ワインに手を出した
        

ワインに目覚めて24年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

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今までの金賞ワインたち

評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし BRONZE・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし  SKELTON・・・買うべからず



2022年

2022年3月のワイン

2022年2月のワイン

2022年1月のワイン


3月31日

Petit Bocq 2016/St-Estephe(プティ・ボック/サンテステフ)
向こう側が見えないくらい真っ黒。豊かなタンニンで、収斂性がありはじめは少し硬かったけれど、ゆっくりのんでいると開いてくる。なめし革、西洋杉、ヴァニラ、コーヒー、ダージリン、トリュフなどのお約束の香りに加えてりんごやグレープフルーツなどの果実香も少し。かなり重いフルボディー。良い意味で。ラフィットより重いかも。格付けシャトーと言われて飲んでも疑えないほど上質。82点。
ウメムラで4本11000円の福袋(2021/3/18)。単品価格は4680円。

3月29日

Mirabueno Tempranillo 2020(ミラブエノ・テンブラニーヨ)
ただのスペインの赤。でも質的には高い。ボトルの形はブルゴーニュっぽく、いちごのような香りや酸味がボジョレに似てる。でも色は濃く、醤油やヤニっぽさがたっぷりの、ある意味典型的なテンプラ。ラベルにはオーガニックとかビオとかが強調されている。そういう目で飲んでみると、天然肥料っぽい香り(!?)が確かにある。71点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品価格は1287円。

3月28日

Terre Metissee 2018/Vin de France(テール・メティセ/ヴァン・ドゥ・フランス)
フルーツ爆弾系。でも自己抑制も効いているワイン。マンゴー、パパイヤ、パイナップル、チェリー、煮詰めたプルーン、そしてカシスやピアノの漆の香り。次々とでてくると同時にこれらが渾然一体となっていることを感じる。だけどキラキラというより地味なタイプ。セパージュはマルベック、シラー、ブロコル、グルナッシュ、ネグレット、カリニャン、ムールヴェドルの7種類。75点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品価格は1628円。

3月27日

Cabernet Sauvignon 2020/Berton Vineyard(カベルネ・ソヴィニョン/バートン・ヴァインヤード)
オーストラリアのカベソ。意外にあっさり。太陽をいっぱい浴びたぶどうで作られたカベソという先入観で飲んだので、濃いワインを想像していた。エキス感はあるのに、なんとなく薄い印象。ブラインドなら品種すら当てられない。でも、知ってて飲んでみると鉄っぽさとかあるし、ACボルドーに似ているような気もしてくる。少し重たいボトル。71点。Vin vinで世界各国濃い赤ワイン6本セット8100円(2022/1/18)。単品価格は1185円。

3月25日

Alamos Malbec 2020/Mendoza(アラモス・マルベック/メンドーザ)
アルゼンチンの赤。チェリーやブラックベリーの香り、と裏ラベルには書いてあるけれど、後者はあっても前者は感じられなかった。むしろよだれの臭いが主。ローヌっぽいイガイガはマルベックらしいけれど、全体的には重めのテンプラニーヨといったところ。1500円までなら普段飲みとして「買い」。72点。(3月24日にまたワインのコースを飲んでしまったけど後回しにします)。ウメムラで1705円(2022/3/18)。

3月22日

Krebs Spaetburgunder trocken 2019/Pfalz(クレブズ・シュペートグルグンダ・トロッケン/プファルツ)
ドイツのピノノワール。味も香りもブルゴーニュと見分けがつかない。桔梗や紅茶、きのこのような香り。ブルゴーニュで例えると、エキス強めのオート・コート・ドゥ・ニュイ。ドイツで食べるフランス料理という感じ。ボトルもブルゴーニュ型だし、違いといえばスクリューキャップくらい!?おそらく同じくらいの質のブルゴーニュよりは少し安いと思う。76点。

