更新情報

　赤旗ＨＮとも、激減を続けている。日刊紙が１０余年で３６万部→２４万部へと１２万部も減り、発行赤字が毎月２億円になった。５００円値上げをしても、毎月８０００万円の赤字が続く。赤旗部数シミュレーションと赤字推計をした。党勢力６分野の全面衰弱死テンポの中でも、とりわけ党機関財政破綻時期が迫る。余命３年説があるが、５年後２０１６年のシミュレーションもした。

　２、選挙関係

　統一地方選の年度だった。その前、名古屋市長選と愛知県知事選結果も含め、すべて全面惨敗をした。そのきちんとした総括をまるでしなかった。それぞれの選挙結果データを多数のファイルで検証した。選挙総括もしない政党とは何なのか。なぜ総括から逃げるのか。

　３、不破哲三問題

　常幹・社会科学研究所長不破哲三の老害がますます広がっている。不破哲三は、１９９７年、宮本秘書団私的分派を党内クーデターで解体した。その後、彼は不破社研分派支配の分派禁止規定政党の実権を握って、日本共産党を支配している。その経緯と実態を、ファイル『不破哲三こと８１歳上田建二郎の策謀』で証明した。

　２、社会主義問題

　金正日が死亡した。そのファイルを載せた。『金正日死亡にあたり、不破哲三の反国民的犯罪言動を検証』である。彼は、朝鮮総連を００年党大会に招待＝朝鮮労働党との友党関係回復をした。しかし、赤旗記事は、北朝鮮と関係断絶中との真っ赤なウソを載せた。

　朝鮮戦争問題とシベリア抑留問題である。いずれも、日本共産党との関係を合わせて書いた。テーマは、朝鮮戦争に参戦した統一回復日本共産党の経緯・実態と、敗北処理をソ中両党から任命された反国民的隷従犯罪者宮本顕治の言動を４部作で検証した。シベリア抑留問題は、ソ連ＮＫＶＤスパイ野坂参三のスパイ根拠とシベリア抑留問題におけるソ連共産党への反国民的犯罪実態を分析した。不破哲三は、袴田里見もソ連内通者だったと断定した。(１)ソ連スパイ野坂参三・(２)反国民的隷従犯罪者宮本顕治・(３)ソ連内通者袴田里見ら３人が長期に君臨し、支配した日本共産党は何だったのか。２０１２年７月の国際共産党日本支部９０周年とは何を意味するのか。

　不破哲三が規定したソ連内通者袴田とは、ソ連スパイの同義語である。野坂の山本密告→銃殺とソ連スパイ真相が暴露された。宮本・不破・志位らは、恐怖にかられ、調査団をモスクワに飛ばせた。そこで『野坂参三ファイル』を発見し、密告者・スパイ事実を確認し、野坂を１００歳で査問・除名した。それと同時に、『袴田里見ファイル』も見つけた。ファイルデータから、袴田里見も、野坂参三と同じく、ソ連スパイだった事実を確認した。しかし、不破哲三は、内通者と言うだけで、その根拠について沈黙・隠蔽している。

　　１２月２１日　『金正日死亡にあたり、不破哲三の反国民的犯罪言動を検証』

　　　　　　　　　　　朝鮮総連を００年党大会に招待＝朝鮮労働党との友党関係回復

　　１２月１５日　『４中総志位報告の総選挙逆戻り方針と空想的拡大目標』

　　　　　　　　　　　東北・近畿落選恐怖から３００小選挙区立候補逆戻り

　　　　　　　　　　　賽の河原の石積み政党化と達成不能目標が全役員をトゥフタ幹部化

　　　　　　　　　　　１２年７月までの７カ月間で、党員５万・日刊紙５万・日曜版１７万増やせと目標大幅アップ強要

　　１２月　４日　『日本共産党２０１０年度政治資金報告の表裏』

　　　　　　　　　　　１年間で、党費収入－７５１５万円、機関紙収入－５億４４４１万円

　　　　　　　　　　　月別党費納入党員数－４２４５人、党費納入率－１．０％など全指標衰退

　　１１月１５日　『３中総後の日刊紙拡大・党員拡大増減データ』　今後の部数シミュレーションと赤字の推測

　　１１月　１日　『朝鮮戦争に参戦した統一回復日本共産党(４)』　敗北処理のソ中両党隷従者宮本顕治

　　１０月１５日　『朝鮮戦争に参戦した統一回復日本共産党(３)』　後方基地武力かく乱戦争行動り実践データ、効果と結果

　　１０月　１日　『朝鮮戦争に参戦した統一回復日本共産党(２)』　軍事組織実態、戦費の自力調達、ソ中両党による戦争資金援助

　　　９月１５日　『朝鮮戦争と日本共産党武装闘争の位置づけ(１)』　スターリン・毛沢東隷従の軍事方針・武装闘争時期、主体・性格

　　　９月　１日　『３中総志位報告の特徴と赤旗日刊紙１７％値上げ決定』

　　　　　　　　　　　１０年余で日刊紙１２万部減紙　原因・総括なしで５００円値上げ→３４００円への効果・逆効果

　　　８月１４日　『シベリア抑留から見た戦後日本共産党史』１９４５～１９５５「六全協」

　　　７月　３日　『地方議員激減テンポが証明する共産党地方衰弱死』

　　　６月１５日　『速報！赤旗日曜版１００万部割れ、日刊紙２４万部』

　　　６月　１日　『公表数値が示す共産党の衰弱死テンポアップ』

　　　５月２０日　ル・モンド『フランス共産党、未来のない９０周年』　３０年間で４０万人→公式に現在１０万人に激減

　　　５月　５日　『東京の共産党選挙結果データと機関財政破綻』

　　　４月２６日　『共産党の地方議員数→激減テンポの急速アップ』

　　　４月１９日　ＭＦ生『日本共産党の１１年統一地方選結果分析』　ｅｘｃｅｌ表を駆使した共産党の全面惨敗データ

　　　４月１２日　『統一地方選前半戦の３回結果＋１１年結果』

　　　　　　　　　　　道府県議選３連敗と地方議員数１０年間連続激減

　　　　　　　　　　　東京都議選・道府県議選を含めると選挙１４連敗政党

　　　３月２３日　『名古屋市議選の共産党結果と共産党側総括』

　　　３月１４日　『県知事選・名古屋市長選・名古屋市議会解散住民投票』

　　　３月　８日　『埋没危機政党公・共の正反対浮上策と有権者審判』

　　　２月２８日　『統一地方選前半戦の３回結果と１１年予想』

　　　２月１６日　『不破哲三こと８１歳上田建二郎の策謀』不破社研分派支配の分派禁止規定政党

　　　２月　７日　『県知事選・名古屋市長選・名古屋市議会解散住民投票』

　　　１月２９日　『地区財政破綻政党＋党資金横領常幹政党＝？』

　　　　　　　　　　　地区専従１３年間で４５８人・３３．２％リストラ＋毎年６０００万円横領常幹

　　　１月１５日　『２１世紀日本に社会主義、あるいは共産主義は生き残りうるか』

　　　１月　５日　『県知事選・名古屋市長選・名古屋市議会解散住民投票』

　　　１月　１日　『インターネット年賀状』

　２０１０年度コメントと更新情報

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	１６	４	２０
社会主義問題	４	２	６
計	２０	６	２６

　(コメント)

　日本共産党問題は３テーマ、ソ連・中国共産党など社会主義問題ではいくつかを載せた。

　１、日本共産党問題

　第一、参院選連続・全指標惨敗結果とその総括レベル＝２中総

　７月参院選結果は、比例代表１議席を減らし、得票数が－８４万万票、得票率は－１．７０％も減った。議席・得票数・得票率という選挙３指標とも全面惨敗した。その総括としての９月・２中総は、党勢力５分野における急速な衰弱死テンポアップのデータを告白・証明した。さらに、それは、惨敗根本原因総括の回避をし、不破規約・綱領路線１０年間の党衰弱化力を「不破綱領の生命力」という詭弁で支部・党員騙しを謀った。

　第二、共産党の内部崩壊レベル・テンポアップ→自然死と衰弱死の展望

　日本共産党の内部崩壊レベル・テンポアップが明白になった年だった。このテンポが続けば、日本共産党の自然死展望が具体的になってくる。２０１１年４月統一地方選、２０１３年までに行われる次期総選挙結果と、２０１３年参院選結果が、そのメルクマールになると思われる。自然死と衰弱死という概念がいずれ有権者に浸透してくるだろうか。

　第三、党財政問題－政治資金報告書分析と供託金垂れ流し政党

　党財政の経緯と実態は、日本共産党史に関する本質的構成要素である。０９年度政治資金報告書を分析すると、党財政崩壊実態が判明する。党機関財政破綻により、３１５地区専従１９９７年１３７６人→２０１０年９１８人へと、１３年間で専従４５８人・３３.２％を退職金なし・失業保険なしでリストラした。一方、国会議席減少による自然死が迫ろうとも、志位・市田・不破らの常幹手当・遅配なし５０万円と上田建二郎の津久井特権年６０００万円さえ自分たちが死ぬまでの期間手に入りさえすれば、居心地は悪くないどころか快適な居場所になる。地区専従大量リストラ数など現在の党財政じり貧的瓦解のデータは、日本共産党の内部崩壊を証明している。

　また、国政選挙供託金の２６億８４００万円の国庫垂れ流し政党という放漫経営が浮き彫りになった。

　２、社会主義問題－レーニン批判

　レーニンが、言論出版・思想学問の自由をどのように剥奪していったか、その反民主主義国家を構築したのかというテーマを、さらにまとめた。具体的には、基本テーマに関するレーニンのウソ詭弁７つを検証した。２０世紀史上、国内外の左翼をこれほど見事なまでに欺いた政治家は、１０月クーデター指導者で、かつ、ロシア革命勢力の労働者・農民・兵士数十万人にたいする大量殺人犯罪者であったレーニン・トロツキー以外にはいないであろう。

　井上ひさし『一週間』は、レーニン批判の切り口、シベリア抑留者小松の闘争の語り口が鋭かった。

　中国共産党による尖閣諸島・ノーベル平和賞問題での誤り、恫喝と報復外交路線を検討した。不破哲三の中国べったり・３回訪問による日本共産党と中国共産党との同質・同類性をさらに分析していく必要がある。

　　１２月１５日　『日本共産党０９年度政治資金報告の表裏』

　　　　　　　　　　不破規約・綱領路線１０年間の党員数・政治資金収入総額比較

　　　　　　　　　　党員数減少率と党費収入減収率とのアンバランス疑惑→総務省にウソ報告？

　　１２月　１日　リチャード・パイプス『共産主義が見た夢』

　　　　　　　　　　第６章、振り返って－マルクス主義の誤謬、他

　　１１月１５日　『不破「科学の目」講座と参院選惨敗原因の責任転嫁』

　　　　　　　　　　２中総志位報告批判・否定をした外部＝反共攻撃要因論

　　　　　　　　　　不破規約・綱領１０年間がもたらした惨敗主因の隠蔽・沈黙

　　１１月　１日　『不破規約共産党と尖閣諸島・ノーベル平和賞問題』

　　　　　　　　　　中国べったり・３回訪問不破８０歳の３人独裁政党

　　　　　　　　　　中国共産党と同質・同類政党の次回統一地方選予想

　　１０月１５日　Ｓ・Ｐ・メリグーノフ『ソヴェト＝ロシアにおける赤色テロル』

　　　　　　　　　　〔訳〕梶川伸一　レーニン時代の弾圧システム(１９１８～２３)

