ワインに手を出した
        

ワインに目覚めて21年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

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2018年12月のワイン

2018年11月のワイン

2018年10月のワイン


2018年
12月31日

Les Darons 2015/Languedoc/Jeff Carrel(レ・ダロン/ラングドック/ジェフ・カレル)

いかにもグルナッシュ75%という果実ジャムの甘さが全面に出ていてキャラメルっぽさもありながら、しっかり苦味と、シラー系ハーブのスパイシーさがアクセントをつけている。だからフルーツ爆弾という形容はそぐわず、フルーティーだけどブリュットといった方がいいかもしれない。チェリーや梅の甘酸っぱい香りも心地よい。どういうワインかわからず下のワインのピンチヒッターで開けたけれど、結果的に苦甘ということで、私の好みでよかった。77点。京橋ワインで1922円(2018/12/15)。

12月30日

Heartland Shiraz 2015/Langhorne Creek(ハートランド・シラーズ/ラングホーン・クリーク)

人工的でポマードのような変な甘い香りがただよい、いやな予感をもちつつ飲むと、味も一瞬だけ黒果実のフルーティーさがありながら、すぐになんともいえない、口に残るいやな甘ったるい味に変化。全体的に、居酒屋の飲み放題コースで出されても、お代わりを躊躇するレヴェル。傷んでなくてここまで口に合わないワインも珍しい。もちろん一個人の感想です。53点。京橋ワインの「豪州シラーズ」5本セット6782円(2018/11/30)。単品価格は1490円。

12月28日

Noble Cuvee 2000/Lanson/Champagne(ノーブル・キュヴェ/ランソン/シャンパーニュ)

これを飲むのは6年ぶり。抜栓直後にシャンパーニュはこうでなくちゃというくらい部屋がシトラス、ライム、りんご、はちみつ、イーストの香りでいっぱいに。だけど、香りで力を使ってしまったのか、2000年産でさすがに元気がなくなってきたのか、泡は弱め。熟成が深まったからか色はとても濃い。口に含むと心地よいどっしりしたヴォリュームで名前通りノーブル。りんご系の果実と麦芽っぽい苦味がうまくあわさり理想的。泡は2杯目、3杯めとだんだん強くなり文句なし。88点。うきうきワインの玉手箱で5380円(2017/9/5)。

Chateau Pontet Canet 2007/Pauillac(シャトー・ポンテ・カネ/ポイヤック)

また早いかなと思いつつ、HJで飲み頃マークがついているので飲んでみると、いままさに熟成の盛り。ここまでドンピシャな飲み頃というのは初めて。モダンな作りに変わったのかポイヤックらしからぬ味と香りで、果実がしっかりと感じられるし、リコリス、チョコレート、ダージリン、西洋杉といった個性ある香り。このヴィンテージでここまでどっしりしたワインを飲めると思わなかった。ヴィンテージに関わらず安定した味を楽しめるのはさすが。うきうきワインの玉手箱で6804円(2012/12/31)。

以上、リヨンペラーシュにもちこんで忘年会。

12月27日

Ciu Ciu 2017/Piceno/Picchio(チウチウ/ピチェノ/ピッキオ)

黒ベリー系の果実味たっぷりで、まるでローヌみたい。若いから多少のザラザラしているけれど熟成感があり、味とヴォリュームのバランスがいい。こんなスペインワインあるの?と思いつつ飲んでいたけれど、よく見るとイタリア産でした。75点。京橋ワインの「極旨赤ワイン」6本セット6458円(2018/10/29)。単品価格は1382円。

12月25日

Tottori Sky Rose Sec/北条ワイン醸造所(トットリ・スカイ・ロゼ・セック)

日本のスパークリング。どぎつさの一歩手前のピンクで色は確かにロゼだけど、味にそのニュアンスは感じられない。味は個性的で、タクアンの香りと苦味が全面にある。セックだけど、甘さはほとんどなくブリュット。値段がわからないのでなんともいえないけれど、1000円までなら「買い」。70点。いただきもの。

12月23日

Domaine de la Coudette 2015/Cotes du Rhone Villages(ドメーヌ・ドゥ・ラ・クデット/コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ)