3月20日

Baudvin Brut Evidence/Chouiily/Champagne(ボドヴァン・ブリュット・エヴィダンス/シュイィ/シャンパーニュ)
黒ぶどうと白ぶどうが半々くらいの色合いにみえたけれど、正解はピノノワール・ムニエそれぞれ40%、シャルドネ20%でした。グミというかゴムっぽい香り。でも不快ではなくもちろん傷んでもない。和三盆みたいな甘い香りもあるけれど、味はエクストラにちかいブリュット。やや酸味中心の味わいながら全体のバランスは良いし、シャンパーニュらしい厚みもある。質的には安めのグランクリュシャンパーニュという感じ。80点。ウメムラで4本11000円の福袋(2022/3/1)。単品価格は4400円。

3月19日

Bourgogne Cote D’Or 2017/Huguenot(ブルゴーニュ・コート・ドール/ユグノ)
2019年にできた新しい地域名。ACブルのうち、ディジョンからマランジェまでのオート・コート二つを含む主要な地域を限定したものとのことです。作り手もお初かも。骨格がしっかりしてる点ではボルドーっぽいけれど、味はまぎれもなくブル。果実味にプラスして、酸味と苦味が1:1くらい。艶かしい香りもある。同じ値段(単品価格)を出せば新大陸で正直もっと質の高いものがいくらでもあるでしょう。でも実質1本2500円なので、普段飲みとしては上級ワインを堪能しました。77点。ウメムラで4本11000円の福袋(2022/2/1)。単品価格は4180円。

3月16日

De Stefani Plavis 2019/Veneto(デ・ステファーニ・プラヴィス/ヴェネト)
イタリア産のメルロ。ボルドーとは大違いでイタリアワインらしい味わい。チューイーでブランデーと漆の香り。若いので抜栓直後は閉じ気味、かつ少し収斂性があるけれど、飲んでいるうちに気にならなくなった。太くて重いボトル。後味に果実の甘み。たっぷり飲んだ感が残る。79点。セラー専科の新春福袋3本11000円(2022/1/1)。単品価格は5500円。

3月13日

Consejo de la Alta 2016/Rioja(コンセホ・デ・ラ・アルタ/マイカス・デル・リマリ)
リオハのテンプラ。よくボルドーっぽいと言われる。確かにしっかりした構造は似ている。でもこのワイン、味そのものは鉄っぽさと草っぽさを兼ね備えているのでボルドーとローヌの中間。どちらかといえばローヌより。さらに醤油っぽさが加わる。ラベルはビンに彫ってある形でしゃれている。ブリュッセル国際コンクール金賞。ただワインとしては、ドテっとした感じ。特別おいしくはないし、悪くもない。1500円までで買えるなら、いいワイン。2000円までならそこそこ。超えるとやや高い。73点。ウメムラで4本11000円の福袋(2022/2/1)。単品価格は2310円。

3月11日

Espace of Limari Brut Special/Maycas del Limari(エスパス・オヴ・リマリ・ブリュット・スペシャル/マイカス・デル・リマリ)
カバタイプで金属的な酸味。カバよりはマイルドだけど。飲み口はフルボディーで味わいは爽やか軽やか。ブリュットで白い花の香りがしそうだけど、そういうタイプではない。春の昼下がりに幸せな気分になれる。77点。エノテカ高輪店のカフェランチで。コーヒーの代わりに+110円でグラスワインにできるという超お得なコース。小サラダ、ビーフシチュー、バゲットとのセットで1210円。ボトル1650円で購入可能。

San Lorenzo 2018/Umbria/Falesco(サン・ロレンツォ/ウンブリア/ファレスコ)
家に帰って飲み直し。ブランデー系かつ漆の香り。重みもあって本格派。でもそういう目線でみると、複雑味はない。ビストロで軽く一杯なら、いいワインですねぇという。でも1本飲むと変化がないので飲み飽きるかも。74点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品価格は不明。

3月10日

本日は師範をお誘いして南青山のL’ASでお食事。6380円でシャンパーニュからはじまりデザートワインでおわる6杯+1杯のワインコースを注文。

Pommery Brut Royal Magnum/Reims/Champagne(ポメリー・ブリュット・ロワイヤル・マグナム/ランス/シャンパーニュ)
はじめにクリーミーさが前にでて、段々ドライな蜂蜜香。フォアグラを食べながら飲むと表情が変わりフレッシュさが後景に退いきまったりしたおとなしい感じになる。マグナムボトルからグラスいっぱいに並々注いでくれるだけで好印象。80点。

