●過去のDiary
- 2月20日「青の炎」
- 貴志祐介原作、蜷川幸雄監督作品
出演 二宮和也、松浦亜弥、鈴木杏17歳の高校生の殺人。殺人そのものの話ではなく、その過程を見せながら、 彼の孤独、この時期の不安定な心の中をを描いた作品。
秀一は母親と妹の3人家族、父親は事故で死に、その後、母親が再婚した相手とも離婚していた。 しかし、その元再婚相手曽根がまた家に戻ってきたことがことの始まり。
曽根は、昼間から酒を飲みそのうちに横柄な態度にでるようになる。 母親はなぜ曽根を家のなかに入れたのか・・そんな疑問をもちながらも、 はやく出ていって欲しいと願う毎日。
だが、曽根を追い出すことができない事情を知ると彼は自分の手で曽根を抹殺することを選ぶ。 妹を、母親を守るために・・・。いきなり、ロードレース(っていうんですか?いわゆる自転車)に乗って走ってるシーン。 そのまま学校に駆け込んで・・・。高校生の生活。うわぁ・・走ってるって(笑)。 本当にこの年頃の男の子ってずっと走っていて入られるンだぁ〜なんて思いながらみてたんですよ。
そして、何がってわけじゃないけど違和感。予定を変更して試写会見にきたのは間違いだった?なーんて考えていたんです。
でも、話が進んで、彼が殺人を犯す。すっごいドキドキするんですよ。みちゃいけないものをみちゃった気分で(笑)。 殺人なんぞしてほしくなくて・・・。
そして、完全犯罪に見えた殺人もどんどんとボロがでてくるんだけど、彼が自分が追い詰められていくのを 感じながら、淡々とそれを受け入れようとしている姿にすごく切ないものを感じてしまった。。
優しすぎる殺人者なんだもの・・・^_^;
全体的にダークな雰囲気が流れていて、静かな映画なんですが、その静けさの中に彼が自分の思いを吐き出すように テープレコーダーに録音する姿には異様な感じを受け、透明の箱の中に入って考えてる姿も、 彼の心細さや孤独感なんぞをひしひしと映し出しているような気がした。
終盤、刑事と話したあとの ふとした表情、ガールフレンドの松浦亜弥ちゃんのラストの顔にはやられました。どんな言葉よりも、 伝わるものはあったなぁ。
それと、彼のアリバイを友人たちがウソついてかばったって話に、「それはあの刑事の顔が気にいらなかったからだよ」 なーんてやりとり好きでした。この頃のものさしって、道徳的なものだけじゃないよなァ〜と妙に納得したりして。見終わった後は、不思議な感覚が残る。最初にあった違和感も消えることもなかったんですが、 気がついたら涙してた・・みたいな。
あ、殺される義父に山本寛斎さん、いつものテンションはどこへやらで、最初は誰?って思うぐらい はまっていました(笑)。- 2月12日「ロード・オブ・ザ・リング」
- ロード・オブ・ザ・リング第2章の試写会に行ってきました。
前日にちゃーんと予習しておいてよかった(^^)v。なんの説明もなしにいきなり始まるんですよねぇ・・。 おおまかには覚えてましたが、細かいところまではねぇ・・・1年ですから。
前回では、指輪を「滅びの山」に戻す為にフロトのもとに集まった9人の勇者たちが、3つに分かれてしまったところで、 話は終わっていまして、それぞれの話が平行して進んでいく。
勇者たちと分かれたフロド、サムは、道に迷ったところゴラムに出会い、道案内をしてもらいながらモルドールへ向かう。 このゴラムがまたすごいキャラクター・・・。指輪への執着心を丸出しにし、フロドたちを襲いかかるのですが、 フロドのもつ剣によって捕まえられちゃうんですよねぇ・・。最初は首輪つけてひっぱっているのだが、 それの姿をかわいそうだとフロトがほどいてあげる。それがきっかけでの道案内。1章でガンダロフが 「フロトの慈悲の心が彼を助ける」なーんて言っていたとおりになってます。しかし、ちょっと危ないんだなァ〜 二重人格というか、ひとつの心に良いゴラムと悪いゴラムが住むというかんじ。フロドは以前はそんな名前じゃなかったとかって、 違う名を呼んでいましたが、全貌はちょっと謎。指輪の力が強くなりゴラムの存在が吉とでるか凶とでるかは・・ 次回のお楽しみになっちまった^_^;。