格上ローヌでよいヴィンテージ。アルコールはお約束の14.5%。と、某評論家のポイントが高くなる要素満載のワイン。だけど味が好みじゃありませんでした。はっきりしたしょうゆ味で、まるでスペインワインみたい。嫌いな味でしかも重く、濃いとなると、逆にマイナスポイントが増えてしまいます。ワイン自体は悪くないので、好きな人は好きかも。69点。うきうきワインの玉手箱の赤白10本10800円福袋の1本(2018/12)。単品価格は1285円。

12月20日

Trivento Argentina 2016/Torrontes Reserve/Mendoza(トリベント・アルジェンティーナ/トロンテス・レセルブ/メンドーザ)

赤を飲もうと思っていたけれどメインがブイヤベースとのことでごそごそと箱の中から取り出したのがこれ。レモンの香り高い、酸味を味わう白ワイン。口をすぼめたくなるほどの酸っぱさだけど、苦味があるし、ミネラル感やほんのり甘みもあるので全体としてはバランスがとれているので、酸味を積極的に味わえる(中和されてるので)というメリットがある。重さもほどほどあり、飲みごたえがある。個性的で料理を選ぶかもしれないけど普段飲みにはいい。カキフライにも合いそう。うきうきワインの玉手箱の赤白10本10800円福袋の1本(2018/12)。単品価格は1392円。※半年ぶりに「うき袋」を買ってみましたが、飲んだことのないものばかりで「倍率」は1.52倍。正解でした。

12月18日

The Black Shiraz 2017/Richland(ザ・ブラック・シラーズ/リッチランド)

最近は記憶力が随分衰えて、どんなワインを買ったか覚えていないことが多い。これもその一つ。ラベルを見ても知らないことのないボトルで、ブラインド気分で飲む。ヴァニラの人工的な甘い香り。エキスが結構たっぷりな割に軽く、テンプラニーヨをボジョレ風に作った感じ。スペインワインは動かないだろうと思ってよくみると、オーストラリアのシラーズ。大ハズレでした。シラーズでもこんな味になるんだと少しびっくり。69点。単品価格は不明。正直、嫌いな味でリピートしたくないです。京橋ワインの「豪州シラーズ」5本セット6782円(2018/11/30)。単品価格は1058円。

12月15日

Glenelly 2014/Glass Collection/Cabernet Sauvignon(グレネリー/グラス・コレクション/カベルネ・ソヴィニョン)

タバコや焦がした樽の香りがする王道のカベルネ。口に含むとしっかり苦い。苦さの向こうに熟々の果実味があるのだろうけれど、感じられるのはその一歩手前まで。凝集性やヴォリュームと味のバランスなどの点で質は高い。味についていえば現時点では苦味に偏っていることは否めないけれど、格付けボルドーを若いときに飲んだらまさにこういう感じなので、若いワインが好きな人には安価で楽しめてお買い得。熟成させたらどんな感じになるのか興味深い。76点。京橋ワインの「新世界カベルネ」5本セット7538円(2018/11/1)。単品価格は1706円。

12月13日

Vessier Cuvee Decouverte/Talus St. Prix/Champagne(ヴェスィエ・キュヴェ・デクヴェールト/タリュス・サン・プリ/シャンパーニュ)

廉価版シャンパーニュだけど、質は高い。イースト香りがたっぷりで、それだけでシャンパーニュとわかる。しかもりんごの味。味が濃いということもあって、滑らかというより粗削りっぽいし、ふくよかというより一本気だけど、単調ではなく立体感はしっかりあり、シャンパーニュを飲むときの期待に応えてくれる。これはリピートしたい。80点。タカムラで2084円(2018/9/10)。

12月12日

Gamekeeper’s Shiraz 2016/St. Hallett/Barossa(ゲームキーパーズ・シラーズ/セント・ハレット/バロッサ)

イメージ通りのシラーズ。ガチャガチャ果実のなかからザクロの甘酸っぱさ。味が味だけにエキス的にはたっぷりなんだけど、骨格はなぜか痩せている印象。オーストラリアシラーズのベーシックタイプ。71点。京橋ワインの「豪州シラーズ」5本セット6782円(2018/11/30)。単品価格は1058円。

12月10日

Le Noble Grand Cru Blanc de Blancs/Chouilly/Champagne(ル・ノーブル・グランクリュ・ブラン・ドゥ・ブラン/シュイィ/シャンパーニュ)