Niagara Dessert 2018/安曇野ワイナリー(ナイアガラ・デザート)
ペアリングコースを頼むと、フォアグラに合わせてデザートワインをサービスしてくれます。柿のような独特の香り。アルコール度数低いのでジュースみたい。甘いのにドライな味わいもあり、滑らかな苦味もある。75点。

Dr. Konstantin Frank Finger Lakes 2020/Rkatsiteli(ドクター・コンスタンチン・フランク・フィンガー・レイクス/ルカツィテリ)
ジョージア(グルジア)白でメジャーなルカツィテリ。ソムリエさんがジョージアというので、旧ソ連の国を思い出し、そのつぎにアメリカジョージア州を思い出し、でもよくみるとニューヨーク州のワインでした。ジョージア(グルジア)ワインはロシア居住中によく飲んだので香りも知っているが、どこかダサい。でもこれは、とても洗練され世界基準に仕上げられている。リースリングの青リンゴ部分をとりだし、後味にサンペレグリノみたいにぐっと苦味が残る。それがいい。80点。

Nikolaevo Orange Gewurztraminer 2019/Ros Idi(ニコラエヴォ・オレンジ・ゲヴュルツトラミネール/ロス・イディ)
スラヴ系の名前だと思ったら今度はブルガリア産。変化球が続きます。まずはお約束のライチ。さらに高級石鹸がまざった香り。国際線空港の香水売り場の石鹸コーナー。でも人工的な感じはなく、香りはとてもよい。78点。

Limoux Haute Vallee 2018/Chardonnay/Toques & Clochers(リム・オート・ヴァレ/シャルドネ/トック・エ・クロシェール)
料理で出てきてないと思うけれどなぜかイチゴの香り。ストレートなシャルドネ味とミネラルさ。さらに変化球として少し樽が効いている。苦味もあり、料理にあってると思った。77点。

Earth’s End Central Otago Pinot Noir 2020/Mount Edward(アースズ・エンド・セントラル・オタゴ・ピノ・ノワール/マウント・エドワード)
メインのブタにはニュージーランドのピノ。「地の果て」という名称とおり、最南端のワイン。ピノらしい果実味があり痩せてはいないけれど、何か違う。師範はユーカリの香るサントネなんて言ってた。さすが。ソムリエはセージに合うメンソール香りもあると説明していた。ぶたに合うかどうかはともかく、面白いセレクション。77点。

Misaki Mead N. V./Misaki Bee Farm(ミサキ・ミード/ミサキ・ビー・ファーム)
本日二杯目のデザートワイン。しかも蜂蜜からつくったミード。とことん甘い。デザートの甘く煮たさつまいもの甘さにばっちりだけど、途中で水を飲まないではいられない。蜂蜜のひねた香り。デザートに塩が効いていてよかった。面白いけれど、単体で飲むとかなり辛そう。72点。

一口サイズのチーズ料理を追加したので、グラスの赤をもう一杯いかがと師範に提案するも「若い美女とならともかく、へんさんとは・・・(以下略)」と言われてしまい、予定とおり2時間半で終了。中年おっさん二人組はお店で浮いていたと思うけれど、一番奥のゆったりしたテーブルに座らせてもらい、料理もワインも会話も堪能しました。これから師範のサイトをみて答え合わせしてみます。
いまや有名人の師範を20年来の友達のよしみで独占させてもらい、ありがたかったです。またよろしくお願いします>師範!

