ)

グルナッシュ、シラーズといったローヌ品種にカベソが加えられたワイン。そのセパージュは成功している。昨年産なのでフレッシュ感があるのはもちろん、深い果実味があるからか熟成感も感じられる。甘酸っぱいチューイーなワインで切れ味がいい。普段飲みでコッテリ系が欲しい時の第一選択肢。78点。ヴェリタスで1119円(2016/9/25)。

10月8日

NOTEEl Terroir 2011/Navarra/Domaines Lupier/Navarra(エル・テロワール/ナバーラ/ドメーヌ・リュピエ)

スペインワインの赤。普通にほどほど果実の味がして、ほどほどにゴロゴロした感じ。ただ余韻がやけに短いなと思って、ラベルを見るとビオワインということなのででなんとなく納得。それにしてもガルナッチャってこんなにあっさり?というハテナは残った。問題はその後。サイトに書くために購入記録を確認するとびっくり!単品価格hが4000円超え。飲んでる時は1000円台前半だと思っていたので、ビオで手がかかるといっても、それはないでしょという感じ。福袋なので実質1620円だけど、それでも割高だと思う。68点。うき袋で赤ワイン10本セット16200円(2016/9月)。単品価格は4298円。

10月7日

SILVERLes Celeches de Lanessan 2011/Haut-Medoc(レ・カレシュ・ドゥ・ラネッサン/オ・メドック)

抜栓すると魅惑的な芳香が部屋に広がり、なかでもチョコレートとブレンデーの香りが高級感を感じさせる。味わいも香りにみあった深さを感じさせるものの、ボディーがやや軽めで高級ワインを少し薄めたような感じがなくもない。でもそんなことは重箱の隅をつつく批判のようなもので、値段を考えると大満足。ファーストワインのラネッサンはもっと重さがあるだろうけれど、飲み頃を考えるとこちらの方が今おいしく飲めるのでは?80点。 うき袋で赤ワイン10本セット16200円(2016/9月)。単品価格は1598円。

10月4日

NOTEBourgogne "Songes de Bacchus" 2012 /Louis Jadot(ブルゴーニュ・ソンジュ・ドゥ・バッカス/ルイ・ジャド)

ブルゴーニュ赤の代表的入門ワイン。ACブルとしては色も味もやや濃いタイプ。若いので酸味はもちろんしっかりあるけれど、それ以上に苦味が表に出ていて、少し閉じ気味。果実味も影に隠れていて、その意味で少し飲みにくい。ルイ・ジャドなのこのクラスとしての質はたもたれているけれど、単品で買うとややがっかりなので、福袋にいれてくれるのはありがたい。70点。うき袋で赤ワイン10本セット16200円(2016/9月)。単品価格は2343円。


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