たまには少しいいシャンパーニュを飲んでみようと定評のあるルノーブル。グランクリュ。教科書のようなシャンパーニュゴールド。でも、シャンメリーと区別がつかない色でもある。お約束のりんご味で、ヴォリュームはミディアム。全体としてケチをつけるのは難しいけれど、際立った特徴がないので、長所をあげるのも難しい。ハズさない安定の味だけど、5000円出さないでもこの質のワインはたくさんある。シャンパーニュは値段と味が必ずしも比例しないので難しい。75点。うきうきワインの玉手箱で5378円(2018/9/25)。

12月8日

Torbreck Woodcutter’s Shiraz 2016/Barossa Valley(トルブレック・ウッドカッターズ・シラーズ/バロッサ・ヴァリ)

おなじみのワイン。はじめの頃より値上がりしたので普段飲みとして買いにくくなった。いつもながら完熟のザクロとプルーン、ブルーベリーを合わせたフルーツ爆弾。ローヌのシラーとくらべると同じ品種なので共通点はもちろんあるけれど、緑の葉っぱの青さやハーブ系スパイシーさのローヌにたいして果実味に特化したのがこのワイン。このヴィンテージは集中力もあり、バランスがいい。値上がりしたけれどコスパのよさは健在。80点。うきうきワインの玉手箱で2646円(2018/9/25)。

12月6日

Langevin Pinot Noir 2016/Pays D’Oc(ランジュヴァン・ピノ・ノワール/ペイ・ドック)

面白いワイン。ブラインドで飲むといい。色は濃く、梅としょうゆを合わせたような、少しクラクラする香り。飲み口はたっぷりめのミディアムだけど、少々粗め。飲み頃をはずした少しいいワイン?な雰囲気。でも正直おいしくない。とはいえ、酔っ払ったタイミングで飲めば気にならないレベル。とはいえ、これがピノ100%とはびっくり。同じ品種でもいろいろな味になるものです。70点。うきうきワインの玉手箱で842円(2018/11/18)。

12月4日

Ylirum 2015/La Mancha(イリルム/ラ・マンチャ)

テンプラニーヨ種だけど、不思議な魅力があり飲みやすい。なんとなく親しみを覚えるワインだなと思いつつ飲みすすむと、言葉にするのはアレだけど、寝起きに感じられるようなヨダレの香り。で、味はプルーンで甘め強めだけどしっかりドライな果実たっぷり。税抜きだと3桁なので気軽に飲めるワインとして覚えておきたい。73点。京橋ワインの「極旨赤ワイン」6本セット6458円(2018/10/29)。単品価格は1058円。

11月30日

Alamos 2016/Mendoza(アラモス/メンドーザ)

カベルネセットの1本から。これはアルゼンチン産。十分にたっぷりしてながら、以前南米産によくあったような過剰な濃さはなく、バランスのとれた。フルボディー。果実の種の苦さとキャラメルのような甘さがある飲みやすいタイプの典型的なカベルネ。若いけれど、ちょうど飲み頃。76点。京橋ワインの「新世界カベルネ」5本セット7538円(2018/11/1)。単品価格は1527円。

11月28日

Chianti Classico 2015/Lornano(キアンティ・クラシコ/ロルナーノ)

全体的に柔らかな雰囲気ながら骨格はしっかりしている。エキスはしっかりめだけど粒子がきめ細かくないからかなんとなく隙間が空いている印象。スカスカってほどではないにせよ。若いワインという感じは全然しなくて、むしろ10年くらいたって落ち着き飲みやすくなったような。飲みやすいという意味ではいいけれど、弱いとも言う。とはいえ、ぜんた夷狄には味はいいし、飲みやすいし、値段を考えてもいいワイン。78点。京橋ワインの「極旨赤ワイン」6本セット6458円(2018/10/29)。単品価格は2246円。

11月25日

Chateau Marquis de Terme 2008/Margaux(シャトー・マルキ・ドゥ・テルム/マルゴー)

懐かしい味。要約すると、なめし革、タバコと樽香のあとにじわりと苦味が口腔内にひろがる90年代までのボルドーにあった古典的な作り。他にもリコリス、黒胡椒、きのこ、ダージリンなどマルゴー3級だけあって次々と香りがでてくる。タンニンは丸くなりかけているけれど、まだ少々収斂性が残っており、10年たってようやく初期の飲み頃。80点。うきうきワインの玉手箱の福袋「ボルドー3本セット」16200円(2017/3)。単品価格は5378円。

11月23日

Cono Sur Bicicleta 2016/Gewurztraminer(コノ・スル・ビチクレタ/ゲヴュルツトラミネール)