3月9日

Tierra Sur/Santa Alicia(ティエーラ・スル/サンタ・アリシア)
注がれた瞬間にマスカットの緑がみえるような香りがただよう。甘みだけでなく、渋みも苦味もあるので一方的な感じはなく、心地よい。これで薄甘い味だったらいやだなとも思ったが味はしっかりブリュット。泡があまり立ち上らない以外に不満点はない。75点。銀座シェ・トモのサービスで。

Chateau Beaumont 2018/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)

同じヴィンテージのクローズ・エルミタージュとこれで迷ったが、信頼あるこちらに。若いボルドーなのによくまとまっている。メルロベースで煮詰めたプルーンを中心に、鉄分や土壌っぽい味わいなどがうまく溶け合わさっている。しかもフルボディー。ヴィンテージの恩恵をうけている。値付けは市価の3倍以上だと思うけれど、レストランで飲んでこの味この状態でこのお値段は十分以上に満足できる。82点。銀座シェ・トモで7800円。

3月8日

Piemonte Rosso 2018/Marenco(ピエモンテ・ロッソ/マレンコ)

久々にドミノピザをとったので(もちろん半額)、イタリアワインをあけるというステレオタイプ。ブランデーとか黒系果実の渋い紳士系。実際には渋くないし、口あたりはなめらか。ちゃんと開いているところがイタリア。というか、たまたまかもしれないけれど、硬くて開いてないイタリアワインって飲んだことないかも。ワインおを飲みながらピザというのはワイワイガヤガヤなシチュエーションになりがちなので、ワインがどっしりにらみを効かせてくれているというのもいい。76点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品価格は不明。

3月6日

Chateau Galy 2019/Cabardes(シャトー・ガリ/カバルデス)

カバルデスというAOC。お初だと思ったけれど、2月1日に飲んでました。30代の時にはお友達が飲んだワインも覚えていたのに、50代になると自分が1ヶ月前に飲んだワインも忘れてます。なんて当たり前のことはともかく、口に含んだ瞬間に、このプルーンベースの滑らかさは好きだなぁとしみじみ思う。若いのに荒々しさはなく、しっかり力強く、果実味もある。ラングドック=ルシオン系?と思って調べると正解でした。この地域のワインはコスパがとてもよい。77点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品価格は1738円。

3月4日

Chateau Lalande Mausse 2015/Fronsac(シャトー・ラランド・モス/フロンサック)

濃いめのボルドー。まだまだ強い。何年かすれば飲み頃がくるという感じでもない。飲み込むと渋さ、苦さがぐっときて、舌がビリビリするくらい。でも表情は乏し目。もう少し凝縮感を軽めにした方が身の丈に合っているように思える。だからかボルドーコンクール銀賞。73点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品だと2398円。この値段だと、いま飲むためには買わない。

3月2日

Barbera D’Alba 2017/Giordano(ロタンティク/ペイ・ドック)

何の知識もなく飲んだけれど、良いワイン。赤いドライフルーツ、ブラックベリー、ブランデー、革、そしてトリュフの香りが部屋に広がる。アルバといえば白トリュフだけど、香りは黒のほう。フルボディーで舌触りは滑らか。渋い紳士のような香りなのに、味はイタリアらしく外交的なのもいい。81点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品だと2178円。

2月28日

L’Autantique 2020/Pays d’Oc(ロタンティク/ペイ・ドック)

南仏のピノ。味わいはブルゴーニュというより新世界のピノに近い。かなり濃く、単調といえば単調だけど品種の個性的な味わいはちゃんとあるので、品種のお勉強にいいかも。Autantiqueとは本物という意味だが、名は体を表すいい命名だと思う。74点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品だと1100円。

2月26日

Taillevent 2019/Vin du Gard(タイユヴァン/ヴァン・デュ・ガール)

中世フランス宮廷の料理人タイユヴァンの名前をもつIGPワイン。ブランデーと醤油を合わせたような香り。口に含むとフルボディーで渋い。でもあまりに複雑すぎるのか、あまりに大雑把なのか、味の要素が固まっていてよくわからない。若いローヌみたい。しこたま飲んだ後に飲むといいワイン。72点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品だと1518円。

2月23日

Bourgogne Hautes Cotes de Nuits "Clos des Dames Huguette" 2018/Philippe Gavignet(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ・クロ・デ・ダム・ユゲット/フィリップ・ガヴィニェ)

