ワインに手を出した
        

ワインに目覚めて27年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

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2024年12月のワイン

2024年11月のワイン

2024年10月のワイン


2024年

12月31日

Galpin Peak 2020/Bouchard Finlayson/Helmel en Aarde(ガルピン・ピーク/ブシャール・キンレイソン/ヘルメル・エン・アアルデ)
懐かしい小豆色がかったルビー。ラズベリー、チェリー、そしてすみれのような花の甘い香り。「ブルゴーニュ度」でいえば、先日飲んだシュペートブルグンダーを上回る。ブシャールなのであたりまえだけど。味も香りもレンジが幅広く、スペクトラムとして広がっている。それなのに重すぎないところが本場っぽい。ブルゴーニュが飲み物とはとても思えない値段になったいま、ピノの未来は南アにあり、かも。絶対額はそれなりだけど、背伸びすれば普段のみにできるので、来年に向けて希望をもたせてくれる1本。84点。ウメムラの4本セット11000円(2024/11/15)。単品価格は6248円。

いろいろな出来事があったなか、中村光弘さんが亡くなってしまったのが個人的には一番のニュースでした。趣味としてワインを飲む方の人生を見せていただけました。合掌。

過去に固執しても仕方ないので、みなさんこれからもよろしくお願いします!

12月29日

Cranswick Sarus 2019/Barossa Valley(クランスウィック・サラス/バロッサ・ヴァリ)
バロッサのシラーズといえばトルブレックだけど、最近はこの銘柄のほうをしばしば飲んでいる(といっても、すべて福袋)。5年前のワインだけどまだまだ若い。トルブレックは甘さが印象的だけど、これはフランスのシラーとオーストラリア・シラーズの中間的な味わいで、甘さ控えめ。適度に熟していて、適度に硬派。赤青系ベリー+スパイスのワイン。77点。ウメムラの4本セット11000円(2024/12/5)。単品価格は3080円。

12月27日

Bastide des Songes “Les Moulieres” 2016/Pays d’Oc(バスティード・デ・ソンジュ・レ・ムリエール/ペイ・ドック)
ペイドックの底力をみせてくれるワイン。このIGPは穏やかな値段で、濃く強いことで知られている。その反面そこの浅いワインが多く、熟成する前にだいたい消費されてします。でもこれはなんと2016年産! 熟成されたペイ・ドックを飲むのは初めてかも。驚くことに香りはまるでボルドー。なめし革の香りが全体を覆っていて、煙っぽさやミントなどのハーブ香も感じられる。口に含むと赤い果実と血のような鉄分。すぐにおいしさがわかるタイプではないので飲み手を選ぶが、深く面白いワインであることは確か。80点。ヴェリタスで1580円(2024/12/5)。

12月26日

Terre del Bruno 2022/Chianti(テッレ・デル・ブルーノ/キアンティ)
キアンティは振れ幅が大きいので、口に含むまでワクドキ。香りはラズベリーやチェリーなど赤い実だけど控えめ。飲んでみると赤煉瓦系で、2級酒(完全死語)の雰囲気。可もなく不可もなし。舌触りはとても滑らかで、お育ちのよさが感じられる。飲んで楽しくないので、厳しいけど味わうためというより、酔うためのワイン。69点。ヴェリタスのイタリアまるかじり赤ワイン5本セットで5830円(2024/12/5)。単品価格は1290円。

12月24日

Poilvert-Jacques/Talus Saint Prix/Champagne(ポワルヴェール・ジャック/タリュス・サン・プリ/シャンパーニュ)
お馴染みの銘柄。シャンパーニュとしては廉価版だけど、中身は本物。酸味はしっかりありながら角がまるいからか酸っぱくなく、苦味が全体をしっかりと支えている。華やかなタイプで後味に上品なハチミツのような甘味があり、味とヴォリュームのバランスがよく、シャンパーニュに臨むすべてのものを備えている。81点。ヴェリタスで3038円(2024/12/17)。