干しぶどうの甘酸っぱさはいつもながらだけど、このボトルはトロっとした甘みに欠けていてドライ。それがいいと感じる人もいるけれど、私にはあっさりしすぎていて少々残念。ひさレセルバを試してみたくなる。といっても、値段を考えるといつもながら高品質。76点。ハピーズ円山店で861円(2018/10/22)。

11月22日

Terra Vega Reserva 2015/Colchagua Valley(テッラ・ベガ・レセルバ/コルチャガ・ヴァリ)

コーヒーやチョコレートの香りが次から次へとわきあがってくる。口に含むと樽香もでてきて、苦いんだけどタンニンの角は丸く、熟々な果実を煮詰めてジャムになる寸前のようなドライな甘さがたっぷり。ひと昔前の、良年で飲み頃まで熟した廉価版ボルドーを思い出させる。77点。京橋ワインの「新世界カベルネ」5本セット7538円(2018/11/1)。単品価格は1058円。

11月20日

Flat Rock 2016/California(フラット・ロック/カリフォルニア)

カリフォルニアのカベルネ。赤い実のほんのりとした甘い香り、梅やザクロのような甘酸っぱさがうまく合わさったデイリーワイン。同じカベルネでも作り方でこうも変わるのかという例。アメリカ産なので値段にみあった軽さと薄さがあり、そのうえで飲みやすい味になっているので全体として低いレベルで(褒め言葉です)バランスがよく、面白く飲める。72点。京橋ワインの「新世界カベルネ」5本セット7538円(2018/11/1)。単品価格は不明。

11月18日

Bastide Miraflors Black Slate 2015 /Cotes du Roussillon(バスティード・ミラフロール・ブラック・スライト/コート・デュ・ルシオン)

古いタイプの大味なルシオンワイン。果物の種、尖ったようなハーブ、火薬など様々な要素が詰め込まれていて舌を刺激するけれど口腔を満たすことがなく、焦点が定まらない。飲んだ感じでは1000円台前半。でも実は・・・.パーカー94点にひっかかった私がバーカーでした。京橋ワインで2570円(2018/10/29)。

11月17日

Chatelain Ramel Grande Cuvee 2016 /Minervois(シャトラン・ラメル・グランド・キュヴェ/ミネルヴォワ)

フランス最南端としてはぶどうの熟し方が少し足りないような感じだし、切れ味はあっさりして、痩せているような飲み口。それにもかかわらず味はプルーンや黒ベリーの果実味にクローヴやクミンのスパイシーな色付けをしたような魅力をもっている。こういう味に豊満なボディーだと過剰になるのでこれはこれで素敵な個性。77点。京橋ワインの「極旨赤ワイン」6本セット6458円(2018/10/29)。単品価格は1382円。

11月14日

Reserve du Roc 2015/Bordeaux(レゼルヴ・デュ・ロック/ボルドー)

全体的に軽めだけどほどほどにコクがあり、ほどほどに黒ベリーや革の香りがする。でも全体的にはしょうゆっぽく、ボルドーに似たリオハという趣。2015年産なのでそれなりに楽しめるワインかもという期待があったけど、食事のお供に徹するならともかく、味わって飲むほどのワインではない。ちなみにリヨン国際コンクール金賞。69点。京橋ワインの「極旨赤ワイン」6本セット6458円(2018/10/29)。単品価格は1490円。それは高すぎ!と思い調べてみると他店最安値は728円

11月13日

Kaiken Estate 2016/Mendoza(カイケン・エステート/メンドーザ)

アルゼンチンのカベルネ。エキスはたっぷりだけどミディアム〜ライトボディーなので飲み口は軽め。果実の種を炒ってできたような甘さがあるタイプのカベルネで、キャラメルとか梅やスミレの香りもする。ブラインドで飲めば南米のカベルネとはとても想像できない。72点。 京橋ワインの「新世界カベルネ」5本セット7538円(2018/11/1)。単品価格は1814円。これも単品価格は結構なお値段でした。というか、セット自体が内容を考えると割高だったかも。

11月11日

Caramany Sous la Motagne 2016/Cotes du Roussillon Villages(カラマニ・ス・ラ・モンターニュ/コート・デュ・ルシオン・ヴィラージュ)

