らいぶらりぃ | |||||
to the Index |
1997年を振り返って
…みようかと思います。(^^;
えっと、お時間のある方は、「らいぶらりぃ」のトップページに載っかっている件 数を数えていただければいいのですが(^^;、1997年1年間に行った演奏会等の数は、 何と、98件となりました。(ぱちぱち)
え、どうせなら、3ケタにすればいいのにぃ、って? いやいや、これにはちゃん とした理由があるのです…
では、まずは、昨年、残念だったことを挙げてみましょう。
・6月のバルトリの公演が中止になった。
・12月の大晦日の3大テノールの公演が中止になった。そーなんです、この2つの公演にちゃんと行けていれば、私も無事に3ケタ達成と なったのです。それが、こともあろうに、中止になってしまうなんて…(しくしく)
また、いくつか、仕事や他の演奏会と重なったりして、行きたくて行けなかった演 奏会もありました。
・6月 カレーラス/テノールリサイタル(シンフォ)
・6月 長谷川陽子チェロ・リサイタル(神戸学院大学)
・7月 BCJ定期(神戸松蔭チャペルコンサート)
・10月 長谷川陽子チェロ・リサイタル(神戸学院大学)
・10月 日フィル大阪公演(シンフォ)
・10月 BCJ定期(神戸松蔭チャペルコンサート)
・12月 米良美一リサイタル(アルティ)
・12月 仲道郁代ピアノ・リサイタル(神戸学院大学)
等々…って、あげていけば、キリがないので(^^;、次に、分野別に見てみましょう。
1/14 京都大学交響楽団第160回定期(シンフォ)
1/27 大阪シンフォニカー第51回定期(シンフォ)
1/30 関西フィルハーモニー管弦楽団第119回定期(シンフォ)
2/14 関西フィルハーモニー管弦楽団特別演奏会(シンフォ)
2/25 京都市交響楽団演奏会(コンサート)
3/11 関西フィルハーモニー管弦楽団第120回定期(シンフォ)
3/30 大阪フィルハーモニー交響楽団(神戸文化大)
4/ 3 大阪フィルハーモニー交響楽団(アルカ)
4/10 シンフォニー・ユース・オーケストラ(シンフォ)
4/17 アンサンブル神戸第2回定期(松方)
4/18 大阪センチュリー交響楽団第41回定期(シンフォ)
5/10 芦屋交響楽団30周年Part1(シンフォ)
5/31 大阪フィルハーモニー交響楽団(神戸学院大学)
6/19 大阪シンフォニカー第53回定期(シンフォ)
6/23 大阪センチュリー交響楽団第42回定期(シンフォ)
7/21 京都市交響楽団第395回定期(コンサート)
8/ 1 PMFオーケストラ(ポートピア)
8/27 アスペン音楽祭in兵庫(神戸文化大)
9/ 6 サイトウキネン・オーケストラ(松本文化会館)
9/23 京都市交響楽団第397回定期(コンサート)
9/24 大阪フィルハーモニー交響楽団第311回定期(フェス)
9/26 関西フィルハーモニー管弦楽団第123回定期(シンフォ)
10/ 5 アンサンブル・モーツァルティアーナ第40回定期(松方)
10/ 5 ”音楽に聴く生命誌”(コンサート)
10/11 芦屋交響楽団30周年Part2(シンフォ)
10/16 オペラハウス管弦楽団第18回定期(カレッジオペラ)
10/25 神戸市室内合奏団定期(朝日)
11/ 2 かぶとやま交響楽団第18回定期(アイフォニック)
11/28 アンサンブル神戸第5回定期(松方)
11/29 神戸市室内合奏団定期(神戸文化中)一番、印象に残っているのは、初めて聴きに行った、サイトウキネン・オーケスト ラであります。斎藤門下の実力の程を見せつけられました。また、ケント・ナガノさ んの指揮も素晴らしかったですね。ショスタコもメンデルスゾーンも、感動に涙しな がら聴いていました…(ま、初体験、という感動もあるのでしょうけど。)
それ以外では、大フィル、関フィル、シンフォニカー、センチュリー、京響といっ た、関西のプロオケの定期等が中心になりますね。その中で印象に残っているのは、 ブザンソンで優勝した阪哲朗さんが指揮をした、京響の2月の演奏会と、7月の定期 ですね。阪さんのことについては、また別にまとめてみようかと思いますが、素晴ら しい指揮者に巡り合うことができたと思っています。そして、その阪さんを音楽監督 に迎えたのが、アンサンブル神戸。小ぶりのオーケストラですが、その腕はなかなか 素晴らしく、4月と11月の定期に行かせていただきましたが、実に洗練された演奏 をしていたと思います。地元の人間としましては、とても嬉しいことで、今後の活動 にも期待をしています。
