●過去のDiary
- 12月17日「Mr.&Mrs.スミス」
- ブラットピットとアンジョリーナ・ジョリー の話題作です。
結婚5,6年目の倦怠期をむかえた夫婦。カウンセリングを受けているシーンから始まります。
どこか謎めいているところが魅力に思えたお互いが、だんだんと、気持ちが離れていく様子が描かれて・そして、極めつけは二人ともが1流のスナイパーである事件がきっかけでそのことがばれます。
そして、48時間以内に相手を始末しなくてはならない。
命を懸けたバトルをしながら、相手に対してまだ愛情があったことに気づきはじめる二人。
でも、それを隠しながら殺しあうわけです。究極の夫婦けんかというフレーズを聞いたことがありますが、本当にそんな感じ。仕事で相手を殺そうとしているわりには、むっちゃしょーもないことで口げんかになっちゃうし(笑)
好きだからけんかになっているのは見ている方としてはバレバレなんです。
こんな一見ばかばかしい映画が楽しいのは主演の二人がかっこいいってこの映画その1言でしょう(笑)。ブラピは、どこか抜けているところもあるキャラクターがくすりと笑いを誘ってくれるし(どうも結局は頭があがらないのよ)、アンジョリーナは、意地張っているところがみていてとてもかわいい。そして、とぉってもかっこいいのぉ〜〜。
男性と(それもブラピよ)なぐりあいの喧嘩していて、負けそうに見えないところがすごいよ。
衣装もファンサービスかってぐらいかっこいい装いででてきてくれます。スタイル男前!夫婦喧嘩のスケールも桁違いならば、殺し屋の組織も桁違い(って現実がどんなものかはしりませんけどね)、日本じゃちょっとありえない感じなのに、普通に見ていられるのって、映画のせいなのか・・ それともアメリカっていう国の持ち味なのか・・・
とにかく、小気味いい気持ちのいい映画でした。- 10月22日「ステルス」
- 誘われて見てきました。全く前知識なしっ。最近こんなん多いな^_^;
男性がみる映画かもしれないといわれましたが、戦闘機とか好きな人は違う楽しみ方もできそうでしたね。びゅんびゅん飛んでましたし・・・私は、単純に・・迫力ある部分はこわかったりしました(笑)近未来のアメリカが舞台。えらく性能のよい戦闘機を使って極秘に任務を遂行するという部署。
これがすごいんです。先の尖がったアニメの世界にしかなかったような物体。それを使って、雲のはるか上を通りレーダーに察知されないように目的場所上空に移動して、そのまま物を爆撃する。
正直、映画の最初はなかなか理解できず、入っていけず眠くて何がいいたいのだろぉ〜〜と思いながら見てました。
ベン、カーラー、ヘンリー3人の優秀なパイロット。新しい任務にあたってなにやら4人になるのは縁起が悪いとかって話しています。アメリカでは、奇数はよくて偶数はイマイチなのかな。日本で言う「し」という音の持つ意味とは違うようでした。
そして、その4人目・・というのが何かつかめなかったんですねぇ・・・^_^;。
中盤辺りでそれが人工知能を持った戦闘型飛行機であり、エディと呼ばれているのだと判明。
そのエディは一緒に任務を遂行するのですが、落雷を受けたのをきっかけに自我に目覚め暴走し始めます。
もともとは人ではできないことをと作られたものが、人を守るどころか危険にさらしていくわけです。
エディは、成長する脳といわれていました。一番近くにいたベンの影響をすごく受けているのが見ていて分かります。ベンは優秀な人でそれを自分で自覚していて、少し強引なところがありました。 命令も自分の判断で無視してしまうような・・・そんなところを学んでしまったのではないでしょうか。
そして、ベンの心の動きや人間身ある部分に触れると共に、エディもまた変化していきます。
ベンとエディの心の変化がラストまで引っ張っていってくれました。
なんでもないストーリーですが、ラストはちょっとぐっとくるものがありました。しかし、この話が実現したら怖いですねぇ・・・この話も現実ならば世界戦争になっちゃってますよきっと^_^;。勝手に進化する人工知能なんて作っちゃいけません。なーんて思っていたら人工知能をもったペットが発売されたとか・・・・
う〜〜む^_^;。映画の始まりに、最後に何かがあるからテロップが出ても最後まで見ましょう。みたいなメッセージがありましたが、同行者が出て行こうというので出ちゃいました。何が映ったのでしょうか??
- 10月10日「ラ・バヤデール」
- パリオペラ座の1994年に収録されたビデオを見せてもらいました。
この作品、一部の曲のみを使用されることが多く日本で全幕を上演されることはほとんどないです。
もうずいぶん前に一度だけ見た時には、プログラムちゃんと読んでみているとすごく面白かった覚えがあります。ただ、バレエってほんとちゃんと頭の中で筋が分かってないとダメですねぇ・・
それ以来だったので、今回も解説を見ながらの視聴となりました(笑)
舞いを奉納するというバヤデール(巫女さんみたいなもの)の中の綺麗なニキヤがその位の高い僧にみそめられるが、 ニキヤには密かに隊長であるソロールと恋が芽生えていて、それを拒むんですねぇ・・・
本来ならばその僧だって、求愛してはいけないらしいのですけどね。そして、二人が会っているところをみちゃって復讐心を燃やすわけです。
一方、ラジャが(たぶんこの地方か国かのえらい人なんでしょう)娘のカムザッティがソロールと結婚してほしいと思い、娘にソロールの姿絵を見せるんです。その絵に恋しちゃうカムザッティってばそこまではかわいいのですけどね。
んで二人の婚約は決定。なーんてすぐに話がまとまるのでしょうねぇ(笑)。と見ていたら、出てきたのがあの僧でして・・・ニキヤとソロールの仲のことを告げ口するわけです。まあ、ソロールは断れないのでラジャはそうは気にしていない様子だったのですが、それをカムザッティが聞いちゃうわけ。そして、びっくりすることにニキヤを呼んで諦るよーに言うのです。
ニキヤはもちろん承諾するわけもなく・・言い争っているうちにカムザッティに短剣を向けてしまいます。侍従に止められてしまったのですけど、カムザッティはニキヤを殺すことを決めちゃうらしいのです。
そして、婚約式・・・(この早急さがすごい)
いろんな踊りが踊られての祝賀ムード。ソロールとカムザッティのパ・ド・ドゥもあります。