このゴラムくん気持悪いの。でもなーんか妙にわびしさを感じてフロドが助ける気持もわかる気がするんだなぁ〜。 彼らに嫌われないように媚売る姿もなんだかかわいそう。
フロドの迷いは、この全くの作り話を現実味のあるものにしてくれるような気がする。 他の人たちは、現在の感覚でいえばみんな強すぎるんですもの。何かを守るために生きている人たちが多い中、 運命のままに流されないように、負けないようにふんばっている姿がとても人間くさいから。地底に落ちたガンダルフのじいちゃんは、よりパワーアップしてよみがえった。絶対に死んでないと思ったよ(笑)。 さらわれたメリーとピピンを探すアラゴルン、レゴラス、ギムリ一行に合流。こちらは、ローハンをオークから守る為に 戦うんだ。この戦いが・・いやぁ〜ものすっごいとしかいいようのない迫力!。一番前っていうえらい場所でみていたせいも あって(指定席だったのさ、首死にました^_^;)、頭から人が降ってくる感覚^_^;。
3人の個性も見た目だけでなく、どんどんでてきて面白い。ギムリは、あらっぽいけどちょっと抜けててお茶目。 この人が一生懸命になれぱなるほどなんか笑えるン。レゴラスは、何をしてても顔がよごれない(笑)。 一見穏かだけど、けっこキレるの早い。プライド高いのかな。弓ひく姿だけでなく肘鉄がかっこよいのだ。
アラゴルンは、反対にいっつもギリギリのところでドロドロになって戦ってますねぇ。。。 思いビトとのシーンは、唯一の甘いシーンなのだが、なぜかこのヒトばかりもてるんだな。ローハンの姫も アラゴンに夢中。ギムリとは言わんが、レゴラスでもえーんちゃうんか?オークにさらわれていたメリーとピピンは、オークがローハンの騎士に襲われている隙に逃げ出し、エント族のいる森に・・・
ここで、エント族(どうやら、というか完全に樹木が動いてる)の鬚出会う。 このふたり連れてきたのは間違いだったのじゃないかしらん、と思った1章とは違って大活躍のふたりだったんだよなぁ〜。
メーテルリンクの「青い鳥」思い出しながらも、なーんか感動してしまった。2つの塔とはサルマンが支配するオルサンクの塔と、サウロンの王国モルドールのパラド=ドゥアの塔のことらしい。 この2つの勢力が力をあわせて闇の勢力をつくりだし、それに対向する勢力。
闇と白、善と悪がはっきりしているから、無条件に応援できて、 入り込める。スピーディーな展開と、ド迫力の映像、そして、癒しの音楽、ちょっとした笑い。バランスがよいなぁ〜と 改めて思う。
もうすぐ公開ってことで、TVではしょっちゅうCMしてる。CMしなくてもよさそうなんだけどなぁ(笑)。それ見る たびにもう一度・・・と思っている私。3月になれば、違うところに頭が行ってそうだが・・・ またレンタルしてきたくなってる。かなりはまったらしい。- 2月8日「尼僧物語」
- オードリヘップバーン主演の映画。
この映画はいい!と薦めていただいて、ビデオまで借していただいての鑑賞だったのですが、 なんかねぇ・・・心が洗われる・・・そんな不思議な気持になる映画だった。
オードリーが演じる医者の娘のガブリエルが、 ベルギーの修道院に自ら入るところからはじまるんですがね、尼僧ってこういう世界なんだぁ〜と なんか目からうろこ状態。
