●過去のDiary
- 10月11日「クローズド・ノート」
引っ越してきた香恵が、鏡の隠し扉の中に見つけたノート。
前の住人の伊吹の日記だった。彼女は、小学校の先生で その毎日がつづられている。
同じく、教師をめざす香恵は、いつしかそのノートを 読み進めていく。香恵の恋愛と、日記の中に綴られた伊吹の恋愛が重なるように 進んでいく。さらさらとした恋愛もの。
特別に何があるわけではないけれど、切ない気分に 涙する。
ふたりの女性の母性が印象的。
愛されるリュウとういう男性が子供なんだけど^_^;竹内さんの伊吹先生は、とっても優しくて綺麗で・・笑顔が素敵。 理想的な先生だ。いまどきこんな綺麗なかっこしてる先生も少ないだろうと思う。
「心の力」は忘れないでいたい。
舞台挨拶の態度が騒動になってるエリカちゃんも、どこにでもいるようで、 いないまっすぐなまっすぐな女性でよかった。
魔女裁判近くになっちゃってるのには辟易してますし、だからどうなんだ? ってなコト思ってる私でさえも 最初はどうしても頭の中に騒動の様子がちらつくのも確か。
もったいないなぁ〜ってのが正直な気持ち^_^;京都ですよねぇ??。
京都だと限定されるような撮り方は(お寺とか、名所とか)されていないけど 独特の色があっていいなぁ〜〜と思いながらみてました。
香恵の引っ越した部屋がとても素敵で・・・引越しをしたくなりましたよ。
かなり古い建物でレトロ感が素敵。
便利じゃなくても、セキュリティとかあまりよくなさそうでも(笑) 住んで見たいって思わせる。
そして、世間の女性ってあんなに夜の時間を長く有意義に過ごせるの?と 思ってしまいました。
ハーブティーですからねぇ・・・
私、ものすごぉ〜くバタバタ生きてるんですけど^_^;ラストは、ちょっとありえない展開にもなりましたが 優しい気持ちになれる映画でした♪
- 10月6日「めがね」
小林聡美さん主演の映画です。
「かもめ食堂」の監督さん。
流れる雰囲気は一緒。でも、もっとまったり。
映画の中に出てくる言葉そのものに「黄昏る」映画。
それができれば、とっても楽しめる。
しかし、一歩間違えば睡魔・・・でしょうね(笑)
静かな静かな、島が舞台。
春の設定ですから穏やかな海がとっても綺麗。
そこにひっそりと建つ「ハマダ」という民宿?
商売っ気のないハマダさんがご主人です。
そこにやってきたのはタエコ。
携帯電話のつながらないところに来たかったと言うのだから 何かに疲れていたのでしょうか。
観光するところも何もない場所で、たそがれることにも飽きたのか 一度は違うところに移動しようとするが・・・台詞極少!!台本ってどんなだ(笑)
そのぶん表情がものすごく語ってもいるん。
中でも、もたいさん演じるサクラの笑顔がおもしろい。すごいなぁ〜この方。 おかしいことしていなくてもなんか笑えてほっこりする。
前作同様に、謎は謎のまま終わり・・・
説明的ところはまったくなし。
もっと何かがあるのか・・と思わせておいて静かに終了。
それでも、タエコの心の中の動きが分かるのが不思議というか魅力なんだろうなとおもう。
都会から離れたくて来た離島(だよね)。
一緒にもってきた荷物は、おっきなトランクだけでなく 心の中にきっとあったのだろうと。人にはああいう時間って大切なんだろうなと。
ゆったりと時間をすごして、おいしいものちゃんと食べる。理想的っていえば理想。ただね「黄昏れる」
調べてみたら、
1 日が暮れて薄暗くなる。「空が―・れる」2 盛りを過ぎて衰える。「―・れて生気のない人」
だと。
ニュアンス的にしか知らなかったけど、人に使うことばではないのか???後から追いかけてきた謎の青年の加瀬くんもいい味だしていたなぁ〜〜
ハマダさんも・・・ハルナの実日子ちゃんも。
そう・・カキ氷たべてた女の子もかわいかったぁ〜〜
サクラさんのカキ氷私も食べてみたい。- 7月11日「上京はしたけれど」
イラストレータのたかぎなおこさんの、 イラスト入りエッセイ
イラストレーターとしては、よく分かりませんが、エッセイは ほのぼの感があって好き。
読んでいると、なぜかちびまるこちゃん風の 声が頭の中をよぎるんだなぁ〜(笑)