12月22日

Krebs 2021/Spaetburgunder trocken/Pfalz (クレブス/シュペートブルグンダー・トロッケン/プファルツ)
若くて飲みころをむかえているブルゴーニュ。といわれたら深く納得する味。ドイツのピノ(シュペートブルグンダー)は日照が足りなくてくすんだイメージをもっていた。以前のこの銘柄を飲んだ時もそう感じたけど、このヴィンテージでイメチェン。もっとも、ブルゴーニュに似ているといわれるより、プファルツのおいしいワインと評されたほうが生産者は嬉しいかもだけど。81点。問題の値段は…ウメムラの4本セット11000円(2024/12/5)。単品価格は2882円!これは「買い」です。

12月19日

Chateau Poupille 2016/Castillon Cotes de Bordeaux(シャトー・プピーユ/カスティヨン・コート・ドゥ・ボルドー)
芳醇で、カシス、ブラックベリー、プルーンなどの果実香に渋みが似合うワイン。樽とか土とかトリュフとかとは無縁で「ニューウエーヴ(死語?)」タイプのボルドー。と思ったけど、飲み干したあとのグラスをまわすと少し革の香りがする。何回か飲んだことがあるけれど、いままでは若のみして失敗。少し収斂性はあるけれど、飲み頃にはいっている。ある程度熟成させなければ力を発揮しないタイプのワイン。80点。うきうきワインの玉手箱の福袋10本16500円(2021/11)。単品価格は4268円。これがせめて3000円前半なら銀

12月17日

Lapostolle Cuvee Alexandre Carmenere 2020/Apalta(ラポストル・キュヴェ・アレクサンドル・カルメネール/アパルタ)
カルメネールなので重めねーる。ブラックチョコやコーヒー、フェンネルの香りが感じられるけど、あじと香りの中心煮つめたブドウ。ザ葡萄酒。コノスルやコンチャイトロの1000円強ワインと質的には同じだけど、こちらのほうが「ブドウ度」が高く、よい意味で自然(「自然派」ではありませんが)。75点。ウメムラで4本セット11000円(2024/12/5)。単品価格は2970円。

12月14日

Cavalierino 2022/Chianti(カヴァリエリーノ/キアンティ)
普通のキアンティ。赤い実の香りだけど、広域だからか味はぼやけている。心地よい酸味と柔らかい苦味があり、口に含むとよくこなれている。というわけで、普段飲みとしてはいいけど、ワインの個性を記述するのが難しい。72点。ヴェリタスのイタリアまるかじり赤5本セット5830円(24/12/5)。単品価格は1690円。

12月12日

Paul Dongin & Fils/Cuvee Jean Baptiste/Celles sur Ource/Champagne(ポール・ドンジャン・エ・フィス/キュヴェ・ジャン・バプティスト/セル・スュルウス/シャンパーニュ)
りんごの味と香りのあとに、じゅわっと苦味が口のなかにひろがる。ナッツやはちみつの香りもあり。たっぷりした飲み口。細かくきれいな泡。華やかというよりフォーマルな感じのシャンパーニュ。80点。ウメムラで4本セット11000円(2024/9/1)。単品価格は7260円。

12月10日

Vieux Telegraphe la Crau 2007/Chateauneuf du Pape(ヴュ・テレグラフ・ラ・クロ/シャトーヌフ・デュ・パプ)
まずは樽や燻製の煙のような香りがモワっとでてくる。つづいて、シャトーヌフだけあってスパイス香がたっぷり。黒胡椒、リコリス、クローヴ、ダージリン、そしてフェンネル。バナナやキュイのような南国フルーツの甘い香りも。しっかりした味わいで、まろやかという感じではないけれど、飲み頃。しっかりした酸だけどすっぱくはない。ビロードの口当たり。80点。京橋ワインで7305円(2010/7/19)。

12月9日

North Valley Soter Vineyards 2017/Oregon(ノース・ヴァリ・ソーター・ヴィニャーズ/オレゴン)
ひと昔前のブルゴーニュのような小豆色。酸味が柔らかく、ほんのりと甘さが余韻に残って味もブルゴーニュっぽいけれど、いまひとつ熟成感が足りず、北部っぽいイメージ。と思って裏ラベルを読むと、オレゴンで最も涼しい地域とのこと。それがなんとなく誇らしげに書かれているけど、アメリカは涼しいことがメリットと考えられているのかな?77点。ウメムラで4本セット11000円(2024/11/1)。単品価格は4840円。