最後にニキヤの踊りも・・これがなんだか悲しげなんですよねぇ(T_T)。しかし、悲劇はその後に訪れます。ニキヤが踊りに使っていた花籠の中から毒蛇が出てきて・・ニキヤはその蛇に噛まれて死んでしまう・・・
その後ソロールは、部屋に閉じこもり阿片を片手に夢を見ます。そして、影の王国のシーン。
幻想的なニキヤとソロール、そして死んでしまったバヤデール達の踊り。ここは有名でよく耳にも目にもします。ざっとこんな話で・・・これ以上のなにものでもないってところがバレエなんですけど(笑)
ニキヤとカムザッティの対決のシーンなんかは、すごく引き込まれるんですよ。制限されたマイムだれど、感情が伝わってきて・・・
ソロールは、ローラン・イレーヌ。すごく人気があるのは知ってましたが綺麗な人ですねぇ・・ずいぶんと前のビデオだから、かなり若い時のものなのでしょうね。
ソニアの方の表現力と繊細なところが好きです。カムザッティの方はもう少し力強い感じがしました。
それにしても、 さすがといっていいのかわかりませんが、パリオペラ座のバレリーナたちの美しいこと。外国人特有のケバさのない静かな美しさというのでしょぅか。体系もみな同じように細くてしなやか。 あこがれますねぇ・・・
足先のしなやかさはなんなんでしょね。まるでトウシューズを履いていないような、それ以上の動きにうっとりしました。
アメリカンバレエシアターなんかのだと、もっと肉体的だったりいろんな人種の人もいますし、もっと硬い感じがするものです。あちらを見るととっても情熱を感じて、NYに行きたいってなってしまうのなんですけど。こちらは、なんだか自分が動きたいというのではなくじっとみていたいって思うのが不思議です。3幕の婚約式の踊りなんかはとても楽しくて迫力のあるもの。また日本でもやらないかなぁ〜と 思いますが、かなり男性がたくさん必要な舞台は日本じゃ難しいですよねぇ・・(特に関西は)
影の場面の幻想的なところは、舞台が広くて・・・あの最初の部分の長さはあの舞台があればこそかもしれません。狭いと、どーもぐるぐるまわっているように見えるもの(笑)。
久しぶりに、バレエのビデオでひとりで興奮してしまいましたっ- 10月9日「L.A コンフィデェンシャル」
- 1997年の映画だそうです。
ロス警察が舞台。殉職してしまった刑事を父に持つ若き警部補エド(ガイ・ピアース)。刑事ドラマの担当だというジャック(ケビン・スペーシー)。 力づくで進め、女性に対する暴力を憎むパド(ラッセル・クロウ)。そして、その上司のダドリー。
バーが襲われた事件で3人の黒人少年を逮捕して英雄になったエド。 バドは、そのバー襲撃の被害者の中に相棒がいて、その彼の女性関係から事件の真相がそんなに簡単なものじゃないことに気がつき一人で捜査を続ける。 その動きから、エドも疑問を持ち始める。そして、自分がなぜ刑事になろうと思ったのかを思いだす。
それは、運良く逃げることができた人が大きな顔をして歩いているのが許せないから。
そんなやつのことを彼はロロ・○○と言う(後ろ覚えられなかった)。
一応終わった事件なので、彼はジャックのところに話を持ちかける。彼が追っていたゲイの殺人事件とも関係があるようなので 交渉成立。ふたりは事件を追い始めた。キーワードは「ロロ・○○」。真実を追う姿と権力をもって仕組まれた悪と戦う姿は引き込まれていく。
細かい組織の様子とか分かっていないところはいっぱいあるのだけど、3人の個性的な男たちがとても熱くていい。 型破りな捜査と発言・・・見ていて面白いがここの警察はどうなっているのだろぉと思ってしまう。 一応二人一組で動くのかなっという雰囲気のシーンもあるが、相棒は好き勝手に決めてるようだし・・
クライマックスは手汗握る迫力です。 ヒューマンな部分もありアメリカらしいなと思ってしまう損得勘定のはっきりしたやりとりもある。 弟の刑期を10年縮めるから密告しろとか平気で言っちゃうのだもの^_^;。そして最後の取引は・・いいんかぁ〜〜って(笑)余談ですが、ケビンスペーシーとラッセル・クロウってぱっと見似ていて・・・・見ているときは分かるのですが、 さっきその話聞いたのはどっちだったかしらんってなことがしばしば(笑)。
- 9月25日「ゴットファーザーU」
- ゴットファーザーといえば"愛のテーマ"でしょ(笑)ってぐらいに曲は有名。いや、映画がヒットしたから曲もヒットしたのだろうけど・・・
昔のものだから私は当然知らないわけで・・・曲だけでした。
数ヶ月前にこれのTを見まして、何がとは説明できないけれど、ヒトの関係とか全部理解できたとは言い切れないけれどとりあえず続きが見たい!!という衝動にかられたんです。
大河ドラマですよねぇ・・・コレ
PARTTでは、マフィアの世界に染まっていなかった末っ子のマイケルが、父の後を継ぐようになるところで終わってました。
ゴットファーザー役のマーロン・ブラントって役者さんの迫力にぶったまげましたね。そして、 見たことあるなぁ〜〜と思いながらも名前がでてこなかったマイケルが、アル・パチーノだったなんて・・と新鮮な感動もありましたね。
ちっちゃいけどかっこよいなと(笑)
そしたら、今回にゃロバート・デ・ニーロが出現。若くて・・スマートででも、声はかすれてて(笑) しかし、このふたり接点がみえないまま終わってしまった。
、ロバート扮する青年は、どうやら同じファミリー。NYでのし上がり、殺された父親の仇をとったところでこの青年の話は終了。ただ、ものすごーく冷酷になれて頭がいい青年に育っているのですよねぇ・・・
マイケルの方はNYを離れて、ラスベガスやら他のところで事業を始めていたんですよ、 しかし、中に裏切り者がいるっていうことが見えてきて・・それが実の兄。
血の濃さと、それゆえの感情と・・・そのうちに奥さんとの仲も壊れてしまう。負けることを知らないマイケルだけど、いつも問題は山積で。じっと見据えている目の奥には何をたくらんでいるのだろうかという感じ。
父親の代から使えてきたトムの時代の流れに戸惑う姿もなんか哀愁さそいますし、この先この二人の関係もどうなってしまうのだろうって見ていて不安になるんです。
忠誠をつくすというようなトムですが、それでも感覚的にマイケルについて行くことができなくなっているのではないか・と。
ラストは、許したと思われた兄を葬って、一人感慨にふけるマイケルの図で映画は終わりました。
