●過去のDiary
- 9月27日「言葉」
- 1960年ナチの戦犯アイヒマン中佐が、潜伏していたアルゼンチンで捕らえられた。 捕らえたグループは、秘密警察のモサド隊員。イスラエルの法廷へ彼を出頭させるというのが任務だが、 何の国際問題も起こさずに彼をイスラエルで出廷させるには、彼の自らが出廷するという同意書が必要だった。
隠れ家である家の中で、自分たちもが潜伏した状態で、彼を説き伏せて、 無事に出国できるのか・・アウシュビッツにユダヤ人たちを送り込む仕事をしていたアイヒマンに、 どのような気持ちでそれを行ったかということを聞きたがるピーター。
しかし、アイヒマンはその言葉だけは口にしようとしない。
彼は、ユダヤ人に故国を作ると信じて自分のやっていた仕事の結末が 残虐なものであったとはしらずに仕事をしていた。ほんとうの彼は、 子供好きのする素朴な男。
それが全部本当かどうかはわからなくても、決して悪魔の心を持っているわけではないということを 気付き始めたピーターの気持ちやジレンマが伝わってくる。
同時にこのピーター恋人との関係が映し出されるのですが、最初は唐突だなというこのシーン、 その二人の関係と、ピーターとアイヒマンの言葉のやりとりが重なってきておもしろくなってきました。
「あなたが本当に嫌なひとだったらよかったのに」と言った彼女。
「あなたが心のそこから残酷な人だったらよかったのに」というようなことを口にした彼。
どちらもが最終的な言葉を言わない男でどちらが先に口にするのだろうかと思いながら見ていた。アイヒマンがピーターに感じたあたたかさに対して、同意書にサインをし、無事に任務は終了。
ピーターもまたアイヒマンの人柄にひとときの安らぎをみていたような気がしますが、 それがかえって彼を苦しめていたようにみえてちょっと切なかったな。
彼の理論でいくと悪は正義よりもつよいというならば、彼がアイヒマンに対して懇願しなければいいと願った 彼の仲間の言葉どおりに、ピーターはアイヒマンにその最後の言葉を言ってくれと頼んでしまうのだもの・・・。
ラスト近くのアイヒマンが死ぬ間際に残した「友」という言葉と、 彼女がピーターに出した、二度と自分の方から愛さないと言ったのにまた人を愛してしまったという明るい手紙が 救いかもしれない。3時間近くの長いもので、あまり山となる出来事がなくひたすら言葉のやりとりがつづく感の ある舞台でしたが、後半にいくにつれて引き込まれていく迫力のあるものでした。
出演:田中実、石田圭祐、早坂直家、中山仁- 9月24日「OUT」
- 桐野夏生さんのベストセラー小説「OUT」の映画化です。
ドラマになり、舞台になっていましたが、私はずっともっと怖い話だと思っていました。 いいのかどうか分からないけど、笑えた。笑いながら笑ってていいのか?という疑問が常にどっかにあるんだな。
それぞれに問題ある家庭を抱えている主婦4人が引き起こす、殺人劇。
いや・・・殺人というか「殺しちゃったのよぉ〜〜」的ノリがあって、まきこまれちゃったのよぉ〜〜的ノリなんだな。 そりゃもちろん必死でどうにかしようとしているわけで・・・かなりやっていることはえぐいわけで。。
死体バラバラシーンも、うわって思いはするが笑える^_^;。
こんな話だったのかぁ・・・しらなんだ。どうなんだろ、実際にこういう状況に追い込まれたら人間普通の顔してやっちゃうのだろうか。。。 途中から、死体箱詰めと、弁当詰めいっしょになっちゃってますから・・・彼女らの中の感覚は。
ラストに一番感じたのは爽快感かな。
現実を破壊したくなることは多かれ少なかれ誰もがもつ感情で、それを不本意ではあってもやっちゃって、 「ワクワクした、おもしろかった」なんて微笑まれるとねえ・・・気持ちよかったりするもんです。 でも、死体ばらすのはイヤです。