久々に飲む若いブルゴーニュ。酸味が優っているイメージがあるけれど、これは重心低めで苦味が効いている。色も濃い。香りがいい。じゃがいも入りの野菜炒め、土や森、獣、そしてスミレやユリの香り。最初の飲み頃なのか、とても外交的。単品では買えない値段なので福袋に入っていると嬉しいワイン。80点。ウメムラで4本11000円の福袋(2022/2/1)。単品価格は4980円。3500円くらいまでなら銀賞。

2月20日

Chateau Sainte Marotine 2019/Bordeaux(シャトー・サント・マロティーヌ/ボルドー)

ACボルドーは3年目くらいから美味しくなるけれど、収穫は秋なのでこれは2年少々。だからか味がまだほぐれていない。このグレードなのでタンニンがちがちとか収斂性とかはなく、早めの飲み頃として飲めるけれど。味は鉄や血のような、いつものボルドー。いろいろな要素が固まっているのに軽いし、やや薄い。でも半年後にはもっとおいしくなっているでしょう。74点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品だと1298円。

2月18日

Golf Medal Play 2015/Spain(ゴルフ・メダル・プレイ/スペイン)

カベソ60%、シラー40%のスペインワイン。産地の記載はなし。ゴルフ好きのオーナーのようです。ヴァニラ、ラズベリー、ポマード、フェンネルなどと普通は表現するのだろうけれど、一言でいえば、よだれの匂い。さすがに香りとは言わない。今までもこういう匂いのワインはあったけれど、ここまでそっくりなのは初めて。そして赤系果実と黒系果実を半々の割合でミックスしたような味。中身を質的に評価すれば2000円クラスのワイン。ボトルは無駄に(!?)重くて960グラム。ウメムラで4本11000円の福袋(2022/2/1)。単品価格は3300円。

2月15日

Gassier 2018/Costieres de Nimes(ガシエ/コスティエール・ドゥ・ニム)

本日の卒論発表会で激忙期は一服。夜はオンライン追いコン。基本的にローヌの味で重さたっぷり、果実味たっぷり。重さも果実味も、特別にいいってことはないけれど、嫌なところは皆無でスルスル飲める。のであっという間に1本空いちゃったからか、翌日は軽く頭がいたくなりました。75点。京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。実勢価格2000円〜2500円くらい。

2月12日

Chateau de Bleyzac 2018/Bordeaux superieur(シャトー・ドゥ・ブレイザック/ボルドー・スュペリウ)

100%メルロ。いいヴィンテージなので外れない。若いからほどほど元気よく、ACボルドーの良さがでている。どちらかといえば味より香りの方がもっといい。西洋杉や下草に焼き栗、ブラックベリー、フランボワーズとか次々と。ボルドー6本セットなんて買っても同じ味で飽きそうと敬遠していたけれど、2018年産ならいけるかも。74点。 京橋ワインで端数在庫一掃9本セット8778円(2022/2/7)。単品価格は不明。

2月9日

Paul Dolan 2018/Zinfandel/Mendocino County(ポ―ル・ドラン/ジンファンデル/メンドシノ・カウンティ)

ブルゴーニュの儚さとローヌのしっかりさをあわせ持っているワイン。味としては酸味中心で甘みも感じられる。ラズベリー、ブラックベリー系でグランジ・デ・ペールを思い出す。ふだん飲みとしては上等で、高級ワインとしては複雑さが足りないけれど、なんでもない週末に飲むにはちょうどいい。80点。ウメムラで4本11000円の福袋(2022/2/1)。単品価格は3850円。

2月5日

Leopoldo I di Toscana D’Aria 2017/Tosxana(レオポルド・プリモ・ディ・トスカーナ・ダリア/トスカーナ)

ラベルを見るとイタリアの赤。飲んでみると全然イタリアっぽくない。ホームセンターの芳香剤コーナーの香りにチョコレートの味。好みとははずれるけれど、親しみのある味。品種は何だろう?全然わからない。正解をみると、カベルネフラン50%、メルロ40%、プティヴェルド10%。いまさらながらだけど、ボルドーブレンドでも作り手が違うとずいぶん雰囲気変わるんですね。Vin vinで1785円。73点。