　　１０月　１日　『衰弱死テンポアップを告白・証明した２中総』

　　　　　　　　　　党勢力５分野における急速な全面衰退データ

　　　　　　　　　　惨敗根本原因総括の回避と詭弁＝不破綱領の党衰弱化力

　　　９月１５日　萩原遼『朝鮮高校の現代史教科書は何を書いているか』

　　　　　　　　　　　徹底した個人崇拝、虚偽の北朝鮮史・朝鮮戦争史

　　　９月　１日　『井上ひさし「一週間」の一部抜粋と４書評紹介』

　　　　　　　　　　　レーニン批判の切り口、抑留者小松の闘争の語り口

　　　８月１２日　『野坂参三「ＮＫＶＤ工作員」事実と「民主化運動提案」事実』

　　　　　　　　　　　抑留者６０万人への民主化運動提案者→『アカハタ』と『日本新聞』との関係

　　　８月　１日　『日本共産党が自然死と衰弱死に至る展望』

　　　　　　　　　　　自然死の２段階展望と衰弱死の２０１０年代予想

　　　７月１９日　『共産党の参院選結果５回分データ分析』

　　　　　　　　　　　１０年議席数－１・得票数－８４万票・得票率－１．７０％

　　　７月１３日　ＭＦ生『１０年参院選－共産党の都道府県別成績』得票数・率とも各地で大幅後退

　　　６月２５日　『供託金の２６億８４００万円国庫垂れ流し政党』

　　　　　　　　　　　年一律１２００円徴収と党資金横領常幹との０６年同時発生

　　　６月１５日　『無変化化石政党→支持率連続低下→悲鳴戦術３つ』

　　　６月　１日　『建設的野党→民主離れ票受け皿野党に戦術転換』

　　　５月１５日　『１０年参院選の共産党比例代表・東京選挙区予想』

　　　５月　１日　『イタリアで共産主義諸政党が国会議席全滅』

　　　４月２３日　『支部活動部分停止→全面停止→解党行動の広がり』

　　　４月１５日　『支部活動部分停止→全面停止→解党行動の広がり』

　　　４月　１日　『国政選挙で動く党員と反発サボタージュする党員』

　　　３月１５日　『ウソ・詭弁で国内外の左翼を欺いたレーニン』

　　　　　　　　　　　基本テーマに関するレーニンのウソ・詭弁７つを検証

　　　３月　１日　アン・アプルボーム『クラーグ－ソ連集中収容所の歴史』

　　　２月１５日　『党員数と党費収入総額とのアンバランス疑惑』

　　　２月　１日　『批判・異論者を封殺・濾過しつくす満場一致政党』

　　　１月１７日　『第２５回大会中央委員会報告・決議の行間を読む』

　　　１月　５日　ＭＦ生『日本共産党「政治資金」の全観察』財政破綻度

　　　１月　１日　『２０１０年インターネット年賀状』

　２００９年度コメントと更新情報

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	１９	５	２４
社会主義問題	３	２	５
計	２２	７	２９

　(コメント)

　日本共産党問題は４テーマ、ソ連・社会主義問題では１テーマを載せた。

　１、日本共産党問題

　第一、東京都議選・総選挙結果とその総括レベル

　東京都議選結果は惨敗だった。総選挙結果は、比例代表９議席を維持したものの、得票率でダウンし、得票数も実質的に１５万票も減った。小選挙区結果は、志位・市田・不破は沈黙・隠蔽したが、寄せられたブログデータ２つのように、まさに惨敗そのものだった。「善戦健闘」という欺瞞的総括にたいし、２５万党員のとれだけが納得したのか。選挙１０連続惨敗データは、日本共産党のじり貧的瓦解を有権者に示した。

　第二、共産党の内部崩壊レベル・テンポ→自然死の展望

　９中総と、１０中総第２５回大会決議案は、日本共産党の内部崩壊レベル・テンポアップをはからずも自己証明した。このテンポが続けば、日本共産党の自然死展望が具体的になってくる。２０１３年までに行われる次期総選挙結果と、２０１３年参院選結果が、そのメルクマールになると思われる。自然死という概念がいずれ有権者に浸透してくるだろうか。

　第三、党財政問題－ソ連資金との関係、党財政データ分析

　党財政の実態は、日本共産党史に関する本質的構成要素である。戦前・前後におけるコミンテルン、ソ連共産党・コミンフォルムとの関係での日本共産党にたいする資金援助とその金額、党本部受領問題のテーマは、いままで完璧に隠蔽されてきた。不破・志位らは、党本部受領の真相にたいし、全面否定し、真っ赤なウソをついてきた。１９２２年日本共産党創立時点から、１９６７年ソ中両党隷従継続時期では、約４５年間、日本共産党は、党財政の面でソ中両党隷従政党だった。発掘・公表されたそのデータがそれを証明した。

　また、現在の党財政じり貧的瓦解のデータは、日本共産党の内部崩壊を証明している。

　第四、『検証・大須事件の全貌』出版と感想・書評

　５月に、『検証・大須事件の全貌』を出版できた。副題の冒頭は、「日本共産党史の偽造」とした。今なお、宮本顕治による党史の偽造歪曲が通念になっている。真相は、１９５１年１１月五全協前に、宮本顕治ら国際派中央委員７人と国際派党員ほぼ全員が、スターリン指令に屈服し、主流派に自己批判書を提出して、日本共産党は統一回復をしたという歴史的事実である。六全協からではない。この著書や私のＨＰ内容が広まれば、武装闘争路線とその誤りに関する日本共産党史が根本的に書き換えられるはずだが。それは、１９５０年代日本史の再検証にもつながる。

　２、社会主義問題－レーニン批判

　去年に続いて、稲子恒夫『ロシアの２０世紀』が発掘・公表したレーニン極秘資料・年表に基づいて、レーニン批判を載せた。レーニンとは何だったのか。ダンコースの分析はきわめて鋭い。稲子恒夫著書は、日本におけるレーニン研究の画期的な研究文献である。

　レーニンが、言論出版・思想学問の自由をどのように剥奪していったか、その反民主主義国家を構築したのかというテーマをまとめた。また、彼の反労働者政策とストライキ労働者弾圧・処刑のデータも検証した。彼が、クーデター政権最高権力者５年２カ月間でしたことについては、さらに発掘・公表していく必要がある。

　　１２月１０日　『第２５回大会決議案の読み方考え方』

　　　　　　　　　　日本共産党の全面的内部崩壊レベル・テンポの実相

　　１１月２4日　『分派禁止規定堅持の反民主主義政党』

　　　　　　　　　　日本共産党常幹と党内犯罪＝党内民主主義抑圧・粛清

　　　　　　　　　　レーニンのクーデター政権崩壊危機における分派禁止規定の犯罪的誤り

　　１１月１５日　名越健郎『日本共産党のソ連資金疑惑－闇の日ソ関係史』

　　　　　　　　　　クレムリン秘密文書は語る－第２章全文

　　　　　　　　　　志位和夫のソ連資金流入否定談話－九三年四月

　　１１月　１日　『９中総が自己証明した党内部崩壊テンポアップ』

　　　　　　　　　　総選挙活動不参加党員６８．５％と欺瞞的選挙総括

　　１０月１５日　『日本共産党０８年度政治資金報告の表裏』

　　　　　　　　　　党員数・拡大数に関する志位和夫の党員・有権者・マスコミ騙し報告？

　　１０月　７日　さくら『９・１０月２カ月で、５万６千部減紙申請』

　　１０月　１日　『総選挙比例代表０５年→０９年結果比較』

　　　　　　　　　　比例代表定数削減１８０→１００の共産党議席当落予想

　　　　　　　　　　定数５５％削減→共産党自然死の展望具体化

　　　９月１５日　『選挙１０連続惨敗と共産党自然死の方向性』

　　　９月　１日　『日本共産党の総選挙結果５回分データ分析』

　　　８月２４日　『検証・大須事件の全貌』への感想・批評　武藤功(追加)

　　　８月１９日　『志位和夫－議席激減恐怖症のあらわれ・その２』

　　　８月１０日　『共産党候補者実数１７１人のピラミッド型３層構造』

　　　８月　４日　『検証・大須事件の全貌』への感想・批評

　　　　　　　　　　中里喜昭　KM生　清水良典　清水信　脇田憲一　由井格

　　　７月２６日　『選挙評論家の総選挙予想と共産党都議選結果』

　　　７月１９日　『都議選大敗北総括の詭弁と民主党容認への転換』

　　　７月１４日　『都議選４回結果と衆院選・参院選結果の比較』０１年、０５年、０９年３連続惨敗とその総括

　　　６月２５日　『都議選３回結果と衆院選・参院選結果の比較』共産党議席２６→１５→１３→増減？

　　　６月１１日　『共産党の総選挙めざす到達レベル(２)』

　　　６月　１日　『日本共産党８８年間の党財政データ』ソ中両党隷従４６年間の党財政と現在の党財政

　　　５月１４日　『検証・大須事件の全貌』出版に当たって日本共産党史の偽造、検察の謀略、裁判経過

　　　５月　１日　風間丈吉『モスコウとつながる日本共産党の歴史』コミンテルン第六回大会より四・一六事件

　　　４月１５日　『レーニンの反労働者政策とストライキ労働者弾圧・処刑』プロレタリアート独裁＝反労働者の党独裁

　　　４月　１日　小山弘健『極左冒険主義の悲劇－１９５１～５３年』五全協、メーデー事件と火炎ビン闘争

　　　３月１５日　『日本共産党の総選挙めざす到達レベル』３月５日、幹部会報告内容の評価

　　　３月　１日　ダンコース『レーニンとは何だったのか・序－「レーニン神話」を解体』リンク

　　　　　　　　　　　　　　　　 『軍事革命委員会の創設は紛れもないクーデター』

　　　２月１５日　『言論出版・思想学問の自由剥奪の反民主主義国家』

　　　２月　１日　小山弘健『スターリン批判・ハンガリー事件と日本共産党』

　　　１月１５日　『ドストエフスキーと革命思想殺人事件の探求』３ＤＣＧ６枚

　　　　　　　　　　　亀山郁夫著書の抜粋・引用による加筆改定版

　　　１月　１日　『２００９年インターネット年賀状』

　２００８年

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	２０	１	２１
社会主義問題	４	１２	１６
計	２４	１３	３７

　(コメント)

　日本共産党問題は３テーマ、ソ連・社会主義問題では２テーマを載せた。

　１、日本共産党問題

　第一、日本共産党のじり貧的瓦解データと次回総選挙のシミュレーション

　日本共産党は、レーニン型前衛党５原則の放棄を公式に宣言をしたことがない。それらをすべて、隠蔽・訳語変更・略語などで堅持している。それを放棄と錯覚しているマスコミや左翼が多い。資本主義世界において、このレベルの共産党は、日本共産党だけである。その党勢力は、１９８０年をピークとし、じり貧的瓦解を続けてきた。それを次回総選挙のシミュレーションを含め、５段階として検証した。もはや、日本共産党は、国会議席０の自然死をするという展望が正しいのではないか。

　フランス共産党やポルトガル共産党は、党大会で公式に、レーニン型前衛党５原則いくつかの放棄宣言をしているが、日本共産党以上のテンポでじり貧的瓦解をしている。その比較も、いろいろなデータで分析した。イタリアの共産主義政党複数が、２００８年４月の総選挙において、統一候補を立てた。しかし、上院２８→０議席、下院１１３→０議席へと国会０議席政党への劇的な自然死をした。このデータも載せた。

　第二、民主集中制・分派禁止規定という犯罪的組織原則

　日本共産党員は、党費納入率６３．０％＝約２５万人がなお残存している。民主集中制・分派禁止規定とは、党内民主主義を抑圧する犯罪的組織原則であり、その実態を分析してきた。その本質を、共産党員・赤旗読者・有権者がかなり認識してきた。その結果として、(１)党費納入拒否党員の急増、(２)党勢拡大・選挙活動サボタージュ党員激増となり、(３)赤旗の歯止めのない激減データとなって現れてきた。(４)、さらに、有権者の共産党離れ・逃散が、次回総選挙結果にどう現れるか。

　第三、戦後日本共産党史

　宮本顕治の五全協における党中央活動、朝鮮侵略戦争における武装闘争の位置づけ、六全協以降の宮本と宮本秘書団私的分派の党内犯罪についても、いろいろなファイルで検証した。とくに、武装闘争関与についての宮本顕治のウソ・詭弁と党史偽造歪曲犯罪データを詳細に検証した。

　不破哲三による中国共産党賛美とチベット問題への対応は、有権者にたいしどのような影響を与えるのか。中国とは、加藤哲郎も規定したように、民主主義以前の党独裁・党治国家であり、中国共産党型資本主義国である。不破哲三は、中国共産党賛美をするだけで、一党独裁という政治犯罪体制を批判したことが一度もなかった。その党独裁にたいし、中国国民の終結要求『０８憲章』がついに燃え上がった。そのリンクをここにも載せる。これらへ有権者の反応も、次回総選挙の結果待ちになる。