彼女が三重の実家から、イラストレーターになろうと 東京に出てきた頃の気持ちがつづられてる。
普通のエッセイ以上にイラスト半分なんで、ものすごぉ〜〜く簡素^^;。
きっと、この本に出てる何倍ものことを頭の中では考えては いるのだろうけど・・・全体的にのんびり屋さんなのかな。
いきなり、東京に出ていけば仕事はあるだろぉ〜と 夢を持って出てくるわけですが、東京に着いてから、 持ち込み資料を作ってたりするわけです。
こういう、行動力ってすばらしいと言っていいのか。
夢を突き進んでいけちゃう人って、無謀なことの 出来る人なのかもしれませんね。いろいろ考えすぎないで 行動できる人なのかも(職業によっては緻密な計算が 必要なものも多々あると思いますが、こういうクリエイト系はね)。ご家族の間柄もねぇ・・・ほのぼの
突然の上京宣言に特に止めはしなかったらしい。。。
大きなことをする時に、 何をするにあたっても、家族に説明するのが一番の悩み だったりする私にはちょいとうらやましい。東京って街は、東京住人以外の人には特別なものですよ。
そんなところにも共感しちゃいました。
年に何度も、出かけて今じゃ神戸に行くよりも多い回数 年間通ってますが、やっぱり住むとなったら・・・
大阪と東京、日本の2大都市なんですが・・・仕事レベルや芸術系の話になると 違いがありすぎますね。
三重ってどこ?ってな話題にも爆笑させていただきました。
私も、関東付近の県の場所ちゃんと把握していないものなぁ(笑)
近畿圏でも、三重と滋賀は知名度低かったりしますし^^;、妙な親近感デシタ。
ものすごぉ〜く身近な話題で、なんてことないのに、 いっぱい考えてしまう、1冊です。- 6月13日「逃避行」
隣の小学生の男の子を殺してしまったゴールデンレトリバーのポポ。
原因は、男の子がいじめたこと。
勝手に庭に入り込んで、叩いたり腐ったものを食べさせたりしていて、 注意はしていたが、やめられなかった。
そして、この事故。恐怖からパニックにおちいったポポは、 本能で戦ってしまった。
ちゃんとしつけをしていたことは、町内会の会長さんも認めていたが、 それでも、殺人犬のレッテルを貼られたポポは、 処分される道から逃れることは難しい。
飼い主の家庭はどこにでもある普通の4人家族。
ペットショップでも処分される寸前に購入し、ずっと一緒にいた老犬。
殺すわけにはいかない・・・
更年期を迎えた妙子は、夫が隠してためていた貯金を持ち出し、 ポポと一緒に家をでる。篠田節子の作品なんですけど・・・ なんでこっちの方向にいくのぉ・・・
最後まで読み終わって思ったのはそのこと。
逃避行っていう題名からは想像できなかった始まり。
犬は殺されなきゃいけないのか・・・そんな社会的な思想のものになるのか と読み薦めていくうちに・・・どんどんと、話の方向が違ってくる。予想外の展開。
でも、考えてみればものすごぉ〜くらしいんだ(笑)
トラック運転手に拾われ、遠くの姪を頼り・・・たどり着いた山奥の 家。
そこで、わずかのお金で自給自足な生活を強いられる。
人間が生き伸びるということは、単純なことかもしれない・・・とは彼女の言葉。
彼女だけでなく、ポポもまた野生に戻っていく。
その描写がすごくて、ホラーよりも怖い。
最後まで救われなかったような・・・でも、まっとうしたんだよなってな気持ちがあって複雑。
決して、後味がよい小説ではないけれど、うわぁ〜〜と心の中で引きながらも、 引き込まれていくのはなぜなんでしょねぇ・・・夫でも、子でもなく、彼女が最後に信じたのは・・・
これがキャッチフレーズ。
最後に信じたのは犬。
人間と違って犬は裏切らない・・
それが結論だとしたら寂しい。そんなことはないってきっぱり言い切れないけど。 でもね、妙子さんの見方が違ったら・・・違う人間関係が 生まれていた気もすると思えるから、まだまだそうは言い切りたくない。しかし、篠田さんは人を世捨て人にするのが上手だ(笑)
- 5月28日「さまよう刃」
東野圭吾さんの作品です。
犯罪被害者のこと、未成年の犯罪・・そういったテーマの小説が増えてきているように感じる。
それだけ、世間の感心がそこにあるのでしょうか。花火大会の夜に拉致され、強姦され、薬を打たれたせいで死んでしまった少女の父親。