この台詞言った原田美枝子さん・・全編通してかっこよかったです。惚れますっ(笑)。
4人のキャラクターも楽しくて(あんまり好んでお友達になりたいタイプも少ないけど)、 誰かのためにじゃなく、お金のために、自分を守るために・・・必死になっている姿はあさましくもあり、 すっきりもしていて、道徳観念云々ではなくストレートでいいかもって思った。
オーロラ見れたのかなぁ〜〜- 9月21日「フットルース」
- 「フットルース」といや、大ヒット映画のミュージカル化。映画はみていませんが、曲はもう体になじんじゃって(笑)。楽しかったぁ〜〜
父親がどこかに行ってしまい、母とふたりの生活をシカゴから田舎の町に引っ越してきたレン。
その小さな町では、いかなるところでも、5年前の1つの事件がきっかけで、ダンスをすることが法律で禁じられてる いたって厳粛な町だった。
都会からきたレンが、その町に馴染めるはずもなく、一躍問題児に成り果てるが、 その町を実質上牛耳っている牧師の娘と出会い、学校の学園祭でダンスパーティーを開くことを 計画する・・父親に出ていかれ、その時に何もできなかったレンの中にあるあせりや失望感などをダンスパーティーを復活させるということで、復活させ。5年前にひとり息子を事故で無くしてから、心を閉ざした牧師の心を開かせる。
そして、それを見守る牧師の妻であり、母親の図がとてもよくてね。
娘も、反抗しながらも根本的には父親を愛しているからだということが伝わってくる。
2時間と短めのこのミュージカル。ツボを押さえながらもくどくなく、ラストは本当に楽しめて うきうき感の楽しめる舞台で、素直に楽しんできましたっ。
ジャニーズ系主催の舞台もこのぐらいさらっとしているとみやすいのになぁ〜と思ったりもして(笑)。メインは、V6の坂本くん、元スピードの今井絵里子ちゃん、プログラム、ちらしと手元にないのと、 3階で(神戸国際会館は大きいですね)見ていたので、顔判別不明で、確か秋山くんが出演していたような気がするのですが、 他の若手の出演者は不明。
ダンスはねぇ・・見事でしたね。ほんと、かっこよかった。絵里子ちゃんの友人をしていた3人の女の子は歌も上手くてパンチがあって・・すごいなぁ〜と。
坂本くんは、かっこよくて、かっこよくないところがかっこいい(まどろっこしいな)って役は、 似合いますね。
絵里子嬢は、男前なスタイルがよかった♪。等身大の役をのびのびと演じていて、ドラマなんかでみるよりもずっと好印象。 歌は、くせがあるのでこういう舞台以外ではどうかな?って思うけど。 休憩時間に「ヒロインが踊ってるもん」ってな感想が聞こえてきたが、初演の時はどんなだったんだ? まあ、設定上ヒロインそんなに上手に踊らなくても成立しますが^^;周りを囲む大人たちが豪華。
客席に見慣れたちらしが(笑)おいてあって(NTTブローバンドの「Thank You Broadway」のちらし)、なぜ?って思っていたら、村井さんもビバサマもご出演。
村井さんに至っては、牧師さん役で舞台乗っ取った感もありましたねぇ。声も歌も若手とはちがうわや(笑)って感じで、 見入っちゃった。上でみていたのでどうしても台詞や歌詞がぼやけて、 一生懸命聞かないと分らなくなっちゃうんですが、ベテランさんたちはしっかりと聞こえてくるんですもの。
村井さんって歌うんだぁ〜〜ってな声に苦笑しながらも、私は高畑さんが歌うのをはじめてみたぞと思っていました。 舞台で拝見するのも初めてなんですねぇ・・。しっとりとかしこい奥さんで素敵でした。でも、 歌よりも、二人が踊っている姿って・・・貴重な気が(笑)