　　　　ダラムサラ通信『中国３０３人による０８憲章と憲章全文』一党独裁終結要求

　　　　中国 08憲章のニュース検索結果　→web全体の検索２１万件

　　　　　　中国の一党独裁終結求める署名が拡大 -- 関連記事33件

　　　　一党独裁・党治国家中国を賛美する日本共産党→『不破哲三』

　２、ソ連・社会主義問題

　第一、稲子恒夫『ロシアの２０世紀』からの抜粋・転載８ファイル

　稲子著書は、ソ連崩壊後に出版された多数の文献の中でも、もっとも貴重で優れた研究と基礎資料である。その膨大なレーニン極秘資料は、日本で初めて公表された。彼は、極秘資料と〔コラム〕全体の結論として、レーニンがしたことを、党独裁・党治国家の追求・完成と規定した。私は、それまでのソ連崩壊後に発掘・公表された文献・資料から、レーニン・トロツキーが１９１７年１０月にしたことは、社会主義革命でなく、臨時政府権力とソヴィエト権力という二重権力双方にたいする単独武装蜂起・単独権力奪取クーデターだった真相に確信をもった。

　稲子極秘資料が出版されていなければ、その認識レベルに留まっていた。しかし。それらの膨大な極秘資料や他文献を総合し、レーニンが最高権力者５年２カ月間にしたことを、他党派殲滅路線に基づく政治的民主主義・複数政党制・三権分立を廃絶させる反革命クーデターだったとする結論に到達している。

　第二、１９２１年クーデター政権崩壊危機と分派禁止規定

　日本では、１９２１年の危機に関する研究発表をしている研究者は、梶川伸一と大藪龍介を除いて、ほとんどいない。世界的にも、まだ少ない。２１世紀では、世界・日本の研究者において、１０月クーデター説はほぼ常識になっている。となると、憲法制定議会選挙で敗北し、その武力解散という第２次クーデターをしたレーニン政権は、一貫して、ジェルジンスキー・チェーカーの暴力を基軸としたクーデター政権だったことになる。

　１０月クーデターから３年４カ月後、レーニンのクーデター政権は、ソヴィエト・ロシア革命勢力である労働者・農民・兵士らの総反乱により、崩壊危機に直面した。同時に、党内における労働者反対派・民主主義的中央集権派というレーニン・トロツキー批判勢力の激増により、レーニン主流派分派・トロツキー「労働の軍事化」分派は、少数派への転落危機に陥った。レーニン分派・トロツキー分派による党内クーデターが、分派禁止規定だったという位置づけが要るのではないか。

　　１２月１５日　『筆坂秀世「悩める日本共産党員のための人生相談」』

　　　　　　　　　　　Q&Aによる悩む力を鍛える『日本共産党』第２弾

　　　　　　　　　　　筆坂秀世と私の経歴・立場の違いからくる主張の隔絶度合

　　１２月　１日　『離党・組織離脱を許さない犯罪的組織原則政党』

　　　　　　　　　　　　離党拒絶対応→党費納入拒否の０７年度在籍党員１４５８０６人

　　　　　　　　　　　　党内離脱党員３６．１％＝離党の自由権剥奪犯罪経緯

　　１１月１５日　リチャード・パイプス『１９２１年危機－党機構官僚化と分派禁止』

　　１１月　１日　『追悼・上田耕一郎　その歴史的功罪』党中央専従経歴に見られる多重人格性

　　１０月２５日　ダンコース『１９２１年民衆蜂起・ネップ・分派禁止規定』

　　１０月１０日　『総選挙比例代表定数１８０→１００への削減案』

　　　　　　　　　　　　政権交代阻止戦略の本音＝民主党案への恐怖とスローガン変遷

　　１０月　１日　『共産党小選挙区立候補１５７激減、比例代表３４激増』

　　　　　　　　　　　　東北・近畿３人目落選＝じり貧的瓦解第５段階への転落

　　　9月２４日　『志位・市田・不破が民主集中制を手放さない理由』

　　　９月１９日　『共産党のじり貧的瓦解〔段階４〕赤旗新聞社経営破綻・選挙財政破綻』

　　　９月１５日　『レーニンによる分派禁止規定の国際的功罪』

　　　　　　　　　　　　１９２１年クーデター政権崩壊危機とレーニン選択の４作戦

　　　９月　４日　『志位和夫は、９月３日全国都道府県委員長会議で、党大会延期を提案』

　　　９月　１日　『レーニンが追求・完成させた一党独裁・党治国家』

　　　　　　　　　　　　レーニンがしたこと＝政治的民主主義・複数政党制への反革命クーデター

　　　８月１５日　稲子恒夫『ロシア１９２２年〔コラム〕―6つのテーマ』(８ファイル完結)

　　　　　　　　　　　書記長と首領、検閲の歴史、教会の弾圧、刑法典第５８条の起源

　　　８月　１日　『じり貧的瓦解４段階経過と第５段階への転落方針』０８年７月６中総方針の表裏

　　　７月２７日　『志位和夫｢党員５カ年計画｣の欺瞞性と空想性』党員数の三重帳簿の欺瞞

　　　７月２２日　稲子恒夫『ロシア１９２０、２１年〔コラム〕―８つのテーマ』

　　　　　　　　　　　赤色テロの犠牲者数、新経済政策(ネップ)は何か

　　　　　　　　　　　プロレタリアート独裁の完成、自由抑圧のシステム化

　　　７月１４日　稲子恒夫『ロシア１９１８、１９年〔コラム〕―１０のテーマ』

　　　７月　１日　『綱領全面改定における不破哲三の四面相』加筆・改定版

　　　６月２５日　『朝鮮戦争と武装闘争責任論の盲点』侵略戦争に「参戦」した統一回復日本共産党

　　　６月１５日　小島亮『日本共産党とハンガリー事件、第４章全文』当初「反革命」→１９８２年「反革命」論を撤回

　　　６月１０日　『宮本顕治の「五全協」前スターリンへの“屈服”』「解説」の加筆・改定版

　　　６月　７日　『日本共産党の組織体質＝志位・不破・宮本ら３人の体質』

　　　６月　１日　稲子恒夫『１９２２年のソ連とソ連共産党年表』ボリシェヴィキ不支持者・政党の排除・浄化

　　　５月１５日　『レーニン「国家と革命」の位置づけ』革命ユートピア・逆ユートピア小説の系譜加筆・改定版

　　　５月　６日　『自民支持票２％取り込めば、民主が第一党』中日新聞５月５日「核心」記事と宮地コメント

　　　５月　１日　稲子恒夫『１９２０、２１年のソ連とソ連共産党年表』

　　　４月１５日　稲子恒夫『１９１８、１９年のソ連とソ連共産党年表』

　　　４月　１日　『チベット問題を批判できない、しない日本共産党』「中国共産党と同質・同類政党」と次回総選挙

　　　３月２４日　『不破哲三と中国共産党との関係経緯』３回訪問・１回交流

　　　３月１５日　稲子恒夫『１９１７年コラム－２２のテーマ』臨時政府時期と「十月革命」＝１０月クーデター後

　　　３月　１日　稲子恒夫『ロシアの２０世紀－年表・資料・分析』「はしがき」「あとがき」全文

　　　２月１９日　『コミンテルン型共産主義運動の現状』フランス共産党・ポルトガル共産党(加筆版)

　　　２月１６日　梶川伸一『共産主義「幻想」と１９２１年危機』現物税の理念と現実

　　　１月２２日～２月２４日　『共産党員チェ・ゲバラ見解への私の掲示板反論１～１２、まとめ』

　　　１月１５日　『共産党がひた隠す党内ワーキングプア・無契約専従実態』

　　　　　　　　　　　失業保険・退職金・法的地位なしの無権利革命家４０００人

　　　１月　５日　中井和夫『マフノフシナ－「マフノ叛乱軍史」解説』内戦期ウクライナにおける農民運動

　　　１月　１日　『２００８年インターネット年賀状』

　２００７年

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	２０	６	２６
社会主義問題	４	４	８
計	２４	１０	３４

　(コメント)

　共産党問題は３テーマ、ソ連社会主義問題では２テーマを載せた。

　１、共産党問題

　第一、７月参院選と次回総選挙については、いくつかの問題を分析した。志位・市田・不破らは、参院選を(１)政権交代阻止戦略、(２)野党選挙協力拒否戦略、(３)「確かな野党」「オール与党」といううぬぼれた政党二分法などの左翼反動路線でたたかった。参院選３連続惨敗データは、共産党の戦略的誤りとともに、じり貧的瓦解過程を浮き彫りにした。(４)「平和共同候補実現運動」を敵視し続ける姿勢は、憲法改悪阻止の国会議席展望を欠く空想的な戦略である。赤旗新聞社の経営破綻に基づく総選挙小選挙区立候補激減戦術の本質・背景を検証した。次回総選挙で志位・市田・不破らは、それら誤った戦略の転換をしないまま、姑息な立候補者数いじり戦術転換だけで、たたかうという５中総方針を出した。そのシミュレーションからは、現有９議席よりも減ると考えられる。

　第二、宮本顕治死去にあたって、マスコミ報道や評価内容とともに、最高権力者３９年間というかくも長き居座りにおいて、彼がしたことの表裏を多数のファイル・リンクを使って、検証した。戦後日本共産党史を研究する上で、宮本顕治の評価をさらに緻密に検討する必要がある。とりわけ、民主集中制という党内民主主義を抑圧する犯罪的組織原則を振りかざし、異論発言・抗議をした党員千数百人以上を粛清した彼の行為の性質を、政治的殺人犯罪と位置づけるかどうかが評価の分かれ目となる。資本主義国共産党において、これほどの規模で粛清＝異端審問殺人をした指導者は、宮本顕治以外に一人もいないであろう。志位・市田・不破らは、異端審問官が３９年間掛けて練り上げた党内民主主義抑圧システムの忠実な執行者である。

　　　　『発言・抗議行動への党内民主主義抑圧・粛清』千数百人以上の異端審問殺人データ

　第三、戦前日本共産党史の研究はまだ進んでいない。２人の教授論文、他の２ファイルを載せた。共産党神話において、戦前の活動実態に関するデータがまだ限られている。とりわけ、共産党が反戦平和のためにたたかったという主張の表裏・真相のさらなる発掘が待たれる。

　２、ソ連社会主義問題

　第一、レーニン批判、７連続クーデター説について、『第１０部』までを完結した。１９１７年１０月、レーニンがしたことは、革命でなく、クーデターだったという事実・真相は、ソ連崩壊後のヨーロッパで常識になっている。それをあくまで革命だったと言い張るのは、資本主義世界で不破哲三ぐらいになった。ただ、日本の左翼知識人たちは、クーデター説とその根拠から目を背け、発掘・公表された資料・論文を読もうともしない。レーニンがロシア革命勢力である労働者・農民・水兵ら数十万人を不当に殺害したという詳細なデータを読まず、その信憑性を疑う。私がレーニン批判論文を書き、他論文を多数転載するのは、たんにロシア革命への関心・研究だけのためではない。それは、東方の島国に特殊的に、高度に残存する「レーニン神話」と「日本共産党神話」への時代錯誤的信仰度が、日本の政治を民主化する上できわめて大きな障害物になってきたという認識からである。

　第二、ウクライナのマフノ運動の役割と位置づけを正確にすることは、レーニン・トロツキー評価をするために重要な意味を持つことが分かってきた。レーニン・トロツキーによる一党独裁体制追求、そのためのメンシェヴィキ・エスエル・左翼エスエルの絶滅作戦、そこでの秘密政治警察チェーカーが遂行した赤色テロルは、クーデター政権が行った重大な大量殺人犯罪を伴った。マフノ運動・アナキスト弾圧・絶滅作戦もそれらと一体の犯罪だった。白衛軍デニキン→ウランゲリと戦うときだけは、マフノ軍を利用し、白衛軍との戦争がなくなれば、マフノ軍・運動に総攻撃をしかけ、殲滅したトロツキー・レーニンをどう評価するのか。