ちょっと話題がそれてしまったかな。では、上にあげた関西の5つのプロ・オケは どうであったのか、考えてみると、はて。大フィルはどうしても低迷しているという 感が拭えないし、関フィルは活動の方向性は日フィルと似てきて、何となくいいなと は思うけれども、技術的な部分では、まだアンサンブルの能力に欠けるような面も見 えてきますね。秘かに期待しているのは、シンフォニカーで、その若々しい音楽作り は、これからもぐっと伸びていくのではないかという期待を抱かせます。センチュ リーは既に、一定のレベルには達していて、一番、安心して聴くことのできるオーケ ストラですが、今年はその1枚上を行けるかどうか、というところでしょうか。京響 は、昨年後半に井上さんの問題が浮上してきて論争を引き起こしましたけど、今年 は、とにかく、決して悪い方向へと向かないで演奏活動をしていってほしい、という ところです。オーケストラの運営なんてものは、明確な長期的目標がなくしては成り 立たないものだと思うのですが、そのことを行政側もしっかりと考えていってほしい なと思います。長期的な展望の中で、そのオーケストラがどういう役割をこなし、そ のことがその地域の文化そのものにどういう影響を与え、結果としてどのような地域 文化が実るか、ということを明確にしていってもらいたいものです。
その他、アマチュア・オーケストラもいくつか聴きに行かせていただきました。や はり、一番印象に残っているのは、芦屋交響楽団ですね。特に10月の方の演奏会で は、マーラーの3番という長大な作品を取り上げる、その意欲にまず、打たれました し、実際の演奏もまた、素晴らしいものでした。純粋に演奏・技術のレベルだけを比 較してみたら、上のプロ・オケだってうかうかとしてはいられないほどのものだと思 います。この芦屋交響楽団の育ての親である、故芥川也寸志さんの”アマチュアこそ が音楽の本道”という言葉は、まさにその通り、ということを実感します。今年も頑 張ってほしいものです。
1/ 4 ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団(サントリー)
1/ 8 ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団(神戸文化大)
2/26 北ドイツ放送交響楽団(フェス)
4/20 ロシア国立交響楽団(シンフォ)
5/21 フィルハーモニア管弦楽団(シンフォ)
6/ 1 レニングラード交響楽団(サントリー)
6/29 エーテボリ交響楽団(シンフォ)
7/14 ロンドン交響楽団(フェス)
9/ 3 グスタフ・マーラー新発見Vol.1(いずみ)
9/21 ルーマニア国立放送交響楽団(松方)
11/ 3 ベルリン放送交響楽団(シンフォ)
11/ 8 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(シンフォ)
11/16 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(シンフォ)
11/18 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(神戸文化大)
11/30 モスクワ放送交響楽団(シンフォ)この中で一番、印象に残っているのは、4月のロシア国立交響楽団でしょうか。ス ヴェトラーノフさんの作り出すチャイコの世界に酔いしれた一時でした。まさに泣か せる演奏だったと思います。あと、11月のメータ指揮のイスラエル・フィルも印象 的です。マーラーの9番を、中味のぐっと凝縮された演奏で聴かせてくれました。
逆に、ちょっと不満の残ったのは、2月の北ドイツ響と7月のロンドン響。いや、 どちらも演奏そのものは素敵だったのですけど、会場がフェスティバルホールで、そ の演奏の美しい響きがちゃんと響いてこないんですよね。オケの問題でなくて、受け 皿の方の問題ですな。由緒あるホールなのですけれど、シンフォやいずみに慣れてし まうと、ちょっと辛いものがありますね… ま、それを言ってしまうと、11月の チェコ・フィルを受け入れた神戸文化なんか、立場が全くなくなってしまうのですけ どね…(^^;