12月6日

Cremaschi Furlotti Garnacha 2021/Valle de Cauquenes(クレマスキ・フルロッティ・ガルナチャ/バレ・デ・カウケネス)
チリのガルナチャ。個人的に初めてかも(違うかも)。どろっと濃いワインを想像していたけど全く違い、一言でいえばスタイリッシュ。赤黒系果実からエキスを濃縮してドロップにしたみたいな味。苦味と酸味が半々くらいで、甘さはほとんどない。フルボディーだけどエキスもそれなりにありバランスがとれているからか重いという感じでもなく、アルコールは13.5%。少し不自然な強さがあるので、これはと思い裏ラベルをみると、やはりアカシア入り。悪くはないけど、積極的においしくもないワイン。74点。うきうきワインの玉手箱の福袋8本8800円(2024/9/1)。単品価格は1980円。 71点。

12月3日

Shaw+Smith Sauvignon Blanc 2023/Adelaide Hills(ショウ・スミス・ソヴィニョン・ブラン/アデレイド・ヒルズ)
ほとんど無色。黄色がかったやや緑色。オイリーで弾力性のある酒質。マンゴー、バナナ、パッションフルーツなど南国果実の香りをつつむようにミントの香りがする。飲みごたえあるフルボディーなのはいいけれど、正直なところ飲み飽きる。毎日1杯ずつのんで、ようやく飲み干しました。72点。ウメムラで2640円(2024/11/1)。

12月1日

Veuve Albin Brut/Vin Mousseux(ヴーヴ・アルバン・ブリュット/ヴァン・ムス)
前日のドゥーツが口のなかに記憶として残っているところで飲むのはさすがにキツいかなと思ったけど、なんのなんの。綺麗な酸味をやわらかい苦味が包み、さらにほんのりとした甘味もある。小さくまとまっているけれど、もうすこしヴォリュームがしっかりしていればルイ・ロデレール。ヴァン・ムスとしては秀逸。80点。京橋ワインで1408円(2024/10/15)。

Marsannay Longeroies 2020/Frederic Magnien(マルサネ・ロンジュロワ/フレデリック・マニャン)
開けるのが早すぎるかなと思いつつ、福袋で2本目が届いたので、ダメ元で飲んでみた。はい、早すぎました。ブルゴーニュの村名なので果実がぎゅっと詰められており悪いはずはないけど、閉じてます。以前よくあった酸っぱいタイプではなく、苦味や渋みなどの細かいニュアンスもありそうながら、まだよくわかりません。単品で買えば5000円超えのワインを試しに、ある意味無駄に飲めるのもこれが最後かも。76点。ウメムラで4本11000円の福袋(2024/8/1)。単品価格は5390円。

11月30日

Veuve Albin Brut/Ay/Champagne(ドゥーツ・ブリュット・クラシック/アイ/シャンパーニュ)
岡山から横浜に車で運んですぐに飲んだからか、少しささくれだっている。酸味と苦味がうまく溶け合い、さすが大手シャンパーニュメーカー。どっしりとした重みとバランスのとれた味わいはドゥーツならではでしょう。安心してあけれられるけど、ないものねだりながら冒険も欲しい。80点。ウメムラで5本16500円の福袋(2024/5/15)。単品価格は8530円。

Chateau Durfort Vivens 2009/Margaux(シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン/マルゴー)
ボルドーグランヴァンに特徴的な革の香り。そしてクローヴ、ミントなどのスパイス香と、トリュフ、マッシュルームなどのきのこ系、そしてプルーン、ブラックベリーなどの黒系果実のニュアンス。弾力性があり、ビロードのようななめらかさ。重心は低く、お手本のようなマルゴー。いま飲み頃だけど、まだ進化するかも。85点。リカーワールドで3160円(2012/1/24)

11月26日

Montepulciano D’Abruzzo Riserva 2019/Cantina Tollo(モンテプルチアーノ・アブルッツォ・リセルヴァ/カンティーナ・トッロ)
うまく熟成して、ちょうど飲み頃かも。ヴァニラの香りが特徴的で、スパイスっぽさも、味は赤系果実と黒系果実が半々。このDDOPは安ワインという印象(偏見)があるけど、なかなか飲ませます。ボディーもミディアムで内容にみあっているのも好感。76点。ウメムラで4本11000円の福袋(2024/11/15)。単品価格は2640円。