ここでおわるんかぁ〜〜
次が見たい・・・・。
ただねぇ・・マイケルの周りの相関図が頭の中で整理できずぐちゃぐちゃのまま・・・^_^;
確か次でこのシリーズって終わりでしたよねぇ・・ ロデ・ニーロ扮する青年との接点は解明されるのでしょうか。そして、マイケル・ダクラスってばそれに出てきてなかったかなぁ〜〜と思いを巡らせてしまいました。- 9月19日「ヒトラー〜最後の12日間〜」
- 独裁者として名高いヒトラーのことは、第二次世界大戦を語る上で切り離せないことになっている。
話の中の登場人物としては数多くの映画で見てきているが、本人にスポットを当てた話を見るのは始めてかもしれない。ちょっと意外な気がするけど。
戦後60年という今年の夏にもろいろな特集番組が放映されていた。でも、ほとんどはアウシュビッツに関連するものだったように思う。
当時秘書をやっていた女性の話を元にされた映画。ドイツが負けるというその時、幹部はどうなってたか・・・ヒトラーは何をしていたのか・・・そんな12日間を描いている。
独裁者というイメージから連想するには、少々迫力がなさすぎる。これは、俳優さんの問題なのか、それとも実際にそういう人間だったのか・・・
彼女の台詞の中にも出てくるが仕事を離れた彼は、おおらかで優しすぎるほどに優しい。ただ、敵に対する冷徹さ人としての傲慢な独裁者としての部分もはっきりと浮かび上がる。同時に見ると人間が解らなくなる(笑)。
どんどんと戦況が悪化して彼の精神状態も最悪になり、部下にとって偉大な統率者がただの独裁者になっていく様は情けない。信じていたものが崩れていくときというのは一気でこんなにも脆いものなのだろうか。外に対しての戦況についてはもう語る時ではないようで、もっぱら市民の 様子、市街戦の様子が映し出される。
市街戦となった場所はむごい状態だった。
それにもかかわらず彼の心は現実から離れてしまっている。 戦争を勝ち抜くこと、彼の野望のためには市民が一時的に犠牲になるのは仕方がないとはっきり口に出す。 1歩外にでれば、爆弾が降っているという状況下なのに・・・
自分の中に閉じこもり、自分の意見が通らないと裏切られたと嘆く。
規律が乱れていく上層部。自決をする人たち。そして、そんな悲壮な状況の中の密かな楽しみ。全体を見て動ける者とそうでない者。 言われるがままにしか動かない者。その中での対立。
戦争に負けるということは、心までやられてしまうことなのかもしれない。
かつての日本でも同じような状況があったのか。そーいえば昭和天皇についてはあまりにも知らない気がしてきた。不思議だったのは、映画を見ていて現実的なのか非現実的なのかわからないというか感情がわいてこないのだ。
映画の作り手がなるべく感情を入れないで淡々と事実を述べることをよしとして作ったのかもしれない。
この映画の感想としてちらしに、殺人鬼の人間性を映し出してどうするのだというコメントが書かれていたが、側近の女性や子供にみせた笑みはうそではなかったのだろうしそれはそれで ひとつの事実なんのだから見せることがあってもいいのかと思った。- 8月23日「盤上の敵 北村薫」
- 鴨撃ちに行く途中ひとりの男と接触事故を起こす。運が悪かったのかその引いた相手がいきなり襲ってきた。そして、「鴨ってぇと、鉄砲打ちにいくのだよな」とぽそり。つぶやいた男=黒のキング
そして、黒のキングに妻を人質にとられ自宅に引きこもられた夫が白のキング。もちろんその妻が白のクィーン。
白のキング、クィーン、黒のキングのそれぞれの時間を話の中で進んでいくひとつの物語。
白のキングの話がリアルタイムで進んでいく。 自分の妻を人質とられて、警察とは別に行動する夫。地元の理とマスコミ関係の仕事をしている利点を利用して警察をだしぬき犯人を逃がそうと計画するのだ。それはすべて、繊細すぎるほど繊細な妻を早く助けるため。
白のクィーンは途中までは過去の回想。
この3人が交差する時、おもいもよらない展開になる。ヤラレタ(>_<)むずかしいな・・・と^^;(←またかいっ)。
読み進めるのが大変な1冊。かなりの想像力が必要。夫が、ゲームでもするように次々と手を打っていくところはとても魅力的。妻のピュアで優しい話も面白かった。ラストは私の理解でよかったのかどうかちょっと自信ないけど。でも面白かった。
北村さんの描く探偵さんなら、この入り組んだ関係もきっとみごとに解決して説明してくれでしょうけど・・。円紫さんが恋しい(笑)この話、昨年先日見た服部有吉さん振り付けで舞台化されているのです。どんな風になっていたのかますます興味でてきました。ただ、原作を読んでも解らないものましてバレエなんて抽象的なもので表現されたら、きっとお手上げだったんじゃないかなぁ。そうおもうと、なんでまたこの作品だったんだろぉって思うのであります。
- 8月21日「片思い 東野圭吾」
- アメフトのOB会があったその夜、西脇哲郎は久しぶりに女子マネージャー日浦美月に再会。しかし、彼女はかつての彼女ではなく男になっていた。
性同一性障害だったことを告白し、そして殺人を犯してしまったと告げる。
彼は彼女(彼)を守るために調べていくうちに、彼女はもっと複雑なしがらみ中で生きていたことがわかる。難しいな・・そんな気持ちで読んでいました。自らの性について悩む人物が何人か登場し、どの方もジレンマの中で生きていてどうしてもやるせない思いが物語を覆う。 どんな形でもいいから生きていてほしいという願う母親。違う名前で生きてしまっているからもうあえないという娘。
差別をしないという意識から、もともと差別をするという意識がないところまでならないとなくならないという。男と女は、表裏ではなくつながっていてどちらにもなれない人は、その真ん中にいるという表現が新鮮でした。
もともと、女性を主張する方々に疑問を持っていたのでこのあたりはものすごーく同意かな(そういう方がいらっしゃらなかったら男尊女卑的な風潮は変わらなかったのでしょうけど)。
昔に女性として関わったことのある人が、男として現われ自分の妻にずっと片思いをしていたと告げられる。それでも冷静にものごとを分析していける哲郎って男の人はすごいなと思う。
難解なテーマとややっこしい事件なのに友情と現実を絡めて読みやすくしてあり長編を一気に読み進んでしまう。