あと、そうそう、5月のフィルハーモニア管も、マゼールさんのオール・モーツァ ルト・プログラムは魅力的ではありましたが、実際に聴きに行くと、結構、しんどい ものがありましたな…(だって、似たような曲ばっかり続くんだもん。)これはプロ グラミングの問題かな。
しかし、昨年は、ロシア国立響にレニングラード響、エーテボリ響にルーマニア国 立放送響、チェコ・フィル、モスクワ放送響と、非西欧圏のオーケストラが多かった ですね。というか、私自身、そういうとこの音楽というものが好きで、そういう国の オケがどういう演奏をしてくれるかが楽しみ、ということもあるのです。こんな聞き 方は、今後もしていこうかなと思います。
<器楽・室内楽の部>13件
1/24 オルフェウス室内管弦楽団(シンフォ)
2/ 6 スロヴァキア・フィルハーモニック・ゾリステン(松方)
3/19 ジョージ・ウィンストン(シンフォ)
3/26 今井信子ヴィオラ演奏会(いずみ)
4/25 ル・ヌヴォー・コンサート(アイフォニック)
4/26 長谷川美保オルガンリサイタル(松蔭チャペル)
5/11 中村紘子ピアノリサイタル(シンフォ)
5/22 アン・アキコ・マイヤース/ヴァイオリンリサイタル(シンフォ)
5/25 吉岡美恵子フルートリサイタル(朝日)
7/ 6 児玉桃ピアノリサイタル(秋篠音楽堂)
8/22 雅楽彩々(いずみ)
10/22 片山陽子&クリストファー・ブラック/ピアノデュオリサイタル(朝日)
11/11 ソフィア・ゾリステン(朝日)まずは、何といっても1月のオルフェウスでしょう。洗練されたアンサンブルとい うのは、ああいうのを言うのでしょうね。個々が自分の音楽というものをはっきりと 持っていて、それをお互いにぶつけ合い、その中から見事に、緻密なまでに織り込ま れたアンサンブルというものが生まれてくる、ということを目のあたりにさせられた 思いがしました。同様なことは11月のソフィア・ゾリステンの時にも感じました。
ピアノの演奏会にはあまり行けなかったのですが、その中で、一昨年くらいから注 目している、児玉桃さんの活躍が目につきました。上の<オーケストラ(国内)の部 >の中に隠れてしまっていますが、4月の大フィルや11月のオペ管の時にも共演し てはるんですね。そして、7月にはご自身のリサイタル。まだ多少、堅さみたいなも のが感じられることもあるのですが、けど、力は十分にあると思います。それだけの 魅力を、私は感じています。これからも期待していきたいと思います。今後はもう少 し、ピアノも聴きに行くようにしたいな…
変わったところで、8月の雅楽。ここに入れてしまっていいのかと悩んだのです が、ま、一応、”器楽”ということで。(^^; 改めて日本の音楽の美しさに触れた気 持ちがしました。こんなんも、もっと積極的に聴くようにしたいものですね。
<声楽・合唱の部>31件
1/18 神戸バッハ・カンタータ・アンサンブル第14回定期(松方)
1/19 合唱団TERRA第7回定期(神戸文化大)
2/ 7 シャンティクリア
2/11 BCJ定期(第108回神戸松蔭チャペルコンサート)(松蔭チャペル)
2/19 アグネス・バルツァ(シンフォ)
3/ 4 Super Concert in Osaka Dome(大阪ドーム)
3/22 女声合唱団あじさい(神戸文化中)
5/10 音楽のマニエリスム(松蔭チャペル)
5/30 ウェルガス・アンサンブル(イシハラ)
6/ 1 バルツァ&カレーラス/東京ガラコンサート(国際フォーラム)
6/ 2 ドラケンスバーグ少年合唱団(宮城県民会館)
6/ 4 第28回関西学生混声合唱連盟定期(フェス)
6/ 7 BCJ定期(第112回神戸松蔭チャペルコンサート)(松蔭チャペル)
6/ 8 リッチャレッリ/ソプラノリサイタル(シンフォ)
6/15 聖フロリアン少年合唱団(シンフォ)
6/15 シュッツ合唱団第25回定期(いずみ)
6/22 タリス・スコラーズ(アルティ)
7/13 カンテムス少年少女合唱団(アミティ)
7/24 神戸フロイデ合唱団サマーコンサート(神戸文化大)
7/25 阪哲朗指揮/ヴェルディ・レクイエム(シンフォ)
7/27 柴田南雄/人間について(いずみ)
9/ 7 サイトウキネン・フェスティバル/街角スクリーンコンサート