ワインセットを二つ買ったので何がなんだかわからないままボトルをいくつか見て、好きなAOCのワインにする。ルシオンは個人的にボルドータイプの構造しっかり系とローヌタイプの果実+スパイシー系と二つあると思っているけれど、これは典型的な後者。セパージュはシラー66%、カリニャン34%。お約束の煮詰めた黒系果実ジャムの香り、特に甘さをおさえたぶどうの香りがする大好きなタイプ。若いので味のいろんな要素が固まっていて濃いだけのワインにもみえるけど、ゆっくり飲めばいまでも十分おいしい。78点。京橋ワインの「極旨赤ワイン」6本セット6458円(2018/10/29)。単品価格は2030円。おいしいだけあって、単品価格は結構なお値段でした。

11月9日

Cono Sur Bicicleta 2016/Cabernet Sauvignon(コノ・スル・ビチクレタ/カベルネ・ソヴィニョン)

10月末に鞆の浦へ行った研究室旅行の2次会で飲もうと買ったものだけど、夕食後眠ってしまい参加できず持ち帰ったもの。健康的な深い赤紫色。カベルネの苦味を楽しめるのはいいけれど、後味の甘みがどうにも安っぽく全体の印象を悪くする。若いのだからもっと滑らかでもよさそうなものなのに、交換間近のトナーを使った印字と共通するような荒さがあるのもマイナス。800円代なんだからそんな細かいことを言わなくてもいいのだけど、激励の意味も込めて。73点。ハピーズ円山店で861円(2018/10/22)。

11月6日

Poilvert-Jacques/Talus Saint Prix/Champagne(ポワルヴェール・ジャック/タリュス・サン・プリ/シャンパーニュ)

ロシア革命101周年記念でシャンパーニュ。じゃなくて、天ぷらに合わせられる白がなかったので。何度か飲んだことのある廉価版。値段は安いけれど、イースト香やしっかりとしたリンゴ味がはっきりあり、シャンパーニュの名前に恥じないないよう。もちろん口当たりはやや粗かったり、少し水で薄められたみたいに集中感が欠けていたりする点もあるけれど、値段を考えればそれはいちゃもん。同価格帯の良質白ワインのほとんどを上回る質だと思います。76点。ヴェリタスで2073円(2018/6/20)。

11月3日

Cotes du Rhone "Les Becs Fins" /Tardieu-Laurent(コート・デュ・ローヌ・レ・ベック・ファン/タルデュ・ロラン)

ローヌの白。色は薄いけれど、ローヌなので味はしっかり。白い花の香りにたっぷりとした滋味あふれるミネラルと後味に軽い果実の苦味はヴィオニエ由来でしょう。オイルっぽさも少しあるけれど、オイリーというほどではない。グミっぽい弾力性もほどほどにあり、ローヌの白に期待するものは基本的にすべてある。76点。いただきもの。

11月2日

Blauer Zweigelt 2016/Winzer Krems(ブラウアー・ツヴァイゲルト/ヴィンツァー・クレムス)

オーストリアのカベルネということで、珍しいので買ってみた。一口んんだ感想では予想通りというか、やはり太陽が足りなくて痩せた感じのワイン。だけどじっくり味わうとなかなかヤルなぁという感想。余韻が少ないのであっさりしているイメージだけど、ワインそのものはザクロのような果実味がたっぷりとあり、あっさりさっぱりしたカベルネを飲みたいという需要に応えてくれる。カベルネの比較試飲という意味でも面白い。74点。ヴェリタスで1180円(2018/10/10)。

11月1日

Maranges Vieilles Vignes 2014/Karl Milan(マランジュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ/カール・ミラン)

このAOCはお初かも。調べてみると、ボーヌの最南端だそうです。ブルゴーニュとしては色は濃い目で飲み口は力強く重い。味的にはピノだけど、若いのに落ちつきもあってローヌ?かもと迷ってしまった。値段はアレだけど、普段飲み+αにちょうどいいブルゴーニュ。78点。ウメムラの福袋で6本21800円(2018年7月)。単品価格は4179円。

10月31日

Chateau Beaumont 2015/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)

早めの飲み頃でロースト香がいっぱい。タンニンはいっぱいだけど角が丸く暴れていないので、ボルドー赤の苦味をたっぷりと楽しめる。砂糖入りのビターコーヒーみたいで、苦味だけでなく、ほんのりと甘さもある。もう少し熟成したら銀賞間違いなしという予想ながら、いまの時点では個々の要素はいいのに全体のまとまりが悪いので銅賞。79点。ヴェリタスで2138円(2018/10/10)。