11月24日

Corbelli 2021/Puglia (コルベッリ/プッリア)
酸味や果実がボルドーと似た味わい。でもプルーンの味が優勢なため果実味寄りにふれていて、複雑さがやや劣る感じ。というのはサンジョヴェーゼということを知りながら飲んでるので言えることで、ブラインドではとても当てられない。サンジョヴェーゼの勉強にはいいかもだけど、ワインとしては面白味がない。コノスルの3桁ワインの方が5倍くらい楽しめる。 70点。ウメムラで4本11000円の福袋(2024/11/15)。単品価格は1100円。

11月22日

Chateau Lanessan 2019/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
久々に飲む銘柄。本当はあと5年後くらいに飲みたいけど、待てませんでした。でも若々しい赤紫色ながら、いま飲みごろ。ブラックベリーやカシスなど黒系果実の香りと、鉄や血みたいな味とのミックス。若いとピーマンのニュアンスがあるけどそれはない一方、革の香りが感じられないのが不思議。ビロードまではいかないけどとてもなめらかで分厚く豊かな酒質。星つきレストランの料理をサポートするくらいの高品質。実際にレストランで薦められると興醒めだけど、家で飲むと贅沢感がある。80点。ヴェリタスで2480円(23/6/25)。

11月20日

Fog Theory 2016/Monterey(69%)&Santa Barbara(31%) County(フォグ・セオリー/モントレー&サンタ・バーバラ・カウンティ)
フランボワーズ、チェリー、いちごなど赤系ベリーの香りがたっぷり。口あたりが優しく、口腔内が心地よい。はちみつ、古漬けやアニス、フェンネルの香りもあるけどあくまでも優しく、酸味まで柔らかい。後味にほんのりと余韻を残す甘味があり、シャンボールの高級ワインみたい。82点。ウメムラで4本11000円の福袋(2024/11/15)。単品価格は4950円。

11月18日

Chateau Salauze 2020/Minervois(シャトー・サローズ/ミネルヴォワ)
何度も飲んでいるワイン。前回も「意外に」おいしいと思ったけど、味の記憶はほとんどなし。あらためて味わうと、とてもフレッシュで滋味深く、酒質はビロードのようになめらかで、果実味はセパージュの化学反応によるウィスキーっぽさも感じられる。さすがミネルヴォワ。好きなAOCです。日常の食卓料理だけでなく、ラム酒系のチョコレートにも合う。77点。うきうきワインの玉手箱の福袋8本8800円(2024/9/1)。単品価格は1760円。 71点。

11月16日

Henkell Trocken(ヘンケル・トロッケン)

Saint Louis 2019/Bordeaux(サン・ルイ/ボルドー)
堀準一先生を偲ぶ会兼桂友会。大学時代から歯の管理をしていただいた堀先生ご夫妻を囲む会がコロナをはさんで5年ぶりに開かれ参加。S元大蔵事務次官とか東大法科大学院教授とかANA元常務とか錚々たるメンバーのお話をビールを飲みながら聞いたあと、ようやくワインがあいて山本純ノ助さんご夫妻とゆっくり飲む。ドイツのスパークリングは色が変わって焦げた味。でもいかれてはいなかった。19ボルドーはちょうど飲みごろ。オ・メドックもあったけど、到達できず。根津の堀先生のお宅で。

11月14日

Marigny-Neuf Cabernet 2014 /Marigny Brizay/Val de Loire(マリニ・ヌフ・カベルネ/マリニ・ブリゼ/ヴァル・ドゥ・ロワール)
IGP企画ながら優れたロワールのアンペリデというところのワイン。ラベルにカベルネとあるので、引き締まった味を想像して飲むと、とても優しい酸が中心でおどろく。ヴォリュームはミディアムで、ブラインドだとブルゴーニュと答えるところ。後味は乳酸菌。だけどひからびた干しぶどうの香りや、舌をやわらかく突く苦味はコベルネ固有のもの。あ、カベルネといってもフランが中心のようです。81点。ウメムラで4本11000円の福袋(2024/10/1)。単品価格は2200円。