ものすごくストイックな生活を始めるわけ。鏡をみるのは自意識があるから・・・とか、 沈黙を守る・・とかって、少しの私語もいけない。 イエス様が生涯の夫で、結婚指輪(のつもりなんだろな)をちゃんと尼僧として認められた時に渡される。
ちょっとすごい世界だった・・・。
結局は、自我をなくして無の境地になり、イエスさまの手となって働くことなんでしょうか。
ガブリエルは、いつも悩んでいるんだ。鐘が鳴ると何をしていても手を止めて祈らなければならない。 たとえ、それが病院で患者と接していても。しかし、彼女は患者を鐘が鳴ったからといって ほっておくことができず、祈りの時間に遅れて反省。患者が話しかけてくれば、 相手をしてやり、そのことでまた反省。
ほとんど、ガブリエルの心情のみを追った映画だったので、他の尼僧たちがその葛藤とどう戦っていたのか、 彼女だけが特別だつたのか分らないが、とにかく生真面目にいつも悩んでいた。
彼女は、認められたい、人に必要とされたい、人の助けをしたいという思いだったように思う。 それって、人がもつ欲の中でいけないことではないはず。でも、尼僧の世界では、 淡々と、与えられたことをこなすのみ。
それでも、尼僧とはこうあるべきという姿に向かって反省しつづける姿は正直、 痛々しい。
後半に、彼女はアフリカのコンゴに派遣され、ひとりの医師と出会う。
その医師曰く、彼女は人間的で尼僧に向かないと。人間的だからこそ、患者に、周りの人に好かれるんだと。 率直な意見が的を得てるような気がして・・彼女が尼僧である意味があるのかなと思ってしまった。 看護婦、もしくは医師であってはいけないのだろうかと。
結局、戦争で父親がなくなったことがきっかけで彼女は尼僧の生活を辞めてしまう。 そこで話は終わっている。ラストの扉を開けてすっきりした様子ででていく姿は力強く見えた。152分という決して短くない映画。それでも、飽きることなくみてしまった。 昔の名作といわれるものを見ると、どうしてもテンポがゆっくりに感じてしまうものだが、 それもなかった。 彼女の葛藤が淡々と描かれているだけなのだが、引き込まれていく。
オードリーの主演映画を全部みているわけじゃないけれど、一番映画として 好きだなぁ〜。どれも変らないのは彼女のかわいらしさですけどね。
尼僧の世界の理念みたいなものはちょっと?な部分もあるけれど、 彼女を指南しているシスターの顔はおだやかでとてもいい顔で、 欲とかが抜けたらああいう顔になるのかなぁ〜と。普段の自我爆発の生活を ちょこーっとだけ考えちゃいました(笑)。- 1月24日「BRYANT PARK MOVEMENT」
- ぶんちゃん(絵麻緒ゆう)の退団第1作目のダンスミュージカルを見てきました。
スマートで、エネルギッシュなダンスがたくさんあって、最後はなんだか踊りだしたくなる気分になる 楽しい舞台でした。
この舞台、ダレン・リーさんと、ダンスグループの方、そして宝塚OGでの構成で、1部は、女性陣が主になっての 物語。NYを舞台に、一人のクラブ歌手がなにやら悩んでいるご様子。彼女が歌う店にやってくる3人の女性の、 店では見えない悩みなんぞをみながら、悩みをふっきっていくというようなストーリーを持ったもの。
ダンスと、歌手の歌のみですんで、なかなか細かい設定までは理解しにくかった。クラブのシーンと、 3人の女性の物語との転換が流れるようで、それがよかったのか混乱する原因になったのか??(笑)。最初は ちょっと戸惑いましたね。
一人目の女性は、蘭香レアちゃん。OGさんなんですが、あまり覚えていないんですよね。活躍してらしたのは知っていましたが、 男役の姿よりは、雑誌などにのっているポートの綺麗さの方が印象的。
忙しくてかまっとてもらえない女性の悩みみたいなもののシーンでしたが、若奥様風の雰囲気がキュート。 喧嘩しながらも(えらい勢いでひっぱたいておりましたね)最終的には仲良くハッピーエンド。