ビバさんは、レンの母親。「何も言わないでいることがいいと思っていたけれど。。。」と子供の奮起をみて、 いろいろと考えちゃう母親でしたね。出番は多くないですが、見せ場はしっかり持っていってました。 ラストのダンスシーンはさすがに押さえているけど、かっこよい踊り♪いつセンターで踊り狂うかと・・(そんなことしやしないね)。初日だったらしく、演出、振り付けされた方もいてらして、大盛り上がりで幕はおりました。
- 8月24日「ジェイプス-記憶の住む家-」
- 川西市みつなかホールというところに行ってきました。500人程度の小さな劇場でしたが、 すごく綺麗で、いろんな場所があるものだなぁと思いました。
ひょうご舞台芸術公演だったのですが、前回の「ロンサム・ウエスト」に引き続き 「血」の濃さをテーマにした重い題材の舞台。 でも、見ごたえのある舞台だったな。父親が残した一軒家に住む、 兄のマイケルは作家で弟の ジェイプスは、昔、マイケルといっしょにいた事故で、片足が不自由。 今は、お酒や薬であまりよい状態ではない。
マイケルは、アニータとの結婚を真剣に考えていることをジェイプスに話し、ジェイプスも賛成しているように 見えたが・・
マイケルは、ジェイプスに 結婚するから出て行ってほしいとは絶対に言わないんだな。 この家の権利は半分ずつだし、何よりもジェイプスに対して負い目を持っていて追い出せない。
そして、アニータもジェイプスと私とどっちが大切なの?とはいわない。なぜって、 アニータはジェイプスのことが好きだから。
ジェイプスは、アニータにそれならマイケルと結婚するのを止めろとは言わない・・・。 なぜって、マイケルのことが大切だから・・。
ひとつの家というものを軸に、ジェイプスが家を出て、戻るたびに微妙に変化する 3人の関係。。。ポンポンと、数年おきに話される3人の三角関係。27年という月日のが描かれていく。
すっきりと整理しちゃうと、最初にちゃんと解決しておけば、ぶつかっておけばのちのちややっこしいことにならずに 済む事じゃないのかなと、第三者は考える。だって、まだ結婚していないのだし・・アニータはジェイプスの方が いいとはっきりと言っている。なのにジェイプスは家を一端離れてしまうんだなぁ〜
ひとの感情はそうすっきりと整理できないってことなのかな、いろんな感じ方愛の方法が あるのだし・・・とそう思って見ていたのです。マイケルはなんだかかわいそうにも思えましたが、 本人もどちらもが大切でどちらもを話したくなかったのだからと。でも、 成長した3人の子供ウェンディーが、自分のおなかの中の子供の父親に向かって、 ラストに言います。「だめになってもいいの、努力したってことがあれば」みたいなことを。
その言葉を聞いて、はっとした。 3人ともが、それぞれの関係を壊れないように努力はしていたのでしょうが、 お互いを大切にしすぎて、誰もがどちらかを選ばなかったのは 何も前に進んでいなかったのだと。
そう考えると、ちょーっと耳の痛い話でもあるかな(;^_^A 。出演は、マイケルが、羽場裕一さん。この方の舞台は初めてですが、TVに写る姿よりも背が高くてかっこいいですねぇ・・ 途中咳き込んでいたシーンがあったけど、あれってホントに羽場さんが咳き込んでいたか、そういう設定だったのか、 気になって仕方がないんです(笑)。
マイケルは優しかったのか・・それとも自己満足の世界だったのか・・・でも、責められないなぁ〜と 思える人間味がありました。
アニータと、娘のウェインディの二役の土居裕子さん。27年という年月を自然に表現してらして・・・ すごいと思いました。なぜか暑っ苦しいイメージあったのですが、 軽やかで可愛らしかった。ヒッピーの格好が似合っていたのにはちょっとびっくり。