9/15 BCJ定期(第114回神戸松蔭チャペルコンサート)(松蔭チャペル)
10/ 2 ジョーンズ&コワルスキー/ジョイントコンサート(シンフォ)
10/11 プロ・カンツィオーネ・アンティクワ(アルティ)
10/30 ヒリアード・アンサンブル(フェニックス)
11/29 ヴァドゥーヴァ/ソプラノリサイタル(いずみ)
12/12 プライ/シューベルトの夕べ(シンフォ)
12/14 神戸大学混声合唱団アポロン第35回定期(神戸文化大)
12/19 アサワ/デビューリサイタル(シンフォ)
12/21 シュッツ合唱団クリスマスコンサート(いずみ)う〜む、ミーハーなことを言えば、やはり、3月のスーパーコンサートや6月の スーパーオペラ(バルツァ&カレーラス)が、一番、印象に残っていますね。カレー ラスが、ドミンゴが、バルツァが、そしてダイアナ・ロスが熱唱していた、その姿は なかなか忘れることはできませんね。そ、だから、2月のバルツァのリサイタルもそ の次に印象に残っています。(^^;
その他、声楽関係では、6月のリッチャレッリのサービス精神の豊富さや、11月 の初来日のヴァドゥーヴァの声量の豊かさも印象的です。
声楽アンサンブルも、いつもの通り、しっかりチェックさせていただきました。タ リス・スコラーズにプロ・カンツィオーネ・アンティクワ、ヒリアード・アンサンブ ルはもちろん、シャンティクリアの幅広いレパートリーやウェルガス・アンサンブル の作り出すしっとりした中世の音楽も魅力的でした。あとは、そうそう、BCJも忘 れてはいけませんね。昨年は、「もののけ姫」のせいで、米良美一さんの人気がブレ イクしちゃいましたけど、そのせいか、夏以降のBCJの定期の来場者数の多いこ と。9月の定期も、開演1時間前から、びっしりと行列ができていたとか。のんびり と出ていった私は、おかげで、かなり後ろの方の席にしか座ることはできなかった… けど、その時の行列待ちの間に、生で間近に、本番前の米良さんをお見かけすること ができたのは、ラッキーでした。(^^)v
その他、合唱関係としましては、7月の”人間について”が印象に残っています。 柴田南雄ファンにはたまらない演奏でしたね。個人的には、子供達の表情が一番、好 きでした。あとは、う〜ん、カンテムス少年少女合唱団も素敵だったのですが、比較 していうと、私はドラケンスバーグ少年合唱団の方が好きかな。西欧のクラシックの 曲もとっても綺麗にこなすし、それに加えて、ネイティヴならではの、アフリカの民 俗音楽をリズム感よく、ビートをきかせて歌っていたのは、印象に残っています。何 より、表情がすっごく明るくて、見ているこちらも幸せな気になるのが、いいです ね。
地元の合唱団ということでは、シュッツ合唱団の演奏会に行かせていただきました が、毎回、意欲的な選曲をされるのが、いいですね。選曲もなかなか、おぉ!と思う ものがあったりして、いいなと思います。今後も期待ですね。
あと、学生合唱団の演奏会には、私の後輩だからということで行っていますが、何 というか、マンネリ化というか、選曲にいまいち、面白みが欠けるのと、発声ができ ていないのが、この数年、思うところであります。何とかならないものなのか…
そうそう、リッチャレッリさんやジョーンズさん&コワルスキーさん、ヒリアード の皆さん、アサワさん等からサインを頂いたのも、貴重な宝です。(^^;)v
3/20 朝日ホール能(朝日)
4/27 ザ・カレッジ・オペラハウス「トスカ」(カレッジオペラ)
5/16 神戸アーバンオペラ「ラ・ボエーム」(神戸文化大)
5/29 ヘネシー・オペラ「魔笛」(アルカ)
11/ 5 スロヴァキア国立歌劇場オペラ「ラ・ボエーム」
11/ 6 スロヴァキア国立歌劇場オペラ「トスカ」
11/27 ザ・カレッジ・オペラハウス「金閣寺」(カレッジオペラ)
12/ 8 ミュージカル「レ・ミゼラブル」(劇場飛天)
12/25 神戸オペラ協会「ヘンゼルとグレーテル」(アルカ)昨年は、私にとりまして、「生」オペラの初体験の年でありました。それまでは、 TVで放送されているのを見るとか、あるいはFMで流れてくるのを聴く、くらいの ことしかしていなかったのです。それが、いきなり、広上さん指揮の「トスカ」で初 体験をさせていただいたことは、とても幸せなことでした。広上さんの作り出す素敵 な音楽の上に、充実した声楽陣がその喉を披露し、舞台美術も素晴らしく、ただ、圧 倒されるばかりの魅力を感じたのでした。