　政治的自由・言論を抑圧する一党独裁という犯罪的体制は、ソ連崩壊前の公式党史にあるような、他党派の反革命行動によって、やむなく成立したものではない。ソ連崩壊後の資料・文献やその研究者たちは、レーニンが他党派との連立政権では、彼が理想とする社会主義ができないとし、最初からボリシェヴィキ一党独裁体制・国家こそ科学的真理だとの強固な信念を持っていたと規定した。彼は、１０月クーデター以降一貫して、社会主義他党派・アナキストなどを異端と断定し、その絶滅を追求したというデータが多数発掘・公表されてきた。私はアナキストでないが、レーニンの根本的な誤り・犯罪を証明する面で、(１)マフノ運動の正確な記録は、(２)クロンシュタット事件資料と並んで貴重だと考える。

　　１２月１３日　コンドラーシン『ウクライナにおけるマフノー運動の本質について』ソ連崩壊後の研究論文

　　１２月　１日　P･アヴリッチ『ロシア・アナキズムにおけるマフノ運動の位置づけ』

　　　　　　　　　　トロツキー・レーニンによるアナキスト弾圧・滅亡

　　１１月１５日　アルシーノフ『マフノ叛乱軍史－ロシア革命と農民戦争』

　　１１月　３日　ヴォーリン『ウクライナの闘争－マフノ運動』マフノ運動へのボリシェヴィキの攻撃３回

　　１０月１０日　中日新聞『共産候補絞込み→民主過半数の可能性』

　　１０月　１日　『じり貧的瓦解への道＝参院選総括・総選挙方針』大逃散離脱

　　１０月　１日　『ハーシュマン理論「離脱・発言・忠誠」』

　　　９月１５日　『共産党総選挙方針転換で、自公政権転覆予測加速』

　　　９月　１日　『宮本最晩年の議長室室長・現幹部会員岡宏輔登場』不破に密告した第二の男発覚

　　　８月２１日　『私が受けた「監禁査問」２１日間の壮絶』２４時間私語厳禁、トイレも通院も監視つき

　　　８月　８日　『宮本顕治がしたことの表裏・１２のテーマ』逆説の戦前・戦後日本共産党史

　　　８月　７日　『宮本顕治共産党葬のコメントとニュース』

　　　８月　１日　『共産党の参院選結果８回分データ分析』

　　　７月３０日　『投票日前のマスコミ参院選特集・政治ニュース記事』

　　　７月１９日　『宮本顕治元議長死去に当たってのマスコミ報道』

　　　７月　５日　田中真人『一九三〇年代日本共産党史論－序章とあとがき』

　　　６月２６日　『参院選比例代表立候補戦術の大転換→逆戻り』

　　　６月２１日　渡部徹『一九三〇年代日本共産党論－壊滅原因の検討』

　　　６月１２日　田中真人『日本反帝同盟の研究－共産主義運動と平和運動』

　　　６月　１日　『憲法改悪阻止議席獲得展望を欠いた「比例を軸」方針』

　　　５月１４日　『全野党共闘は現共産党のままでも可能という大いなる幻影』

　　　４月２３日　『参院選比例代表における立候補戦術の大転換』２５人→５人だけへの縮小方針

　　　４月１１日　『２００７年県議選・政令市議選の結果と評価』県議選連敗の原因分析

　　　３月２９日　『不破哲三の出版・印税収入特権と年収特権』専従４０００人との年収格差・遅配格差

　　　３月１９日　第１０部『「レーニンによる７連続クーデター」仮説の自己検証』完結

　　　３月　１日　『不破分派星雲と志位分派星雲の発生と衝突？』代々木ビル内のトップ分派情報

　　　２月２０日　『反戦平和運動にたいする共産党の分裂策動の真相』

　　　２月１０日　水田洋『近代人の形成と解体』

　　　２月　５日　『新日和見主義｢分派｣事件』その性格と｢赤旗｣記事

　　　２月　１日　第９部『レーニンが最高権力者５年２カ月間でしたこと』

　　　１月３０日　『転向・非転向の新しい見方考え方』戦前党員２３００人と転向・非転向問題

　　　１月２３日　田中真人『日本共産党「５０年分裂」はいかに語られたか』軍事方針、所感派

　　　１月１５日　『統一地方選・参院選を目指す３中総方針の検討』

　　　１月　１日　第８部『知識人数万人追放「浄化」・第７次クーデター』

　　　１月　１日　『インターネット年賀状２００７年』

　２００６年

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	１０	４	１４
社会主義問題	１４	６	２０
計	２４	１０	３４

　(コメント)

　今年掲載したテーマは３つになった。前期は、共産党問題を２つ載せた。後期の重点として、『「スターリンは悪いが、レーニンは正しい」説当否の検証』を第７部まで行なった。

　１、前期－共産党問題の２つ

　第一、護憲・活憲運動に現れた共産党のセクト的対応データ、排他的言動の分析である。それが、平和共同候補・共同リスト実現運動において、さまざまな詭弁を使って、さらに敵対的になった事実を検討した。２００７年は、４月の統一地方選と、７月の参院選があり、これらは憲法改悪阻止運動におけるきわめて重要なたたかいになる。ドイツ・イタリアにおける左翼統一候補の成立と勝利の体験を日本に生かすことができないのかともどかしさを感じる。

　第二、筆坂秀世問題に関して、３つのファイルで検証した。彼の著書が広く関心を呼び、多数の人に読まれた事実は、共産党にたいするボディブロー効果を持った。これは、常任幹部会の硬直性・閉鎖性・自己保身性などを内部告発的に浮き彫りにしたという面で意味がある。ただ、著書・読者が共産党に掛ける圧力は、党内民主主義を抑圧する犯罪的組織原則Democratic Centralismを放棄させるまでのパンチ力を与えたかというと不十分である。常任幹部会員１８人の自己保身・地位保全における最大の武器を、彼らが自主的に放棄することはありえないからである。

　それを放棄させる圧力とは、ヨーロッパ全域で発生したように、共産党支持の有権者が、統一地方選・参院選の投票行動２回において、共産党テリトリー(領域)からの「大逃散」というカウンター・パンチを繰り出すしかないであろう。しかし、それも、２１世紀資本主義世界において、(１)ポルトガルと(２)東方の島国という２カ国でのみ、いまだに「レーニン神話」が生き残り、官僚主義的Centralismが拘束力と宗教的呪縛性を保持している党費納入共産党員２８万人と共産党支持者の認識状況から見ると、容易ではない。

　　　　『なぜ民主集中制の擁護か』

　　　　『ゆううつなる党派』民主主義的中央集権制の４システム

　２、後期－『「スターリンは悪いが、レーニンは正しい」説当否の検証・１０部作』の第７部までを掲載

　２１世紀の資本主義ヨーロッパでは、(１)ポルトガル共産党を除く、すべての共産党、(２)旧東欧・ソ連１０カ国の前衛党が、レーニンを全面廃棄している。(３)ポルトガル共産党は、１９７０年代、他党に先駆けて、プロレタリア独裁理論＝共産党であるかどうかの試金石を誤りと宣言し、放棄した。よって、厳密な意味でのレーニン型前衛党でなくなっている。フランス共産党は、プロレタリア独裁理論だけでなく、Democratic Centralismも誤りとして、２原則の放棄決定をしたので同じである。よって、資本主義世界で、日本共産党だけが、レーニン型前衛党として、その５原則を公然堅持・隠蔽・訳語変更スタイルによって残存している。加藤哲郎の規定によれば、日本共産党はコミンテルン型共産党の生きた博物館的存在になっている。

　　　　『コミンテルン型共産主義運動の現状』ヨーロッパでの終焉とアジアでの生き残り

　なぜヨーロッパでは、(１)(２)とも「レーニン神話」を全面廃棄できたのか。なぜ、東方の島国は、「レーニン神話」の呪縛から唯一逃れられないのか。その疑問を解くカギは、共産党員・支持者・新左翼を含む左翼勢力が固執するレーニン認識にある。レーニンが１９１７年１１月７日(旧暦１０月２５日)から、１９２２年１２月１６日第２回脳梗塞発作までの５年２カ月間でしたことの実態・データについて、ほとんど知らず、知らされず、「スターリンは悪いが、レーニンは正しい」という認識レベルにとどまっている。私の１０部作は、単に、ロシア革命史＝ソヴィエト革命史の歴史研究を目的としたファイルではない。その誤ったレーニン認識を大転換させることなしには、日本の左翼勢力と日本共産党を真の民主主義勢力・政党に変えることができないとする現実的目的から書いている。もっとも、目標だけ高くても、個人的ＨＰの影響力の限界から見て、その達成はきびしい。また、データを入れることに欲張りすぎて、すべてのファイルが長すぎるのが欠点であるが…。

　　１２月１６日　『ゆううつなる党派』民主主義的中央集権制の４システム(２００６年１２月改定版)

　　１２月　１日　第７部『「ネップ」後での革命勢力弾圧継続・強化』

　　　　　　　　　　　１９２１年３月～２２年末、「ネップ」評価とその後に発生した５００万人飢死の原因

　　１１月２１日　『｢赤色テロル｣型社会主義形成とその３段階』レーニンが「殺した」ロシア革命勢力の推計

　　１１月　１日　第６部『革命水兵の平和的要請鎮圧・第６次クーデター』

　　　　　　　　　　　１９２１年３月、クロンシュタット水兵・労働者１４０００人の皆殺し

　　１０月１５日　第５部２『トロツキー「労働の軍隊化」構想と党内論争』

　　　　　　　　　　　１９２０年３月、２０００企業「軍隊化」での労働者ストライキ激発と弾圧

　　１０月　１日　第５部『革命労働者ストライキの弾圧・第５次クーデター』

　　　　　　　　　　　１９２１年２月、労働者の大量逮捕・殺害とプロレタリア独裁成立のウソ

　　　９月１４日　高橋彦博『枚方事件について』脇田憲一氏の『朝鮮戦争と吹田・枚方事件』を読む

　　　９月　１日　第４部『他党派をソヴィエトから排除・第４次クーデター』

　　　　　　　　　　　１９１８年６月、すべてのソヴィエトをボリシェヴィキ独裁機関に変質化

　　　８月１６日　『マフノ運動とボリシェヴィキ政権との関係』共闘２回と政権側からの攻撃３回

　　　８月　６日　高橋彦博『白鳥事件の消去と再生』『白鳥事件』(新風文庫)刊行の機会に

　　　８月　１日　第３部『革命農民への食糧独裁令・第３次クーデター』

　　　　　　　　　　　１９１８年５月、９０００万農民への内戦開始・内戦第２原因形成

　　　７月２２日　梶川伸一『レーニン体制の評価について』２１年－２２年飢饉から見えるもの

　　　７月１８日　Ｈ・カレール＝ダンコース『奪われた権力』ソ連における統治者と被統治者

　　　７月１０日　Ｈ・カレール＝ダンコース『軍事革命委員会の創設は、紛れもないクーデター』

　　　６月２４日　第２部『憲法制定議会の武力解散・第２次クーデター』

　　　　　　　　　　　１９１８年１月、議会１日目での解散作戦と内戦第１原因形成

　　　６月１７日　山椒魚『不破哲三の資本論「研究」と中国「賛美」の老害ぶり』

　　　　　　　　　『不破哲三と中国共産党との関係経緯』(宮地作成)