2月3日

The Wolftrap 2020/Boekenhoutskloof(ザ・ウルフトラップ/ブーケンハーツクルーフ)

たっぷりした赤ワインの味だけど、第一印象はトロピカルフルーツ。その後に干しプルーンというか干しぶどうの苦甘の味がでてくる。濃いワインだけど、若さからくるイガイガを楽しむタイプなのかもしれない。安っぽいラベルながら、品質は高い。78点。Vin vinで世界各国濃い赤ワイン6本セット8100円(2022/1/18)。単品価格は1345円。

2月1日

Chateau Jouclary 2018/Cabardes(シャトー・ジュクラリ/カバルデ)

これも濃くて重いワインだけど、単なる濃いだけとは何か違う。チェリー、プルーンの果実味が苦味も渋みも甘みもしっかりと感じられる。ブランデーのような香りもある。そして柾目の構造で安定感がある。いたずらに濃く作っただけで散らかった感じではなく、着地点をしっかり見据えて作られている。カバルデというAOCはお初。具体的なセパージュはわからないけれど、大西洋気候(メルロ、カベルネソヴィニョン、カベルネフラン)と地中海性気候(シラー、グルナッシュ)の品種をそれぞれ40%以上使ってブレンドしているそうです。75点。Vin vinで世界各国濃い赤ワイン6本セット8100円(2022/1/18)。単品価格は1295円。

1月29日

Hecula Monastrell 2018/Castano/Yecla(ヘクラ/カスターニョ/イエクラ)

これも重くて濃いワイン。そういうセットを買ったのだからありがたく思わなきゃいけないけど、どれも同じような印象。ラベルが変わったのかな。以前にも飲んだことのある味。甘さはほとんどなく、青い草っぽさが目立つ。粗野な感じ。70点。Vin vinで世界各国濃い赤ワイン6本セット8100円(2022/1/18)。単品価格は1180円。

1月27日

Durif 2020/Berton Vineyard(デユリフ/バートン・ワインヤード)

ヴァニラの香りがするけれど、中身はローヌ。濃いし重くて口の中が痛くなる寸前。でもちゃんと開いている。下のワインととてもよく似ている。ものすごく濃い料理には合うかもしれないが、飲んで楽しいワインではない。72点。Vin vinで世界各国濃い赤ワイン6本セット8100円(2022/1/18)。単品価格は1185円。

1月25日

Atlantico Reserva 2019/Alentejano (アトランティコ・レセルバ/アレンテハノ)

ポルトガルの赤。プルーン、イチゴなど果実系の香りにミント、八角みたいなスーっとする香りがスパイスのようにふりかけられている。苦い果実味が中心なのはいいけれど、こなれてなくて味が団子のように固まっている。アルコール14%でバッチリ濃いので、たくさん飲んでベロベロになってもう一本!というシチュエーションにはいいかもしれない。Vin vinで世界各国濃い赤ワイン6本セット8100円(2022/1/18)。単品価格は1280円。

1月23日

Margchigue Panul Gran Reserva 2020/Colchaga Valley(マルシギュエ・パヌル・グラン・レセルバ/コルチャガ・ヴァリ)

昔懐かしチリのカベソ。口の中いっぱいに広がる苦味と渋み。その中からでてくる煮詰めた果実味と乳酸菌のような甘さ。そしてたっぷりのアルコール臭とたっぷりのヴォリューム。以前ならこれらの要素が力強さ一辺倒で、このワインもそうだけどマイルドなところもある。特に香り。芳香剤みたいなのに人工的というより百合と金柑が合わさったような自然で心地よい。1000円台前半なら、たまに飲みたい。74点。Vin vinで世界各国濃い赤ワイン6本セット8100円(2022/1/18)。単品価格は1305円。

1月21日

Barbera d’Alba 2019/Gianfranco Alessandria(バルベーラ・ダルバ/ジャンフランコ・アレッサンドラ)