母と妻の役割を彼女なりに一生懸命演じているアニータはいじらしかったですね。でも、ウェンディーは本当のところ どちらの子供なんでしょう。そして、ウェンディーが語る幼児体験(どうも性的虐待を受けていた)の相手もまた、 どちらなのか・・気になります。
ジェイプスは高橋和也さん。アル中になったり、いいおじさんになったり・・ご苦労様でした(笑)。- 8月21日「ウィット」
- 50歳の大学教授のビビアンは、 卵巣癌の末期と言われ、自ら研究材料として治療をうけることを承諾する。 8週間にわたるきつい薬の投与という入院生活の中、研究者としてのみ 生きてきた自分の人生を振り返りながら、看護婦のスージーの心遣いに 心を動かされていく。
白い壁。。簡素な舞台セットの中ビビアンの独白というような形で 舞台が進められていきました。
このビビアン、根っからの学者というか・・・ 研究者というのはとにかく、謎を解くことがすきなんだそうで・・・自分の病気に関しても きちんと調べて・・自分を研究材料としてみいてる学生たちにも 鋭い観点で観察しているよう。
自分の話をどんどんと講義調で話してくれるんです。英文学だか、語学だかしらないけど、 難しい詩を研究してらっしゃるとかで・・・すごかったぁ〜〜(^^ゞ。 何がって、ずっとしゃべり続けてるビビアン役の草笛さん。 難しい医学用語から、小難しい詩まで・・・休憩なしの2時間、ひとり芝居に近いものがありました。 役者さんの脳みそってすごいかもしれない・・・
最初はとにかく、そんなことに感心しながらみていたのです。 病気に冒された人のお話だというのだけど、悲しいとか、大変そうだとかよりも ブラックジョークにくすっときたり(この舞台みると、「お加減いかがですか」という言葉を聞くたびに笑えるようになります)、 とにかく強いビビアンが多少怖かったりもして・・・
それだけに、終盤、強がりながら文句言いながらも看護婦スージーの親切をありがたいと思うようになり、 ビビアンが自分の人生に疑問をもち、同じように 研究することしか頭にない学生に、人間らしい感情を持ってほしいと思うようになっていく様子が、 こっちに強く伝わってきました。絵本を読んでもらっているシーンは、 あれは、ビビアンの願望の具体化なのか、実際にあった出来事なのかよくわからなかったのですが、 ちょっとジーンときてしまいました。
帰り道、年配のおばさまが「頭がいいのも考え物ってことね」カラカラと笑いながら話しているのを聞いて 笑っちゃったんですが、ホント人の幸せって、脳みその出来とはあんまり関係ないのかもしれないですね。 ただ、私はある意味研究者として生きて、最後に少しの優しさに触れられたビビアンの 人生ってうらやましいと思いましたけど。草笛さんはずっと病院服に、副作用で髪の毛が抜け落ちたと言う設定で(本当に 剃髪されていたように見えたのですが・・どうなんでしょ)、帽子をかぶっておられたのですが、 コールの時に、赤いガウン姿で登場。 ほんとの最後にふと振り向いた顔が・・・。 それまでの演技がいらないぐらいの顔で(決していらないわけじゃないです^^;)、 まさしく女優という感じで綺麗だったのに圧倒されて帰ってきました。
出演・草笛光子、田中律子他
- 8月20日「バイオハザード」
- 日本で人気のゲームソフト「バイオハザード」を元にした映画です。
主演はミラ・ジョヴォヴィッチ。地下深くに作られた研究所が、未知のウイルスが漏洩したために、閉鎖になり、 そのメインコンピューターは、従業員を全滅させた。
その異常事態を解明し、メインコンピューターを停止させようとするひとつのグループ(彼らが なぜに外から入ってきたのか謎でした)が乗り込んだ。