　　　６月１７日　『日本共産党と中国共産党との和解劇』

　　　６月　４日　『「平和共同候補」実現運動への共産党の敵対と詭弁』護憲・活憲勢力の選挙戦略の当否

　　　５月２９日　『フランス共産党の党改革の動向と党勢力』「進歩のための統一協定」運動とその結果

　　　５月２９日　柴山健太郎『勝ったのは民主主義だ！』政権を奪還したイタリア中道左派連合の苦闘の奇跡

　　　５月１５日　『筆坂「政治的暗殺」から「外部飲酒禁止令」へ』常幹４人の党運営に関する『哲学の貧困』

　　　５月　８日　『筆坂秀世「政治的暗殺事件」とその謎とき仮説』常幹４人が「党内脅迫ファックス」に即時屈服

　　　４月２８日　田口富久治『丸山眞男「自由について」と最近の研究二点を論ず』

　　　４月２６日　『筆坂秀世「日本共産党」出版をめぐる動向』筆坂証言と共産党反論があぶりだした３つの真相

　　　４月２２日　梶川伸一『十月革命の問題点』４月１６日講演会レジメ全文

　　　４月　６日　第１部『レーニンによるソヴィエト権力簒奪７連続クーデター』８部作

　　　　　　　　　　　１９１７年１０月、レーニンによる十月・第１次クーデター

　　　３月　２日　『「マオ－誰も知らなかった毛沢東」からの連想』ソ中両党関係と隷従下日本共産党

　　　２月１１日　『共産党が護憲・活憲運動内で行う排他的言動の検討』共産党のセクト的分裂策動

　　　２月　６日　『護憲・活憲運動における共産党のセクト的対応』事例・基礎データ集

　　　２月　３日　柴山健太郎『ドイツ連邦議会選挙における左翼党躍進の政治的背景』

　　　１月１９日　『党大会決議・中央委報告具体化のための１５の真相データ』真相２つ追加

　　　1月１４日　『第２４回大会めぐるマスコミ論調』

　　　１月１３日　『ソルジェニーツィンのたたかい、西側追放事件・電子書籍版』改定版

　　　１月　１日　『２００６年インターネット年賀状』

　２００５年

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	１５	８	２３
社会主義問題	８	４	１２
計	２３	１２	３５

　(コメント)

　今年掲載したテーマは３つになりました。前期・後期の重点とともに、共産党問題は全期間に及びました。

　１、前期－『謎とき・大須事件と裁判の表裏』第１部～第５部と各『資料編』

　これは、武装闘争問題やメーデー事件を調べた時点から、なぜ大須事件にだけ騒擾罪が成立したのかと気になっていたテーマです。しかし、資料不足で書けませんでした。昨年半ば以降、さまざまな方から資料を入手し、それを契機に多くの人に取材しました。私(宮地)は名古屋生れの名古屋育ちなのに、かつ、大須事件裁判期間中に民青・共産党専従だったのに、何も知らず、共産党の真相隠蔽作戦のため表裏の実相を知らされていませんでした。公表・宣伝されていた情報は、共産党側が主張する警察検察の謀略・でっち上げという一方的・表面的なデータしかありません。事件当時高校１年生で生のニュースにも疎かったと言えます。

　共産党側情報、警察検察側の秘密資料、被告・弁護団側の控訴・上告書や多数のパンフ、裁判所判決文、元被告酒井博からの取材証言、関係者の証言など、膨大な資料や証言を比較し、検証する作業はなかなか大変でした。しかも、そこに、共産党宮本顕治の犯罪的干渉と被告２人除名、さらには、武装闘争問題に関する宮本顕治の党史偽造歪曲の大ウソが絡みます。共産党内部問題を孕んだ複雑さは、メーデー事件・吹田事件にないレベルでした。大須事件を１９５２年度の武装闘争の中で位置づけ、しかも、それを朝鮮侵略戦争における日本共産党にたいするソ中両党の「参戦」命令の一部として捉えることが必要でした。

　本文５部全体で、１９万字になり、資料編５部と合わせると、２７万字になります。『嘘つき顕治の真っ青な事実』は、関連する続編です。でも、これら６部作・３３万字によって、名古屋生れの名古屋育ちとしての責務を果たした想いです。

　２、後期－「レーニンによる十月クーデター」説の研究と検証

　レーニン批判については、この数年来、かなりのファイルを書き、転載ファイルも多数載せてきました。私は、(１)元来、熱烈なレーニン信奉者であり、十月革命を理想とし、２５歳から４０歳、除名されるまで１５年間の職業革命家活動をしてきました。その私が、なぜ、(２)レーニン型前衛党の批判者となり、(３)レーニンの大量殺人犯罪データを集め、さらには、(４)十月革命をレーニンによるクーデターと認識するに至ったのかは、ＨＰに書きました。

　しかし、そこで分析したように、日本では、ヨーロッパと比べて、「レーニンによる十月クーデター」説がまだ市民権を得ていません。３００万人亡命者が一人も来ていない東方の島国、そこからくる大陸地続き生情報や亡命者情報が欠落した理念型レーニン神話信仰が残存するという地政学的条件があります。その上、宮本顕治によるスターリン批判研究の抑圧・弾圧、日本共産党の逆旋回クーデターという犯罪要因も加重されました。国際的に見ても、党費納入日本共産党員２８万人だけでなく、新左翼を含む左翼系有権者の認識面で、日本ほどレーニン神話信仰が残存している国はないでしょう。彼らや左翼知識人たちは、１９９１年ソ連崩壊後に発掘・公表されたレーニンによる数十万人大量殺人犯罪の実態を知ろうともしていません。レーニンのマイナス面への思考停止状態に自らを閉じ込めています。この特異な東方の島国現象は、神話崩壊現実・データから目を背け、直視したくないという一種の思想的引きこもりとも規定できるほどです。

　学者では、レーニンの十月クーデターという立場を表明しているのは、３人だけです。加藤哲郎一橋教授、中野徹三札幌学院大学名誉教授、梶川伸一金沢大学教授です。田口富久治名古屋大学名誉教授は、レーニン批判の見解を表明しました。

　３、日本共産党問題

　これは、(１)萩原遼除籍問題、(２)総選挙結果と欺瞞的総括レベル、(３)第２４回大会決議案内容などを検討しました。

　これらの内容は、それぞれのファイルにあるので、ここでは書きません。ただ、(１)朝鮮総連批判を理由とする萩原遼除籍は、不破・志位・市田らが、犯罪的な一党独裁国北朝鮮型社会主義への「隠れキリシタン」ならぬ「隠れ金正日支援政党」であるという本性を自ら暴露した重要な事件です。また、(３)『党大会決議案討議のための１３の真相データ』で分析したように、不破２００４年綱領路線の波及力失速と党勢力の全般的減退が、一段と明確になってきていると言えます。

　それなら、旧東欧・旧ソ連・資本主義ヨーロッパのように、共産党が大転換・解党・崩壊する状況が発生するでしょうか。それは、レーニンによる十月クーデター認識、および、レーニンによる大量殺人犯罪実態認識が、東方の島国にいる有権者に広まらないかぎり無理でしょう。共産党支持者とは、公然たる、もしくは、潜在意識において、ほとんどがレーニン神話信仰・「十月革命」信仰という一種の一神教信者だからです。もっとも、私(宮地)自身が、熱烈な信奉者でしたので、その心情は理解できますが。

　共産党員・読者・共産党への投票者が、レーニン神話の呪縛から解き放たれ、科学的社会主義テリトリー(領域)からの「大逃散」または、「三々五々の逃散」を起すという不断の党内外圧力がボディブロー効果を挙げないかぎり、日本共産党も、ヨーロッパの共産党なみに、大転換か解体をし、民主的左翼政党に転じることはないでしょう。

　なぜなら、共産党の内部・下部からの改革は、Democratic Centralismという鉄壁の自己保身システムを必死で守りぬく不破・志位・市田が居座り続けるかぎり、不可能だからです。それは、彼らへの党内批判・異論行動のすべてを、分派活動・規律違反とでっち上げる党内外排除システムだからです。

　もし、彼らが主導して、民主集中制を放棄し、全党員間の水平的・横断的交流権、批判意見の横断的提出権を認めれば、何が起きるのでしょうか。それは、同時に、インターネット掲示板において、支部名・党員名を明記した党中央批判意見・提案を開示し、全党員に賛同・水平的結集を公然と呼びかける権利を解禁します。そうなれば、彼らへの批判・党内粛清犯罪歴への責任追及が全党的に爆発し、彼らが党中央トップの地位から追放されることが、１００％確実となります。国際的に見渡しても、批判・異論者にたいする党内粛清の誤りを、これほどの規模と件数で犯してきた資本主義国の共産党トップは、日本共産党しかないでしょう。彼らも、その国際比較データを掴んでいます。Democratic Centralism死守は、彼らがトップ転落への恐怖に慄いていることの裏返しです。

　　　　『なぜ民主集中制の擁護か』２、民主集中制放棄後の組織原理

　党内権力への異様な執着度や自己保身性、および、選挙連続惨敗結果への無責任人格の面で、宮本・不破・志位という駒場三代世襲のトップたちは、ヨーロッパの共産党指導者たちと、まるで異質なのでしょうか。さらには、法政大学名誉教授高橋彦博が『「三文オペラ総選挙」と東京の共産党』で指摘したように、駒場四代目世襲候補者複数がすでにインプットされつつある気配も見え隠れします。彼らの戦後責任問題もあります。名古屋大学名誉教授水田洋が規定するように、「こうした排他性をささえる思考停止人間（自分で考え自分の責任で発言する能力のない人間）を生産したことは、戦争責任に続く戦後責任といえるかもしれない」という根底的な問いかけです。

　　　　水田洋『日本共産党の丸山眞男批判について』排他性をささえる思考停止人間の生産責任

　レーニン型前衛党５原則全部を隠蔽・訳語変更・略語スタイルで堅持という政党は、代々木８５億円新築ビルを根城にして、まだしばらく残存し続けるでしょう。というのも、５原則堅持政党は、残存する一党独裁国の前衛党４つと、資本主義国で唯一残存する日本共産党とで、まだ５党もあるからです。しかも、中国共産党や朝鮮労働党の日本支部である朝鮮総連(学習組)との共産主義友党関係を回復した不破・志位らが党内権力に執着するかぎり、国際的に孤立などしていない、野党外交を展開していると得意の詭弁で開き直ることができるからです。

　　１２月　９日　高橋彦博『「三文オペラ総選挙」と東京の共産党』

　　　　　　　　　　「自任キャリア」党員と「ノンキャリ」党員の二重構造

　　１２月　１日　『党大会決議案討議のための１３の真相データ』４、５中総報告における選挙・党勢力

　　１１月１５日　『「レーニンによる十月クーデター」説の検証』

　　　　　　　　　　革命か、それとも、一党独裁狙いのクーデターか

　　　　　　　　　　１０月１０日～２５日(新暦１１月７日)の１６日間

　　１０月３０日　兵本達吉『日本共産党の戦後秘史(１)』武装蜂起の時代(七)(八)－六全協

　　　　　　　　　兵本達吉『日本共産党の戦後秘史(２)』拉致事件・帰国事業と日本共産党

　　１０月１９日　『ソルジェニーツィンのたたかい、西側追放事件』加筆改訂版

　　１０月　１日　『１９１７年１０月、レーニンがしたこと』

　　　　　　　　　　大十月社会主義革命か、それとも、労兵ソヴィエト革命・農民革命

　　　　　　　　　　と一時的に重なった一党独裁狙いの権力奪取クーデターか

　　　９月２２日　リチャード・パイプス『ロシア革命史－第６章十月のクーデター』

　　　９月１７日　梶川伸一『レーニンの農業・農民理論をいかに評価するか』十月革命後の現実を通して

　　　９月１４日　『共産党の総選挙、参院選結果データ分析』（１９７０～２００５総選挙）全面改定

　　　８月２４日　田口富久治『五〇年の研究生活を振り返って―いま思うこと』丸山眞男とマルクスとのはざまで

　　　８月１１日　『共産党の総選挙、参院選結果データ分析』（１９７０～２００５）

　　　８月　８日　『嘘つき顕治の真っ青な真実』宮本顕治が五全協共産党で中央レベルの活動をした証拠

　　　７月　７日　『除籍への萩原抗議文と批判メールへの党回答文』

　　　６月２９日　『不破哲三が萩原遼を朝鮮総連批判で除籍』

　　　６月１９日　小山弘健『コミンフォルム判決による大分派闘争の終結』

　　　６月　１日　『騒擾罪成立の原因（２）＝法廷内外体制の欠陥』　第５部・完結編

　　　　　　　　　『第５部・資料編』謎とき・大須事件と裁判の表裏

　　　５月２３日　『電子書籍版・オーウェルにおける革命権力と共産党』

　　　５月１２日　『オーウェルにおける革命権力と共産党』３ＤＣＧ７枚

　　　４月２４日　田口富久治『いいだもも著「レーニン、毛、終わった」書評』

　　　４月１５日　『志位和夫の３中総「党勢拡大は最大の弱点」報告』

　　　４月　７日　『騒擾罪成立の原因（１）＝法廷内闘争の評価』第４部

　　　　　　　　　『第４部・資料編』謎とき・大須事件と裁判の表裏

　　　３月　４日　武藤功『冤罪』ＪＲ浦和電車区事件

　　　２月２４日　『大須・岩井通りにおける騒擾状況の認否』第３部

　　　　　　　　　『第３部・資料編』謎とき・大須事件と裁判の表裏

　　　２月　９日　佐藤一『下山・三鷹・松川事件と日本共産党』謀略説で笑うもの

　　　　　　　　　 佐藤一『戦後史検証　一九四九年「謀略」の夏』九月革命説

　　　　　　　　　 佐藤一『戦後民主主義の忘れもの』下山事件と清張「謀略説」

　　　１月２９日　『警察・検察による騒乱罪でっち上げの計画と準備』第２部

　　　　　　　　　『第２部・資料編』謎とき・大須事件と裁判の表裏

　　　１月２０日　『ザミャーチン「われら」と１９２０、２１年のレーニン』電子書籍改訂版

　　　１月１２日　『ザミャーチン「われら」と１９２０、２１年のレーニン』３ＤＣＧ１２枚

　　　１月　９日　梶川伸一『幻想の革命』十月革命からネップへ、これまでのネップ「神話」を解体する

　２００４年

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	１１	８	１９
社会主義問題	７	５	１２
イラク問題	１	２	３
計	１９	１５	３４