11月12日

Lunatic organic 2021 /Penedes(ルナティック・オーガニック/ペネデス)
オーガニックらしい「不自然さ」がなく、普通のワインみたい。スペインワインはよく飲む割にに苦手なんだけど、これは大丈夫。生ぶどうや干しぶどうの香り。後味として感じられるリオハ的しょうゆくささはスペインらしい。カベソ、メルロに加えて、ウル・デ・レブレ(Ull de Llebre)というセパージュ。74点。ウメムラで4本11000円の福袋(2024/11/1)。単品価格は1760円。

11月10日

Kressmann Grande Reserve 2020 /Margaux(クレスマン・グランド・レゼルヴ/マルゴー)
デパートでよく売られているクレスマンのボルドー。これはマルゴー村。赤青ベリー系の果実味と鉄分や血のニュアンス。村名なので、マルゴー村の個性がでているワインなんだろうけど、そこまではわからず。ただ、典型的ボルドーであることはわかる。ただ、革の香りはなし。ヴォリュームたっぷりで安定した味わいなのは、大手(?)ネゴシアンならでは。この味の先にグランヴァンがあることを想像させるワイン。75点。ウメムラで4本11000円の福袋(2024/7/1)。単品価格は5280円。高!

11月8日
恒例の高齢ワイン会。参加者はとびさん、師範、磯子さん、がぶさんと私。会場は中目黒のビストロHinge。シャンパーニュ1杯、コース料理、ワイン持込みで10180円。前菜の追加料金400円、デザート600円が加わります。

Sanger Voyage 360 Brut Nature/Champagne(サンジェ・ヴォワイヤージュ・360・ブリュット・ナチュル/シャンパーニュ)
「シャンパン1杯付き」のコース。という時にはシャンパーニュ以外のスパークリングだったりすることがあるけど、運ばれて来た時に香りをかぐと、まさにシャンパーニュ!ブリオッシュとりんごのいい匂い。そして優しい酸。泡もよく立ち昇り、口のなかではクリーミー。重さもあり疑ってすみませんでした。81点。

Umi Rose Cabernet Franc 2023/Kanata Winery(海のロゼ・カベルネ・フラン/カナタ・ワイナリー)
カベルネフラン対決で、まずはロゼから。光に照らしたルビーみたいで、色がとてもきれい。口にふくむとボディーがしっかり。ひと昔前のロゼはデュジャックのもとなんかでも赤と白のあいだでどっちつかずだったけど、これはロゼにすべく作っていることがよくわかります。どちらかといえば赤ワイン寄り。正統派だけど、表情はあまりないのが残念。79点。がぶさんから。

Lucy Margaux Cabernet Franc 2019/Australia(ルーシー・マルゴ・カベルネ・フラン/オーストラリア)
香りが独特。いちご、いちじく、クローブ、ニッキ、そして厩のにおい。味も個性的。いちご中心で、酸味とオイルで膨らませたような。はじめは面白いと思って飲んでたけど、後半になると、上のロゼに戻りたくなった。77点。とびさんから。

Cline Hat Strap Chardonnay 2022/Sonoma(クライン・ハット・ストラップ・シャルドネ/ソノマ)
次はシャルドネ対決。まずはカリフォルニア。キラキラまではいかないけど、明るいワイン。ただ中身はよくも悪くも中庸で、万人においしく飲めるよう個性を消しているようにも思えた。ブラインドだとチリと答えそう。78点。師範から。

Meursault 2020/Fabien Coche(ムルソー/ファビアン・コシュ)
口に含むとオイリーでバターやナッツのニュアンスでいっぱい。ザ・ムルソーという感じ。飲み慣れてる人なら作り手の個性がわかるのだろうけど、私にはそこまではわからず。王道のしっかりしたブルゴーニュでした。80点。柳沢さんから。

Chateau Lagrange 2013/Saint-Julien(シャトー・ラグランジュ/サンジュリアン)
次は2013ボルドー対決。難しい年なのに、集中力が感じられ、さすが格付けボルドーワイン。赤青系ベリーとリコリス、そしてお約束の革の香り。いま飲み頃です。82点。磯子さんから。