2人目の女性は、画家なんですかねぇ、公園で絵を書いておりまして、そこにやってくる男性との 出会いを夢見ているのか、絵がかけないのか・・この辺りはっきりしませんでしたが、出没する男性陣がかなり個性的で、 この辺りで頭の整理もついて、なかなか楽しくなってきました。
3人目はオコトちゃん(中村音子)、在団中もやんちゃな雰囲気ありましたが、えらい激しいシーンとなっておりましたねぇ。 三角関係を描いていたのか。。。彼女はどうやらモデルのようなんだけど・・。いっちゃってる男になびきながらも、 優しい写真家のもとに帰っていくというようなストーリー。このいっちゃってる男の人は、かなりインパクトありで、その後のショーのときでも どーも目がこの方に^_^;
3人とも、スタイルよくてねぇ・・ばっと足あげるとどんだけ足?ってぐらい長くて細いの。
みていて気持がいいほどよく踊ってました。かっこいいといえば、 オトコちゃんがかっこいいですが、ちょっと暴力的なので(笑)、レアちゃんぐらいの方が私は好きかな。ぶんちゃんといえば・・。
合間に、クラブのシーンがあって、歌を歌うんですよねぇ・・そして、彼女たちのシーンでも、 ちょこちょこ出没してみているんですよ。自分のことのようにハッピーエンドには喜んでいて・・。 ちょっとこの出没具合が謎でした。
男装の歌手ってことらしく、楽屋着姿から、帽子かぶってスーツを着て・・。退団したことを忘れてしまう 瞬間があった。そして、ラストは何かをふっきれたように、白いドレスでご登場。
このドレス姿が、似合っているようないないような微妙な感じが初々しくて、なんだか、 こういう舞台もいいなァ〜なんて親心風の感情になっちゃぃました(笑)。退団後の彼女にかぶさるものがあるし、 演出的にもその姿をみんなが応援しているようになっていましたから。
歌は、全体的に歌いにくそうに聞こえて、イマイチだったのですが、「サンセット大通り」の中の曲はよかったなぁ〜。 盛り上がる部分でライトがパンっと止まるところは、ちょっと感動。いい曲ですこれは♪。2部は「42NDSTREET」のピアノ演奏からはじまって、エニシングゴーズなどなじみある曲なども出てきて、 あっという間に終わってしまいましたね。
途中ストリート系のダンスに移行した直後の歌が、何かの映画音楽だったのですが、出てこなくて・・気持ち悪い(笑)。
すっきりとした演出で、それでいてかっこよくて満足。ラストの「Sing!Sing!Sing!」は盛り上がりましたねぇ・・・ 気持よかったぁ〜〜。神戸国際会館は大きくて綺麗。でも、こういうシャープなものをするのには少し大きすぎるかな。 やはり、汗を感じられる空間の方がいい。そうすると、少し間のびしたような感もあった1部も 気にならないような気がしました。
- 1月13日「横森式シンプル・シック」
- 作家の横森理香さんの人の価値観にとらわれないで、居心地のいい空間で生きる!という信念がつたわってくる1冊。
母親と暮らしていた古い日本家屋をリフォームしたことが出発点って感じで、どんどんと、入らないものを 捨てていって、必要と思うものだけを残し、おしゃれで快適な生活を妥協せずに追及している。
古いアパートを購入して、内装を自分好みに替えていく。従来の日本の常識にとらわれた内装屋さんとの やりとりはなかなかおもしろかった。 内装の部品がカタログにないからといって「知らない」という内装屋さんに、それを聞いてロフトや東急ハンズに走る彼女。
これだけすっぱりと、自分の生き方を肯定して、見栄を張って生きているような人をかわいそうと言い切る 自信はすごいよなぁ〜。まあ、ここまで言い切る根性がなければ、作家なんぞやっていられないのだろうが・・・。