学生時代と今と、ポジションによる性格に絡ませて(ちょっと私には理解しにくいんですけどね、ポジション名とか頭に入らないの)と、変わらないもの変わってしまったもの・・・そんな時の移り変わりに重みというかしっかり現実を感じる。
「レイン レイン・ボウ」も仲間の数年後を書いているものだったけど それぞれの道を自分で歩いているといった軽やかさがあった。それは、作者が男性と女性の違いなのか、それとも主となっている人物の性の違いなのか・・・。どちらにしても、 今の世の中は、女性の方が自由な心を持とうとしているのかもしれないななんて思ったりもする。
ラストは、これでよかったのかと頭をひねるしむなしさも残る。でも、どうしようもないのならこれでよかったのだろうという終わり方。一筋の救いを置いておいてくれている。
謎解きの部分もあるが、これを解決できる読者はすごいなぁ(そういう風に読んだことはないのですが)。非現実的で、でも実際にあるかも・・こんな話。- 8月17日「レイン レイン・ボウ 加納朋子」
- 実家に帰ると母が図書館で借りていた。いつの間にかはまっているらしい。
その中で読んだことないものがあって早速。。。ラッキー
高校のソフトボール部、マネージャー志望で入った美久まで選手にしちゃうほど、人手の足りなかった部だったよう。それだけに先輩後輩抜きでの結束もあった。
それぞれが卒業して数年、社会人になっていた。
牧知寿子が突然心筋梗塞で亡くなった。チーズと呼ばれていた彼女は元々心臓が弱く、あまり運動神経もなかったが、それでもソフトボール部に入るぐらいで通常の運動は大丈夫な程度だったはず。お通夜の席では当時のメンバーがひさしぶりに再会する。しかし、一番仲良しだった里穂はなぜか欠席だった。彼女の死をめぐっての推理ドラマではない。それぞれの今を描いた一話だけで完結できそうな話が並ぶ。林真理子さんの「結婚物語」なんかに雰囲気は似ているが、ちゃんとちいさな謎がありそれを解決する偶然が日常を皮肉ってでてくる。ごくごく普通にありそうな、世間て狭いのねぇ〜〜って言葉ですまされそうなつながりだったりもするのがらしいというのか・・・。
ただ、確実にその話は連動していて、牧知寿子の存在とかかわりあっている。この1冊でひとつの物語なのだっていうのが強いのはやはり最終章。当時キャプテンで、数年経ってもまとめ役的な存在でありつづける陶子の話。
知寿子の死の真実や失踪してしまった里穂の謎もええぇ〜〜って形で解かれる。
人は真実をどこかで見落として生きている・・なんてメッセーなのかな。ちょっと辛口かもしれない。 けれどどこまでもほのぼのとした風を感じて・・嫌味がない。作者は人に対してすごく優しい人なんだろうな。
好きだなぁ〜やはりとしみじみ(^^)- 7月24日「服部有吉 2005 Presents」
- 服部有吉振付の舞台を見てきました。
昨年「盤上の敵」という作品を上演されていて、その作家さんが好きなもので見に行きたいなと思っていていけずじまい。今年は、ひょんなところからチケットどう?ってお誘いあったのでふたつ返事でGO。1幕はハンブルク・バレエ団の方々との「藪の中」。
これは・・・難しかった^_^;。本を読んでいけばよかった。コンテンポラリ系の振りで、 抽象的に表現されるもので・・・なんのこっちゃかわかりません。
最初は、ただその体、筋肉の優雅さに目を奪われていましたが、長くは続かず・・・睡魔が^_^;。 気がついたら一人死に・・・一人死に・・・と皆、自害(なんだろな)して幕は降りました。
こういうのも嫌いじゃないんですけど・・・芥川龍之介は・・難しいぞ。2幕はがらっと変わって・・・
彼の祖父である服部良一氏の名曲をつかってのダンスショー。
会場に使用曲が貼ってありまして、「買い物ブギ」から「山寺の和尚さん」まである(これが一番気に入ってしまった)もんで想像がちょっと付きにくかったのですが、ロシアン風のステップあり、フラメンコっぽかったり・・・ クラッシック風にもなり・・・振りも楽しくてダンサーの方々もすごくてもりあがりました。
手足の長いことったら・・・特に女性陣のダイナミックさ、男性陣の跳躍、そして、足先の綺麗さがたまらない。
しかし、昭和歌謡で踊るのってどんな気分なんだろぉ〜〜(買い物ブギなんてむちゃおかしい振りだったな)競演には、宝塚の花組みから蘭寿さんを筆頭に・・・・男役さん7名女役さん4名かな(女役さんはバレエきちんとやってる人選んだな、男役さんはそーでもない人もいるかな?って思ったけどどーだったんでしょね。)。幕あがるとテーブルがあってカフェかダンスホールかってな 雰囲気、でも立派にたからづかぁ〜〜していて、これまたどーなる?って思いましたが、違和感なくびっくり
踊っていないときには、後ろで待っているのですが普通に、一緒にしゃべってるし。
男性の方がフレンドリーなのかなぁ〜〜男性陣の方が一緒に舞台を作っているのだって雰囲気を感じた。
ハンブルクのダンサーの女性で日本人の方もいらっしゃいまして、その方なんぞは男役さんとがっぷり組んでおどってましたねぇ・・。 ひとり化粧違うの(笑)。パンチのある気持ちのいい踊りをされる方でした。
久しぶりに、宝塚の雰囲気も味わえて2度おいしい舞台だ。服部良吉さんは、ひとり小柄で・・でもおっきい女性をリフトしたりなんかしてたくましかった。
ラスト一人で踊ったスローなダンスは流れるようでうっとり。
カーテンコールはどれだけあったのでしょうねぇ。何度も何度もでてきてくれて盛り上がって終わりました。- 7月9日「ダニー・ザ・ドッグ」
- 合図は、彼の首輪をはずす。 そして、「殺せ」と一言。
それで、彼は敵に向かって戦いを挑む、瞬時に倒しそして殺す。
5歳の時に誘拐され、借金取りのバニーに育てられた。ただ、人を倒す道具として。
彼の手元には、ぼろぼろになった絵本とくまのぬいぐるみ。
話すことができないような、感情は何もないように・・・みえた。彼が、ひとりの男と出会う。盲目でピアノの調教師をしているサム。
見えないからか、彼はダニーに何の警戒心も抱かずに近づいてくる。そして、 ピアノに反応するダニー。
そんな時、バニーが襲われ撃たれダニーは仲間のものから抜け出す。
そしてもサムと彼の娘のヴィクトリアとの共同生活が始まる。
だんだんと、感情を取り戻すダニー。家族は一緒にいるもの・・そんな言葉が交わされた時。
目の前に昔の仲間が現れた。