　(コメント)

　今年は、取り組んだテーマが３つあり、それも時期的におよそ３つに分かれました。

　１、前期―共産党問題

　日本共産党の第２３回大会評価と参院選結果の総括を昨年からの継続として検討しました。マスコミは、共産党２０→９議席惨敗を予測通りで当然の結果と見なし、惨敗原因に関するきちんとした分析も載せようともしませんでした。掲示板においては、党大会と参院選結果を受けて、党中央批判が表面的、散発的なものから、理論的に深めた論考がかなり出てきたのが注目されます。

　私は、(１)政策問題として、不破議長の金正日擁護政策の誤りを検討しました。しかも、拉致事件をめぐる金正日の対応に国民の怒りが高まるにつれて、議長の誤りに留まらず、志位委員長が後手後手に「北朝鮮の担当者」発言の隠蔽をしたり、「経済制裁賛否」政策の修正をする姿は哀れともいえるレベルになってきました。

　(２)、その志位和夫といえば、空想的で欺瞞的な「党員拡大５カ年計画」を出しっぱなしにして、三重帳簿でごまかす手口がいつまで通用するのでしょうか。２００５年１１月がその期限です。

　（３）、衆参国政選挙の小選挙区において、全選挙区に立候補させる方針をやめるという路線は、歓迎すべき転換と言えます。しかし、その大転換も、１億２６１万有権者過半数の要求を取り入れた政権交代路線＝自公政権を倒す目的で共同する野党間選挙協力路線への前向き変更ではなく、志位報告を見るかぎり、党勢力の後退を原因とする後ろ向き党内要因によるものです。

　（４）、不破・志位・市田らの路線・政策・計画・無責任総括にたいして、党費納入２８万党員の反発とサボタージュが増大しました。それによる未結集・離党など共産党員の党内外「逃散」現象が深部で進行しています。その事態にたいして、党内外の誰も何の対策・対応もできないというDemocratic Centralismの政党組織とはなんなのでしょうか。不破・志位・市田ら最高権力者の地位保全のみに役立つという反民主主義的で時代錯誤的なレーニン型前衛党の軍事規律にしがみついている資本主義国政党は、２１世紀世界で、ポルトガル共産党と日本共産党の２党だけになりました。

　２、中期―レーニン批判問題

　レーニン批判、とくに、１９２１年２月～３月のクロンシュタット反乱問題とレーニンの大量殺人犯罪問題を、４月から７月にかけて、集中的に分析し、いくつかの原資料の転載をしました。有名なクロンシュタット反乱の陰に隠されていますが、それとほぼ同時、または、前提となったペトログラード労働者の全市的ストライキを合わせた歴史研究を進める必要を痛感しました。さらには、それらの共通原因となるロシア全土における農民反乱とそれらへの鎮圧作戦を含めれば、レーニンの権力奪取クーデターの誤りと犯罪性が浮き彫りになります。

　（１）レーニン・ボリシェヴィキの根本的誤りとしての食糧独裁令にソ連全土で抵抗した９０００万農民、（２）ペトログラード・モスクワのストライキ労働者数十万人、（３）ボリシェヴィキ一党独裁政権への平和的要請行動を起こしたクロンシュタット水兵・基地労働者１４０００人は、二月革命以来のロシア革命勢力です。その労働者・農民・兵士に、レーニンは「反革命」「武装反革命」というウソのレッテルを貼り付けました。彼は、そのロシア革命勢力数十万人を秘密政治警察チェーカーを使って、殺害した大量殺人犯罪型社会主義者だったというのが、私の研究結論です。白衛軍との内戦、それによる犠牲者数とそれらとを、分別するのはなかなか難しいのですが、地域別・時期別にも峻別する必要があります。

　レーニンは、マルクスの社会主義青写真を絶対的真理と信仰しました。彼は、ボリシェヴィキ一党独裁権力を維持・強化する目的のためなら、エスエル、メンシェビキらソヴィエト内勢力のロシア革命政党を絶滅させ、労働者・農民・兵士の大量殺人をするなど手段を選ばない革命倫理に囚われた「一神教」的マルクス主義者でした。もっとも、私のレーニン大量殺人データとレーニン評価が一面的と思われる人も多いでしょう。私の親しい名誉教授からは、「歴史が消えたレーニン悪玉論になっているのが惜しまれます」との批判を頂きました。それへの反論はありますが、ここでは書きません。できれば、７月１３日『レーニンの大量殺人総合データと殺人指令２７通』を見ていただければ幸いです。

　ちなみに、Googleで「レーニン」を検索すると、驚くようなリストが出ます。さすがに、レーニン検索結果は、１５３０００件あります。ところが、ランク上位の過半数は、ドイツ映画『Good Bye Lenin』なのです。インターネットの若者たちは、「レーニン」と言えば、レーニンの業績・文献などではなく、１９８９年ベルリンの壁崩壊前後の状況、ヘリコプターで宙吊りになって捨てられに行く巨大で憐れな、破壊されたレーニン像を思い浮かべるレベルになっています。現ロシアだけでなく、ヨーロッパでは、ポルトガル共産党を除いて、レーニン型前衛党は壊滅し、『Good Bye Lenin』が一般的な思想状況になったと規定できます。２１世紀の世界において、日本ほど、「レーニン神話」信仰者が多数残存している国はないでしょう。その歴史的政治的要因は何なのでしょうか。

　　　　Google検索『レーニン』

　３、後期―大須事件問題

　８月以降は、メーデー事件、吹田・枚方事件、大須事件という３大騒擾事件の歴史発掘に取り組みました。とくに、現在、大須事件の６部作の研究に取り掛かっています。私は名古屋生れの名古屋育ちで、かつ、大須事件裁判中の１３年間も、その地域を担当する共産党専従でした。それだけに、２００４年に大須事件を調べ始めるまで、事件の全貌、表裏についてまったくの無知だったことを恥じています。しかし、なにぶんにも、５２年前の事件であり、亡くなった被告人も多く、資料収集も困難です。大須事件関係ファイルを読んだ方で、なんらかの情報・資料をお持ちであれば、ぜひご協力ください。

　　１２月　５日　『共産党による火炎ビン武装デモの計画と準備』　第１部

　　　　　　　　　　謎とき・大須事件と裁判の表裏

　　　　　　　　　　『共産党による火炎ビン武装デモの計画と準備・資料編』

　　１１月２７日　志保田行『プロレタリア・ヒューマニズムとは何か』宮本顕治氏の所説について

　　　　　　　　　　百合子と顕治・大森寿恵子との関係の事実(続編)

　　１１月　９日　志保田行『不実の文学－宮本顕治氏の文学について』

　　１１月　１日　元被告酒井博『講演　大須事件をいまに語り継ぐ集い』質疑応答を含む

　　１０月２２日　元被告酒井博『証言　名古屋大須事件』歴史の墓場から蘇る

　　１０月　８日　永田末男『大須事件にたいする最終意見陳述八・九』武装闘争の中央委員会批判

　　　９月２４日　『大須事件・裁判の資料と共産党関連情報収集についての協力お願い』

　　　９月１３日　水田洋『自衛隊イラク派兵差止訴訟の原告意見陳述』

　　　９月１０日　『志位和夫の参院選総括とそのレベル』惨敗データ隠蔽と惨敗路線無修正継続

　　　９月　１日　『検察特別資料から見たメーデー事件データ』『メーデー騒擾事件の捜査』

　　　８月２１日　高橋博彦『左翼知識人とマルクス主義』左翼無答責・民衆無答責という結果責任認識

　　　８月１８日　水田洋『戦争の民営化―どこまで続くdirty war ?―』

　　　８月　３日　脇田憲一『朝鮮戦争と吹田・枚方事件』

　　　８月　３日　伊藤晃『抵抗権と武装権の今日的意味』武装闘争方針の実態と実践レベル

　　　７月１６日　『共産党の参院選結果７回分データ分析と２００７年度展望』

　　　７月１３日　『レーニンの大量殺人総合データと殺人指令２７通』殺人指令８通追加版

　　　７月　２日　『レーニンの大量殺人総合データと殺人指令１９通』

　　　６月２１日　『クロンシュタット水兵とペトログラード労働者』クロンシュタット水兵とレーニン

　　　６月　７日　『ザミャーチン「われら」と１９２０、２１年のレーニン』加筆改訂の電子書籍版

　　　５月１７日　『ザミャーチン「われら」と１９２０、２１年のレーニン』３ＤＣＧ１２枚目追加

　　　５月１６日　イダ・メット『クロンシュタット・コミューン』反乱の全経過、１４章全文転載

　　　５月１１日　ヴォーリン『クロンシュタット１９２１年』反乱の全経過

　　　５月　１日　スタインベルグ『クロンシュタット叛乱』叛乱の全経過

　　　５月　１日　Ａ・ベルクマン『クロンシュタットの叛逆』叛逆の全経過

　　　４月２１日　中野徹三『拉致(強制的失踪)と北朝鮮問題について』

　　　４月１７日　『ザミャーチン「われら」と１９２０、２１年のレーニン』加筆改訂版

　　　４月１３日　『クロンシュタット水兵の要請行動とレーニンの皆殺し対応』６資料と名誉回復問題

　　　３月１８日　『参院選で動く党員と反発サボタージュする党員』党中央方針への党員評価分裂

　　　３月　１日　『志位和夫｢党員５カ年計画｣の欺瞞性と空想性』党員数の三重帳簿実態

　　　２月１９日　『自衛隊イラク派兵差し止め訴訟』原告団に参加を

　　　２月　９日　『北朝鮮拉致事件と共産党の意図的な無為無策路線』不破の金正日擁護政策

　　　１月　８日　『第２３回大会・綱領改定めぐるマスコミ論調』

　　　１月　２日　『共産党の総選挙方針・総括にたいする批判意見』掲示板討論のピックアップ

　２００３年

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	１３	１５	２８
社会主義問題	３	１	４
計	１６	１６	３２

　(コメント)

　２００２年は、社会主義問題、とくに「レーニン批判」を精力的に研究し、私(宮地)の分析ファイルとともに、転載ファイルをいくつか載せました。今年は、重点が逆転し、共産党問題に掛かりきりになりました。