なんだかひたすらうらやましいなぁ〜と思いながら読んでいた。
自然の物を食べて、日の出におきて日が沈むと寝る・・・。そんな、 彼女のシンプルな生活も魅力的に写るけれど、その行動力と判断力が特に。。
特別なことはなにもない・・と勧めてくれてもいるけれど、 やっぱり特別だよとなーんか違う世界の話のようだ。
散歩してて、朝早くに歩くのはそりゃ気持がいいだろう。しかし、開店前のウインドショッピング 薦められても・・^^;。仮に朝早く歩いていてもそんなもの果てしなくおめにかかったりしないもの。
家の中でのヨガやベリーダンスを薦められても、部屋で根っころがって足を広げたら物にぶつかるし・・・(笑)。 まねっこするのも無理だったりする。
それでも、ちょっと空想の世界に入ったりして・・読んでいて面白かった。 自分だったらこんなんがいいよななーんて。
まあ、何かの折には思い出して、参考にしてみよう。横森さんの作品を読んだことはないけれど(なぜか顔と名前はしってましたがなんでなんだろ)、 文中に宣伝されている本は読んでみたいなぁ〜と思いました。
- 1月7日「ウィークトウリメンバー」
- 今年の試写会始めは、恋愛映画から。
とってもかわいらしく、悲しく、ロマンチックな映画だった。ほんでもって、出来すぎ!でも、いい(笑)
不器用に人にぶつかりながら生きてきたランドン、牧師の娘で、嫌われることはないが、 どこか周りから浮いた印象をもたれるジェイミー。
二人はずっと同級生ではあったが、互いに違うテンションで暮らしていた。
ある日、事件を起こした罰として、週1度の特別学級の指導と、演劇部の手伝いを言い渡される。 そこにはジェミニーが居て、ふたりは接点を持ち始める。
真面目な信者という印象しかなかったジェミニーが自分の世界をちゃんと持ち穏かに生きている コトを知るランドンは知らずに惹かれていく。そして、友人たちのいたずらをきっかけにして、 ふたりの中は親密になっていく。最初は、これは恋愛映画じゃなかったっけ?といきなり、不良っぽい仲間が、 同級生をからかってるシーンからはじまってびっくり。そんな中に居たランドンが、 ジェミニーに出会って、その後の彼の人生を変えてしまった。
彼は、彼女と会ったことで、すごく素直になって夢を持って生きていこうと 考えられるようになったのに・・・ジェミニーは病気で余命がないと知る。
かなりオーソドックスな恋愛映画。でも、真剣さがいいですよねぇ・・・。 彼女が自分が病気だと告白するシーンでは 「どうしたら神さまをうらまずにすむのだろう」って泣きながらいうんだ。 恨むじゃなくて、恨みたくないのに・・貴女に会わなかったら恨まなくてよかったのにって。。。。 なんでこういう思考回路になるのか・・・思わず涙。
でも、私、病気なのっていう最初の言葉に、「ならはやく帰らなきゃ」って答えたランドンが好きかも(笑)。 そうよねぇ・・・まさかいきなり「死ぬ」なんてことに結びつかないよなぁ〜。「奇跡を信じて」というのが原作らしい。「彼女には奇跡はこなかった」という彼に、 「君に奇跡を起こしたんだ」って・・彼女の父親がいうのだけど、その満足そうな笑顔が素敵で、 ジェミニーはランドンだけじゃなくて、父親にも愛と息子を与えて死んでいったんだよなと思った。
ジェミニーの役者さんは人気のある歌手なんだそうな。優しい微笑みが人の心を癒すようだが、劇中劇で歌う彼女は、 それまでのシーンとは別人で色っぽくて普段はこちらなんだろうな。
ただ、歌っているシーンがどうも吹替えのように見えてしまうのが気になった。絵に書いたような恋愛映画は、物語の中のものだと思うが、やはり 悲劇ではあるが、優しさにあふれた二人が素直に羨ましかった。