罪の意識はあったが、仲間が怖くて犯罪を手伝ってしまった少年。
その事件を追いかける警察の視点の3方向から細かく書かれている。
悲しみの中密告により、犯人の名前と住所といつも置いてある鍵のありかまで知ってしまった父。
そこに行くと、ビデオテープがあってそこには、娘の最後が映ってた。
その場に、帰ってた犯人、父親は文化包丁で刺してしまう。
そして、聞き出した長野の別荘地という言葉 だけを手がかりに、もうひとりの犯人を殺すべく行動する。
警察は複雑だった。もうひとりの少年を探しても軽い罪にしかならないというのは 過去の事例からみても明らか。父親が復讐をしたい気持ちはよく分かる。それでも、第2の 殺人は防がなければならない。なんのために??少年を助けるためにか・・
誠は、自分が警察に話してしまったことをその少年にばれると、 仕返しに合うと、父親に殺してしまって欲しいと願っていた。警察が先か、父親が先か・・・ばらばらだった人がひとつの空間に 徐々に近づいていく感じがはらはらして引き込まれる。
警察の人間と同じように複雑な気持ちになって考えさせられる。
人を殺してはいけないという道徳観がいらいらするぐらいに邪魔になってくる。
いけないことなんだけど・・・でも・・・復讐を遂げさせてあげたいと。
少年だから、病気だから・・で刑が軽くなる現実の善悪をみつけるのは難しい。
事件は一応の収束になるが、 小説の中でもその答えはでていない。
え??っと思うおまけつきで・・(笑)
ドラマとかになりそうな話でもありました。- 5月15日「アウトブレイク」
ケーブルテレビで視聴。
「すさまじい伝染力と死亡率を持つ未知の病原体の脅威と、それに立ち向かう人々の姿を描いたパニック・サスペンス。」
みた後に調べてみたらこんな解説してありました。
これ見ていたら、私は観ませんでしたよ^_^;
こわかった・・・
こういう現実にありえそうなパニック映画は、ホラー以上に怖くて苦手。
最初はベトナム戦争?だったので、戦争映画かと思ってみちゃったわけです^_^;。 何度も余所見しちゃいましたけどねぇ・・・すさまじい威力の伝染病が、アフリカの村で発生。
それを米国陸軍伝染病医学研究所のリーダーであるサムのチームが出向いて調べる。
その伝染病は、潜伏期間が24時間。発病すると体にできものができてそれに膿が溜まり 1日少しで死んでしまう。
その状況を上司のフォードに伝えるが研究をすることを辞めるように支持する。
その後、カルフォルニア州の村で、発病者がでてしまう。
悪いことにその病原菌は進化していて、以前は空気感染はしなかったものが、 するようになっている・・・
そんな伝染病が流行っていることを知らない住民は次々に、菌に犯されていく。感染源が輸入されたサルだということは、見ている方は分かるが・・・
そのサルから直接感染した男はすぐに死んでしまうので、闇の中。
元菌を探がさないと、血清が作れないというので必死になって 探すサム。
ただ探すだけでも大変なのに、実は上司の過去には、 この伝染病が流行った戦地をそっくり爆破させてしまったということがあり。
今度のことでそれがばれるのでないかと、サムにストレートに仕事させてくれないから大変。
ヘリコプター同士の銃撃戦なんてぇハラハラするシーンも。
鳥インフルエンザなんてのも出来てきて、進化つづければ人間に感染 するんじゃないかと言われている昨今、なんか物語中だけじゃなくものすごい現実味のある話。
作られた1995年当時なら、もう少し物語の世界としてみれたのかなぁ〜〜。
それにしても、感染を防ぐために街ごと爆破して死滅させてしまうって・・・
それも大統領命令・・・^_^;
ありえないと思うが、言えなくないところがアメリカなんだなぁ〜〜。大統領の権限が大きいから 人によってはやっちゃうよね。
そんなこんなを映画にしちゃうのもハリウッドだなぁ〜と、ラスト近く落ち着いてきた時にゃ そんなこと思いました。映画の中は、血清がすぐにできちゃうからハッピーエンド(といってもすごい人が死んでる) で終焉するが、現実だとこんなにうまくはいかないだろうから恐ろしい。サルだって そんなにみつからないよぉ(笑)