その中には、このウイルス漏洩事件に深くかかわる人物もいるのだが、 ガスにより一時的な記憶喪失になっていてよくわからない。
記憶の断片を頭にかすめながら闇の中から出てくる敵と戦いながら、生き残れるために戦う。音というのはものすごい影響力があるものだと、この手の映画をみると深く痛感する。 試写会場がまた音響的によいのか、隣場感抜群でたまらなかった。
このゲームをやったことはないが、このようにひとつずつKEYを解明しながら、 的を倒して逃げ延びるゲームなのだろうなと想像していた。
しかし・・・次から次へとでてくる敵も、メインコンピューターの謎も解き明かしていくことに達成感を覚えて面白いだろうが。。。映画としてはどうなのだろうか。
私には楽しめなかった。ヒロイン・アクションと名打つには爽快感がないんだなぁ〜〜。
アクション映画というよりもホラー、パニック映画のような気がする。
ヒロインがある程度覚醒するまでは、話が見えてこないし、覚醒して反撃にでるにはでるが、 どちらかという仕方なく逃げている状況が長い。意思を持ってくるのが話の2/3にもなろうかとい頃では^_^;
やはり、ヒロインはただ強いだけでなく、ちゃんとした意思を持ち、 倒せぇ・・・と掛け声をかけたくなるような雰囲気が見たい。 もぉ・・はやく逃げてぇ・・じゃちょっとちがう^_^;。おまけに、かなりえぐい映像もでてきて・・・ いいのかコレ?
ラストも寒い風が吹くし・・・。 ゲームのファンである人の意見を聞いてみたい。- 8月17日「コレリ大尉のマンドリン」
- 公開時、CMなどでみたニコラス・ケイジがマンドリンを弾く姿が頭に強く残っていて、映像がきれいだったのでみたいなぁと思っていたのを思い出し、 レンタルしてきたのだけど、見る直前にニコラス・ケイジのプレスリーの娘さんとの再婚の話を聞いて、 なんだか笑えて来た。
第二次世界大戦時、中立を保てなくなったギリシャがドイツとイタリアに統治されることになり、 ケファロニア島という小さな島にもイタリアの兵士たちがたくさん送られて来た。
最初は警戒していた村の人たちも陽気で、歌を歌っている兵士たちに馴染んでいく。
ペラギア(ペネロペ・クルス)は、この戦争がはじまる直前婚約をし、婚約者は戦地にでかけたまま戻ってきていない。
ニコラス・ケイジ扮する コレリ大尉は、このペラギアの家に住まわせてもらうことになる。
ペラギアは、占領軍であるイタリア兵の陽気さにとまどいながらもすこしずつ、大尉のことを 気にしていく、そして、コレリ大尉の方は ペラギアの美しさに最初から惹かれていた・・・。
ふたりのラブストーリーが主だと勝手に思ってましたが、全体の印象としては、 小さな島が戦争巻き込まれていく様子。ギリシャ、イタリア、ドイツの関係が微妙に変っていき、 それに伴って人間関係も微妙に異なっていくところなんかが静かに描かれいるところが、面白い。 歴史的事実の中でのラブストーリーでした。
ドイツ軍がだんだんと 力を増し、非人間的になっていく様子は怖ったなぁ。真面目なドイツ軍曹はなんだか気の毒だった。 。
ちょーっと、考えながら見ないと、力関係が頭の中でぐちゃぐちゃになってしまい、 ラスト近くの大波乱の原因がよくわからないところが困っしまったのを除けば、いい映画だな。ニコラス・ケイジは、占領軍として島に来て、自分はこんなことしたくないんだけど・・・島の人に悪いことなぁ〜 って思っているのが丸出しの雰囲気なのがらしいというか・・・。単にあの目で 困っているように見えるだけなのか・・・(笑)。でも、 なーんか憎めなくって、ますます好きになっちゃいました。決してタイプじゃないんですけど(笑) みるといいよなァ〜この人って思うのだ(?_?)