ダニーは、サムとヴィクトリアを巻き込まないように戦う。そして彼の過去も徐々にみえてくる。ありえないけれど・・・いい話。
きっとめちゃくちゃな育てられ方をしたであろーに、ダニーの心は5歳のまま。 (行動もだけど^_^;)。とってもピュアな彼の言動から目が離せなくなる。
怖いからと子供のように、ベッドの下からでてこない彼。そんな彼が、食卓につき最初に 言葉を発した時は感動した。家族の写真の中に3人の写真を貼るところなんかもなんかいいの。
彼の首輪をはずすシーンは本当に緊張し、彼の過去が見えてくるとこっちも苦しくなる。
いろんなことをストレートに覚え楽しそうな彼をみているとこっちも楽しくなる。
ジェット・リーの笑顔よかった。
そして、サムのモーガンフリーマンの包容力が、ダニーと映画をすっぽり包み込む。 低い声がいいねぇ〜〜。アクションシーン迫力ありすぎて、見てるのがしんどかった(笑)。
ジェット・リーの瞬発力の塊みたいな動きはすごいとしかいいようがない。 刀持った男との対戦シーンはすごいを通り越して少し笑ってしまったけど(^v^)。
そして、バニーはゾンビのようによみがえってくる(絶対に死んだと思っていたのにねぇ)ものすごい格闘シーンのあとのラストはとってもいい具合。
絶対にありえないけど・・いい話でした(笑)←しつこいって(^_-)-☆。- 6月7日「キングダム・オブ・ヘヴン」
- オーランド・ブルームっていいかも・・・
それがこの映画の全てかもしれない部分もあるな(笑)。それだけじゃないけどね途中までは、頭の中がうにぃぃ・・・(-_-;)。ついていくのに必死でした。
筋が、なかなか見えてこない。オーランドが演じる主人公の背景なんかの説明も分かりにくくて・・・だっていきなり、父親だって人が現れて・・・鍛冶屋が騎士になるのよ。鍛冶屋ってこともあとになって理解したんですけど、鍛冶屋だったのかぁって(笑)。
んで、この人がこの人の主人でって形で納得してみていたら、その主人がでてきて・・って話が流れていく間にどんどんでてくる(笑)。 派閥とかもあって・・・結局名前全然思い出せない。
エルサレムという聖地をキリスト教とイスラム教が取り合いしているという大雑把な構想が見えた時にはたぶん半分過ぎてましたね。ただ後半、その戦争の映像は迫力満点で・・・若きリーダーの心意気に打たれ、心に入る部分もいっぱいで見ごたえある映画でした。 ちょっと下準備しておけば問題ないかもです。結局何の戦いかが問題なのではなく、その中で彼が持つ「信念」の強さや、 真っ直ぐさに魅かれ見入ってしまうんですから。
アホな指導者のおかけででボロボロになったエルサレム軍(この時は、エルサレムをキリスト教側が陣取っていたみたい)が、 町を守るために戦う場面では、兵士ではないものに向かって、この町を妻を子供を守りたかったら、武器を放すなと。 そうすれば、戦えるって。それを言う彼の目も聞いている民の目もほんとうに真剣。
何か守るために戦うのって素敵で、そういう人って強いなと感動してたわけです。同時に勝てるわけがないっていう状況だったから その運命に突き進んでいる姿を見ているのはつらかった。
そう、がんばったからって勝てる戦争ではなかったので、結局、物質的ではなく、精神的な勝利を得るわけです。ふたりの偉大な指導者が出てきます。
どちらもが、力を持っていて相手を支配したいという心はもっているものの、人としてやってはいけないこと、先のことを見通して行動する。
そういう指導者ばかりなら・・・流す血の意味もまた違ってくるのでしょうが、その周りには いろんな人がいるもので(-_-;)。今だ、エルサレムの聖地は血に染まっているのですよね(T_T)。
戦いが終結した後、彼が勝者の指導者に聞くのです「この街に意味があるのか」と。
それに対して「ない、でもすべて」と言って去って行きます。
なんともいえない思いのするやり取りですが、とても印象的でした。- 4月17日「ジャッカル」
- ブルース・ウィリスとリチャード・ギア競演の作品です。
ロシアかどっか東側だったのマフィアのボスの弟が、FBIによって射殺され(かなりおおざっぱにみてました^_^;)その報復として、米国の長官がターゲットになる。 雇われたのがブルース・ウィリス演じる正体不明の暗殺者ジャッカル。
切れ者のジャッカルに対するFBIには、デグラン(こちらが、リチャード・ギア)がいた。彼は、元IRAのテロリストでかなり重要マーク人物なんです・・・。服役中のところをいろんな条件ちらつかせて、協力させるFBI。
ジャッカルはどこにいるのか・・・長官暗殺は防げるのか・・・。
この二人が直接、顔をあわせる終盤は緊張感たっぷりで見所いっぱいです。いわゆる冷戦時代の東側の国の方の組織とか、アメリカの組織とか。。。アイルランドのテロリストのとか・・・日本人には(私にか?)ちゃんと筋立てて理解するにゃわかりにくい部分があるけれど、そんなことあんまり関係ないですっ。
ジャッカルの手際のよさと、それを見越して動くデグランの行動を追って行方を見ていくのが面白い。デグラン側には他にもドラマがありますし。
あと、二人の性格の対比もいいかなぁ ジャッカルは本当のスナイパー。冷たい殺し屋。デグランは、たぶん自分の利益の為には殺しはしないだろうなというような人物で優しさが見える人物になっていた。 (こうはっきり分けちゃうと、どしてもデグランに好感持っちゃいますよね)
ジャッカルは、淡々と大きな金額を動かして、えらいものを発注していく。偽名パスポートを使いいろんな場所をいったりきたり。 その度に扮装するんだが・・・・・これが私ツボにはまりまして・・・おかしくって仕方がない。ブルース・ウィリス七変化!これ見れただけで満足だったかも。相手にデグランがいなきゃ、翻弄されるFBIの図を楽しみ見ていただろなと思う。
殺し屋の役って聞いていたギアさまは、ギアさまで・・・笑うと目じりによる皺がイトオシイ(^v^)。
あと、キーワードは「女を守れない男」でしょうか・・
ふたりにゃ因縁があるようでして・・・何度かこの台詞ジャッカルからデグランに伝えられるんですよ。 その時々に意味があって重要ですっ。
単純に楽しめる作品でしたが、ラストデグランはあのあとどこに行ったのか・・・気になります^_^;。- 3月30日「仮面の男」
- ケーブルでやっていたので視聴。