ラベルがおしゃれだし、イタリアワインらしいキャラメルっぽい人懐っこいワインを想像したら、なんかよくわからない辛口赤。酸味と苦味は強いのに、甘味が全くない。香りはあまりあがってこないのでよく嗅ぐと、正露丸とか歯磨き粉とかの薬っぽい雰囲気。65点。
とネガティヴに書いたけれど、けさ、わが家の愛犬パッシュ(シェルティー、2008-2022)が死んで傷心のまま飲んだからかもしれない。割り引いて読んでください。せめて美味しいワインを飲みたいと思ってあけたけどダメでした。ペットロスを酒で解決しちゃダメというパッシュのメッセージなのかも。パッシュはよく吠え、お馬鹿キャラだったけれど、最後の1ヶ月は聖人のように自分の運命を受け入れ、いろいろなことを教えてくれました。ヘッセの詩「九月」は夏の終わりを描いたものだけど、実は愛犬の死を悼んだもののように思えました。 ウメムラで4本11000円の福袋(2021/11)。単品価格は3350円。

1月19日

Cote de Nuits-Villages 2017/Dominique Laurent(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ドミニク・ロラン)

よい作り手なので悪いはずがないけど、広域村名なのであまり個性は期待せずに抜栓。全体の雰囲気は軽やかなのにエキスはしっかり。ニュイの特徴はもちろん全開で、それに加えて鼻をくすぐるジャコウのようなエロい香り、ミント、さらにブルゴーニュなのに西洋杉のニュアンスも。飲み頃かどうか自信なく開けたけれど正解。リピートしたくなるワイン。82点。ウメムラで4本11000円の福袋(2021/11)。単品価格は3498円。

1月17日

Scheggiolla 2013/Chianti Classico Gran Selezione(スケジョッラ/キアンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ)

既に飲んだ師範によれば、まだ寝かせておいた方がいいというので、セラーの奥に一度しまったけれど、光弘さんが1月に飲んでおいしいというし2013年産なのでそろそろいいかな、とあけてみた。結論的には両者の真ん中という印象。私のボトルはまだ全体的に収斂性があり、固いと思ったけれど、内向的ながら開いているといえば言える。香りは独特で、ワインセラーとかワインの木箱みたい。ヴォリュームは重めのミディアムで凝縮感がすごい、肝心の味は甘さのほとんどない木苺。メルロベースのボルドーみたいな複雑さもあり、ハチミツみたいな香りがあとに残る。美味しいワインというより、味や香りを何度も確認したくなるような、頭で飲むワイン。色はオレンジがはいってくたびれた感じだし、寝かせてもっと熟成するかというと、ハテナ。75点。Cave de Naotakaでちょっと良い赤ワイン3本セット送料込み7000円(2021/4/15)。単品価格は7700円。お買い得なセットでした。

1月15日

Amarone della Valpolicella 2017/Costa Mediana(アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ/コスタ・メディアーナ)

共通試験の第1日め。リスニングの時間は毎回機器の故障とかないかヒヤヒヤ。オミクロンで受験できない人に特例措置をなんて文科省は言ってるけれど、欠席者は思いのほか少ない。で飲んだのは福袋リピートワイン。ブランデーのような甘さが特徴。口当たりはいいし、粒子も細かく滑らか。ただ料理を選ぶワイン。ケーキには合うけどチョコレートにはハテナという感じ。個人的にあまり好みのタイプの味ではない。なのでコメントもあっさり。75点。うきうきワインの玉手箱の福袋赤10本16500円(2021/11)。単品価格は2838円。

1月13日

Louis de Vernier/Cava(ルイ・デ・ベルニエ/カバ)

少し高級そうなカバ。色は濃く、ボトルは重く905g.レモンっぽい味が基調だけど、りんごのニュアンスもあり、ルイ・ロデレールを思い出す。じっくり飲んでみると金属っぽい酸味がやっぱりカバ。タカムラでスーパーセール限定企画4本セット5500円。単品価格は1925円(2021/12/1)。

1月11日

Gryphe Les Accoles 2017/Florence et Olivier Leriche(グリフ・レ・ザコール/フロランス・エ・オリヴィエ・レリッシュ)