Chateau Montrose 2013/Saint-Estephe(シャトー・モンローズ/サンテステフ)
これはがっかり。悪い年なりに、早めに飲めば熟成を味わえるかなと思ったけど、ヴィンテージを反映して水っぽいし、開いてもいない。酒質はさすがに一流シャトーだけあってビロードの口当たりだったけど。もっとあとに飲むべきだったのか、あるいはリリース数年で飲んじゃったほうがよかったのか。いまとなっては後の祭りです。80点。 うきうきワインの玉手箱の福袋3本15000円(2017/11)。単品価格は13478円。

というわけで、みなさんおつかれさまでした。ワイン会をするには、とてもいいお店でしたね。光弘さんがいなくなり、岡部さんのお店はないけれど、師範が83歳になるまでがんばりましょう!

11月6日

Influences Naturelles 2021/Claude Vialade/Pays D’Oc(アンフルアンス・ナチュレッル/クロード・ヴィアラド)
シラーとグルナッシュのペイドック。というだけで味はわかりそうだけど、想像されるような濃さや過剰さはなく、フルボディーだけどスタイリッシュ。チリワインの変化と似ているようにみえる。以前のチリは重さ重視だったけれど、最近はミディアムにとどめて味そのものにこだわるようになってきた。梅味に薬草の粉をかけたような雰囲気。74点。京橋ワインの贅沢赤ワイン6本セット6526円(2024/10/15)。単品価格は2728円。

11月4日

Montepulciano d’Abruzzo 2019/Camillo Montori(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ/カミーロ・モントリ)
ブラックベリーやプルーンなど青黒系果実味で、典型的モンテプルチアーノ。タンニンはやや粉っぽい。不思議なことに、重みと軽さの両方を醸し出している。どれくらいのグレードかわからないけど、このあと半年〜1年後くらいが飲み頃なんじゃないかな。73点。京橋ワインの贅沢赤ワイン6本セット6526円(2024/10/15)。単品価格は1628円。

11月1日

Casillero del Diablo Pinot Noir 2022/Concha y Toro(カッシェロ・デル・ディアブロ・ピノ・ノワール/コンチャ・イ・トロ)
チェリー中心で、これもいつもの味。ピノだけど若いブルゴーニュっぽさとは全然違って、柔らかいくなめらかな渋みが中心の落ち着いた味。研究室旅行にもっていったけれど、最近(コロナ以降?)の学生は議論どころか雑談もさけ、すぐにゲームをしようとする。なので早々と中座させてもらい、家で飲みました。75点。天満屋ハピータウン円山店で1300円くらい。

10月31日

Bicicleta Reserva Gewurztraminer 2022/Cono Sur(ビチクレタ・レセルバ・ゲヴルツトラミネール/コノ・スル)
干しぶどうにライチ。シェリーっぽさもある。といういつもの味なんだけど、これはなぜかあきない。味の変化はないけど、平板さも感じられないからかな。このシリーズの別品種を一本ずつ飲み続けるというのも楽しいかも。76点。恒例の研究室旅行に恒例のワイン。ことしは湯原温泉でした。ダイレックスで1000円くらい。

10月30日

Heritage Saint-Roch Pinot Noir 2021/Pays D’0c(エリタージュ・サン・ロック・ピノ・ノワール/ペイ・ドック)
チェリーやイチコのようなピノ味だけど、葉のニュアンスがあり、重さもある。ペイドックと知って飲んでいるからそう感じるだけかもだけど。ゆっくり飲んでると、こんどは軽やかで心地よい甘味も感じられてきた。焦点が定まったワインではないけど、普段飲みピノとしてはアリ。74点。京橋ワインの贅沢赤ワイン6本セット6526円(2024/10/15)。単品価格は不明。

10月27日

Babich Syrah 2020/Hawke’s Bay(バビチ/ホークス・ベイ)
シラーらしく、深い紫紅色。アルコール臭がぷんぷんして、青い葉や黒胡椒、クローブ、シナモンなどのスパイスがつぎつぎに。香りだけでシラーとわかります。というわけで、4年経っただけでは味が団子というのも予想とおり。意外なのは、アルコール度数。「たった」13%しかない。最低14.5、いや15%くらいだと感じた。でも不思議なことに、アルコール度数を知ったうえで飲むと、ヴォリュームはさほど重くないように感じられてきた。ミディアムボディー+エキス強めという感じ。飲み頃にまた飲んでみたい。いつになるかわからないけど。75点。ウメムラで4本11000円の福袋(2024/9/1)。単品価格は2750円。