舞台はフランス。暴君な現皇帝にあいそをつかし、かつての三銃士たちが、双子であるがために 自由を奪われていたもう一人の皇帝を救いだすという冒険活劇っぽいつくり。
双子に生まれた弟の方はは密かに田舎につれられていたのだが、前皇帝がなくなった時、 現在の皇帝が地下牢に鉄の仮面をつけたまま投獄させてまっていたのだ。人気のディカプリオが双子の皇帝の2役。いまさらなんですが、綺麗な顔だった(笑)。
彼の作品いくつか観ていますが、彼自身をどうこうおもったことがなかったんですよねぇ・・^_^;しかし、つるっつるのお肌にかんどぉ〜〜(笑)。そーじゃなくてっ、わがままな皇帝と、人のよさそうでちょっとおびえた感じの弟君の2役を演じてる彼をみて ディカプリオってばいいんじゃないのぉ〜〜って思っちゃいました。
全体的には三銃士の御三方の男気につきる!といった感じなんですけどね。 「すばらしい皇帝の下で使命を全うしたい」強い意志が素敵でほれぼれしちゃう。その言葉に行動が 備わっているからかっこいい。クライマックスの戦いのシーンなんぞはぞくぞく、それでいて 明かされる出生の秘密にはちょっと目が点になりながらも秘められた恋にはじ〜〜と(T_T)。
楽しかった・・・バックに流れる曲は、アレクセイ・ヤグディンが滑っていたので(彼の他にも男子のシングルではよく使われている時期がありました)耳なじみもあり、また、 戦うシーンとマッチしていて、数日頭の中をぐるぐる・・。彼のイメージとこの映画マッチしていて、選んだ人はえらい!デス(^^ゞ
「アビエーター」の公開を控えてか(ん?もう公開したんか?)、TVで放映されるディカプリオ。「ギャングオブニューヨーク」やってたのも改めてみると面白いし(先日地上波で放映してましたよね)、 「ビーチ」以外はいい映画にでてますよねぇ・・・
アカデミーは残念だったようですが、いいやんねぇ・・いい映画にでられるってそれだけいい映画作る人に使いたいって思われてることですからきっとそのうち賞はついてくるだろうなぁと思うよ。
「アビエータ」観たくなってきたなぁ〜〜ジュードロウ(それでも私は彼の方がすき!)も出てるしっ←完全に、宣伝に載せられてしまってるな^_^;- 3月27日「デビル」
- ハリソンフォードとブラットピット主演の「デビル」友人にDVDを借りましたっ。
アイルランドの独立運動の指導者のフランシス・マグワイヤーは、故郷を追われNYに身を隠す。NYの真面目な警察官であるトムの家に下宿する ことになったフランシスは、ローリーという偽名を使い、独立の為の武器調達のために動いていた。
トムはフランシスを歓迎し、娘3人の家族も彼を受け入れる。しかし、大量のミサイルの取引のトラブルから彼の身元がわれ・・・トムの 相棒をフランシスは撃ち殺してしまう。
武器の売人、英国秘密局、警察から追われるフランシス。トムもまた彼を追いかける。題名だけだと、もっと違う過激な話と思い込みそうですが、やりきれない思いのするでも人の心の通じる様を見せてもらえる ヒューマニズム感たっぷりの映画で、1997年公開ってことで、なんで見てないのだろ・・と不思議なんです。今は、 みときゃ良かったな映画館でという気持ちでしょうか。。
二人の間には友情は成立していたはず。 トムの家族は本当にいい家族で、その様子をみるブラットピットがなんともいえない表情を時折みせるんです。
結末を知っていたわけではないですが、どう考えてもその先二人が対決する状態になるのは目に見えていて・・・楽しそうな家族にすんなりと 入り込んでいるフランシスをみるととても悲しい気持ちになりました。
もっと二人が憎しみあったりするのかな・・とも思いましたので、わりとあっけなかったのでしょうか。
友人の間違いを嘘をついてかばったことをものすごく悔いるような男トムが、フランシスのことを好んでいても、 彼を逃がす手伝いをすることはできないはず。そのトムの葛藤もみていてつらいものがあった。ただ、彼が友人を殺した相手として追っているのか。 逮捕することが、トムを助ける唯一の方法だと信じているのかがわかりにくいのは残念。
あと・・彼の恋人の行動を見ていて女性はやはり、何があってもどういう方法でも相手の命を助けたいと願うものなのだなと痛感。 最後は、大量のミサイルとともに立ち向かうと船で出発しようとする フランシス本人は、たとえ玉砕してもきっと悔いはなかったように思いますから。
人を殺すことにためらいを見せないフランシス。結局彼は、打たれていてトムに発砲できなかったけれど、そうでなくても、 トムを打つことはできなかったような気がする。- 2月28日「オペラ座の怪人」
- オペラ座の怪人見てきました。
このミュージカルは、私の中でも上位に入る好きな作品。そのわりにゃ京都でやっていたときにゃ行かなかったけどさっ。それが、映像ではどうかと楽しみにしていました。
場内には聞きなれた音楽が流れていて・・・ちょっぴり聴きほれわくわくしてきた。だって流れてきたのが綺麗な歌声なんだもの♪。
オークションのシーンから始まって、シャンデリアが上り時代が戻る。この、シーンが昔のトーキー映画のような雰囲気の色合いで、過去がカラーっていうのもまた味がある。
ほとんどのシーンは、舞台そのまま進んでいく(若干違うのは、舞台化されるに当たっての変更箇所なんだろなと思ってみてました。)。
オペラの舞台シーンなんかは、生でみている方が自分がその場所にいる気分になれるし、気持ちが高揚するなさみしかったりするのですけど、舞台の裏の喧騒なシーンは、 舞台の上では見れないものでリアル感があります。当時の、まったく整理されてないよなぁ〜ってなごちゃごちゃの舞台裏。どういう構造かは分かりませんが、えらく階段が多くて、蒸気が出ているのはきっとアイロン室や、洗濯するところなのだろなと興味深々。ただカメラが動くので、目が回るよぉ〜って感じでしたが。
完全に比べてみちゃっていたわけですが、最初は歌詞がネックでした。
ちゃんと覚えているわけではないのに、頭の中をながれる歌詞と目の前のテロップがえらく違うことに違和感。歌にする為に日本語っていっぱいはしょってあるわけで・・それで十分につたわって来るのが分かっているから、どうしても説明書きに思えてしまうわけです。おまけにえらく堅い訳・・^^;同じようなタイプの映画「エビータ」の時には気になった記憶はないのだけど・・どしてかなぁ〜。
