●過去のDiary
- 6月29日「夕凪の街 桜の国 」
DVDで視聴。
ぴかは落ちたのじゃない落とされたんだ私が死んだら、原爆を落した人は喜んでくれるじゃろか 13年もたったけどまた一人死んだと
さらりと口にした言葉が、彼女の思いを語っているのかも知れない。
その他の部分では決して責めている風でもなく すべてを受け入れて生きている皆実の口から。このDVDの前に「ヒロシマ・長崎」の予告が入っていて、 そこでは、投下した人物のコメントがあった。
彼は決して喜んでいる人はいなかった・・と。
その言葉を信じたいし、それでもなおこういう悲劇はなくならないものなんだなと 悲しくなった。物語だから奇麗に描かれてはいるのだが・・
それでも見ている方は苦しくなくる。
原爆投下から13年の広島。
皆実は父親と妹を亡くし、母と共にあばら家で暮らしている。
つつましやかというよりは貧しい生活。
それでも、不幸せに見えないのは映画の中の世界だからだろうか。
妹は彼女の背中で死んでいった。
投下直後、妹をおぶって街を歩いた彼女が被爆していないはずはない。
長生きしてね・・・
そう言って引き取った顔はやすらかだった。生き残ってよかったのだろうか
それは戦災を生き抜いた人の口から語られる言葉
今、客観的にみると生き残って悪いはずはない。
なのにそう思わずにはいられないのだろうか。当人たちでないと分からない 感情。それでもそれを見ながら感じるのは必要なことだと思う。桜の国は現代。
原爆の話は終わらない。
ぱっと切り替わって映し出された現代の人間模様はなんだか味気なかった(笑)
決して、戻って暮らしていけるはずはないけれど、静かだった時代 をDNAはどこかで求めるのかな。
皆実の弟は、定年を迎えたトシになっていた。
皆実が死んで50年目。最後の時の場所で当時を思いだすように 皆実の彼氏と会う。
その様子を遠くから眺めるの娘。
母親も祖母も原爆が原因で死んだのかも知れないのに、 そんなことを言う人もなかったと言うのがちょっと信じられない話。
そういえば「夕凪の街」の方でも、なんでそのことについて 話をしないのだろうかっていう台詞があったっけ。
当事者の子供や孫までもが知らないという事実は、悲しい現実。
物語の最後の方で、娘に昔のことをぽつりぽつりと話し出す。 ほっとする一こまだった。静かに心の中に浸透してくるような映画だった。
戦争によって傷つく心を忘れてはいけない言われてる気がした。- 2月11日「銀色のシーズン」
スキーをしなくなってどのぐらい経つのだろ??
父親の影響で子供の頃からやっていたので好きだったのにな。もう 怖くて出来ない。雪山を好きなようにすべる3人の男たち。神業ぁ〜〜とかおもっちゃう映像から始まる。
城山銀を中心とした、雪山のなんでも屋。
界隈では有名な、度のすぎたやんちゃ者。それも事情があって大目にみてるってところか。
この城山銀は日本代表にもなるモーグルの選手で、 その頃は、この村はモーグルの村としてにぎわっていた。
彼が怪我をして選手を辞めちゃった状態になってからは、寂しくなっていたその村起こし として、考えたのが雪山での結婚式。
山の上にチャペルを作っちゃった。
結婚式第一号に応募してきたのが、田中玲奈ちゃん演じる七海という女性。
旦那は、後で来るからと独りでやってきた。
このチャペルでは、最期にふたりでウエディングロードを滑り降りる設定になっていたが、 彼女はスキーが出来ない。
ひとりで、練習をしているところで城山銀と出会う。瑛太、玉山鉄二、青木崇高に田中玲奈
このメンバーにスキー場って、考えただけでさわやかなものを想像する。
学園ものまではいかないけど、ちょいと見に行くのはためらってしまうものだが、 誘われたので。
ごちゃごちゃ言ってるけど(笑)、基本的にかわいいお話は好きなので純粋に楽しめた。
恋愛ものというよりは、何かに躓いた若者が、それを乗り越えるきっかけを つかんでいくような・・・そんな話
悪い人はでてこないし、見ていてかわいいぐらいに皆が不器用。彼らをとりまく村のおっちゃんたちもね。
國村隼さん、杉本哲太がいい味だしてた。
生きることを真剣に考えるようなそんな姿と展開に素直に感動してみました。
勝手に大人になって勝手に老けてきた思考回路^^;、 たまには、こういうエネルギーに触れるのもいいもんです。- 1月5日「ALWAYS 続・3丁目の夕日」
大ヒットとなった映画の続編。 昭和30年代のノスタルジックな色合いがなんともいえない。
今ほどは便利ではないけれど、人が未来に希望が持てた時代。
高速道路が通るんだよって言って、キラキラと21世紀を夢見てる子供がいる時代。鈴木オートと向かいの駄菓子屋の茶川、この2件の家族が芯。
鈴木オートのところには、父親の事業の失敗の為に預けられるようにそこの息子と同じ年美加ちゃんが やってくる。
芥川賞をめざす茶川の暮らしはかなり厳しく、せっかく一緒に暮らせるようになった 淳之介ともその父親に、ちゃんとした暮らしができるという証明ができなければ、 一緒に暮らすことをあきらめる約束をさせられる。1作目は、ずいぶん前にTVで見た。
続編が1作目を超えるのは難しいというけれど、これはそうじゃないって 出演者の誰だかが言っていたがほんと良かった。
どちらがっていうよりも最初から続きものとして 作られていた作品なんじゃないかなって感じだ。前作の3ヵ月後っていうからなのかもしれないけどね。
東京タワーができた頃の下町の日常。
人が熱くて一生懸命だからかなぁ〜〜、些細なことがものすごくドラマチックにみえてくる。
こっけいに見えることもあるけど(笑)なんだかほっとするんだな。
他人の家のことに、一喜一憂する近所の人たちが面白い。
いい意味で、他人事も楽しんでいて毎日が忙しそう。
お金では買えないもの・・・そーつぶやいて去っていく男が感じたものを 映画をみているものは感じるのだろうか。
人の為に一生懸命になる姿になんだかほっとするというかしたいのかも。薬師丸ひろ子のおかあさんがいいなぁ〜。
今の時代、女性が強くなったと言われるが、昔から女性は強いよ(笑)
ものすごくストレートな子供の世界も、とても懐かしくみてました。 懐かしいという年でもないんですけどね^^;