- 5月1日「さくらん」
安野モヨコ原作の漫画の実写版映画です。
漫画は読んでません。ケバイ色合いのキモノ姿の土屋アンナちゃんのちらしを見て惹かれました。
もともとこの時代の廓の話は好きなのです。わけも分からず子供の時から見てました。
話はというと、前半、昔とはちがい(笑)ものすごく描写が生々しく こりゃ、R12指定ってのも分かるなとぼんやり見ておりました。でもこの規定親がついていればみれるんですよねぇ・・。
私が親なら中学生の子供と一緒にはみたくないよな気がしますが・・・満開の桜の咲く季節、吉原に売られてきたきよ葉、まけん気が強いきよ葉は、毒々しいこの世界に飲み込まれそうになる自分を感じ、脱走。もちろん捕まってしまうが、 世話になっていた花魁の口車に乗って、「花魁になってやる!」と口走ってしまう。
そして数年経ち、きよ葉は売れっ子に。そして、トップの花魁に・・・のっけから映し出される、毒々しい色した金魚。金魚は、川で3年すごすと鮒になってしまうらしい・・・(しらなんだ)。綺麗な金魚でいるためには、その金魚鉢の中にいなければいけないと、囲われた場所の中で 綺麗に着飾って生きる遊女を比喩したような表現で金魚が使われていた。
生々しいのは最初だけであとは全体的にコミカル。もちろん、不器用に必死に生きるきよ葉の 生き方は、痛々しくも切ないものではあるのだがからっとしている。
本気で好きになった男に会うために脱走してその男の家の前での再会。
困った顔や、泣き顔を思い浮かべ、そうしたらどなってやろうとか 思っていたわけだが・・その男は、くったくの無い笑顔。あの笑顔みちゃったらねぇ・・・ ってな笑顔。申し訳ないが吹き出してしまいました(笑)。その笑顔の持ち主は成宮くん。ぴったり。ひとつの町としての吉原の中の人々の、女同士のいがいみやいやきつい部分もあるけれど、 思いやって生きている部分も描かれている。女将や旦那とのやりとりも味わいを感じる。
そして・・・かっこよかったよぉ〜〜安藤政信くん。ずっときよ葉を見守っているわけなんだけど、 クールでそれでいて優しい。惚れましたぁ(笑)一番興味があった衣装や美術は、見事。写真集とかあったら欲しいぐらい(あるらしいが)。
きよ葉の花魁道中の時のものなんぞは、決してその時代にはないラメ生地も使われていて、 色合いもゴスロリちっくで素敵。
当時の独特のきつい色合いと現代の色合いが融合している感じがして見とれてしまいました。姉さん花魁の管野美穂ちゃんや木村佳乃ちゃんも貫禄たっぷりで豪華で綺麗だった な。役柄的には反対の方が私のイメージかな。
- 4月30日「涙そうそう」
妻夫木くんと長澤まさみちゃん主演で映画になっていた小説です。
映画がヒットしていたかどうかは知りませんが、 いい話でした。
連れ子どうしの再婚で兄弟になった二人。
最初の出会いは痛い思い出。妹のおでこを縫うことになると・・・
明るく働き者の母親と、音楽をやってる父親。
4人で暮らした楽しい日々は長く続かず父親は蒸発、「ヘヴィンズ・ドア」 という店で二人を育てていた母親も他界してしまう。
妹を守ってやりなさい。そんな言葉を頭に残して兄は妹と共に 祖母や叔父のところで暮らす。
大人になり、母親の姿をおいかけてか店をだすことを夢見る兄。
まじめで明るくて・・・がんばって生きる。それでも、だまされてしまったり・・・
兄弟には血のつながりはなく、そのことを妹には隠してやってきた。
どんどんと美しく成長する妹に複雑な思いを抱きながら。
普通の兄弟にはない絆。
大切に思いあう兄弟なのに、なぜか運命は優しくなかったりするんだ。
ラストは、涙があふれてとまらない。
祖母が言う、「長い命も短い命もある。しかたがない」「自分も 若いころに戦争で大切な人を無くしたが、結婚もして子供も生み ここまで生きてきた」と。一生懸命生きるということをシンプルに描いている話で、 出てくる個人の魅力にどんどんと引き込まれていく。
たくましく生きる人たちの笑顔と明るい太陽が頭をよぎる。
それと反する影の部分も描かれているが、どこまでも優しく 感じるのは、 沖縄を舞台にということが先入観としてあるせいか。