まあ、途中からは慣れたのと、そんなことはどーでもいいぐらいに話の中に入っちゃったので気にならなくなりましたけどね♪
クリスティーヌの女優さんが素敵で(やわらかくて透明な歌声っ!これって吹き替えじゃないですよねぇ確か)素敵♪ラウルの方の声もよかったですね。ファントムの方はかっこよすぎないか?(笑)。きっと素は2枚目さんなのでしょう。もうちっと渋いお声の方がよいかな?って気もしました。マスクを取るシーン、ラストの地下のシーンのファントムの心が痛くて・・
足長がおじさんかストーカーかって紙一重の状態になってしまっているファントム。自分の生き様を呪いながら、クリスティーヌに夢を求めたのでしょうね。
その彼女に、ゆがんでいるのは心だって言われちゃって・・・ああ(T_T)。
クリスティーヌはクリスティーヌで、父の声の代りのような存在の相手を自分が、苦しめている事実を目の前でみるとたまらないだろうなと・・
気がついたときにゃボロボロ涙でてましたっとさ。ファントムの生い立ちや、クリスティーヌの生い立ちなんかは自分がそれまでどう解釈していたのかもう、いちいち考えてみてないかったので謎なのですが、 こういうことだったのか・・と改めて頭の中に入ってきたりもしてました。
いいわぁ〜〜やっぱり♪この楽曲♪とうっとりし、作品の持つ耽美性にもうっとりして満足でした。映像も綺麗でしたし。
満足!でも、今度は舞台みたーい〜〜- 1月29日「ターミナル」
- トム・ハンクスが出演している映画は、なんかおもしろい。そんな気がしていきたくなります。彼自体が見たいわけではないですけどね(^^♪。
今回もまた、いい気分で映画館を後にできました。
クラコウジアという小さな国からNYにある約束を守るためにやって来たビクター。空港に到着し、あとは入国審査に通るだけ・・それだけのことが祖国がクーデターで崩壊、ビザが無効になってしまったためとめられてしまった。
空港のえらいさんは、えらい人物を抱えてしまったと頭を悩ます。 別に彼が悪いわけではない、しかし、これをどう処理すりゃいいんだって、考えたのが、ある数分警備のものを手薄にし、彼が逃げるのを黙認すってこと。 でも、彼はなぜか「待つ」って・・・
そして、彼は空港の改装中の16ゲートに住み着いてしまった。
馬鹿がつくほどまじめで、そして人のよい彼はそこで仕事を見つけ、いつしか 空港で働く人の人気者に・・・悲壮な状態の主人公なのにずっと笑えて仕方がなかった。映画の撮りかたもとってもコミカル。純粋なというか、あまりに不器用にまじめにたくましく空港で過ごすビクター。応援しちゃう気分になります。
自分の不運を悲しむシーンは少ない。それよりも、今どうしようかと頭をめぐらせる。もらった食券をなくしておなかがすいたらお金を稼ぐ方法を考える。 そして、荒れたゲートを自分用に改造して・・・そりゃ彼はどうやら建設現場で働く技量をもっている人だからお手のものでしたけどね。
逃げようと思えば逃げることもできた。ターミナルから出る方法は、 裏に回ればいくつもあった、それをせずにただひたすら待つ。他人の ことでは、必死になって法の裏を使おうとする知恵はあるのに、自分には使わない。決してスマートとはいえない姿がとっても好ましく見えててしまうのもトム・ハンクスならではないかなと思った。
彼は、空港でアメリカを感じますが、私たちは映画を見ながらアメリカを見る。しかし、改装中の場所に住み着いたりってアメリカでは可能なんでしょうかねぇ。空港内で従業員同士が結婚式あげちゃったり・・・仲間同士がとても 仲よさそうで楽しそうだった。
そして、上の責任者のもつ決定権の大きさにもびっくりしますね。ボスが一番なんですよねぇ・・・。このポスが彼を逃がそう逃がそうする葛藤もなかなかおもしろかったです。
人の恋の橋渡しをしていた彼だが彼にも、あこがれる女性が現れた。スチュワーデスの彼女は、不倫の最中。彼にいつ呼ばれてもすぐに行けるようにポケベルを手放せない、そう、彼女もずっと待つ人だった。
彼女とは、ハッピーエンドにはならなかったけど、一途に待ち続けた 二人のラストは待った忍耐に神が味方したといった感じで、とても気持ちよかったです。その彼女を演じるのは キャサリン・ゼタ ジョーンズ。
彼女は言うの「私は39歳、でも、普段は33歳と言う。そして、男の前では27歳というの」と・・・
それを聞いて、ビクターは、「私も昔は39歳だったよ」って・・なんかその 言い方がよかったな。
話の中では重要じゃないけど頭に残りました。 私もこの手で行こうかしら(笑)。- 1月15日「ロミオとジュリエット」
- 蜷川演出、藤原竜也、鈴木杏出演の舞台。
劇場に入ると、まず「まぶしっ」って思いました。
人の顔の写真がブロック状にがいっぱい並んでまして・・・舞台の方から客席に向かってライトが入ってました。
顔、顔、顔の中でお芝居があるわけなんです。何か意味があるのかなと思いながらみていましたが、 わかりませんでした(笑)。
ただ、その板から隠し扉のように入り口が出てくるのは面白かったかな。
台詞まわしは、シェークスピアそのもの。それでも、ものすごくシェークスピアの世界に入っている人と、 かなりナチュラルな雰囲気で流れるように話している人と・・・いろいろなのがいいのか悪いのか(笑)。 衣装も、モンタギュー家、キャビレット家を黒と白基調に分けているものの、そのまま家に帰れそうな人もいれば、 中世風のドレスやマントが出てきたり・・・でした。
いろいろな演出で映画で、舞台でと何度も見ているこの作品。好みがかなり決まってきているのかもしれませが 今回は・・・なんとなく違う。そんな感じですね。残念だけど。主演のふたりはさぞかし似合うだろうと楽しみにしていたのです。
でも、 藤原君は、思ったよりも男で(笑)・・・少年に近い青年というよりも雄だったんですよねぇ・・・見かけの線の細さとは違いどぶとい芝居すんです。 ハムレットも演じたらしいのですが、 そっちの方がイメージか?。そしてこれは演出なんだろうけどずっと動きまわってるんです。 。あれだけ激しい動きながら台詞がきちんと言えているのはすごいと思いますが、 なんか落ち着かない。おまけに汗だくですし・・・。ロミオが一途に突っ走る男というよりは、 ただの我がままなやつに見えたのは私がトシとったせいか??