　一つは、日本共産党の武装闘争の分析と転載です。これについては、入手できるかぎりの資料を集めて、検討しましたが、まだまだ資料不足です。しかし、武装闘争を、日本共産党の朝鮮侵略戦争参戦行動とする国際的な視野から位置づけた分析とデータを、かなり載せることができたと思います。その中で、武装闘争は、分裂した一方がやったという党史の記述は、宮本顕治のウソ・党史の偽造歪曲であることを立証しました。武装闘争を具体的に開始する１９５１年五全協前に、宮本顕治ら反徳田派のすべてが、スターリンに屈服して、日本共産党は統一回復をしていたという歴史的データも載せました。統一回復日本共産党は、ソ連共産党・中国共産党・朝鮮労働党と共同作戦をとり、ソ中両党の国際的命令に従って、後方基地武力かく乱戦争行動路線を実行した侵略戦争参戦政党だったというのが、歴史の真実です。

　二つ目は、１９５５年六全協から、１９９７年第２１回大会宮本顕治引退までの４２年間の評価問題です。上田・不破『戦後革命論争史』の出版経緯と絶版問題、宮本秘書団を中核とする宮本顕治の最高指導者私的分派問題についても、かなりの資料に当たりました。彼による日本共産党の逆旋回と４連続粛清事件がなければ、あるいは、党内勢力が逆旋回を阻止できていれば、日本共産党は、とっくの間に、反民主主義的な組織原則である、党内民主主義抑圧・破壊のDemocratic Centralismを放棄し、民主主義的政党に転換していたでしょう。ユーロ・ジャポネコミュニズムに背を向けた宮本顕治の逆旋回クーデター成功のおかげで、不破・志位・市田らは、高度に発達した資本主義国において、唯一生き残っているレーニン型共産党の最高指導者の地位に留まって、空想的・時代錯誤的な二段階革命路線を唱えていることができるのです。

　三番目は、選挙の４連続惨敗結果の原因分析です。私（宮地）の共産党専従１３年間の活動・指導スタイルは、恥ずかしながら、機関紙拡大と選挙指導へと極端に偏ったものでした。大衆運動を指導する暇もありません。私は、名古屋市の中部北部全行政区を含み、専従５２人を抱えた巨大地区委員会の地区常任委員のとき、５つに分かれた複数行政区ブロックの責任者を、すべてやりました。ブロックとは、地区委員会機能をかなり持つ地区委員会補助機関のことです。それらのブロックは、現在すべて地区委員会になっていますので、私は、愛知県党の党勢力の半分を占める５つの地区委員長を歴任したことになります。そこで、現場の選挙経験をかなり積みました。愛知県委員会選対部員の数年間は、全県的な選挙運動の実務的中心となり、選挙情勢分析、候補者運用、選挙結果データ作成、中間選挙での現地貼り付きなどをしました。それらから、選挙情勢・結果の分析、長期データの比較をすることは、私の癖になっています。その現場体験から、不破・志位・市田らを見ると、彼らは、有権者心理や党員が選挙活動に決起する条件について、まるで無知・無能の代々木トップ官僚ではないかと思えます。よって、私の選挙結果分析内容は、かなり辛口になりすぎているかもしれません。

　四番目は、４３年ぶりの綱領全面改定問題です。これは、(１)「国会で安定した２４１議席を占める革命」という空想性と、（２）「二段階革命路線」という時代錯誤性を併せ持つ綱領です。しかも、(３)満場一致採択というスターリン型党大会システムそのままの反民主主義的大会運営をするはずです。さらに、（４）参院選比例区方針として、現職３人リストラ＝市田忠義書記局長自己救済戦術に転換しました。この方針は、それによって共産党比例区票が減ろうとも、「市田さえ当選すればいい」というエゴイスティックな戦術です。これら四重の誤りは、２００４年７月参院選における、新たなマイナス要因になります。それら共産党が自ら製造・宣伝・販売するイメージダウン要素は、１億２６１万有権者と党費納入２８万党員の不破・志位・市田指導部にたいする不信・批判を増大させ、彼らからの「２１世紀型の逃散」現象を、全国的・全党的に一段と激発させる可能性を高めます。「逃散」とは、共産党テリトリーから、支持者・赤旗読者・共産党員が、不破・志位・市田らを見限って、いっせいに、あるいは、三々五々に逃げ出すという、共産党崩壊に至る末期的現象のことです。革命綱領政党の共産党テリトリーに国境はありません。しかし、この現象の性質は、革命権力国家・東ドイツからの大量亡命、北朝鮮からの脱北者数十万人という、国境を越えての「逃散」現象と類似性を持っています。

　　１２月１６日　中野徹三『共著「拉致・国家・人権」の自己紹介』藤井一行・萩原遼

　　１２月１２日　中野徹三『古い教条とあたらしい現実との谷間で』日本共産党の綱領改定案

　　１２月　９日　『共産党の総選挙連敗総括と参院選方針』比例区現職３人切り捨て＝市田救済戦術

　　１１月１７日　『「国会で安定した２４１議席を占める革命」綱領案』過半数議席の空想性

　　１１月１４日　後房雄『「政権交代のある民主主義」胎動』

　　１１月１３日　『共産党の選挙４連続惨敗結果と原因分析』３議席・５連続惨敗か、７月参院選

　　１０月１５日　『共産党の４連続惨敗となるか、１１月総選挙』共産党の選挙３連続惨敗結果

　　１０月　５日　『不破哲三の第２回・宮本顕治批判』〔秘密報告〕

　　　　　　　　　　　宮本秘書団を中核とする最高指導者私的分派の形成と解体

　　　９月２１日　『「戦後革命論争史」に関する上田耕一郎「自己批判書」』

　　　9月　３日　『「戦後革命論争史」に関する不破哲三「自己批判書」』

　　　　　　　　　　　上田・不破査問と「自己批判書」公表事件の一次資料集（１）（２）

　　　８月　７日　福田玲三『史上初めて対案提出』フランス共産党３２回大会

　　　８月　６日　『綱領全面改定における不破哲三の四面相』綱領案と討論・代議員選出システム

　　　８月　３日　『ソルジェニーツィンのたたかい、西側追放事件』電子書籍版

　　　７月２３日　滝沢林三『メーデー事件における早稲田大学部隊の表と裏』

　　　７月１４日　『ソルジェニーツィンのたたかい、西側追放事件』３ＤＣＧ９枚

　　　７月　２日　宮島義勇『中国密航と５０年８月・周恩来との会見』北京機関・武装闘争の結論

　　　６月２１日　小山弘健『第８回大会･６１年綱領の虚像と実像』大会直前の分裂と綱領論争

　　　６月１６日　小山弘健『６１年綱領採択めぐる宮本顕治の策謀』異論・反対派の排除・除名

　　　６月　９日　『綱領全面改定めぐるマスコミ論調』

　　　６月　６日　長谷川浩・由井誓『内側からみた日共’５０年代武装闘争』対談

　　　６月　４日　平尾要『６１年綱領決定時の「アカハタ」編集局員粛清』記者由井誓の除名

　　　６月　１日　『「藪の中」のメーデー人民広場における戦闘』共産党の広場突入軍事行動

　　　５月２４日　大金久展『「神山分派」顛末記』早稲田細胞と神山分派

　　　５月　３日　『４・２８常任幹部会の地方選総括へのコメント』４つの惨敗原因

　　　５月　１日　吉田四郎『５０年分裂から六全協まで』主流派幹部インタビュー

　　　４月１８日　『県議選・政令市議選の結果と評価』共産党惨敗、県議選－４５

　　　４月１４日　水田洋『記憶のなかの丸山真男』

　　　３月２７日　藤井冠次『北京機関と自由日本放送』人民艦隊の記述も

　　　３月　１日　『「武装闘争責任論」の盲点』朝鮮“侵略戦争”に「参戦」した日本共産党

　　　２月１４日　由井誓『“「五一年綱領」と極左冒険主義”のひとこま』山村工作隊活動他

　　　　　　　　　　脇田憲一『私の山村工作隊体験』中央軍事委員会直属「独立遊撃隊第一支隊」

　　　２月　４日　『ザミャーチン「われら」と１９２０、２１年のレーニン』電子書籍版

　２００２年

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	３	２	５
社会主義問題	１１	８	１９
計	１４	１０	２４

　(コメント)

　前年から、社会主義問題については、「レーニン批判」に集中するようになりました。私のレーニン批判の目的は、『レーニンのしたこと』を解明し、「レーニン神話」における真実を探ろうとするものです。私は、社会主義問題だけでなく、日本共産党問題も、社会思想史の観点から検討する立場に立っています。

　「スターリン批判」問題では、１月にフランス映画『イースト・ウエスト』を観ました。第二次大戦直後に、スターリンが、世界各地のロシア革命亡命者に『祖国復興の帰国よびかけ』をしました。しかし、フランスからの帰国者数千人を待っていたのは、ＮＫＶＤによる逮捕、流刑か強制収容所送りでした。幸子ＨＰが、『書(ふみ)を愉しむ』の松山幸雄著『自由と節度』書評の中に、映画のストーリーを書いています。オデッサでオールロケをした、とても感動的な作品です。『映画に観るスターリン批判』の３本と合わせて、おすすめの映画です。

　　１２月２５日　大窪敏三『占領下の共産党軍事委員長』地下軍事組織“Ｙ”

　　１２月　４日　『不破哲三の宮本顕治批判』〔秘密報告〕

　　１２月　３日　『ザミャーチン「われら」と１９２０、２１年のレーニン』３ＤＣＧ１１枚

　　１１月２６日　中野徹三『国際刑事裁判所設立条約の早期批准を』拉致被害者の救済

　　１１月１６日　『北朝鮮拉致(殺害)事件の位置づけ』朝鮮労働党と在日朝鮮人、日本共産党

　　　９月１４日　『宮本顕治の｢五全協｣前、“スターリンへの屈服”』「武装闘争」責任論の盲点

　　　９月　４日　『「異国の丘」とソ連・日本共産党』絵４枚・写真追加

　　　8月２７日　『ゴーリキー「二枚舌」説と、「スターリン命令によるゴーリキー殺害」説』

　　　８月２４日　ニコラ・ヴェルト　『共産主義黒書－犯罪・テロル・抑圧－〈ソ連篇〉』

　　　８月　２日　『「異国の丘」とソ連・日本共産党』シベリア抑留問題から見た「戦後日本共産党史」

　　　７月１２日　『「革命」作家ゴーリキーと「囚人」作家勝野金政』スターリン記念運河建設での接点

　　　７月　７日　『ドストエフスキーと革命思想殺人事件の探求』電子書籍版

　　　７月　２日　『中国共産党のインターネット摘発・管理』(記事紹介)

　　　６月２１日　ヴォルコゴーノフ『テロルという名のギロチン』『レーニンの秘密・上』の抜粋

　　　６月１３日　スタインベルグ『ボリシェヴィキのテロルとジェルジンスキー』(４人の写真添付)

　　　５月２３日　『ドストエフスキーと革命思想殺人事件の探求』３ＤＣＧ６枚

　　　４月１９日　『「ストライキ」労働者の大量逮捕・殺害とレーニン「プロレタリア独裁」論の虚構』

　　　４月１６日　田口富久治　『丸山眞男の「古層論」と加藤周一の「土着世界観」』

　　　３月１１日　『オーウェルにおける革命権力と共産党』電子書籍版

　　　２月２７日　中野英夫『中国・福州からの通信』

　　　２月２１日　『更新情報とコメント』ｕｐ

　　　２月２１日　田口富久治『マルクス主義とは何であったか？』

　　　１月２６日　中野徹三『マルクス、エンゲルスの未来社会論』

　　　１月２６日　中野徹三『いわゆる「自由主義史観」が提起するもの』「３２年テーゼ」批判も

　　　１月１２日　『｢赤色テロル｣型社会主義とレーニンが「殺した」自国民の推計』

　２００１年

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	１５	６	２１
社会主義問題	７	１２	１９
計	２２	１８	４０

　(コメント)

　『日本共産党との裁判第２部～８部』を、ようやく完成させました。日記、裁判記録に基づいて正確を期しました。ただ、書いていて、１９６０・７０年代という３５年前から２２年前の期間における党内闘争、裁判闘争の様子を、鮮明に記憶していることに、我ながら感心しました。それも、その時々のシーンを映画のように丸ごと、相手の表情や対話のやりとりも含めて、全体映像として想い浮かべることができるのです。これが、私の『革命運動と前衛党に関する原体験』となっているからなのでしょうか。