ペネロペ・クルスはもぉCUTEで清楚でビューティフル(^^ゞ。いいですねぇ・・こんな女性。
まっすぐにみつめる黒い瞳がすごく印象的。婚約者を結局は裏切るという形になっちゃうのだけど、 情熱的な部分と生真面目な部分がちょうどよくて、あれじゃ責められない。
ダンスを踊るシーンがあるのですが、ステップのあしさばきとか、ものすごいかっこいい。 「バニラ・スカイ」でも踊るシーンが少しあったけど、そういうのが主な映画に一度出てほしいなぁ〜〜
ペラギアの父親の言葉がよかったなぁ〜〜。人生の先輩として、娘に、大尉に助言をするのだけど、 ジーンときちゃいました。「恋が冷めた後、残ったものが愛」なんだそーです。- 8月15日「理由」
- 宮部さんのベストセラー小説が文庫になっていて、飛びつきました。
高級マンションの中で起こった不可思議な殺人事件。一人はベランダから落ちて死に、 3人は部屋の中で殺されていた。調べていくと、その殺された家族は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった。
ひとつの事件をドキュメンタリー番組をみているかのように、 淡々と、いろいろな側面から追っていく。
読み始めた時は決して、読みやすいとは思わなかった。とこかに感情移入ができる方がやはり読みやすい。 この本が、ベストセラーになったという事実がちょっと不思議に思ったほど。
ただ、 このけったいな殺人の背景にどんどんと、興味を持ち始める。
発見者、隣人たち、殺された家族にまつわる人々、疑われる人。ひとつの事件にはいろんな形で関わる人が大勢いるわけで、 それらの距離感もまたいろいろ。そこがリアルに計算されて書かれているから、フィクションなんじゃないかなと思ってしまう。一人の証言でも違う角度からみると全然違ってみえるところや、マスコミが話を大きくする怖さなんかも 書かれている。
最後まで読んでいて、気持ちが高揚するとかすっきりしたとかって感じではないけれど、 決して短いわけじゃない小説を一気に読み続けてしまう。
テレビのワイドショーなんかに人が釘づけになる感覚と似ているかな。野次馬根性って?- 8月12日「PLAYZONE 2002-愛史-」
- 少年隊のミュージカルを見せてもらいました。数年前に1度みてまして、とても楽しかったので、かなり期待をして・・。
幕開きの少年。ひとつの宝石のもつ神話にめを輝かせている。とってもファンタジックにはじまる。
そして、その宝石を博物館から盗んだ泥棒を追いかけて警察、自称新聞記者が、 伝説の村に足を踏み入れていく・・というような始まり。
ストーリー的には弱いなぁと感じた。中盤までがかなり間延びをしている印象。これはどっちかっていうと ショーだなぁ〜と思いながら見ていた。
まあ、少年隊の・・とついているように、物語を見せるのが半分、彼らのパフォーマンスを見せるのが半分 なのだからかもしれない。その数年前にみた時は、もう少し普通のミュージカルに近かったような記憶があるのだが。 年によってちがうのかな。
人を殺めてきた泥棒さんが少年とふれあい、少年のために勇者になって、 伝説をよみがえらせ、そのムラに希望を与えるというすごく、単純ではあるが、ピュアなものを感じる舞台にはなっていて、 「純粋な気持ち」を舞台の上からもらったような気がした。セットの見せ方はメルヘンだったな。優しく歌うかっちゃんと、ストイックにおどるヒガシ、殺陣シーンがかっこよかった ヒガシ殿は、やはり口がよくまわってる(笑)。
2枚目にみえるのを照れてるようなかっちゃんに、どんなに くずしてもくずれないヒガシ(ウルトラマンにゃ笑った)、2枚目半に徹しちゃったニッキ殿(アーミールックはお似合い)。三者三様の持ち味がでている。 ただ、仕方がないけど内輪の話題にゃついていけなくて・・・。この辺りはついていくのに限界感じた(笑)。