少し前からよく耳にするようになった「なんくるないさ」という言葉。
この言葉も登場する。
沖縄の人の生命力があふれている言葉で、その過去がいかに 大変だったかも感じられる言葉。
ただ、沖縄の人だけじゃなく、そうやって生きていくことのできる 動物なんじゃないかと感じた。映画みてみたいな・・
- 3月11日「ドリームガールズ」
すごいパワーの映画でした。
3人の女の子が歌手を夢見て、歌っていた。その時にティラー(ジェイミー・フォックス)という男に目をつけられ、当時人気のあったジェームズ(エディ・マフィ)のバックコーラスに。
そして、3人は「ドリームガールズ」として売り出されることになるが、 白人社会に進出するため、白人に気に入られる容姿のティーナ(ビヨンセ)をリードボーカルに。
歌の上手さでは一番だと思っていたエフィー(ジェニファー・ハドソン)は、しぶしぶ了承するが、 ティーナとティラーが仲良くなったこともあり、荒れてしまい仲間からはずれる。
どんどんと人気がでていくドリームガールズ。しかし、ティナーの商売主義のやり方に 着いていけなくなっていく・・・ミュージカルがあるのは知っていたし、中で流れる曲もおなじみだったので、 実話?とか思いながらみていましたが違うよう。
話の内容は、アメリカンドリーム的なもの。ミュージカルなもんで筋としては凝ったものではない。それだけに、おっちゃんには物足りなかったのか・・・隣でいびきがぁ〜〜^_^;
同行のおっちゃんも途中で沈没。
いびきの中での鑑賞となってしまった(ーー;)。しかし、そんな音はかき消されるような迫力。
ビヨンセってこれまた名前は知っていましたが綺麗な人。ヴォーグの雑誌掲載の写真とかは モデル並。ものすごい化粧も似合っていた。
劇中声に特徴が無いなんぞ言われる役でしたが、ラストに歌った曲はものすごく訴えるものがあり、 それまでは役として歌っていたのだろうなと思わせる。
エフィーのジェニファー・ハドソンは、アカデミーで助演女優賞とってました?
声量と存在感がものすごい。ベビーフェイスはチャーミング。
長い怒りのシーンがあるのですが、そりゃそりゃものすごかった。
この手の音楽が好きな人にはたまらないだろなぁ〜と思う
私は、もう少し押さえ気味の方がいいかも(笑)。圧倒されすぎて、疲れる。でもサントラ欲しくなりました。ティラーが、強引に売り出して彼の戦略がうまく行った。ただ、彼は芸術家ではないので、 彼女たちの歌に対するこだわりだとか思いを無視していく。
それで、どんどんとファミリーとして一緒に歩いてきた人間が離れていく様はみていてつらいものがある。
お金の力で、押さえつけようとする彼は間違っているけど、 彼女たちはそのおかげで自分たちがスポットライトの中で生きていることを 考えていないところなんぞは、彼が気の毒だったな。
ラストは、いい感じで感動もの・・・・デシタ。
- 3月9日「マリーアントワネット」
舞台の方が一段落したので、見たいなと思っていた映画の方を見てきました。
あぶなかったぁ〜〜レイトショーも今日まででした。本当は明日にでもゆっくりとおもっていたもんで 慌てた(笑)
そりゃ1月に公開されているのですものいつまでもやっていてはくれないですね。14歳で結婚してから、ヴェルサイユから出てパリに行くところまで。
聞いてはいましたが、ラストのあまりのあっけなさにびっくり。
マリーの人生、余韻もなくぷっっり切ったように終わりました。テレビでの宣伝のイメージでは、ものすごくおきゃんで遊んでいるマリー。
開き直って贅沢を満喫しているという感じを受けていた。
その印象はちょっとちがったかな。
お世継ぎが生まれなくて、やきもきするマリアテレジアからの手紙や忠告を聞いている 様子はかわいそうだった。
コミカルに描かれているので、あまりにそこに視点が集中しているのが おかしくもありましたが、はっきりと子供が生まれなければ結婚は成就しなくて、 立場が不安定と言われちゃうんですもの。原因はルイの方にあるっていうのが明白なだけに 気の毒。
貴族社会の、陰湿な部分もさらっと描かれています。人の噂ばっかりやぁ〜〜(ーー;)