神戸アーバンオペラハウスの「ボエーム」は、指揮者(阪哲朗さん)とオケ(セン チュリー)の出来はよかったのですが、声楽陣がいまひとつだったという印象です。 また、ヘネシー・オペラの「魔笛」は、バーバラ・ボニーさんの魅力!に尽きるよう な印象。(^^; 11月に連日で見に行ったスロヴァキア国立歌劇場オペラは、どちら も素敵でしたが、やはり、佐藤しのぶさんの「トスカ」が印象的ですね。ミルンズさ んのスカルピアもよかったし。
けど、1番に推したいのは、カレッジ・オペラの「金閣寺」です。故黛さんの意思 により、「金閣寺」を金閣寺の地元の関西で上演しようということになり、しかも、 その上演を計画した段階では黛さんもご存命中で、日本語訳詞のことなど、いろいろ と指揮の岩城さんやカレッジ・オペラハウスの館長の日下部さんと相談されたりし て、そうこうしているうちに、亡くなられてしまった、というお話を聞いては、感無 量といった感じもします。そして、その公演そのものも、主演の井原秀人さんの好演 といったら! どちらかというと、心の内面での動き、心の葛藤とかいうものを表現 していくオペラなのですが、そういったものを、実に見事に表現していたと思いま す。ワキも、西垣俊朗・千賀子ご夫妻や児玉祐子さんなど、関西の中堅どころがしっ かりと固めていて、黛さんの盟友とも言える岩城さんの指揮により、見事なまでに、 三島〜黛の世界を再現していたと思います。今年の春にはTVで放送されるようです から、要チェックですな。
その他、ミュージカルは1本、能楽は1本、という成績でしたが、この分野にもも う少し手を伸ばしてみようかと思っています。歌舞伎も一度、生で見てみたいなぁ…
…ということで、全てを足してみると、計98件ですか。たくさん行っちゃいまし たね。お金がなくなるわけですなぁ。(^^;
国内オケと声楽&合唱関係が多いのが、目につきますね。あとはもう少し、室内楽 や器楽等にも耳を傾けるようにしたいところです。特に、自分自身の演奏する楽器で もあるピアノは、もうちょっと聴きにいくべきではないかと思ってはおります。
で、分野別を無視して、どの演奏会が一番、印象に残ったか、と聞かれると、
と答えると思います。次点で、
6/ 1 バルツァ&カレーラス/東京ガラコンサート(国際フォーラム)
かな。(^^;
●阪哲朗さんのこと
とにかく、私にとりましては、1997年は、阪さんとの出会いがあったというだけで も実りの多い年であったと言うことができます。私が行った阪さんの昨年の演奏会 は、再掲になりますが、次のようになります。
2/25 京都市交響楽団演奏会(コンサート)
4/17 アンサンブル神戸第2回定期(松方)
5/16 神戸アーバンオペラ「ラ・ボエーム」(神戸文化大)
7/21 京都市交響楽団第395回定期(コンサート)
7/25 阪哲朗指揮/ヴェルディ・レクイエム(シンフォ)
11/28 アンサンブル神戸第5回定期(松方)阪さんは、ブザンソンで優勝して、昨年の2月に京響を振って、地元でのデビュー を飾ったわけですが、とても素敵な指揮者です。古典の曲からロマン派、オペラに宗 教曲まで、幅広いレパートリーをお持ちで、それら全て、流れるような綺麗な腕の動 きで、細部まで緻密に計算された、それでいて決して流れの留まることのない、音楽 全体の流れというものを重視した音楽作りをなさるのです。私と同じ年だから、とい うのもあるのかもしれませんが、すっかり、惚れてしまいました。(*^^*) ですか ら、関西方面での演奏会にはしっかりと、全て行かせていただきました。本拠は今、 ドイツにおいていらっしゃるようですが、もっと日本国内でも活動していただけた ら、どんなに嬉しいことか。東京の方でも、東京シティ・フィルや読売日響を振って いたようですね。もっと活躍の場が増えますことを期待しております。(ちなみに、 私が彼のファンクラブ(?)である、「Ban友の会」に加入していることは、言う までもありません。^^;)
今年もどれだけ、彼の演奏会に行けるか、楽しみです。
●1998年は?
もう少し、将来のことなんかも考えて、たくさんの演奏会に行きすぎないように注 意しようかと思います。(^^; (←どこまで実践できるか、とっても不明…)