前回も思ったが、どこまでナマで歌っているのだろうか・・。フェスティバルホールだからか、エコーがかかりすぎてて、 よくわからない。正直台詞も早口になると何をいっているか判別不能なのは困った。
とってもかわいかった少年のミラクルボイスがよかったなぁ(この子、台詞はかなり?でしたが)。あと、 サトウアツヒロ君も出演していた。こちらは、一見「劇団新幹線」の舞台入ってませんかぁ〜〜?というような風貌。 でも、台詞も歌も一番しっかりとこちらに届いてきたような気がする。
全く女性の台詞が(ダンサー除く)出でこないしていない舞台もめずらしいよなぁ〜おまけのショーは、懐かしいナンバーと、それぞれのソロシーン。ニッキ殿が歌っていた歌はなんというのだろうか・・。 口上を聞いていたら、昨年福岡公演のための宣伝にでていた番組で、 話していた「キャシャーン」を思い出してしまったのだが・・・。 とぉってもかっこよかったのに、途中で^^;・・・。あくまでもかっこよいだけじゃおわらせたくないのネ。
ヒガシくんはここでも踊っていて・・。この方歌あったっけ??。
かっちゃんは客席から登場。みえない観客のための舞台にはおっきなスクリーンに映し出されている配慮がうれしいなぁ。 んで、なぜかブランコ。客席からお客さんひとりエスコートして(ものすごいラッキーですよねぇ、この方)・・とっても優しい瞳でした。いろんな年代の客層で、きっとうまく新陳代謝を重ねながら公演を毎年行ってきているのだろなぁ〜と思った。 ジャニーズの舞台をみる機会がここのところあるけれど、どの舞台にも流れる「純」なものは心地よい。
- 8月2日「トータル・フィアーズ」
- 世界を2分する力を持っているアメリカとロシア、そしてどちらもが核の保有国である。
そんな力を疎ましく思う第3勢力が、忘れ去られた核ひとつを手に入れ、それを種にふたつの両大国を 自滅させようとたくらむ。
ひとつの核がボルチモアで爆破された。米国大統領は、戦闘状態に突入する。核を落としたのは、 ロシアだと・・。一つ間違えば核戦争に勃発することもわかっていながらも、何もしないと やられるという恐怖が両大国を駆け巡る。
そんな中、CIAの情報分析官ジャック・ライアンは、落とされた核はアメリカ製のもので、 敵はロシアではない、その情報を大統領に伝えるべく奮闘するが・・・時期柄、ニュースなどで戦争のことを話していたり、関する特集が組まれている。
どうしたって、ずいぶんと遠くなってしまったと感じる戦争なのだが・・この映画はものすごくあり得る話で、 戦争は、過去の話ではないと実感させられる。
前半は、両国の情勢をゆっくりと描かれていて少々たいくつかなという感があるが、 後半、ボルチモアで核爆弾が落とされてからの、テンポはものすごい。米大統領のいらだちが伝わり、 外から見ると冷静さを失っているのが伝わってくるからハラハラする。
冷静になろうとする声もあるのに、それをせきたてる人もいて・・こわかった。
映像とともに、すさまじい迫力に飲み込まれた映画だった。原作はベストセラー小説らしい。ジャック・ライアンシリーズで、ベン・アフレックは3代目だそうな。 しかし、ベン・アフレックはいつも顔に傷を作っている役どころだなぁと思う。
若さゆえの一途さと、イマイチきちっとしてない^^;風貌がこの役にぴったりだったかも・・・
迫力ある映画だけれど、かなりつっこみたい部分も・・(笑)。
ジャック・ライアンは不死身なんでしょうかねぇ・・・。爆破時にヘリコプターに乗っていて墜落し、 そのまま、被爆した町を駆け抜ける・・。被爆します完璧に^^;。
んで、いつの間にか飛行機乗ってます。不思議でした。
この核戦争に突入するか?というスリル感を味わう映画といえ、ラストはあまりにもあっさりしてます。 去年のテロ事件をみていても、アメリカはそんなに簡単に敵を許さないだろう。。と。映画の趣旨はしらないが「核をもっている」その恐怖が無意味に人を動かす、そのことをこの映画を見て どこの国も「もたない」時代がきてほしいです。