カリニャン100%のヴァン・ドゥ・フランス。なめし革とバナナの香り。そして獣臭。腐る寸前の赤系果実みたいな強烈な酸味。なぜか和のニュアンスもあって、鰹節っぽい。だから和食を食べながら飲んでも違和感がない。重みも厚みもあるし、味ははっきり。カリニャン100%という点も面白い。3000円台?と思ったら正解なので、コスパもそこそこ。個性的なので1度は飲んでみてもいいワイン。私は過去にも福袋で飲んだので2回目。80点。ウメムラで3278円(2021/11)。

1月9日

Annabella 2019/Napa(アナベッラ/ナパ)

カリフォルニアのカベルネ。と知って飲むからだけど、いかにも人当たりの良いのみやすさと、いやいやそれだけではないと主張するかのような渋みに代表される芯の強さのあるワイン。キャラメル、チョコレート、コーヒーみたいな香りなので、匂いにつられて近寄りって口に含んでみると苦い。でもその苦さもオブラートで包まれていて柔らかい。そして明るい。そんなワインでした。80点。うきうきワインの玉手箱の福袋赤10本16500円(2021/11)。単品価格は2739円。

1月7日

Chateau Croix-Mouton 2014/Bordeaux Superieur(シャトー・クロワ・ムートン/ボルドー・スュペリウ)

値段にみあった素敵なシャトー。鉄や血、そしてチョコレートの香り。味わって飲むというより、料理のお供タイプ。そういう目的で選ぶならおすすめ。アラン・デュカスのレストラン(ブノワ?)にもあるというから、フランス料理でもいけるのでしょう。ただ積極的な面白みはない。このヴィンテージについていえば、そろそろ飲み頃が終わるというところ。75点。タカムラでスーパーセール限定企画4本セット5500円。単品価格は3980円(2021/12/1)。

1月5日

Particular Garncacha 2013/Arinena(パルティクラール・ガルナチャ/アリエーニャ)

福袋にはいってたもので、飲むのは3回目?前と同じ感想。ブランデーのような香り。いちごのような甘さがかなりありながら、黒系果実の苦味もあるので中和されている。飲みやすく、複雑さもあるけれど、残念ながら私の好みのタイプではありません。いいワインなのに、なんででしょうね。73点。うきうきワインの玉手箱の福袋赤10本16500円(2021/11)。単品価格は2178円。

1月3日

Cote de Nuits Villages 2017/Frederic Magnien(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/フレデリク・マニャン)

ミントっぽい香りと赤色果実の甘酸っぱさと、ちょっとした苦味で構成されている。硬め、というか構造がしっかりしているというべきか。ブルゴーニュはもっと柔らかい方が嬉しいです。一応村名なので、ちょうど閉じている頃かなと思ったら、ドンピシャでした。ポテンシャルは感じられるけど、いま飲むと残念というワイン。74点。タカムラでスーパーセール限定企画4本セット5500円。単品価格は3980円(2021/12/1)。

1月2日

Carmes de Rieussec 2017/Sauternes(カルム・ドゥ・リューセック/ソーテルヌ)

お正月料理にはソーテルヌが合うと昨年発見したので第二弾。お約束のモモ、アンズ、パイナップルなどの甘さ、酸味、そして果実味に見合う香りと味がつぎつぎと。ただこれは比較的若いしセカンドだからか、とろり感は控えめだし、味もソーテルヌにしてはあっさりめ。とはいえこれくらいの方が料理には合わせやすいかも。80点。ウメムラで2992円(2021/3/18)。

1月1日

Chateau Duhart-Milon 2004 /Pauillac(シャトー・デュアール・ミロン/ポイヤック)

香り天国のワイン。まずは燻製っぽい煙。そしてダージリン、トリュフ、リコリス、西洋杉、ミント、そして最後に甘いキャラメルなど続々と。ラフィット系列なので優しい口当たりという印象があったけれど、パンチの効いたフルボディ。17年たって、まだ元気元気で苦味たっぷり。というか正統派ポイヤックなのでそういう作りなんでしょう。あと3〜5年したらさらにタンニンが溶け込んで、もう少し柔らかくなるかも。とまれ、ラペ他のおせちにばっちりでした。90点。リカーワールドで3769円(2008/10/24)。


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