10月30日

Marques de Terrabona/Cava(マルケス・デ・テラボナ/カバ)

正統派で明るいカバ。もちろん酸味が突出しているけれど、金属的とかささくれ立っているとかではなく、グレープフルーツの皮のような苦酸っぱい果実味が感じられる味。そして後味にほんのりとした上品な甘い香りが残るので、質の高いカバであることがわかる。1日で1本飲むと単調さに飽きるだろうけれど、食前酒として飲むと楽しい。74点。 ヴェリタスで1180円(2018/10/10)。

10月27日

Mercurey 2008/Bertrand de la Ronceray(メルキュレ/ベルトラン・ドゥ・ラ・ロンスレ)

オレンジになりかけのいかにも枯れた色。最後の飲み頃期。抜栓直後は張力のある果実味を楽しむことができたが、時期に酸味一色になるけれど痩せているのでアタックは強くなり。ワインのグレードを考えると、たった10年前のものだけど十分に古酒。古酒の入門ワインという感じで、熟成しきったワインってどんな感じ?という問いに気軽に答えてくれる。74点。ヴェリタスの福袋「飲み頃ボルドー&ブルゴーニュ」3本セット7862円(2018/10/10)。単品価格は2480円。

10月26日

L’Esquisse de La Tour Figeac 2009/Saint-Emilion Grand Cru(レスキス・ドゥ・ラ・トゥール・フィジャック/サンテミリオン・グラン・クリュ)

じわりと苦味が口に広がる。初期の飲み頃の絶頂期で軽い収斂性はあるけれど角は丸く弾力性のある力強さが心地よく、メルロベースということもありとても飲みやすい。革、チョコレートやブランデーの香りもして立派なサンテミリオン・グランクリュ。福袋の1本としてはいっていたのはラッキー。ヴェリタスの福袋「飲み頃ボルドー&ブルゴーニュ」3本セット7862円(2018/10/10)。単品価格は3758円。

10月21日

Terragnolo Primitivo 2012/Apollonio/Salento Rosso(テッラニョロ・プリミティーヴォ/アポッローニオ/サレント・ロッソ)

イタリアといっても地域や作り方によって千差万別であることは私も知っています。だから私の偏見でしかないけれど、これはイタリアワインの典型例のひとつ。ミキプルーンのような果実味たっぷりで、甘みも強いタイプ。作り手は確信をもってこの味を出していると思うし、こうした味わいが好きな人は結構いるでしょう。だけど、辛口なのに甘みが強いという点で個人的には苦手ワイン。最後まで飲んだけど。70点。京橋ワインの「これぞ激旨赤ワイン」6本セット6458円(2018/9/8)。単品価格は1922円。

10月20日

Le Cirque 2014/Cotes Catalanes(ル・シルク/コート・カタラーヌ)

好きな銘柄なのでカタラーヌわけにはいかない。この品質で3桁の値段(これは税込800円代!)がずっと続いているのはすごいし、パーカーポイント90点連発も伊達ではない。スパイシーさと黒ベリーのなめらかな苦味はヴィンテージにかかわらずみられる個性だけど、このボトルについていうとやや薄く軽め。でも値段を考えると相変わらず驚異的。値上がりしても(2000円を超える値段でも価値あり)買いたいと思える数少ないワイン。77点。うきうきワインの玉手箱で896円(2018/9/25)。

10月17日

Novellum Chardonnay 2016/Lafage(ノヴェルム・シャルドネ/ラファージュ)

オイリーでふくよか。お約束の酸味とミネラルもはっきり。だけど文末が曖昧というか、どうも通り一遍で個性がない。フルーツ爆弾というコピーとパーカー92点に目が眩んで買った私が悪いのだけど、期待値高いところで飲むと、盛り下がる。かといって悪いということもなく、CP的にはとんとん。72点。京橋ワインで1598円(2018/9/5)。

10月14日

Lorca 2009/Bullas(ロルカ/ブジャス)