　私のもう一つの趣味は、山歩き・山登りです。この年も、中高年登山に夫婦で挑戦しました。京都・沢山から神護寺、熊野古道の赤木越え７時間半、利尻山１１時間、伊吹山です。登りはまだしも、利尻山の下り５時間では、脚ががくがくとなり、バネの衰えを感じます。田中澄江は、８０歳を超えても、山歩き・山登りを続け、いくつかの著書・エッセイで、『山は病院』との実感を、名もないような山野草のたたずまいを写しながら、伝えました。たしかに、“山”は、身も心もリフレッシュしてくれる不思議なものを持っています。

　１１月２６日　中野徹三『歴史観と歴史理論の再構築をめざして』現実社会主義の崩壊

　１１月２１日　中野徹三『遠くから来て、さらに遠くへ』《石堂清倫氏の追悼論文》

　１１月１８日　『石堂清倫著『２０世紀の意味』におけるグラムシ』

　１１月１８日　『「反乱」農民への「裁判なし射殺」「毒ガス使用」指令と「労農同盟」論の虚実』

　１１月１８日　山内昌之『革命家と政治家との間－レーニンの死によせて－』

　１０月　１日　福田玲三『民主集中制の放棄とフランス共産党』

　　９月２４日　『「反ソヴェト」知識人の大量追放「作戦」とレーニンの党派性』

　　９月　４日　『追悼・石堂清倫さん』

　　８月１４日　『聖職者全員銃殺型社会主義とレーニンの革命倫理』

　　８月　３日　水田洋『名古屋市長選の「複雑怪奇」』

　　７月３１日　『日本共産党の参院選結果６回分データ分析』(２００１年)

　　７月３１日　『共産党の総選挙、参院選結果データ分析』（１９７０～２００１）

　　７月２３日　梶川伸一『ボリシェヴィキ権力とロシア農民』戦時共産主義

　　７月２１日　『映画に観るスターリン批判』

　　７月　９日　『インターネットＨＰ攻撃政党』『掲示板発言者摘発・粛清政党』

　　６月２１日　田口富久治『２１世紀における資本主義と社会主義』

　　６月２１日　増山太助『戦後期左翼人士群像』「日本共産党の軍事闘争」

　　　　　　　　　　　増山太助『検証・占領期の労働運動』より「血のメーデー」

　　　　　　　　　　　丸山眞男『メーデー事件発言、共産党の指導責任・結果責任』

　　６月　８日　アルチュセール『共産党のなかでこれ以上続いてはならないこと』

　　　　　　　　　　　（宮地添付文）フランス共産党の党改革状況

　　６月　１日　『コミンテルン型共産主義運動の現状』(改訂版)

　　５月２４日　ニコラ・ヴェルト『ソ連における弾圧体制の犠牲者』

　　５月２２日　『不破哲三の宮本顕治批判』〔秘密報告〕

　　５月１４日　梶川伸一『飢餓の革命　ロシア十月革命と農民』１９１８年

　　４月２３日　『参院選１人区と共産党の選択肢』

　　４月１１日　中野英夫『加々美光行著「歴史のなかの中国文化大革命」』書評

　　３月３１日　『名古屋市長選候補者問題めぐる共産党中央の誤り』

　　３月１７日　『革命政党専従の法的地位「判例」』裁判第８部

　　３月１３日　水田洋『社会思想史研究の６０年－１９３９～９９』

　　３月１０日　石堂清倫『２０世紀の意味』「永続革命」から「市民的ヘゲモニー」へ

　　３月　７日　『学者党員・長谷川正安憲法学教授の犯罪加担、反憲法「意見書」』裁判第７部

　　　　　　　　　『長谷川「意見書」』　『長谷川「意見書」批判』第７部・関連

　　３月　４日　『スパイ査問問題意見書』(７分割改訂版)

　　　　　　　　　　　『第１部２』暴行行為の存在、程度、性質の真相

　　２月２８日　『宮本・不破の反憲法犯罪、裁判請求権行使を理由とする除名』裁判第６部

　　２月１０日　『宮本・上田の党内犯罪、「党大会上訴」無審査・無採決・３０秒却下』裁判第５部１

　　２月１０日　『上田耕一郎副委員長の多重人格性』裁判第５部２

　　２月１０日　『「第三の男」への報復』裁判第４部警告処分・専従解任・点在党員組織隔離

　　１月３０日　高橋彦博『上田耕一郎・不破哲三両氏の発言を求める』

　　１月２９日　『宮本書記長の党内犯罪・中間機関民主化運動鎮圧、粛清』裁判第３部

　　１月２５日　後房雄『民主主義と両立する左翼』イタリアと日本左翼の自己刷新

　　１月２１日　田口富久治『どこへ行く日本共産党』

　　１月２１日　中野徹三『理論的破産はもう蔽いえない』『日本共産党のジレンマと責任』

　　１月２９日　『「拡大月間」システムとその歪み』裁判第２部「泥まみれの拡大」

　　１月　５日　『オーウェルにおける革命権力と共産党』３ＤＣＧ付

　２０００年

	宮地ファイル	転載ファイル	計
共産党問題	１１	７	１８
社会主義問題	２	１２	１４
計	１３	１９	３２

　(コメント)

　幸子ＨＰ『インターネットことはじめ』の「岩波『定年後』掲載文」にあるような経過で閉塾しました。本当は、老後資金が足らないので、６５歳まで学習塾を続けたかったのですが、やむをえません。そのかわり、個人塾経営・授業の業務から解放された分、すべての時間を「ＨＰづくりとそのための資料収集・研究」に注ぎ込められるようになりました。これは、まったく幸せなことです。

　趣味にかける時間も増えました。私の趣味は、映画・小説・音楽の鑑賞などいろいろあります。その一つが、「花づくり・土づくり」です。１月の寒咲き日本水仙、山茶花、２月クロッカス、蝋梅、バラの剪定、３・４月ラッパ水仙、４月から７月バラ、ジャーマンアイリス、花菖蒲、しゃくやく、ユリ、秋から冬の菊づくりと、一年中、花の手入れ、自家製の肥料づくり、草取り、消毒をします。夫婦の役割分担は、「男の私＝作る人、妻＝切る人(生け花)」です。最初は、１年草をよく買いました。しかし、閉塾にともなう経費節減で、今は、もっぱら、毎年芽が出てくる球根、宿根草、毎年自生させるビオラ、サルビアの「リストラ型花づくり」に転換しました。

　わが家の唯一の野菜は、青ジソです。１年間熟成させた自家製堆肥をまいた上に、種子が落ち、毎年大量に芽生えます。春から秋にかけて、毎日数十枚の葉をちぎり、それで玄米ご飯をくるんで食べています。玄米も手の込んだ炊き方をしています。朝、私が、カタログハウスで買った「２０時間で玄米を発芽させるという特製炊飯器」をセットします。翌朝、そのまま炊飯できるのですが、ややパサパサします。そこで、妻が、「発芽した玄米」を圧力釜に移し変えて、炊飯します。その玄米ご飯のねばりとおこげの噛み具合は、最高です。ヘルマン・ヘッセの晩年の「晴耕雨読」生活に似てきた気もします。

　１１月３０日　『１９３０年代のコミンテルンと日本支部』(加筆版)志位報告の丸山批判

　１１月１７日　『「綱領全面改定」日程めぐる１６の情報』

　１１月１１日　石堂清倫『コミンフォルム批判・再考』スターリン、中国との関係

　１１月１１日　石堂清倫『上田不破「戦後革命論争史」出版経緯』手紙３通と書評

　１１月　４日　『参院選挙前「綱領全面改定」は「既定方針か」(？)』メール情報

　１０月２４日　『「綱領改定」日程シミュレーション』

　１０月１２日　『「綱領改定」第２３回臨時党大会を、来年７月前開催』

　１０月　５日　『「削除・隠蔽」による「堅持」作戦』規約改定

　　９月２７日　『規約全面改定における放棄と堅持』

　　９月２７日　『レーニン「分派禁止規定」の見直し』逆説・１９２１年の危機

　　８月２０日　『新日和見主義｢分派｣事件』その性格と｢赤旗｣記事

　　５月１９日　大統領『党大会にみる情報公開・非公開傾向』７回～２２回大会

　　５月１９日　ロイ・メドヴェージェフ『１９１７年のロシア革命』食糧独裁の誤り

　　５月１９日　R・ダニエルズ『ロシア共産党党内闘争史』蜂起、連立か独裁か

　　５月１９日　Ｐ・アヴリッチ『クロンシュタット１９２１』クロンシュタット綱領、他

　　５月１０日　中野徹三『｢共産主義黒書｣を読む』

　　４月１９日　『柔軟衣「不破・政権論」とその下の鎧』

　　４月１９日　『日本共産党と５つの選択肢』

　　３月２６日　『「転向」の新しい見方考え方』戦前党員２３００人の分析

　　３月１５日　ブレジンスキー『大いなる失敗』犠牲者の数

　　３月１５日　ソルジェニーツィン『収容所群島』第３章｢審理｣３２種類の拷問

　　３月　６日　塩川伸明『「スターリニズムの犠牲」の規模』粛清データ

　　３月　６日　ダンコース『奪われた権力』第１章

　　３月　６日　アファナーシェフ『ソ連型社会主義の再検討』

　　２月１９日　大統領『民主「的」集中制と党組織論』

　　２月１５日　不破哲三『１９１７年「国家と革命」』抜粋｢レーニンと『資本論』｣

　　２月１５日　アエラ『不破氏の今どきレーニン批判』(2000.1.31号)

　　２月１０日　『レーニン「国家と革命」の位置づけ』革命ユートピア・逆ユートピア小説

　　２月　９日　高橋彦博『逸見重雄教授と「沈黙」』

　　　　　　　　　　　　(宮地添付文)逸見教授政治的殺人事件の同時発生

　　２月　９日　中野徹三『現代史への一証言』｢流されて蜀の国へ｣を紹介する

　　　　　　　　　　　　(添付)川口孝夫｢流されて蜀の国へ｣・終章｢私と白鳥事件｣

　　２月　９日　中野徹三『｢二〇世紀社会主義｣の総括のために』

　　２月　９日　石堂清倫『二〇世紀を生きる』特別インタビュー

　１９９７年１０月～１９９９年

　この期間の（宮地作成）、(転載)ファイルは載せません。上記以外のものがそうです。

　(コメント)

　私（宮地）は、１９６０年安保の入党です。３年間の職場経験・労働組合役員の後、１５年間、民青・共産党の専従をやり、熱烈な「レーニン神話」信奉者でした。党中央批判をしたことへの報復として警告処分・専従解任をされました。それに不服で第１４回大会に上訴し、３０秒却下され、民事訴訟を起し、４０歳に除名になりました。その経験は『日本共産党との裁判第１部～８部』で書きました。

　裁判後、４２歳の元共産党専従では、就職先もありません。そこで、小中学生の学習塾を始め、それを６３歳まで２１年間続けました。１９８９年から９１年にかけての東欧革命・ソ連崩壊は、専従体験者にとってとりわけの衝撃でした。そこで、“長い暗闇の沈黙”を破って、『宮地個人通信』を十数号出し、少数の知人・友人に配り始めました。その時、「インターネット個人ＨＰ」という個人意見の自由発表の武器が現われたのです。ただ、ＨＰを立ち上げるまでには、半年間、冷や汗を流しつつ、悪戦苦闘しました。１９９７年１０月、ＨＰを登録したとき、「自分自身の言論の武器を、６０歳になって、ようやく手に入れた」と感激した気持ちは、忘れられません。幸子ＨＰ『政治の季節』が、そのさまざまな経過を書いています。

　なお、私は、ＨＰを３つで構成しています。(１)宮地作成のもの、(２)他の方の著作・論文の全文または一部抜粋転載で、著者もしくは出版社の了解を頂いたもの、（３）他の方のＨＰ論文リンクです。

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１０月 １日 『志位・赤い参院選謀略＝「新提案」の真意・狙い』

９月２７日 『２０１５年安保闘争のネット記事・ファイル全記録』

　　１０月　１日　『志位・赤い参院選謀略＝「新提案」の真意・狙い』

　　　９月２７日　『２０１５年安保闘争のネット記事・ファイル全記録』