マリーの着替えを手渡しする人物は、そこにいる一番高貴な身柄の方と決まっていて、 次から次に、位の高い人が訪れてきてなかなか着替えられないといった シーンで「馬鹿みたい」ってな言葉を言いますが(さすがに史実ではないだろうなぁ〜)、 ほんとうに今の感覚でいうと「馬鹿みたい」なことを真面目に行っているのです。
食事風景や、寝室の様子なんぞをみていたら、マリーが贅沢をしなくても いずれはあかんようになっていただろうなと思える。
昔の王室はどこでもあんなものだったのかな。某ドラマの韓国の王のごちそうも すごかったしなぁ〜〜。しきたりを重んじて、パリに行かなければならないような状態になっていても まだ同じような食事風景をつづけているのが滑稽でもあり、物悲しくもありました。
この辺の感覚はわからないですね。
ものすごい数の民衆がヴェルサイユにやってきているのがわかっていて、 パジャマ姿でベットに入っているのは不思議な感覚です。(いつ何があるかわからないのに 着替えてねませんよねぇ(笑))ポップでかわいい映画を期待していったのですが、そういった意味でも 少し物足りなさが残った。
多分・・主演の女優さんが私好みではなかったというのが大きな原因なんだろうけど^_^;。
あんまりにもフランスの人にみえなくてアメリカンな雰囲気!!
キュートな笑顔は、時折かわいいなと思うけどドレスがあまり似合わないようなキガシタ。 ネグリジェ姿の方がにあっていかな。
母親になって落ち着く少し前の頃のドレスは素敵。
すごく細くて肩幅無くてお顔が大きく見えるし、一番気になったのが背中の線の丸さ。
普段猫背ですか??と。
ハローって英語なのもなんとなく違和感だったな(笑)。フェルゼンは、プレーボーイだった(ーー;)。あの後、 助けに行ったのが不思議なぐらいの人物に描かれていた。どちらが史実に近いのか
建物は豪華で、パリに・・・ヴェルサイユに行きたくなる映画でした(のせられてるのか?)- 1月11日「解夏」
さだまさしさんの小説です。同名タイトルで映画にもなっていて、ドラマにもなったかな?
映画かドラマどちらかをTVで少しだけみたことがありましたが、短編集の中の1つだったのですね。
どの話も、静かに進んでいきます。そして涙でます(笑)。電車の中とか喫茶店とかで読まないほうが よいでしょう。悲しい涙ではなく優しい涙。なんでこんな優しい物語が書けるの??「解夏」は、ベーチェット病にかかり、視力がなくなりつつある状態で懸命に自分を保ち、 戦う男性のお話。その婚約者と母親とのやりとりがとてもいい。
「秋桜」は、フィリピンから農村に嫁にきたマラヤが主人公。
田舎の風習から、姑との間から、護ってくれた亡くなった優しい義父を思い出しながら送る生活を 描いている。
うまくいっていないと思っていた姑から出た言葉。その一言でマヤラは救われただろうな。
「水底の村」は、久しぶりの同窓会の帰り恩師と共に、幼馴染で一度は同棲していた敦子に会った純一。
ダムに沈んだふたりの故郷。そのムラが水不足で浮かび上がってきた。
一緒に埋めた宝箱を一緒に取り出すことができるだろか。
敦子の子供の純平とのやりとりがとても温かい。
「サクラサク」は、家庭崩壊の危機に立ったエリートのサラリーマン俊介。
痴呆になってしまった父のことがきっかけで、再び家族の扉が開いていく様子が書かれている。
時折正気になって話す父親の言葉の重みが心に残る。人は、こんなに強くなれるのか・・そして優しくなれるのか。
壊れてしまったり、亡くしてしまったり・・・それでも、懸命に生きていて悪いことばかりじゃないと 思わせてくれる。
どの話も、物語が終わったところが出発点。ベーチェット病は、視力がなくなったことイコール 完治なんだそうな。その他の不快な症状がなくなるんだと。
視力がなくなることへの恐怖からも解放される。そして、そこからの人生が始まる。
悩んでいたマラヤも、姑の一言で新しい人生を送り、純一は敦子とまた始まるだろう。 俊介は、家族を立て直していくだろう。
小説だからというような進行はあるけれど、さださんは人が好きだなぁと読んでいて 思うことしばしば。
年輪を重ねてきた人の言葉を大切にする人だ。なんだか無性に人に優しくなりたいと思った。