スペインのやや南東、地中海に近いところのワイン。といってもスペインワインは地域ごとの違いはリオハやRdDくらいしか知りません。わかるのはこれがモナストレル種だということ。予想通り果物の種のような苦さがたっぷり口のなかに広がる。でも攻撃的なところはなく、ラベルをよくみると2009年産なので熟成して落ち着いたのかもしれない。時間とともに胡椒やハーブっぽさもでてきてローヌに通じるところがあるけれど、いい悪いを別にしてこちらの方がはるかに濃い。飲み飽きるけど、普段飲みには十分。うきうきワインの玉手箱で1077円(2018/9/25)。

10月13日

Fontbreuil Sauvignon 2015/Bordeaux(フォンブルイユ・ソヴィニョン/ボルドー)

Fontbreuil 2014/Bordeaux superieux(フォンブルイユ/ボルドー・スュペリウ)

首都大学東京でひらかれたこれまた恒例の学会の懇親会で。こういうシチュエーションだけに毎年無難なワインが出るが、赤はなぜか格上で若いボルドーらしい苦味と渋みがあり立派。すぐになくなってしまいました。白は無難なものだけど、乾杯がビールだけよりずっといいし、弱いながら酸味とミネラルがあるので幹事さんに拍手です。白66点、赤71点。

10月12日

恒例のワイン会。今回は趣向を変えてインドシナ料理のお店アンドシノワーズ。8皿の大皿料理をいただいて9000円(ワイン持込は無料)。参加者はいつものメンバー光弘さん師範とびさん、磯子さん、がぶさんと今回お初の柳沢さん。

Strohmeier Rose NV(シュトロマイヤー・ロゼ)

人工着色料のような、どぎつい赤ピンク色がジャック・セロス的。味はもちろん全然似てないけど、でもりんごっぽさのある主張のはっきりしたスパークリング。オーストリア産だそうですが、個性のあるなかなかしっかりしたワインでした。76点。とびさんから。

鳥上坂 デラウエアー2016/酒井ワイナリー

どこのどんなワインか多分がぶさんが説明してくれたんだろうけど、料理を食べていたからか聞いておらず知らないまま飲んでみた感想は、これってワイン?かぶっぽい苦さがあったりしてシェリーか何かかなと思いました。だけど今回の東南アジア料理にはうまくはまっていて、違和感なく飲めました。76点。

Eroica Riesling 2008/Chateau Ste Michelle&Dr. Loosen(エロイカ・リースリング/シャトー・サント・ミシェル&ドクター・ローゼン)

柳沢さんからはアメリカのリースリング。これほど雑味のない、それでいて線のはっきりした白ワインは初めてかもじわじわと味がでてくるのにアルザスのような重油っぽさとか全くなく、あくまでも透明感のあるワイン。82点。

Radikon Pinot Grigio 2015/Radikon(ラディコン・ピノ・グリージョ/ラディコン)

50歳をむかえ太っ腹になったとびさんからもう一本はイタリアの自然派。典型的なセメンダイン香で、りんごの皮とオレンジが融合したような独特の味がする果実味たっぷりワインでした。81点。

Campolone 2000/La Fiorita-Lamborghini(カンポローネ/ラ・フィオリータ・ランボルギーニ)

真面目な柾目のタイプだけど、峠は過ぎてしまったのか味は控えめ。熟成の頂点で飲んだら違う印象だったかも。磯子さんから。82点。

Chateauneuf du Pape "Cuvee Speciale" 2003/Tardieu Laurent(シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・スペシアル/タルデュ・ロラン)

一日中歩いていたのでものすごく揺らしての持参。若いワインならともかく15年たってるのでどうかなと思ったけれど、そういうのは関係なくとても落ち着いていて穏やか。一口飲んでこれは間違いない味だと思ったけれど、想定内でもある。胡椒のスパイスとかモワモワ感とかたっぷりで、王道のシャトーヌフでした。85点。ウメムラで7020円(2017/12/20)。

Morgenster Laurens River Valley 2001/Morgenster Estate(モルゲンスター・ローレンス・リヴァー・ヴァリ/モルゲンスター・エステート)

この一年師範が開拓している南アフリカから熟成の一本。ボルドーブレンドとのことで、味も香りもそのまんま。とはいっても獣とか樽系ではなく、メルロー多めなのかチョコレートっぽい香りがとても心地よかったです。85点。

Chateau Leoville Barton 2004/Saint Julien(シャトー・レオヴィル・バルトン/サンジュリアン)

〆は光弘さんから。こちらは正統派の左岸ボルドー。渋いし苦いけれどとてもまろやか。バランスよく落ち着いていて、うまく熟成させたボルドーを熟成の頂点で飲むとこういう感じになるというお手本みたいでした。89点。