10月24日

Chateau Les Sablonnets Cuvee Clelian 2021/Bordeaux(シャトー・レ・サブロネ・キュヴェ・クレリアン/ボルドー)
下のワインと交互に飲んだが、「強さ」「濃さ」では互角。これはボルドーなので、本質的に違うワインだけど。若い色で押し出しの強いタイプ。味そのものは落ち着いている。いくつかの賞をもらっているが、そういう「よいしょ」なしに、普通に売れるワイン。74点。京橋ワインの贅沢赤ワイン6本セット6526円(2024/10/15)。単品価格は不明。

10月22日

Catherine de Beauvais 2020/Pays D’0c(カテリヌ・ドゥ・ボヴェ/ペイ・ドック)
ちょうど飲み頃。南仏ワインなので濃いめ。スパイシーでハーブやスパイスの香りがムンムン。とくに黒胡椒のニュアンスが強い。過剰なところがなく、スリムでキレがいい。タンニンは丸く、するする飲める。1000円なりのワインだけど、その範疇では質が高い。74点。京橋ワインの贅沢赤ワイン6本セット6526円(2024/10/15)。単品価格は不明。

10月20日

Bourgogne Pinot Noir 2022/Henri de Bareuil(ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/アンリ・ドゥ・バレイユ)
いちご味。酸味はあるけどさほど強くなく、苦味や渋みと同じ程度。ブルゴーニュといわれると確かにそうだけど、別の産地でもピノを使っておなじような味のワインを作るところはいくつかありそう。うきうきワインの玉手箱の福袋8本8800円(2024/9/1)。単品価格は1994円。 71点。

10月18日

ビンテージ甲州 2023/大和葡萄酒株式会社
色はほとんど無色透明だけど、ほんのり黄色がかったレモン水。まず甘味が感じられ、はじめは嫌だなと思ったけれど、この甘味を味わうことに焦点をあてたワインと考えると納得できた。あとはミネラルと柔らかい苦味。1000円近くなら買ってもいい。紀村さんから。

10月16日

Garnache 2021/Matias Michelini/Navarra(ガルナチェ/マティアス・ミケリーニ/ナバーラ)
キラキラしたきれいなガルナチャ。知らないうちにコロナにかかったのか、今週は実は嗅覚がやや心許ない。それを前提として..スペインのガルナチャはどろっとしていて苦手。でもこれは軽やかで、ブルゴーニュみたいなヴォリューム。味はしっかしと濃いのになぜ?先日飲んだ南米のワインも軽やかだったし、濃いだけでなく、軽やかさも追求されるようになってきてるのかな?74点うきうきワインの玉手箱の福袋8本8800円(2024/9/1)。単品価格は1994円。

10月14日

Nautilus 2017/Marlborough(ノティラス/マルボロ)
ニュージランドのピノ。最近のブルゴーニュと同じく、ピノだけど色は濃い。金木犀の香りで、秋の訪れにぴったり(といっても最高気温は27度)。りんごのニュアンスも。質的にはよくできた広域ブルゴーニュという感じ。これが2000円台ならいい世の中だけど、実際の価格はさて?80点。ウメムラで4本11000円の福袋(2024/10/1)。単品価格は3982円。

10月12日

Sabartes Brut Reserva 2021/Cava(サバルテス・ブリュット・レセルバ/カバ)
仙台から櫻井さん(十字軍研究者)が遊びに来てくれたので、普段買う約2倍のお値段のカバをご用意する。自社所有畑のぶどうのみを使っているとのこと。透明なものが多いなか、桃のようなきれいな黄色。味もりんごとか、気のせいか桃っぽいように感じた。ヴォリュームも重めでお値段高めなのがわかる。でもリピートするほどかと聞かれると微妙。75点。ウメムラで2090円(2024/10/1)。