杏ちゃんは、野性味のある素朴さがかわいかったな。
ロミオの追放が決まり、朝の別れのシーン何か不吉な予感におびえるふたりの芝居は、よかったです。
あと、乳母の人がロミオが追放ってわかって狂乱するジュリエットを見る目がよかったなぁ〜。 彼女としては、ロミオは悪党だと思っているわけですよ、 でも、目の前にいるジュリエットが本当に彼を求めてるのがわかっているから、彼女が喜ぶならと、ロミオを呼び入れる手助けをする わけなんですよねぇ・・だんだんと優しい目になっていくのが分かってみていて、うわぁ〜〜って思いました。
全体的に、冷静に見てしまいました。話の内容はもちろんのことある程度の台詞までも頭の中でこだまするものだから、 物語の先の楽しみってないんですよね。だから、どこか主人公と自分の感情がシンクロしないと・・・舞台の上が熱くなればなるほど、 冷めてしまった・・・^_^;
すごく不親切な舞台でもありました(笑)。半分以上は顔見えませんでしたもの。前の端だからある程度は仕方が無いのですが・・・
3階建てになっているセットがぐるっと囲んでいて、半分ぐらいから自分側は声のみになります。前にせり出した舞台の前方での芝居も多く、 それも、ロミオとジュリエットが向き合ってしゃべるものだから、片一方の背中のみというシーンが長く続く。 もう少し、中央で行ってくれたらどちらかの顔ぐらいは見えたかもしれないのに・・と思うとあまり面白くないですね(笑)。 ラストのシーンも全部背中ですから(T_T)。
↑の乳母のお顔に目が言ったのも、話している相手であるジュリエットの顔がずっと見えてなかったからかもしれない。舞踏会の出会いのシーンも、いつ出会ったの?って(笑)。ロザラインはどの方だったのかしら?。 座っていた位置の反対側の前でふたりでこしょこしょ・・・ここは台詞もいまいちよく聞き取れなかったんですよね(T_T)。 けっこ、このシーンってすきなんですけど。恋に落ちる瞬間ってすごく綺麗に描かれていたりしますし、期待しすぎたのでしょうか。
そう思うと、生身の人間の喜怒哀楽は伝わってきましたね。そのせいかなぁ〜こんなに、登場人物に対しての嫌悪感があったのも始めてかも。 コノ話って、人が嘆いてるシーン、喧嘩しているシーンが半分以上なもんで、イライラ感とかが普通に伝わって来てしまったのでした。
ジュリエットが結婚をしないって言い張った時の親の反応なんかね、なんなのぉ〜って怒ってしまったし、 ロミオの友人かたがたも・・うーん、ほんまにそこらでたむろってる若者よりもガラ悪くて・・・無茶見ているのが嫌だった。
おまけにパリス伯爵って・・・あんな人物像でしたっけ?
ヤダ・・・(笑)
あれが都一の貴公子なら、ロミオに恋してなくてもジュリエットにはおすすめしませんっ。
あんまり存在感のない役だけど、それだけにあの話の中で一番まともな人だった記憶があるのですが・・・違うかな。こんな気持ちでスタンディングの中にいるのはつらかったです(笑)。ひとり取り残されたよな気持ちになるんですよねぇ・・・。 最近多いなこういうの(T_T)
- 1月14日「ボーン・スプレマシー」
- ひっさびさの試写会でした。
この映画「ボーン・アイデンテイティー」の続編だそうで・・・
主人公は、ジェイソン・ボーン。どうやら暗殺者として訓練された人物で、前作で何かが起こった為、その機関 はなくなり、インドで女性と一緒に暮らしてるといったところから始まる。
ドイツで起こった秘密取引の場所でその人物たちが殺された。その場所にボーンの指紋が、残され彼は追われる。
彼は、インドでスナイパーに襲われ、彼女を死なせてしまい。その場所を引き払って 移動した先が、その事件のあった場所。もちろん彼は、自分が事件に入っていることを知らない。
そして、彼は、記憶喪失になっていて、過去の部分的な記憶をなくしていた。
ドイツでの事件と、ボーンを追う組織。そして、彼が失くしている記憶が絡みあうそんな物語。前作を見ていないので、最初はかなり頭の回転をフル活用というか、 想像力たくましくしないと見れませんでした(笑)。
ボーンという人物は、あまり語ず、もくもくと動くんです。動きに無駄がない。そして完璧。 スナイパーからと、指名手配されている各国の警察から逃げる逃げ方もさすがとしか言いようが無い。
カーチェイスのシーンなんぞもありますが、ロシアの車に詳しくない私でも、その車(タクシーなんですが)、 とても古いタイプのもので、そんなに走らないだろというようなものに乗って、あちこちぶつけながら 走るんですわ。
車って、あそこまでぼこぼこにしても動くのだぁ〜と妙なところに感心しながら見ていたら、 あとで、同伴者の人に動くわけないと言われてしまいました(笑)
また、それを追いかけていたスナイパーの乗っていたのはベンツだそうで・・・^_^;
彼の動きはただ逃げているのではなく、何かに向かっている。それは何か?そう思いながらみていたら・・ 最後は、ちょっと感動しましたね。
これが言いたかったんだぁ〜〜と。大切な女性を亡くして、彼の中に宿った一番大 切なことはこれだったのかと。マット・デイモンは不思議な役者さんですね。孤独な役がよく似合う。
前作を見てみたくなりました。- 1月4日「マーキュリー・ライジング」
- ブルースウイルス主演、1998年の作品です
FBI捜査管のアートが、あるパズル雑誌に組み込まれた国家安全保障局(NSA)の機密保安システムの コードを解読してしまった少年サイモンを守る為に奮闘する物語。
始終、はらはらしっぱなしでした。
サイモンを守る ことになったアートは、誘拐犯としてFBIに追われることになる。彼は少し妄想癖があるのかな? 唯一、真実を話す友人も最初は妄想かと疑う。
アートのことはほとんど触れていないけど、どこか病んでいて孤独感がある。
サイモンは、自閉症の少年。
それだけに行動が読めなくて、その方向でもなんどかハラハラした。
何百の人の秘密を守る為、一人の少年の命を消そうというNSAの棒弱無人さが、サイモンがそれに立ち向かう形になる 展開を応援したくなる。
クライマックスのしてやったりのアートの顔は最高!気持ちいいです。
そして、「知らない人」と拒否していた最初から最後の抱擁までの、アートとサイモンの見えない 心のつながりもまた、いい気持ちにさてくれました。
ブルースウイルスは 一見怖そうだけど、どこかやさしいアウトロー的なこういう役どころ多いですね、似合ってますし・・
私の知っているブルースウイルスよりはひとまわり細かったな。