今回は短いワインオープナーで各自抜栓するという余興がはいり、みなさんの真剣な顔を初めてみることができたのもよかったけれど、一部のワインには気の毒な感じもしました。ということで来年もよろしくお願いします<みなさま

10月11日

Bad Boy 2011/Bordeaux(バッド・ボーイ/ボルドー)

ヴァランドローのテュヌヴァンがACボルドーで作ったワイン。ワイン名はパーカーにBad Boyと書かれたことからだそうです。このグレードのワインとしてはみたことのないほど澱が多い。でも味のベースはやはりACボルドー。鉄っぽさや血みたいな香りがそこにあり、その上にメルローっぽい黒ベリー系の味。まずくはないけど、軽くて正直CPは悪い。師範が書いているように、20年前とくらべて安旨ワインのヴァラエティーは格段に増えた。2000円出せば、フランス産でさえもずっとおいしいワインを買える。怖いものみたさに一回くらいはいいが、2度目はない。タカムラで2200円(2018/9/10)。74点。

10月10日

Rocca dei Forti Brut/Serra San Quirico(ロッカ・デイ・フォルティ・ブリュット/セッラ・サン・クヴィリコ)

イタリアのスプマンテ。ブリュットだけど、なぜか口の中に甘さが残る。カバともフランス産スパークリングとはっきり違う味で独特の果実味があり、それなりに泡も長いことたち昇っているのも確かだけど、なんとも残念な味で、乾杯で一口ならいいけれど、販売店のコピーにやられたなというボトル。65点。タカムラで880円(2018/9/10)。71点。

10月8日

Chateau de Saint Cosme "Les Deux Albion" 2015/Cotes du Rhone(シャトー・ドゥ・サン・コム・レ・ドゥ・ザルビオン/コート・デュ・ローヌ)

鉄板銘柄の優良年。ローヌの濃いワインだけど若く飲んでおいしいタイプなのでいま飲み頃。いつもながらのぶどう、プルーン、チェリーを煮詰めた甘苦い果実味とハープの香り。ヴィンテージに関わらず安定したおいしさだが、厳しいことをいえば恵まれたヴィンテージ分のアドヴァンテージもなし。78点。うきうきワインの玉手箱で2149円(2018/9/15)。

10月6日

Aglianico 2014/Campania(アリアニコ/カンパニア)

イタリアなので変に甘ったるかったらいやだなと思いつつ飲むと、正統派ドライ。たしかに味のタイプは南仏にありそうな果実熟々系で梅やトマトジュースのニュアンスがあるが、あくまで辛口。ブランデーの香りも少し。ヴォリュームや骨格は大したことないのでレストランで飲んだら薄く感じるかもしれないけれど、普段飲みのイタリアワインでは出色の出来。73点。京橋ワインで赤ワイン9本セット8618円(2018/6/10)。単品価格は1058円。

10月4日

Chateau Croix-Mouton 2015/Bordeaux superieur(シャトー・クロワ・ムートン/ボルドー・スュペリウ)

なんちゃってムートンとして名高いワイン。とはいえアラン・デュカスの店に置かれているというし、優良ヴィンテージだし、そこそこの値段なのでそれなりに期待して飲んだら、それなりに応えてくれた。グランヴァンのような味や香りは片鱗もないけれど、このAOCとしては味も構造もしっかりしており、とりあえず満足。といってもやはりヴィンテージの恩恵のおかげかもしれない。若く青紫色で軽く収斂性はあるけれど、少しブランデーっぽさがある一方で血のような鉄っぽさはなく、食事のお供としてはちょうどいい。74点。タカムラで2084円(2018/9/10)。CPはやや悪いけれど、グラスワインなら1200円までは許せる。

10月2日

Michelangelo Rosso 2015/Delle Venezie (ミケランジェロ・ロッソ/デッレ・ヴェネツィエ)

引き続きイタリアワイン。だけど印象が随分ちがう。これは骨格重視のボルドータイプ。濃いめのエキスと対照的にヴォリュームは軽め。調べてみるとフリウリ産のメルロ65%とのことなので、納得。メルロといってもいろんな味に作れる可能性があるのに、これは意図的にボルドーっぽく作っているのかもしれない。果実味多めのボルドーと考えて飲めば結構満足できる。73点。トスカニーで1274円(2018/8/15)。


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