Saint-Emilion 2016/Mortier(サンテミリオン/モルティエ)
2本めはボルドー。10年くらいまえに櫻井さん(と青谷さん)が遊びにきてくれた際に少し古いワインをお出ししたら、翌日二日酔いになった青谷さんから「毒入りワインを飲まされた」と言われたので、今回は文句を言わせないよう東大教授にもらったものを出す(といっても権威主義から最も遠いところにいる人だけど)。2016年産なのでもっと落ち着いていると予想していたけど、まだしばらく熟成しそう。果実というかインク系の味だけど、オブラートに包まれているかのようになめらか。もちろん苦味もなめらか。さすが有名ネゴシアンのワイン。橋場さんからのいただきもの。

10月11日

Paul Courtois 2017/Haut-Medoc(ポール・クルトワ/オ・メドック)
飲むのは2回目。前回は半額セール。今回はセット。オ・メドックらしい渋みだけど、タンニンはまんまる。苦味を楽しむためのワイン。酸味のある赤い果実の味。苦味とあいまって、梅干しっぽさもある。正統派メドックだし、熟成も楽しめる。2000円くらいは適正価格。80点。ヴェリタスのフルボディー辛口6本セット5830円(24/6/5)。単品価格は1890円。

10月9日

Baron de Tertre 2020/Cahors(バロン・ドゥ・テルトル/カオール)
カオールなのでレンガ系で濃く強いワインだけど、見た目は深紅ながら透き通っていて、ワインそのものにも透明感が感じられる。余韻があるけど、キレもいい。特別おいしいってわけではないが、普段飲みとしては、朝夕涼しくなった(といっても最高気温は30度)いまの季節にちょうどいい。73点。うきうきワインの玉手箱の福袋8本8800円(2024/9/1)。単品価格は1178円。

10月7日

La Segreta 2020/Nero D’Avola Sicilia(ラ・セグレータ/ネロ・ダーヴォラ・シチリア)
イタリアワインだけど、グルナッシュみたいな濃さ。かといって熟成した果実味たっぷりというわけではないけど。何回も飲んだことあるけど、いつも福袋なので思い入れもなく味を覚えていなくて、ローヌかな?と思って飲んでた。ヴァニラの香りがする。ネロ・ダーヴォラ50%、メルロ25%、シラー20%、カベルネフラン5%となんでもアリ状態。アカシアがローヌっぽさの素?72点うきうきワインの玉手箱の福袋8本8800円(2024/9/1)。単品価格は2178円。

10月5日

Sol Mar/Chile(ソル・マール/チリ)
Chianti 2022/Bellini(ソル・マール/チリ)
某学会の懇親会立食パーティーで出されたワイン。前者は普通のチリワイン(白、赤)。平板だけど中身がつまっており、こうしたシチュエーションにはよいのでは。65点。後者は実はびっくり。ベリーニのただのキアンティは家で飲むとつまらないワインだけど、チリワインのあとだからかベリーの果実味たっぷりで、凝集感もあり、さすがキアンティといいたくなるワインでした。73点。フォーレスト本郷内のレストラン・セルフィーユで。

10月3日

Vina Zorzal 2022/Navarra(ビーニャ・ゾルザル/ナバーラ)
スペインのガルナチャ。とは思えない、良い意味での軽やかさがある。エキスが強くヴォリューム軽めというのは、いままでの経験だとバランス悪く感じて悪印象だったけど、これは洗練された雰囲気に思える。で、それはいいんだけど、味はまだ開いていない。みかんの皮みたいな酸味とミントの香りがあるのはわかるけど、あとはお団子状態のガルナチャ。飲むのが早すぎた。74点。うきうきワインの玉手箱の福袋8本8800円(2024/9/1)。単品価格は1348円。

10月2日

Pays d’Oc 2022/Chapoutier(ペイ・ドック/シャプティエ)
ひさしぶりに飲む銘柄。期待通りの南仏味。ペイドックなので粗さもあるけれど、プルーンの果実味に黒胡椒のスパイス。値段を考えると質は高い。でもプラス100円出してコノスル飲んだ方が満足できるのも確か。73点。うきうきワインの玉手箱のワンランク上の赤ワイン10本セット7980円(2024/8/1)。単品価格は1078円。


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